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2007年3月31日 (土)

さーぼーカレー(カレーライス/7日)・池谷禎俊さん(馬頭琴ライブ/8日)

いよいよ花市まであと1週間になりました。本日、最終打ち合わせを終え、スタッフ一同緊張感がみなぎっています。
このブログで紹介する出店者と出演者の方も、いよいよ残り2組(その後も企画ものの紹介は続きます)。本日は、昨年11月のもみじ市でみんなをノックアウトしたあの方の登場です。

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さすらいの料理人さーぼーは、気が向いた時にだけカレーライスを作ってみんなを虜にする罪なヤツ(さーぼーカレーとの出会いはもみじ市のブログをぜひ!)。もみじ市では、鈴木農園の野菜をふんだんに使ったカレーライスを作ってくれました。あっという間に売り切れてしまったカレーライスは、一部の人の間では伝説化しているという噂が。

あとで聞けば、さーぼーはひとつひとつの野菜から丁寧にスープを取り、野菜の食感を生かすために野菜ごとに火を通す時間を変え、「普通の店ではそこまでやらない」手間をかけて、作ったのだそうです。

今回、花市で出すカレーライスを決めるのにも、さーぼーは何日も悩んでいました。そして出た結論が、「春らしい豆をたくさん使ったカレー」とのこと。お教えできるのはここまで。「あとは当日のお楽しみ」とのことです。罪なヤツですね。もみじ市のカレーを思い出してお腹をグーグーならしているあなた! あと一週間はカレー断ちして、「さーぼー豆カレー」に備えてくださいね。

そして、本日はもうひとかた紹介します。8日の日曜日に馬頭琴を演奏してくださる池谷禎俊さんです。馬頭琴とはモンゴルを代表する民族楽器。今年の1月、ある馬頭琴楽団のコンサートを見に行ったとき、そのあまりにも美しい音色に心震えました。その楽団とは、TOKYO万馬馬頭琴アンサンブル。本場モンゴルの馬頭琴界の至宝、チ・ブルグッド先生が直接指導する国内最高峰の馬頭琴楽団です。その楽団の7人の精鋭のひとりが池谷禎俊さん。今回、花市に訪れる皆さんに、ぜひ池谷さんの奏でる馬頭琴を聴いて欲しくて演奏をお願いしたところ、快く引き受けてくれました。

ところで、なぜこの記事の中で池谷さんを紹介するかというと……お気づきのあなたは鋭い! じつはさーぼーと池谷禎俊さんは同一人物なのです! さすらいの料理人さーぼーのもうひとつの顔は、国内で有望視されている若手馬頭琴奏者。今回の花市では、一日目はカレーを皆さんに提供し、二日目は馬頭琴を聴かせてくれるという大活躍。

馬頭琴奏者・池谷禎俊さんは、8日の日曜日に、杉見朝香さんの読み聞かせのゲストとして登場。杉見さんが読み語る、懐かしのモンゴル民話『スーホの白い馬』に合わせて馬頭琴を奏でてくれます。また、その他にも数曲を演奏してくれる予定。泉龍寺の小さな小さな草原の中に響き渡る荘厳な音色をお楽しみください。

<池谷禎俊さん馬頭琴ライブ&杉見朝香さん読み聞かせ>
時間:4月8日(日)12:00〜12:30 
場所:森の本屋さんにて
*ライブは無料でご覧いただけます。

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2007年3月30日 (金)

SHOZO SUNDAY DRIVE(スコーンとベーグル/8日)

本日は、他の出店者の方々にも“内緒”にしていた参加者の方を紹介します。

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地元栃木の人からはもちろん、それ以外の地域に住んでいる人からも愛され続けているカフェ、 SHOZO。10数年前に初めて訪れて以来、僕にとっても最も大切なカフェであり続けています。大切な友とそこで語り合った記憶、旅の途中にふらりと立ち寄ってコーヒーを飲んだ記憶、大好きな作家の本をそこで読むためだけに東京から車を飛ばして行った記憶──人生の中でいくつかの幸せな時間の記憶がSHOZOとともにあります。

(上の写真と下の写真は黒磯駅近くにある1988 CAFE SHOZO。SHOZOの一店舗目です。この他に山にある那須店、那須IC近くのMD店と、計3店のカフェがあります)。

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昨年末、SHOZOのオーナーである省三さんと食事をしたときに、もみじ市の話になりました。11月に行われたもみじ市のことをご存知だった省三さんは、
「楽しそうだねえ。今度やるときは遊びに行くよ」
とうれしいお言葉。

それから数カ月後。タイミングよく省三さんから電話がありました(いつも絶妙なタイミングで現れたり電話をかけたりしてくれるのです)。そのときに花市の話になり、ぜひお越し下さいとお誘いしたのですが、何を血迷ったか(?)「SHOZOも出店しませんか?」と口走ってしまったのです。なんて無謀なことを言ってしまったんだ、と焦る僕に省三さんがひとこと。
「それもいいねー」(優しい口調に癒されている人多し)
その省三さんの言葉を聞いて、うれしいやらびっくりするやら。そんなわけで皆さん、4月8日はSHOZOが、はるばる那須からSUNDAY DRIVINGしてくれます!

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花市で出してくれるのはSHOZOの代名詞といってもいいスコーンと、SHOZO那須店でもたまにしか販売しないという幻の(!)ベーグル! それに加えてコーヒー豆も販売してくれるかも。

那須の風に乗って、焼き立てのスコーンとベーグルを届けてくれるSHOZO SUNDAY DRIVEを、どうかお見逃しなく!

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2007年3月29日 (木)

迫田憲祐さん(花)

「花市」。
この名前に決まるまでに、いくつか候補がありました。さくら市、花見市、そして花市。最近になって「花市」にして良かったな、と思うようになりました。それは、みなさんそれぞれが、自分にとっての「花」を作品を通して表現してくれているから。桜や花見では、イメージが限定されてしまっていたかもしれません。

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今回のイベントの名前が「花市」に決まったとき、私たちは真っ先にある人に相談に行きました。そう、花と言えばこの人。迫田憲祐さん。
迫田さんは、泉龍寺がある狛江駅のお隣、喜多見駅のすぐそばにあるDOM.F..(いまだに読み方わからず…)という名の花屋さんの店主です。数ある花屋さんの中でも、私たちはここが一番好き。シックだったり、大人っぽかったり、造形的だったり、他の花屋さんではあまり見ないような花色や花形をしたものばかりがお店に並んでいます。それらの花を自由に使って迫田さんが作ってくれる花束は、最初に伝えたイメージ通りでありつつも、「こう来たか!」という嬉しい裏切りもあってとっても素敵。だから完成したものを見る瞬間は、わくわくどきどき。花束をお願いするときはいつも、「今度はどんな風に驚かせてくれるんだろう?」と期待しながら発注するのです。

会場となる泉龍寺は、迫田さんにとっては地元のような場所。何度も下見に行っては、装飾のイメージを考えてくれたそうです。泉龍寺には立派な木がたくさんあります。「自然が一番」ということを誰よりも知っている迫田さん。ここに自分らしくどうやって表現していくべきか…。
そして、出た結論。それは「命」を表現すること。日々植物と向き合っている迫田さんが、つねに心にある「花」に対する思いを形にしてくれるというのです。植物が生きて行くために大切なもの。風、空、雲、太陽、地、水…。それらがあって、植物は元気に育ち、私たちも心地よさに包まれる。

いま、街を歩いていると、植物たちがいっせいに動きだしているのを感じます。落葉樹は、小さいながらも生命力にあふれた芽を吹き始めました。泉龍寺の桜も、もう3分咲き。そして、花市が開催される4月8日は、お釈迦様の誕生日。命がみなぎる春。

「命」という目に見えないものを、迫田さんは植物でどのように表現してくれるのでしょう? 具体的には?と聞くと、「それは秘密」とのこと。さらに「突然天の声が聞こえたら、イメージもかわっちゃうかもよー」というのです。ならば聞いても仕方ないか!?

でも、せっかくだからひとつだけお教えしましょう! 小谷田潤さんが花市のために作ってくれている巨大な花器に、迫田さんがライブで花を生けてくれます(事前の打ち合わせなしの、ぶっつけコラボレーション企画!)。

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上の写真はもみじ市のときの写真。もみじ市では、会場となる森のテラスに落ちていたたくさんの落ち葉から、1枚の葉っぱの美しさを教えてくれる作品を作ってくれた迫田さん。花市では、どんな風に私たちを驚かせてくれるでしょう?
迫田さんの花が、泉龍寺に咲くのはもうすぐです。

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2007年3月28日 (水)

山口佳子さん(ベンチ)

かわいい大工さんがいるというのです。女の子の大工さん。それもフリーで活動中だとか。そんなかっこいい女子、ぜひ会ってみたいじゃないですか!

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いつも行くカフェのマスターからそんな話を聞きつけ、私たちが初めて山口佳子さんに会ったのは、ある土曜日の夕方。その小さなカフェでのことした。すでに到着していた女の子を見て、私はすぐに「あ、この方だ!」とわかりました。なぜなら、そのかわいらしい顔に対して、がっしりした肩と足。これは力持ちに違いない!

