杉見朝香さん(絵本読み聞かせ)
先日、ある小さなカフェで彼女に読んでもらった絵本は、『オオカミくんのホットケーキ』。その話がとっても衝撃的な内容だったのです。
……ホットケーキを食べたくなったけど、一人では作れないオオカミくん。みんなにお手伝いをお願いしにまわります。赤ずきんちゃん、3匹の子ぶたくん……。どんなにていねいにお願いしても、みんなとっても意地悪く断るのです。「やなこった!」と。困ったオオカミくんは、どうにかこうにかがんばって、一人っきりでホットケーキを作りました。ようやく出来上がった頃、町中に広がるあまーいいい香りに、さっきオオカミくんに意地悪をしたみんながやってきてこう言います。「僕たちにも少しわけてくれよ!」。それも、とってもいばった言い方で。「やれやれ」とオオカミくん。そして彼がとった行動とは!?
人には親切にしなくちゃね。
そんなことを学びつつ、ふと気がつくと、あれっ!? 私ったら、すっかり物語にのめり込んでいたようです。「なんて意地悪な赤ずきん!」「さすが、オオカミくん!」「食べ過ぎだよオオカミくん」なんて。お話を聞いているあいだ中、まるで小学生のように、思いつくままの感想を口にしていたのです。きっと、絵本が好きなのは子供たちだけじゃないのかもしれませんね。
もみじ市に引き続き、今回も絵本を読んでくれるのは、小学校の先生、杉見朝香さん。彼女のお母様も小学校の先生で、杉見さんが小さなころ、よく絵本を読んでもらっていたそうです。その思いを受け継いだ杉見さんは、大人になった今でもとっても絵本が好き、そして、読んであげることも大好きなのでしょう。絵本を手にしたとたん、杉見さんの表情はとっても穏やかになるのです。そして聞いている人ひとり一人に優しく目を配りながら、声を張り上げ、1人で何役もこなします。
さて、ここで嬉しいお知らせ。8日(日)は、スペシャルゲストが登場します! さすらいの馬頭琴奏者・池谷禎俊さんです。お題はもちろん、モンゴル民話『スーホの白い馬』。お話のバックに流れる、馬頭琴の荘厳な音色。この2つが合わさったときに、見ている人の気持ちはどれだけ引き込まれることでしょう!
その他にも、花市では選りすぐりの本を準備してくれる予定。さらに、ぜひ杉見さんに読んで欲しい絵本がある方、リクエスト募集中です。
<杉見朝香さんによる絵本読み聞かせ>
日時:4月7日(土)、8日(日) 随時
(8日は馬頭琴奏者・池谷禎俊さんとの共演)
場所:森の本屋さんにて
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