tarcoさん(布バッグ)
白、ピンク、あか、紺、グリーン、チェック……。カラフルな色が目に飛び込んできて、見たことのないそのバッグに目を奪われます。さき織りと呼ばれる製法で作られるこのバッグ、じっくりと見れば見るほどに、なんて不思議で、そしてなんて手のこんだ作業で作られているのか…!
布作家tarcoさんのバッグ作りは、自宅にある織り機でその独特な布を織るところから始まります。ひとつのバッグを完成させるのに丸3日以上(睡眠時間も削って!)かかるという作業工程をすべて一人でこなし、丁寧に丁寧に作り上げていきます。
さき織りという製法は、まずリネンの生地(tarcoさんが選び抜いた上質なリネン)を裂いて紐状にし、糸と交互に織り機で織っていきます。これにより、独特な表情の一枚布が出来上がります。それを縫い合わせてバッグが完成……ではないのです! 実はこれはバッグの裏面。表面はリネンの生地をベースに、リネンの端切れとステッチをコラージュし、一枚布にしていきます。そして、さき織りの裏面とコラージュの表面を縫い合わせ、革の持ち手をつけ、完成日とナンバーを刻印して、バッグは完成します。ちょうど良いくったり感と独特の風合い、パッチワークのように温かすぎずクールでタイト、そしてなんともいえないやさしい手触り……。
お気づきの方も多いかと思いますが、tarcoさんのバッグはすべてリバーシブル(1枚目の写真のバッグを裏返すと2枚目の写真、3枚目の写真のバッグを裏返すと4枚目の写真です)。「2度楽しめるから」というtarcoさんのサービス精神の現れでもあり、2枚重ねだからそれだけ丈夫なのです(洗濯しても大丈夫!)。
以前は、ファッションスタイリストのお仕事をされていたtarcoさん。友人や家族にあげようと、仕事の合間にバッグを作り始めたことがバッグ作家になったきっかけ。現在は、インターネットでのみ販売しています。
毎回、販売開始後すぐに売り切れてしまうtarcoさんのバッグですが、今回の花市に合わせて、数量限定でご用意いただけることになりました! お越しの際はぜひぜひ手にとってみてくださいね。
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