高校を卒業後、舞台の裏方の仕事がしたいと、大道具の仕事に就いた山口さんですが、徐々に「作って壊されるものではなく、いつまでも残るものを作りたい」と思うようになり、家具を作る仕事へと転職します。そして、その後大工へ。なぜ、家具から大工に変わったの? という問いかけに「将来、自分でお店を作りたいから」と、山口さん。えっ? と思わず聞き返す私。「自分のお店を作りたい」という人はたくさんいるけれど、「自分で」ってなんだかすごい。そのために、家具だけでなく、建物も作れるようになりたいと大工になったというのです!
力仕事が多い大工の仕事、女性ではきっと大変なことも多いはず。「以前、マンションのリフォームの仕事を1人でやっていたとき、柱が長すぎてどうやってもエレベーターに入らなくて。階段で運んだんですよ。14階まで、何往復もね(笑)」

これほどまでに、とっても素敵ながんばりやさんから、「何でもお手伝いします!」と嬉しいお申し出。いえいえ、作家さんとして、ぜひ花市に参加して欲しい! とお願いしたのです。

花市のために山口さんが作ってくれるのは、来る人たちに休んでもらうためのベンチ。古材を使って木の趣を生かしつつ、クギはいっさい使わずに、昔ながらのくさび止めによって組み立てられます。がっしりしていながらも、女性の作品らしく、ときには桜の模様が入ったり。3人がけで背もたれのないデザイン(の予定)なので、お部屋の飾り棚としても似合いそう。山口さんの誠実さがにじみ出た作品になりそうです。

実は今日、制作の途中経過が写メールで送られてきました。がんばってますねー。

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左は用意した古材の数々。右は足の部分ですね。結構な数です。

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削ってます。削ってます。さて、どんなベンチに仕上がるのでしょう?

このベンチは、舞台となる釣鐘堂の正面にある、大きな桜の木の下で皆さんをお待ちしています。 ライブを聞きながら、ランチを食べながら、そして、散りゆく桜を眺めながら、ぜひここに座っておくつろぎください。もちろん販売もしています。実際に座って気に入ったなら、ぜひ家につれて帰ってくださいね。

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2007年3月27日 (火)

中川ちえさん(コーヒーとお茶)&村上みゆきさん(ケーキ)

「コピ・ルアック」
これ、どんな意味かわかりますか? そうです。これは、昨年公開され、みんなの心をとらえた映画「かもめ食堂」の劇中に出てくる言葉です。「コピ・ルアック」とは“コーヒーを美味しくするおまじない”なんですね。

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中川ちえさんが入れてくれたコーヒーやお茶を飲んだときに思うのは、「きっと、ちえさんのおまじないがかけられているに違いない」ということ。他の人が、同じ材料を使って同じ条件で入れたとしても、ちえさんが入れたコーヒーやお茶のような味わいは出せないのではないかと思うのです。
その幸せな味わいの秘密は、ちえさんの技術もさることながら、きっとコーヒーやお茶に、ちえさんの思いや人柄が反映されているから。穏やかで、優しくて、楽しい……その味わいは、まるでちえさんそのものです。

そんな、“滅多に味わうことのできない”ちえさんの飲み物が、花市でも登場します。昨年11月に行われたもみじ市では、美味しいお茶を入れてくれたちえさんですが、なんと今回は、お茶だけでなくコーヒーまでも入れてくれることになったのです!
ちえさんは今回どんなお茶とコーヒーを入れてくれるのか、ご本人にインタビューをしてみました。


*お茶について*
──花市ではどんなお茶を?
もみじ市のときと同じ、teteria・大西進さんのブレンドハーブティーを入れようと思っています。
──大西さんに会いに沼津まで行かれたとか。
「花市」ということで、春らしい味わいのハーブティーを!と大西さんにオーダーしました。この「春らしい」という曖昧なオーダーがなかなかの難題だったようです。何をもって「春」なのか? 紅茶なら春摘みというものもあるし、初夏ならハーブティーでも青々した味わいを選べばいいということですが、この時期にしっくりくる味わいのものとなると…。単純な私は「花」にちなんでカモミール?などと考えていましたが、ちょっと冬っぽいそうで、考えれば考えるほど難しくて奥が深いんですね。結局沼津まで行って、大西さんおすすめのお茶を何杯も試飲させていただいて選んだのが、フェンネル・レモンバーム・ローズマリーのブレンドです。隠し味には花山椒(ホワジャ)が入っているんですよ!
──素敵!どんなお味なのでしょう?
レモンバームやローズマリーの蒼い爽やかさを、フェンネルがもったりとやさしくまとめていて、最後にかすかな花山椒のアクセントがピリっとくる。言葉で説明するのはなかなか難しいのですが、“春らしい”味わいのブレンドハーブティーです。

*コーヒーについて*
──続いてコーヒーですが…
コーヒーは、中川ワニ珈琲のブレンドコーヒーを使います。どんなブレンドになるかは当日までのお楽しみ。イベントでコーヒーを入れるのは久しぶりなので少々緊張していますが、美味しいコーヒーを入れるように頑張ります!

ちえさんのお茶を飲むべきかコーヒーを飲むべきか、はたまた両方飲むべきか…みなさん、花市までにじっくり考えてくださいね。

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そして、もみじ市でちえさんと一緒に「小さな森のカフェ」を開いてくれた村上みゆきさんも花市に参加してくれます。もみじ市ではあっという間に売り切れてしまった村上さんのケーキ。村上さんも今回、春らしいケーキを考えてくれていますよ! ここで村上さんのコメントもご紹介します。

花市にちなんで、ジャスミンとか桜の紅茶などの茶葉を使ってケーキを作ろうかなぁと思っています。画像(上の写真)はジャスミンシフォンと桜紅茶のパウンドケーキ(あんこ入り)です。ほかにも春らしいお菓子を作りたいなぁと、いま考えています。

日に日に春めいてくる今日この頃。次第に咲き誇る花々の香りとともに、村上さんのケーキの甘い香りが漂ってくるような気がしますね。

ちえさんと村上さんの2日間限定の小さなカフェは泉龍寺のシンボル・釣鐘堂のすぐ横にオープンする予定。温かい飲み物と甘いケーキを味わいながら、春の訪れを楽しみませんか?

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2007年3月26日 (月)

椿野恵里子さん(写真とポストカード)

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首都圏在住のさまざまなものづくり人が集まる花市ですが、本日は、特別に西の都から参加してくださる作家さんをご紹介します。

大阪に暮らす椿野恵里子さんに今回の花市に参加していただきたいな、と思ったのは、椿野さんが“花の人”だから。
現在、フォトエッセイストとして活躍している椿野さんと出会ったのは今から2年半前。きっかけは、ある雑貨店で見つけたあまりにも美しいカレンダーでした。
「花と果実」「器と骨董」と名付けられた2種類のカレンダーを見たとき、決して大げさではなく、「自分が求めていたカレンダーがここにあった」と思ったのでした。縦長のカレンダーの中にレイアウトされた写真はひと月ごとに異なり、椿野さんがとらえた光(椿野さんしかとらえられない光)の中に映し出された花や器が美しくて切なくて…。

この美しいカレンダーを作った人にどうしても会いたくて、ある雑誌の取材を通して椿野さんに会いに行きました。初めて会う椿野さんは、凛とした暮らしの匂いを漂わせる人でした。そして気付きました。その暮らしの匂いを、椿野さんは写真という世界の中に綴じ込めているのだと。

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今回椿野さんは、花市のために、花の写真のポストカードを作ってくれる予定! 花市でしか買えないポストカードはもちろん、椿野さんスペースのディスプレイにもご注目ください。毎年、カレンダーの販売時期に合わせて、全国で「カレンダー展」を行う椿野さんのスタイリング(上の写真は昨年のカレンダー展の様子)は本当に素敵。これだけでも一見の価値はありますよ!

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2007年3月25日 (日)

柳沢小実さん(リトルプレス)

昨年の11月に開催したもみじ市が、私たちの予想をはるかに超える大盛況ぶりだったせいもあり、花市の開催を決めるにあたっては、少しの迷いがありました。やるからには、同じ内容ではなく、あのとき以上に充実したものにしなければならない---。何週間か考え、それでもやろうと決意した背景には、出店者の皆さんの応援がありました。ぜひ、またやって欲しい! 協力します!と嬉しい声。
そんなことから、あれよあれよという間に、開催2週間前を切ってしまった花市ですが、皆さんの出店内容をうかがうと、もみじ市以上にパワーアップしているのが伝わってきます。たった2日間の花市のために、何カ月も前から考え、準備してきた魅力的な作品や企画が勢揃い!

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エッセイストの柳沢小実さんも、当初から温かく応援してくださった方の一人。そして、今回のために特別な商品を準備してくださったのです。それは、花にまつわるリトルプレス『Hutte vol.2』。

「花市のためのリトルプレスをつくります!」
そんな知らせをいただいたのは、1月ももう終わる頃でした。
花市に向けて小さな冊子を作りたいと計画していた私たち事務局は、もみじ市では、雑誌『自休自足』の取材と、ご本人手づくりの赤ちゃん小物の展示で参加してくださった柳沢さんに、ご相談をしていました。でも、なかなか詳しいことが決められないまま、時間は過ぎて行くばかり---。今回は無理かな、、、と思ったところ、冒頭のような提案が! 何て嬉しかったことでしょう! 
なぜなら、柳沢さんといえばリトルプレスの第一人者ともいえる方。かつて、柳沢さんが企画から制作まで1人で手がけた「Siesta!」は、全号完売するほどの人気で、現在の、暮らしや雑貨のエッセイストとして活躍されている、柳沢さんご自身のお仕事のきっかけにもなったほど。その後、全国で発行されているリトルプレスを紹介した著書「リトルプレスの楽しみ」が好評で、つい先日、その第2号ともいえる「フリペの楽しみ」が出たばかりなのです。そんな柳沢さんが、花市のためにリトルプレスを作ってくれる!

ところでこのリトルプレスというものを簡単に説明しておくと、「企画から制作、販売までがすべて手作り! 制約にとらわれす、自由な本作りを実現させた、それぞれの、ミニコミ的小冊子」(「リトルプレスの楽しみ」より)です。つまり、個人や仲間同士ですべて手作りで行い、販売している小さな本。最近は、雑貨屋さんなどでよくみかけるようになりましたよね。

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「フリペの楽しみ」のおまけとして作られた『Hutte vol.1』に続いて出される『Hutte vol.2』。内容は柳沢さんの好奇心そのままが詰まった、花にまつわるコトやモノ。特集を飾るのは、控えめで愛らしく、そのうえ丈夫な花「スミレ」です。取材と制作協力は、もみじ市でも登場した(もちろん、花市にも登場!)『花』と言えば、あの方! さらに、魔法のジャム屋、アノダッテが花市のために考えてくれた、花のジャムの秘密が本邦初公開されます!
その他、乙女な花柄小物や、花の郵便はんこ、かわいい小物作りが紹介されるなど、柳沢さんが自分で足を運び、見て、集めて、撮影し、ひとつひとつを丁寧に書き綴ったこの本は、柳沢さんの温かさと、素敵なセンスに溢れています。撮影はすべてポラロイド。その柔らかい色合いからも、この本の優しい魅力が伝わってきますね。

当日は、花市だけのお楽しみ、『Hutte vol.2』とアノダッテのジャムや、花のあの人と柳沢さんが選んだかわいいスミレの花苗とが一緒になった、乙女な花市限定セットも登場予定です! どうぞお楽しみに!

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2007年3月24日 (土)

オカズデザイン(レモネード屋)

初めてオカズデザインさんのお宅にお邪魔した夜のこと。遅れてきた私の目を釘付けにしたのは、迫力満点! ごろんと丸のままのジャガイモが入った肉じゃがでした。
次にお会いしたのは知人宅。オカズさんたちが作ってくれたのは、その名前からインパクトたっぷりのビビンバ雑煮。鶏ガラをベースにしたスープに、炭火で焼いたおもちと手作りのナムル、さらにカクテキをたっぷりのせます。それはもう、衝撃的なおいしさ!
そうなんです。オカズデザインさんが作るごはんは、とにかくパワーがあるんです。

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室長の吉岡秀治さん(主にグラフィックデザイン担当)と、料理長の吉岡知子さん(主に料理担当)によるオカズデザインさんは、デザインの仕事とケータリングやイベントなどでの料理の仕事を二人でこなす、とてもユニークなご夫婦。その料理の腕前は、トモさんの先祖代々料理好き、おいしいもの好きの一家で育ったという環境の中で培われたものだそうです。 オカズさんたちのすごいところは、とにかく料理のアイディアが豊富なこと。先述の肉じゃがもそう、カレーやおにぎりでさえもそう。ごく普段のメニューでも、ありきたりでは済まさない! そんな力があるのです。

そして、この花市のためにも、スペシャルメニューを用意してくれることになりました。それは『レモネード屋』。柑橘類が大好きというオカズさん。レモンやスダチ、甘夏、キンカンなど、あらゆる柑橘類から、春らしい爽やかなシロップを仕込んで来てくれます。そこに加えるのは、見た目も素敵なアイスクラッシャーで砕いた氷。ぐいっといただくと、甘酸っぱさがのどを潤してくれます。

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レモネードのおともは、花市特製ホットドッグ! レモネードにあわせて、天然の柑橘酵母で焼き上げたホットドッグバンズに、ソーセージはシンプルで贅沢な豚100%の荒挽きウィンナー。そこに粒マスタードをたっぷり塗ったシンプルなプレーンと、自家製トマトソース+葱をのせた花市スペシャルの2種類が登場します!

柑橘シロップは、瓶の中から透ける濃いオレンジからグリーンまでのグラデーションで「花」のように飾られ、それを引き立てるのは、ひではる室長+絵描きの一央里さんによる染め物のクロス。 さらに、この日のために用意されたレモネード屋ロゴも合わさって。 何て素晴らしい! オカズデザインさんならではの、視覚も味覚も大満足の、『レモネード屋』が登場です。これはもう、立ち寄らずにはいられないですね。

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2007年3月23日 (金)

平澤まりこさん(ワークショップ&おみくじクッキー)

昨日ご紹介した桑原奈津子さんの「おみくじクッキー」の“おみくじ”を描くのは、平澤まりこさんです! なんて豪華なコラボレーション! 今回平澤さんは、5種類のオリジナルおみくじを描いてくれる予定。楽しみですね。

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多くの著書や連載を持ち、イラストレーターとして大活躍の平澤さん。その人気のほどは、もはや説明するまでもありませんね。前回のもみじ市では、オリジナルのエコバッグを販売してくれた他、来場者の方をお迎えする看板もその場で描いてくれました。そして今回の花市では、おみくじクッキーだけでなく、ワークショップも行ってくれることになったのです!
平澤さんが花市のために考えてくれたワークショップは、「いらない紙を使ってみんなで絵を描き、大きな大地をつくろう」という企画。とても温かくて、優しくて、楽しいワークショップです。ぜひご参加くださいね。
以下、平澤さんのコメントをご紹介します。

紙をたくさん使う仕事をしているから、
うちにはいらない紙のためのゴミ箱があります。
いつもは資源ゴミとして回収されていくゴミなんだけど、
そのなかには面白いものがけっこう多い。
こういうのを生かして、もともとは植物だった紙に
もういちど命をふきかえしてもらうことはできないかな、
と思いました。

いらなくなった紙の上にみなさんといっしょに
思いっきり大きな花を咲かせたいと思います。
包装紙でも、厚紙でも、チラシでもなんでもオッケイ。
描いた花はみんなつないで大きな大地となり、
来場される方に見て楽しんでもらいます。
そして次の日それを切り分けて、みなさんのもとにお届けします。

この1ヶ月の間に、うちの紙箱に入れられた紙で
封筒をつくりました。
当日は好きなのを選んでください。
どんな花が届くかはお楽しみ。
4/7にみんなで咲かせた花のこと、
捨てるはずだった紙のこと、
日々のなかで何度でも思い出してもらえたらうれしいです。

平澤まりこ

<ワークショップのご案内>
日時:4月7日(土) 11時00分~14時30分(皆さんに絵を描いていただくのは12時30分まで)
参加費:300円(当日のお支払い)
定員:30組(事前にお申し込みください。親子でご参加いただける方大歓迎!)
持ち物:いらない紙(使われた後いらなくなった廃紙。チラシでも、テスト用紙でも、包み紙でも、段ボールの切れ端でもOK!)

※予約制です。参加ご希望の方は、メールの件名を「平澤まりこさんワークショップ」としていただき、本文中に「お名前」「電話番号」「メールアドレス」を明記の上、上記メールアドレスまでお送り下さいますよう、お願い申し上げます。

*ワークショップの流れ

①みなさんが持ってきたいらない紙に、花の絵を好きなようにを描いてもらいます。指に絵の具をつけて、自由に描いて下さいね(筆も何本かご用意いたします)。

②みんなが描いた絵を張り合わせ、1枚の大きな大地にします。

③みんなの絵をつなげて出来上がった大きな大地に、平澤さんが絵を描き入れます(ライブペインティング!)

④パワーアップした大地を泉龍寺の釣り鐘堂に張ります。

⑤2日目の最後に、大きな大地を切り分けて参加者の皆さんにお送りします。送るための封筒は、平澤さんがいらない紙で手づくりした封筒から、あらかじめお選びいただけます。

※12時30分には張り合わせ作業を開始しますので、それまでに絵を描き終わるようなお時間にお越し下さい(お申し込みいただいた方は11時にお越しいただいても11時30分にお越しいただいても結構です)。

みんなで描いた大地が切り分けられ、再びみんなの家に戻ったとき、それはきっと素敵なアートピースになっているはず。“紙”は元々“木”であり、“花”でもあります。命あるものを大切にし続ける世の中でありたいものですね。

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2007年3月22日 (木)

桑原奈津子さん(焼菓子)

初めて彼女に会ったとき、はにかんだ笑顔とやわらかな雰囲気に、ひと目で好きになりました。
初めて彼女の作ったお菓子を口にしたとき、優しい甘さとていねいにつくられているその味わいに、思わず笑顔がこぼれました。
料理研究家の桑原奈津子さんは、まわりに小さな幸せを与えてくれる、そんな方です。

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近ごろ雑誌などでは、たくさんの料理研究家の方々が活躍されています。そんな中で桑原さんが提案するスイーツは、いたってシンプルで素朴なものばかり。それは素材そのもの、たとえば、果物や野菜だったり、シナモンやきな粉やナッツ類だったり、さらにはベースとなる粉そのものだったりの味を、ひとつひとつ大切にして作っているからなのだと思います。それはまさに『直球勝負』。
ほんとうはシンプルなものほど、ごまかしがきかなくて難しいはず。分量、混ぜ加減、焼き加減……。それらがすべてちょうどいい塩梅でつくられた桑原さんのお菓子は、食べれば食べるほど、じんわりとおいしさが溢れてくるのです。それは、どんなにゴージャスなデコレーションケーキにも、どんな特別な材料を使ったお菓子にも勝るほどの幸せなおいしさ。

かつては、製粉会社で試作品をつくったり、商品開発をしたりと、『粉の研究』をしていたという桑原さん。『ちょうどいい塩梅』を見極める技術は、この頃の経験にしっかりと裏付けされているのですね。

さらに、ころんとまんまるのクッキーや、四角や三角にカットされたクリーム色や茶色の焼き菓子は、桑原さんの選んだかわいいお皿やクロスをまとうことで、おいしそうなだけでなく、とってもキュート。桑原さんの人気の秘訣は、そんな素敵なスタイリングにもあるようです。

前回のもみじ市では、連日ともに大人気で、あっという間に売り場が空っぽになってしまった桑原さんのコーナー(初日に売り切れてしまい、桑原さんは、その夜徹夜して2日目分のお菓子をつくってくれたそうです)。中でもとびっきりおいしいと評判だったのがカボチャのチーズケーキ。ラッキーにも手に入れた人の話を聞くところによると、「こんなにおいしいチーズケーキは初めて!」という声や、そのレシピが紹介されている桑原さんの著書『やさいお菓子・くだものお菓子』を購入し、自分で作ってみた、という声も。 それは今も語り継がれ、『もみじ市伝説』のひとつにもなっているほどです。

そんな桑原さんのスイーツたちが、春爛漫の花市に登場です!

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今回、桑原さんが用意してくれるのは、とっても楽しい『おみくじクッキー』(会場がお寺だけにね)。 まわりのクッキーは桑原さんが焼いて、そして中に入っているおみくじは、、、なんて素敵! あの人が描いてくれるのです! あの人って?
その答えはまた明日。 

こんな素敵なおみくじを手に入れられたなら、それだけであなたはとっても幸運な人。そして、中に入ったおみくじで、ぜひ、新しい春からの運勢を占ってみてくださいね。

その他にも、桑原さんは、桜や抹茶などを使った春らしい焼き菓子も検討中だとか。 これはもう、待ちきれない!

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2007年3月21日 (水)

hammock2000(ハンモック)

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そのハンモックに出会ったのは昨年の11月。昨年行ったもみじ市の打ち上げを我が家で行ったときのこと。メンバーのひとりである“山男”が、ほろ酔い加減のさなか、突如我が家の小さな庭にハンモックを吊るし始めたのです。当初、不思議な視線を浴びせていたみんなの目は、次第に爛々と輝いていきました。それは、みんなの記憶の中にあるハンモックとはひと味違うハンモック。カラフルでとっても素敵なデザイン。そして、大人をすっぽりと包み込んでしまうような懐の大きさ。これこそが、hammock2000のハンモックでした。
この魅力的なハンモックを見た大人たちは、我れ先にと、それに乗ろうとしたのですが、山男氏がそれを制します。
「乗り方が違うよ」。

「ハンモックは吊るす2点の支点に対して平行に乗る(寝る)」とお考えの方がほとんどだと思いますが、そうではないのですね。hammock2000のハンモックは2点の支点に対して垂直に乗るのです(上の写真のように)。これがなんとも気持ちいいのです! この気持ちよさを言葉だけで伝えられるでしょうか?(いや、伝えられるはずがない=反語表現) 

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今回、花市を開催するにあたり、大きな木がある泉龍寺に是非ハンモックを吊るしてほしい。そして、来場してくださる皆さんにぜひこのハンモックを体験してほしいというお願いをしたところ、hammock2000さんが快く承諾してくれました。

元々はhammock2000の三浦さんが南米を旅している途中に、偶然見つけたハンモック。糸の一本一本を三浦さんたちが選び、デザインをし、メキシコやブラジルの高度な技術を持った職人さんに丁寧に作ってもらっています。ちなみに上の写真はメキシカンハンモック。屋外はもちろん、最近は室内で楽しむ人も多いとか(4畳半のスペースがあれば吊るせます!)。

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こちらは斜めに寝るタイプののブラジリアンハンモック。ベッド部分が布地でできています。目を閉じて身をゆだねる大人たち。みんなうっとり。

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上の写真のように様々なカラーバリエーションがあります。
花市では、ハンモックに乗ることができるのはもちろん、購入することもできますのでお楽しみに!

さて、最後にhammock2000のホームページにある、ハンモックデザイナー・フレ・ボンさんの言葉を紹介しておきましょう。春の風に木々が揺れる泉龍寺で、あなたもハンモックに揺られてみませんか?

ハンモックを張るために最も適した場所は、2本の樹間です。
また私達の地球がいつまでも元気で生き続けるためにも
木々は必要不可欠です。
そしてあなたが手にしたそのハンモックを張るのにも
もちろん木々が必要です。
私はハンモックを広めると言う事を通じて
この素晴らしい日本の自然への愛情と尊敬の念を表現します。

ハンモックデザイナー フレ・ボン

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2007年3月20日 (火)

山田亜衣さん(銅雑貨)

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大切な友達に何かプレゼントをあげたいとき、私はいつも山田亜衣さんのことを思い出します。銅という決して扱いやすくはない素材を使い、独特の感性で、自由に作品を作り出す亜衣さん。銅のもつ“特別感”もあってか、大切な友達の記念日に亜衣さんの作品をプレゼントすると、本当に喜ばれるのです。

亜衣さんの作品は、「多くの人に手に取っていただきたいから」と、銅という高価な素材を使用しているにもかかわらず、うれしい価格設定(昨今、銅の価格が上がってきていますが、亜衣さんは頑張っています!)。

かんざし、ネックレス、ピアス、バングル…。ひとつひとつ亜衣さんが手づくりした、世界にひとつだけのアクセサリー。ほかにもフォトフレームや時計などさまざまな作品があります。上の写真はランプ、亜衣さんが彫った模様と銅を通してこぼれる光が何とも美しいのです。

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亜衣さんは、自宅の一室の工房で、まるで工事現場のような服装と目を守るためのゴーグルに身を包み、トンカントンカン、キュイーン。銅板をとんとんたたいて平べったくしたり、緩やかに曲げたり、そしてそこに細やかな線や模様が入り、銅という硬い素材に、温かくてキュートな女の子らしさが加わります。見た目はとってもかわいいのに、中身は芯があって情熱的! 作品を作る亜衣さんそのものです。

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今回、亜衣さんは花市のために、真鍮を使った新作の花型のかんざしを作ってくれました(上の写真です!)。先日現物を見せていただいたのですが、これがとっても素敵! これまで亜衣さんが作ってきたかんざしとはひと味違い、ちょっと大きくて立体的で、花びら一枚一枚には、亜衣さんらしい柄がそれぞれ(!)掘られています。花びらとかんざし部分はハンダ付けでとても丈夫に接合され、取れてしまう心配がありません。

このかんざしを見て、花市では友達のためにではなく、自分へのプレゼントとして亜衣さんの作品を買おうと、心に決めたのでした。

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2007年3月19日 (月)

アンリロ(イチゴ&ニンジン屋)

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あれは1年前の冬。仕事で那須に行った帰り道のこと。仕事が予定より早く片付いたこともあり、ふと、「ちょっとどこかへ寄って行こうかな」と思ったのでした。そんなときに思い出したのが、益子に暮らす旧知の陶芸家の言葉。
「鹿沼にいいレストランができたよ」

その“いいレストラン”こそがアンリロ。東京の超有名フレンチと、益子のオーガニックカフェ・ジャムラウンジで腕をふるっていた上村真巳さんが、満を持してオープンした“フレンチ・ベジタリアン・レストラン”です。

アンリロに一歩足を踏み入れた僕を待っていたのは幸せな衝撃。上村さんが、家族や友人たちの手を借りながら手づくりしたという空間(元は廃屋!)も素晴らしいのですが、なんといっても素晴らしいのが料理の数々。正直、野菜がこんなに美味しいと思ったのは初めてでした。それは、上村さんが地元鹿沼の有機農家から仕入れた、とれたて野菜の“力”を存分に引き出した料理。上村さんの感性と技術に裏打ちされた料理。

とりわけ、ニンジンのフライは衝撃でした。香ばしくて甘くて歯ごたえがあって…ああ、いま思い出しただけでも体中の毛穴からよだれが垂れてきそうです。もし世界が100人の村だったら、そしてもしその村にアンリロがあったなら、ニンジンを嫌いな人はひとりもいないでしょう!

アンリロは、鹿沼市の人通りの少ない路地裏にあるのですが、噂を聞きつけたお客さんたちで連日大盛況。そんな中、大切な土曜日と日曜日を臨時休業してまで、花市に参加してくださるのです! そのわけは、「花市に来てくださる皆さんや出店者の方々にお会いしたいから」とのこと。うれしすぎますね。

花市でのアンリロは、2日間限定のイチゴ&ニンジン屋に変身! ニンジンのフライ、ニンジンドレッシング、苺のパイなどを出してくれる予定です。ニンジンのフライはもちろん、フレンチレストランでデザートを担当していたこともある上村さん率いる「アンリロスイーツ」もとってもおいしいのです! 上村さんはじめ、花市では若くて元気なメンバーが鹿沼からやって来てくれます。東京初上陸のアンリロをお見逃しなく!

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2007年3月18日 (日)

中西麻由美さん(パン/8日)

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ピンポーン…♪その箱が家に届くと、まるでプレゼントを待ちに待っている子供のようにワクワクした気持ちになります。今日は中西さんのパンが届く日。期待で胸いっぱいになりながら、ガサゴソ。どんなパンが入っているかな…?

中西さんはご自宅でひとつひとつ手作りで、一日に数セットだけ焼いて発送をしているパンやさん。 petit a petit(プ・ティ・タ・プ・ティ/すこしずつ)という名前で活動をしています。毎朝石臼で挽いた国産小麦と自家製酵母で作った生地をゆっくりと醗酵させ、ていねいに焼き上げています。

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自家製酵母で作られるパンは、香ばしくてモチモチ。噛み締めるほどに口の中に広がる深い味わいは、ワインやチーズを用意して、大好きなみんなと集まって、とっておきの一皿に合わせて食べるのがおすすめです。でも、よく温めたスープと野菜と一緒にちょっぴり贅沢な朝ごはんとしていただくのも良さそう。

いつも感じるのですが中西さんのパンは、普段の暮らしの風景にふっと小さな風をおこして、そのまわりの空気をほんのりと一段階濃いものにしてくれるような…そんな感じがします。それは中西さんのパンが家に届く瞬間から始まり、美味しくいただくそのときまで続きます。なぜだかいつもの風景がとっておきのように感じられ、その時間の流れが、ゆるやかに続くような気がするのです。

今回の花市を通じて中西さんのパンは、どのような方々の手に届き、どのような暮らしの風景に溶け込んでいくのでしょうか。

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前回のもみじ市では大人気だった中西さんのパン。11:00の販売開始とともに小さな中西さんがたくさんの人に囲まれて見えなくなり、わぁっといろんな方向から一斉に手が伸びてきて、あっ!という間に売り切れてしまいました。

とても人気のため、通常の販売のときでも希望の日に予約を取るのが難しいのですが、花市に来てくださる皆さんのもとへパンをお届けするため、今回もまた快く参加してくださいました(8日の日曜日に出店予定です)。

今回は花市に合わせてほんのりと甘く焼き上げたパンも準備してくださるそうです!とっても楽しみですね。

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2007年3月17日 (土)

uzura(靴)

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●上写真は既製ライン「mour」の靴

ポッコリとしたかわいらしい見た目に、自然な風合いの生地としっとり手になじむ滑らかな革。uzuraさんの靴を初めて見た時、なんてかわいくて素朴な靴なのだろう! と思いました。
掌の上に乗せてみると、手作業で作られたその靴の重みがとても心地よく感じられます。丁寧にしっかりと縫い合わされた糸と革の様子からは、高橋収さんと宏美さんがこの靴にかけている愛情を感じとる事ができます。

uzuraのお二人は、手作り靴屋さんを営む若いご夫婦。2004年からuzuraとして活動をはじめ、普段は自宅の工房で、日々靴を作っています。

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ひとつの靴を手作業で作るにはたくさんの工程があります。
最初はまず足の採寸から。サイズに合った木型を作ることから始まります。その木型が完成するまでには約2か月ほどかかります。
そこから必要な枚数の生地と革を裁断し、型に合うように縫い合わせていきます。そして靴の型に合うように革を伸ばして形を作り上げていきます。
途中で一度、サイズが足に合っているかどうか、履き心地をチェック。ここで合わないようであればきちんと合うまで調整をしていきます。そうやって何度か調整をしながら1足を作り上げていくのです。とても時間と労力のかかる作業です。

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●上写真は既製ライン「mour」の靴

おふたりはそれぞれ得意な作業を分担しています。基本的には二人ともどの作業もできますが、宏美さんはデザインと縫うのが得意。収さんは木型を作るのが得意。そしてつま先やかかとの部分の革をぎゅーっとまあるく形づくるのは相当な力仕事なのでこちらも収さんが担当します。

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●上写真は既製ライン「mour」の靴

こうして出来上がるuzuraの手作り靴は、どこを探しても売っていない自分だけの靴です。人は皆顔や体つきが違うように、足の形も違うのです。

ふたりはこう言います。
「直して直して長く履いてほしい。かかとが磨り減ってきたら、革まで到達する前になるべく早く持ってきてもらって修理をして、また履いてもらいたい。長く履けば履くほどに、uzuraの靴は良くなると思っています。年数が経つと色も変わって、足にもなじんできます」
そして、「修理がくると、今後靴を作っていく上でのポイントがわかる」というこの言葉には納得…とともに、お二人の靴作りに対する愛情と、履く人の気持ちを常に考えながら靴作りをしているというのがよくわかります。

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そんなとってもすてきなお二人の靴を、花市ではぜひてにとって見てくださいね。
靴のほかにも小さな革の小物も並ぶ予定。パスケースや小さなお財布など(かわいいuzuraマークに注目!)、素敵な風合いの小物も注目です!

※今回紹介したものはpapitというオーダーラインの靴ですが、uzuraの靴にはmourという既製ラインの靴(上写真)もあります。
こちらはサイズが決まっていて、試し履きしていただいてからの注文となります。
履いていただいて“ここが少しあたって痛い”という箇所は微調整が可能です。ぜひ試し履きをして、相談してみてくださいね。

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2007年3月16日 (金)

kata kata(型染め)

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「モグラとミミズ」「やさしいつばめ」「ある日の庭」「月うさぎ」「ぐるぐるなまず」「うみのしまじま」……。まるでそこから物語が始まりそうな名前ばかり。これらはすべて、この風にはためく布たちにつけられた名前。そう、kata kata さんの手から生まれる、型染め柄の名前です。

もうお気づきかと思いますが、デザインはすべて自然界の生き物や風景がテーマになっているのです。八王子の緑や畑に囲まれて暮らす、松永武さんと、高井知絵さんのお二人は、日々目に映ったり、感じたりしたものを、素直に、そして温かくもユーモアに溢れた視点で絵柄に落としていきます。だから、kata kataさんが描く柄は、どれもほのぼのとしていて、なんだか幸せな気分にさせてくれるものばかり。

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手ぬぐいや風呂敷から、大きな布地まで、kata kataのお二人は、型染めという伝統手法で、オリジナルの布地を作っています。「渋紙に型を掘る」という仕事から始まり、とても多くの工程を必要とし、すべてが手作業で行われます(詳しくはkata kataホームページをご覧ください)。冒頭の写真はその最後の工程、「布干し」の様子です。

型染めの魅力は、絵柄に合わせて細かく複数の色づかいがされていたり、一枚の手ぬぐいがそのまま一枚絵として描かれていること。それはこの多くの工程と、手作業だからこそ、なせる業なのです。
布を重ねて一気に染める、『注染』と呼ばれる手ぬぐい本来の染め方とは違い、『型染め』は、布を横に張り、一枚一枚、刷毛を使って染めていきます。だから、一枚の手ぬぐいに対してぬり絵のような感覚で細かく色をつけることができるのだそうです。例えばツバメの手ぬぐいの場合、下地となる水色は大きな刷毛を使って染め、ツバメの一羽ずつを小さな刷毛を使って染めるのだそうですよ。

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「手間は掛かるし、大量には染められませんが、手を動かす分、自由に色を入れられるのでいいなぁと思って」と知絵さん。だからこそ、どれも魅力的なデザインなのですね。花市では、こうして作られた手ぬぐいや風呂敷などがずらりと並びます。ミミズも、モグラも、ウサギも、ツバメも、いろいろな虫たちも勢揃い! わいわい賑やかな、kata kataワールドの登場です!

そして花市当日、ぜひご注目していただきたいのが、お二人の洋服や手荷物。いつも型染めを身にまとっていてとってもチャーミング。

さらに、kata kata さんたち、花市に向けて、オリジナル柄を新たに作ってくれています。これがまた、とってもハッピー! どんなデザインかは、後日ご紹介。乞うご期待ください!

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2007年3月15日 (木)

丸林佐和子さん(木と紙の雑貨&ミニこども工作/7日)

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丸林佐和子さんは、デザイナーの旦那さんと一緒にハーフビルドした、レンガの家に暮らしています。レンガの家、というと有名な物語「3びきのこぶた」の中で、オオカミに吹き飛ばされずに一番丈夫だった家…というイメージしか思い浮かばない方も多いかもしれません。でも…、オーストラリアに自ら出かけて輸入した味わいのあるレンガに、ところどころアンティークのパーツが使われているその建物は、まるで外国のお家のようなんです。家の中や外に何気なく置かれた家具や雑貨にも、丸林さんのセンスが光っています。5年間かけて、家族でこつこつと築き上げたレンガの家づくりは、丸林さんのライフワーク。週末を利用した家づくりは、今もまだ続いています。

丸林さんの本業は、造形作家。教育テレビでは造形スタッフとして。雑誌ではものづくりの作家として。全国で行っているワークショップでは、子ども達に木工などを教える先生として活動しています。丸林さんの作品は、木や紙を使った温かみのあるあかりや、木を切ってペンキを塗ったかわいらしいオブジェ、古い小学校で使われていたようなかわいい子ども用の椅子や机、カフェ黒板など、実にさまざま。楽しいアイディアが、日々生まれているようです。バラエティ溢れるものづくりをしている丸林さんは、自称「謎の工作員」! ノコギリとカナヅチ片手に、工作の毎日を送っています。

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今回の花市では、色々な素材で作ったあかりやケーキボックス、また木、紙、オーブン粘土など、日頃手に入りやすい素材で簡単にできる工作や雑貨を提案してくれます。雑貨の販売はもちろん、気軽に参加できる、子ども達のための簡単な工作ワークショップも随時開催予定。2児の母でもある丸林さんは、まるでお母さんのようなやさしい先生です。
「私らしい、ジャンルにこだわりのない、幅広い作品をご紹介したいと思っています。小銭をポッケに集まってくれるとうれしいです」
と、丸林さん。ミニ工作は、ぜひ親子で参加してくださいね。

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2007年3月14日 (水)

小谷田潤さん(陶器)

本日ご紹介するのは、陶芸家の小谷田潤さん
じつは小谷田さんからは、花市に向けて嬉しい提案がわんさか届いています。今日はその全貌をご紹介! ぜひ、お読み逃しのないようにご注意くださいね!

小谷田さんは八王子に窯を持つ若き陶芸作家さんで、その作品は、作家ものでありながらも緊張感がなく、とっても自然体。土ならではのざらりとした質感を生かしつつ、白や黒の釉薬と焼き締めからなるシンプルなデザインの器は、どんな料理でも優しく受け入れてくれるのです。そのうえ、ちょっとくらい荒く使っても、積み重ねてもだいじょうぶ。「毎日使うものだから使いやすいものを」ということを、何よりも大事にして作らているのがよくわかります。

そんな小谷田さんが花市のために考えてくださった企画の数々はどれも魅力的。花市の日が、いっそう待ち遠しく思えて来ます。

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その1●「花の小皿」が登場します!
小谷田さんの器といえばシンプルな無地のデザインですが、今回、柄の入った器をご用意いただけるとのこと。それも、花市にちなんで花柄の入った小皿です! 小谷田さんならではの質感のなかに浮かび上がる花のライン。春らしいですね。

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その2●新色「ソライロ」の器
美しいコバルトブルーの空の色。昨年、二子玉川にある生活雑貨店・KOHOROで小谷田さんと二人展を開いた写真家・キッチンミノルさんが写す空の色をイメージして生み出された新色だそうです。淡いブルーの「ソライロ」の器は、食卓にどんな広がりを見せてくれるのでしょう?

その3●大きな花器
「窯に入る限り大きな花器をつくります!」そう約束してくれた小谷田さん。花市の当日には、その大きな花器と“あの人”による豪快な生花のアレンジメントが泉龍寺を彩ります。

その4●“あの作家さん”とのコラボレーション
花市に登場してくださる作家さんとのコラボレーションにより、素敵な急須が登場予定。小谷田さんの急須に、別の作家さんが作った銅の持ち手が取り付けられた花市ならではの貴重な作品です。そう、銅ですよ! もうおわかりですね。これは見逃せません!

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その5●ワークショップを行います
小谷田さんによる、ワークショップを開催します! 型抜きなので、とっても簡単。その形は……もみじ型。なぜって? 花市で作ってお預かりし、焼き上がった作品をお渡しするのは、次回開催する(予定!?)もみじ市にて。もみじが色づき始めた頃「そろそろかな…」と思い出してもらいたい、という小谷田さんのロマンチックな思いからです。箸置きにしても、ピンなどにつけても、そのまま飾ってもかわいい、もみじ型の焼き物をあなたの手で作ってください。

初めてお会いしてから1年ほどたった今。小谷田さんの作品は明らかに変化しているのがよくわかります。もっと豊かで、もっとていねいで、もっと美しく。そんな小谷田さんの器を、花市でとことん堪能してください!

<小谷田潤さんによるもみじ型づくりワークショップ>
日時:4月7日(土)、8日(日) 随時
定員:1日あたり先着30名
参加費:無料

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2007年3月13日 (火)

drop around(旅雑貨と旅道具)

あなたにとって、人生は何ですか?
青山剛士さんと吏枝さんにとって、人生は“旅”。本日ご紹介するのは、「Life is travel!」をテーマに、旅と暮しをつなげるさまざまな活動をしているユニット、drop around(ドロップアラウンド=ちょっと立ち寄る、という意味)のご紹介です。

初めてdrop aroundのお二人に会ったのは今から2年前。「旅をテーマにものづくりをしているユニットがいる」という噂を聞きつけ、二人がまだ越してきたばかりというアトリエを訪れたのでした。初めて会う剛士さんと吏枝さんは、二人ともほっこり系。初対面の緊張を感じさせず、まるで旧知の友人と話しているかのよう。一方で、彼ら二人が作っている作品や、旅先で集めた雑貨や、旅先で切り取った写真が、どれもとってもセンスがいいのです。

見知らぬ国への旅も、近所へのお散歩も、drop aroundの二人にとってはすべてが旅。だから、二人の作品には、旅先の朝目覚めたときに感じるような、ドキドキとワクワクが入り交じったような空気感が漂っているのです。そんなdrop aroundのお二人が花市にはどんな旅支度でやってきてくれるのか? 本日は特別にちょっとご紹介しましょう。

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上の写真はdrop aroundの移動旅屋さんセット。オリジナルの旅グッズと旅先で集めてきた道具達です。

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花市用に作ってくれたという新作かごバッグ。内かごは取り外しOKなので、それぞれ単品でも使うことができます。風呂敷で包んだような形がポイント!

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旅行者にぴったりのガイドサイズ用のブックカバー。コラージュしたタグが旅気分を盛り上げてくれます。厚さにも対応できるつくりに。

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手製本のトラベルノート、帯芯で作った小分け袋。どれもピカピカしたものでなく、時間を経たような味わいのある質感を追求しています。

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drop aroundは、恵比寿で週末だけ開いている小さな雑貨店を運営しています。上の写真がその様子。素敵ですねー。花市ではどんな“お店”を開いてくれるのか楽しみです。

ここで紹介した以外にも、国内外から見つけてきた旅雑貨や、手仕事から生まれたオリジナルの旅道具をたくさん販売してくれる予定。皆さん、4月7日と8日は、旅の途中で泉龍寺にdrop aroundしてみませんか?

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2007年3月12日 (月)

杉見朝香さん(絵本読み聞かせ)

先日、ある小さなカフェで彼女に読んでもらった絵本は、『オオカミくんのホットケーキ』。その話がとっても衝撃的な内容だったのです。

……ホットケーキを食べたくなったけど、一人では作れないオオカミくん。みんなにお手伝いをお願いしにまわります。赤ずきんちゃん、3匹の子ぶたくん……。どんなにていねいにお願いしても、みんなとっても意地悪く断るのです。「やなこった!」と。困ったオオカミくんは、どうにかこうにかがんばって、一人っきりでホットケーキを作りました。ようやく出来上がった頃、町中に広がるあまーいいい香りに、さっきオオカミくんに意地悪をしたみんながやってきてこう言います。「僕たちにも少しわけてくれよ!」。それも、とってもいばった言い方で。「やれやれ」とオオカミくん。そして彼がとった行動とは!?

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人には親切にしなくちゃね。
そんなことを学びつつ、ふと気がつくと、あれっ!? 私ったら、すっかり物語にのめり込んでいたようです。「なんて意地悪な赤ずきん!」「さすが、オオカミくん!」「食べ過ぎだよオオカミくん」なんて。お話を聞いているあいだ中、まるで小学生のように、思いつくままの感想を口にしていたのです。きっと、絵本が好きなのは子供たちだけじゃないのかもしれませんね。

もみじ市に引き続き、今回も絵本を読んでくれるのは、小学校の先生、杉見朝香さん。彼女のお母様も小学校の先生で、杉見さんが小さなころ、よく絵本を読んでもらっていたそうです。その思いを受け継いだ杉見さんは、大人になった今でもとっても絵本が好き、そして、読んであげることも大好きなのでしょう。絵本を手にしたとたん、杉見さんの表情はとっても穏やかになるのです。そして聞いている人ひとり一人に優しく目を配りながら、声を張り上げ、1人で何役もこなします。

さて、ここで嬉しいお知らせ。8日(日)は、スペシャルゲストが登場します! さすらいの馬頭琴奏者・池谷禎俊さんです。お題はもちろん、モンゴル民話『スーホの白い馬』。お話のバックに流れる、馬頭琴の荘厳な音色。この2つが合わさったときに、見ている人の気持ちはどれだけ引き込まれることでしょう!

その他にも、花市では選りすぐりの本を準備してくれる予定。さらに、ぜひ杉見さんに読んで欲しい絵本がある方、リクエスト募集中です。

<杉見朝香さんによる絵本読み聞かせ>
日時:4月7日(土)、8日(日) 随時  
(8日は馬頭琴奏者・池谷禎俊さんとの共演)
場所:森の本屋さんにて

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2007年3月11日 (日)

achordion(ライブ)

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achordionは、ボーカルの満田智子さんとギターの木村恵太郎さんによるデュオ。アコーディオンというと楽器のアコーディオン(accordion)を想像される方も多いと思いますが、achordionの名前のつづりにある「chord」は、「和音」という意味。この言葉には「皆と気持ちをひとつにしましょう」という二人の思いが込められています。achordionの音楽と詩からは、まさにその意味が感じられ、温かく、しっとりと心に響いてきます。

ボーカルの満田さんは、普段お話をされている時の声のトーンの感じや雰囲気、仕草や表情から、その小柄な体のどこからあんなにも力強くて、なめらかな歌声が出てくるのだろう…と思ってしまうのですが、その歌声は聴けば聴くほどに広大な大地を想像させるようです。学生時代には(映画“天使にラブソングを2”で有名な)ローリン・ヒルに影響されていた満田さん。その圧倒的な歌声と存在感で人々を感動させる姿からは何か重なる特別なものを感じられます。

ギターの木村さんは、やわらかな空気に包まれた、色で例えると白に近い水色のような、そんな雰囲気。その雰囲気を保ちながら軽やかに弾くギターは、聴いている人の心を“ふわり”とすくいあげて、少し高台まで持っていき、ぷかぷかと浮いている箱の中から下をのぞいているような、そんな感覚にさせます。 ほんわかとした空気感でお話をされる姿は自然体。ギターを弾く姿も自然体。どんなに凄い腕の持ち主でも、それをさらりとこなすところが素敵なのです。

そんな二人が出会ったのは大学時代。二人は大学のサークルの仲間でした。その時からずっと、木村さんが作曲し、満田さんがそれに詩をのせて曲を作っています。achordionを2002年に結成してからは、カフェや映画館、美術館といった場所で「空間」にこだわったライブ活動を展開しています。

昨年のもみじ市でライブを行ってくれたtico moonと同じレコード会社からアルバムを出していることが縁で、出演してくれることになったachordionの二人は、今回花市のために特別に広島から来てくださいます。ライブは泉龍寺の境内にある釣鐘堂の下(上の写真!)で行われます。今回はカフェとも美術館とも違った、お寺という場所でのライブ。大きな鐘の下、満田さんの歌声と木村さんのギターがどのように響くのか…楽しみですね。春の休日を、ジャジーでポップで温かいachordionの音楽とともにお過ごしください。

<achordionライブ>
時間:13:00〜13:30(4月7日、8日とも)  
場所:釣鐘堂の下にて 
*ライブは無料でご覧いただけます。

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2007年3月 9日 (金)

植松良枝さん(お弁当)

「春」「花」「おでかけ」。
さて、みなさん、この3つの言葉から何を連想しますか?
きっとほとんどの方がこう答えるはず。「お弁当!」と。
そうです。今回、フードクリエーターの植松良枝さんが花市で出してくださるご飯は、題して「春色弁当」です。

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植松さんといえば、『畑のそばでうまれたレシピ 温かい野菜料理』という本を出していたり、雑誌「レタスクラブ」にもたびたび登場していますが、彼女の素敵なところは、ご実家のおじいさん、おばあさんの畑で、自分自身も野菜を育てていること。だから「旬の野菜をいかにおいしくいだだくか」にとても敏感なのです。先日、植松さんのアトリエにお邪魔したのですが、そのときに出していただいたある1品のおいしさに、とっても感激しました。
それは、まるのままのイチゴと畑で育ったルッコラをごそっとまぜて、オリーブオイルと塩であえ、最後にバルサミコをふっただけのとってもシンプルなもの。フレッシュで甘さと深い酸味があって、サラダ感覚で食べられてとってもおいしかった!それに、赤と緑の見た目がとってもきれい。これは、旬であることと、畑でとれた味の濃いルッコラが手に入るからこそのおいしさなのです。

そんな植松さんが作るお弁当ですから、もういまから待ち遠しくてワクワクします。主食は、お弁当の定番おにぎり。ではおかずは?
「まだ決めていないけど、煮卵は入りますね」と植松さん。お弁当と言えば卵焼きを想像するかと思いますが、植松さんの春色弁当に入っているのは煮卵!「最高の食べ時を逃さない!」という植松流の煮卵はじんわり味が染み込んでいて、最高においしいこと間違いなしです!

さらに嬉しいお知らせがもう一つ。
前回のもみじ市では、1日だけ参加してくださった植松さんですが(モロッコシチューは完売御礼。ありつけた人はラッキーでした)、今回は2日間ともお弁当屋さんを出してくださるそうですよ。おにぎりと、いまの時期に一番おいしいおかずがぎゅっと詰まった、幸せの箱が花市に登場です!

散り行く桜を眺めながら、素敵な音楽を聴きながら、春色弁当をいだだくなんて……最高に幸せだと思いませんか!?

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2007年3月 8日 (木)

ニシモトリョウタさん(指輪/8日)

時が経つにつれて風合いが増し、馴染んでいく素材が好きです。革、アイアン、リネン……そして木。

初めて会うこの日、ニシモトリョウタさんの指にはめられていたのは、まるで大きなキャラメルのようにころっとした、四角い指輪でした。薄い板を何枚も重ねて作ったというその指輪は、横から見ると茶色の濃淡からなる細い縞模様。なんだかとっても目を引き付ける、この「四角」と「重ね」のデザインこそが、ニシモトさんの指輪の魅力です。

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本職は棚やテーブルなどを作る家具職人というニシモトさんですが、そこから出た家具のカケラを使ったり、突き板と呼ばれる厚さ1ミリ程度の薄い板やカラフルなアクリル板を使ったり。それを思いのままに重ねたり、組み合わせたりしながら、「指輪」という1つのカテゴリーの中で、独自の世界を築いています。

小さな指輪を作るという作業は、家具よりもさらに細かくて繊細。でも、作れば作るほど、木の表情を生かしたデザインづくりの面白さから抜け出せなくなり、休憩時間や休みの日になると、指輪を作っているのだそうです。

きっと「木の表情が好き」だからこそ、そして、毎日のように木を扱っているからなのでしょう。その性質を知り尽くした彼が作る木の指輪は、ボリュームがあっても威圧感がなく、温かい印象。さらに、四角いながらも、1辺がねじれていてたり1つの角だけまるくなっていたりして、使う角度によって表情が変わるもの、透明なアクリルから木目柄が優しく透けているものと、単なる「木の指輪」といっても、ほんとうにひとつひとつが様々な顔をしています。

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この日、展示会用に作ったという、たくさんの指輪を私たちに見せてくれました。すべてをはめてみたくなるほど、ユニークなデザインの数々。そしてこれらはみんな、使って行くうちにもっともっと、手に馴染んでくるのでしょう。手を洗うなどの、多少の水ぬれもだいじょうぶ。女性はもちろん、男性にもきっと似合う指輪です。ぜひ、あなたのために、そして彼へのプレゼントにも! ひとつひとつ手にとってみて、一番のお気に入りのデザインを見つけてみてくださいね。
さらに、花市当日には、「花をイメージしたデザイン」の指輪も登場するかも。ニシモトさんの世界の中で、「花」はどのように表現されるのでしょう? 楽しみですね。

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2007年3月 7日 (水)

アノダッテ(おやつとジャム)

昨年のもみじ市に引き続き、花市でもあのかわいくておいしいジャムが、たくさんお目見えしますよー。本日は、もみじ市で大・大人気だったアノダッテのご紹介です。

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先日、花市スタッフが集まったとき、「アノダッテのジャムはなぜおいしいか?」という話題になりました。議論の末、出た結論は3つ。

①旬の素材のおいしさを引き出しているから(当然無添加)
②ゆっくりと、丁寧に、大切に作られているから
③きっと、なにかの魔法がかけられているに違いない

アノダッテのジャムに魔法をかけているのは藤本陽子さん。パートナーの稲岡晶さんと二人、小さな一軒家の一角でアノダッテを営んでいます。旬の果物や野菜を使ってジャムを作り、クッキーを焼き、自家製の飲み物を作っています。

もみじ市以来、アノダッテのジャムを切らしたことがない我が家。つい先日も、なくなりそうになったジャムを買うためにアノダッテへ行きました。すると、店先に並ぶ色とりどりのジャム(藤本さんが描いたラベルもかわいい!)。訪れる度に新しいジャムがあるから楽しいのです。
すべてのジャムをていねいに説明してくれる藤本さん。ワクワクしながら聞く私たち。ふと見上げると、説明してくれている藤本さんも、ワクワク目が輝いてます。
そうか! アノダッテのジャムにかけられた魔法は藤本さんの“思い”なんですね。心を込めて作ったジャムやおやつを、ワクワク喜んで味わって欲しい……そんなアノダッテの魔法にみなさんもかかってみませんか? 

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みんなを喜ばせるのが大好きなアノダッテは、今回の花市にあわせて新作のジャムを発表してくれます! そうです! お花を使ったジャムですよー。
愛媛のいよかんとラベンダーのジャムに加え、イチゴとお花のジャムや、桜の香りの白あんも作ってくれるかも! 

そして、もちろんおやつも! もみじ市ではサツマイモのニョッキ(上の写真)を入れたキュートなお汁粉を作ってくれました。大鍋に作ってくれたのに、完売してしまったお汁粉(ありつけなかった人多し)に続き、今回は何を作ってくれるのか!? ワクワクですねー!

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2007年3月 6日 (火)

国井哲治さん(木の棚、木の箱)

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国井さんに初めて出会ったのは2002年の冬。雪景色の森の中に佇む小さな一軒家を見たとき、思わず「わあー」とため息を漏らしてしまったのでした(こんな家です)。この小さな一軒家は、国井哲治さんと恵子さん夫妻が、5年間かけて自分たちで建てた家。トンカントンカン、コツコツコツコツと…。

それは、「かわいい」とか「おしゃれ」とか「シンプル」という言葉だけでは言い表せない、とても芳醇でやさしい空間。「もし家を建てるなら、国井さんの家と同じ家を建てたい(建てて欲しい?)」と、密かに願っています!

ひっそりと小さな森の中で暮らす哲治さんと恵子さんは、本当に穏やかな人柄。国井家を訪れるたびに私たちは命の洗濯をしてもらってる気分になるのです(他にも癒されている人多し)。そんな国井さんが、小さな森を飛び出して今回の花市に出店してくださるというのはいまだに信じられない気持ち。ダメ元で「花市に出ませんか」と相談したときに、「私たちでよければ喜んで」というお返事をいただいたのですが、思わず「え? 出てくれるんですか?」と聞き返してしまったほど。

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そんなわけで快く花市に出店してくださることになった国井さん。「さて、何を出しましょう?」という国井さんの問いかけに私たちは「棚!」と思わず叫んだのでした。自分たちで家を建てたのをきっかけに、現在は大工さんになった国井さん。家はもちろん、テーブルもイスも窓も全部手づくりしています。その中でも、いつも私たちがちらちら気になるのが木の棚。ぽっこりデベソのような棚受けに木の板を乗せただけのシンプルなものなのですが、これがとてもかわいい。自分たちが欲しいということもあり(!)、思わず国井さんにリクエストしたのでした。

そして、もうひとつリクエストしたのが、木の箱。以前、国井さんの家に行ったとき、小さなプランターが入った箱がとってもシンプルでかわいくて、思わず「売ってください!」と言ってしまったのです。「多分作れると思う」という国井さんの緊張感のある返事に、私たちは「お願い、作って!」と祈る日々です(今日現在)。 

控えめで、普段あまり人前に出ることのない国井さんを、親愛なる皆さんに紹介できるのはうれしい限り。4月7日と8日は、国井さんのやさしい空気に包まれてみませんか?

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2007年3月 4日 (日)

石川紀美子さん(布雑貨)

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前回のもみじ市では、かわいい布雑貨をたくさん出品してくれた“きみちゃん”こと石川紀美子さん。きみちゃんは、花市が行われる泉龍寺のある狛江市在住の作家さんです。しかし! 実はきみちゃんは、乙女の国からやってきたのです! もみじ市のときのきみちゃんコーナーは、まさに乙女ワールド。きみちゃんの作品と、きみちゃんが集めたかわいい雑貨たちで彩られたコーナーには、乙女系女子(たまに男子!)が集い、彼女たちのハートをわしづかみにしました。

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今回の花市では、前回好評だった小物入れやミニバッグなど、“小物系布雑貨”を中心に出品してくれます。きみちゃんのトレードマークである、マリン系モチーフの作品もたくさん。「丁寧に作った作品をリーズナブルな価格で提供したい」という、かわいくてやさしいきみちゃんの作品を乙女系女子(恥ずかしからずに男子も!)はお見逃しなく!

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2007年3月 3日 (土)

cimai(パン/7日)

天然酵母のパンとイーストのパン。みなさんはどちらが好きですか?

前回のもみじ市で、おいしいパンを求めている人が多いと実感したスタッフ一同。花市では、新たに素敵なパン屋さんが登場してくれることになりました!
cimaiは大久保真紀子さんと三浦有紀子さんのユニット。そう、このお二人は名前の通り実の“姉妹”で、それぞれがタイプの違うパンを焼く、2倍嬉しいパン屋さんなのです。

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お姉さんの真紀子さんは、天然酵母でパンを焼きます。普段は、天然酵母のパン屋さんとしていまや知らない人はいないルヴァンで働くパン焼き職人。cimaiとして焼くパンは、ルヴァンのパンがベースになりつつも、枠にとらわれずにそこでは使わない砂糖やバターなども使いながら、自分の『こんなパンが食べたい』という気持ちのままにアレンジを加えたもの。ずっしりと重みのあるパンは、鼻に寄せると天然酵母独特の香りがふわっと立ちこめ、いただくと、その深い味わいにはちょっとびっくり。

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写真は、大きい方が黒糖クルミパン。地方のおもちをヒントにつくられたこのパンは、薄く切っていただいても、しっかりと味が際立ち、もっちりとして優しい甘さ。もうひとつは、スコーンの生地にリンゴとはちみつを入れた、ほんのり甘いのケーキのようなパン。どちらも素材にこだわったナチュラルなパンです。

妹の有紀子さんは、ドライイーストでパンを焼きます。お姉さんの影響でパンを焼き始めた有紀子さんですが、いまは結婚して茨城県在住。自宅がパン工房となり、cimaiとしてイベントや通販でパンを販売したり、茨城県結城市にあるとっても素敵なカフェ、cafe la famille(本当に素敵なカフェ。遠くても行く価値はあります)に卸したりもしています。有紀子さんは、なんと先日、人が中に入れるほどの大きなオーブンを買ったばかりだとか(いまはリビングルームにその巨大オーブンが!)。そのオーブンをフル稼働して、花市にはたくさんのパンを準備してくださるそうですよ。嬉しいですね。

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素材にはこだわって、できるだけ国産のもでナチュラルに、と作られているパンは、一般的なイーストのふわふわのパンとはひと味違い、粉の配合によりムチッと感があったり、素材が持つ自然な甘さだったり、しっかりしていながらも食べやすかったり。それに、とにかく練り込まれているものがユニークで贅沢! 写真の半型のパンにはキル酒に漬けたクランベリーとビターチョコが。四角いクイックパンのマロンには、生地にマロンペーストが練り込まれ、さらにマロングラッセと甘栗が。細長いパンにはクリームチーズと黒コショウが!

お客様にとっては、天然酵母とドライイーストと両方が食べられるといいのでは? という発想からこのようなスタイルになったというcimai。ときには刺激し合い、ちょっとライバルだったりもするというお二人が、花市にはたくさんのパンを引っさげてパン屋さんを開いてくれます。

それではもう一度質問です。みなさんは、天然酵母のパンとイーストのパン、どちらが好きですか?
そうです。どちらかなんて選ぶ必要はないですよね。どっちも食べたい! そんな欲張りな皆さんの願いをかなえてくれるcimaiのパン屋さんを、どうぞお楽しみに。

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2007年3月 2日 (金)

鈴木農園・サラダ部(野菜/8日)

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昨年行われたもみじ市では八面六臂(というのもおかしいですが)の活躍だった鈴木農園。桑原奈津子さんのケーキに使われていたかぼちゃ、アノダッテのおしるこに使われていたさつまいも、そしてさーぼーカレーに使われていたたくさんの野菜は、すべて鈴木農園の野菜でした。うーん、いま思い出してもみんなおいしかったですねー。
もちろん、とれたての野菜も販売していただきました。

ここでおさらい。鈴木農園の野菜のおいしさの秘密は、「EM」という2つのアルファベットにあります。EMとは「Effective Microorganisms(善玉微生物)」の略。鈴木農園の畑には、畑の土を良くしてくれる元気な微生物がたくさんいるのです。豊かな土に育てられた野菜(もちろん無農薬無科学肥料)がおいしいのはいうまでもなく、そこに英次郎さんと美智子さんの思いとやさしい人柄(本当に素敵なご夫婦)が加わり、さらに味わいを深くしているのです。

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花市を開催するにあたり、先日私たちは再び鈴木農園を訪れました。目的はもちろん花市に出店をお願いするため。しかし一抹の不安が! なぜなら花市が行われる4月は収穫できる野菜があまりない時期なのです。そんな不安を抱えつつ訪れた私たちに英次郎さんがひとこと。
「4月のイベントのために種をまきましたよ!」
本当ですか、英次郎さん!
「今お客さんが来てるからちょっと案内できないんだけど、よかったら畑を見ていって!」
とのお言葉に私たちは鈴木農園の畑に潜入取材。
ありました、ありました。広い畑の隅っこにまだ出たばかりの葉っぱが並んでいます。そこにあるのは、ベビーキャロット、サラダホウレンソウ、ラディッシュカラフルファイブ、ビリカラ水菜などなど。収穫できる野菜が少ないこの季節でも葉ものならできるだろうと、たくさん種をまいてくれたのです。

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みなさん、4月の花市では鈴木農園のサラダ部が特別出張! 元気でおいしいとれたて野菜を是非味わって下さいね!

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もみじ市アルバム②と③

はま〜んさんのもみじ市アルバムと、monsenさんのもみじ市アルバムをアップしました。左サイドバーをご覧ください!

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2007年3月 1日 (木)

大手久美さんの針穴写真ワークショップ(8日)

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初めてその写真を見たとき、その独特な色合いやノスタルジックな空気感にノックアウト(!)されました。そしてそれが、レンズのついていないカメラで撮影された写真だと知ったときは、さらにびっくり。

そのカメラとは針穴カメラ。シンプルな“箱”に小さな穴を取り付けただけの、もっとも原始的なカメラです。わずか0.3mmの針穴が切り取るのは、どんな高級カメラでも写すことのできないスローでメローな世界。

花市では、そんな針穴写真のワークショップを行います。教えてくれるのは大手久美さん。7年前針穴写真に出会い、恋に落ちた大手さんは数々の針穴カメラを手作りし、それらが切り取る世界を写真に収めています。

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今回大手さんが教えてくれるのは、トイカメラの王様HOLGAを針穴カメラに改造した「針穴HOLGA」(上の写真!)の作り方。HOLGAに使用するのはブローニーフィルムという中判フィルム。普通皆さんが使用するフィルム(35ミリフィルム)に比べてサイズが大きいので、大きく引き伸ばしてもきれいですし、6cm×6cmという正方形のフォーマットがとってもかわいいのです。

Ohana

Hitoikij

Kanransya

ちなみにこの記事の中にある写真(針穴HOLGA以外)はすべて大手さんが針穴HOLGAで撮影した写真。素敵ですねー。このワークショップに参加すれば、皆さんも針穴写真に恋をすること間違いなし!?

<ワークショップのご案内>
日時:4月8日(日) 11時30分~14時
参加費:6000円(改造用のジャンクHOLGA代含む・当日のお支払い)
定員:6人(先着順)
持ち物:カッター、カッターマット(の代わりになるもの)、定規(カッター用)
→定員に達したため受付終了いたしました。

※予約制です。参加ご希望の方は、メールの件名を「針穴写真ワークショップ」としていただき、本文中に「お名前」「電話番号」「メールアドレス」を明記の上、上記メールアドレスまでお送り下さいますよう、お願い申し上げます。

*ワークショップの流れ
針穴写真についてのお勉強

針穴HOLGAの製作(針穴作り、シャッター作りなど)

ポラロイドフィルムを装置しての試し撮り

ブローニーフィルムの入れ方を学びます

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