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2007年4月 5日 (木)

泉龍寺のこと・花まつりのこと

泉龍寺。この歴史ある小さなお寺が大好きな私たちは、春は桜を眺めながら、秋は色づいた銀杏を眺めながらお参りするのが楽しみで、この場所で今回花市を開催させていただけることをとてもありがたく感じています。本日はそんな泉龍寺の境内の様子をちょっとご紹介します。

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*泉龍寺のこと
泉龍寺の本尊は釈迦如来です。曹洞宗に属し、永平寺および総持寺が大本山です。

泉龍寺ができたのは今から1200年以上も前のこと。伝説によれば、奈良時代の昔に全国的な大干魃があり、奈良東大寺の開山として名高く伊勢原の雨降山大山寺をも開いた良弁(ろうべん)僧正が天平神護元年(765年)、この地にやってきて雨乞いをし、法相宗・華厳宗兼帯の寺を創建したのが泉龍寺のはじめとされています。

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こちらは泉龍寺のシンボルともいえる釣鐘堂(鐘楼)。2階建ての鐘楼は珍しいとのこと。tico moonとachordionのライブはこちらで行います。

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参道付近にある延命子安地蔵。子どもを抱いたお地蔵さまです。子授け・安産・子育ての祈願に応えてくれます。

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こちらは六地蔵。人間には6つの苦しみがあり、その苦しみが訪れたときにこの六地蔵さまが現れて助けてくれるとのこと。みなさん、お参りしましょうね。ちなみに右から、畜生道、餓鬼道、地獄道、(真ん中の大きなお地蔵さまを挟んで)修羅道、人道、天道のお地蔵さま。真ん中のお地蔵さまは、かつて江戸時代に泉龍寺の近親者が全国66箇所の霊所を回行したことを記念した六十六部碑。

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「古着」という字が読めますか?江戸時代に泉龍寺で古着商の人たちが市を開いていたということです。遥か昔、この場所で私たちと同じようなことをしていたのですね。これはその古着商の人たちが泉龍寺に納めたお地蔵さま。どこにあるか探してみて下さいね。

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境内から一本道を隔てたところにあるのが弁財天池。良弁僧正が雨乞いをした池です。この池において雨を祈った所、龍神が現れて大いに雨を降らせたということです。ここに奉られているのは弁財天さま。弁財天さまにお参りすると2つの効き目があると言われています。ひとつは財産を蓄えること。もうひとつは技芸に秀でること。お金持ちになりたい方や、踊りをたしなむ方はぜひ。ちなみに弁財天さまは女の神様。カップルでお参りすると弁財天さまがやきもちを焼いて二人を引き離すという言い伝えもあるのでご注意を!

*花まつりのこと
今回、花市の日程を4月7日と8日にしたのは、泉龍寺のご住職から「花まつりに合わせてやってみたらどうですか」というありがたいお言葉をいただいたから。

花まつりはお釈迦様の誕生日を祝う催し(別名、灌仏会=かんぶつえ)。毎年4月8日に、多くのお寺でとり行われます。最近では、お祝いのお経を上げる程度の簡略化したもので済ませるお寺が多い中、泉龍寺ではかつてからのやり方でとり行っています。

そんな由緒ある催しに合わせて今回のイベントをやらせていただくことになり、幸せこの上ない私たちは、“花まつり”にちなんでということもあり、今回のイベントを“花市”と名付けました。

さて、泉龍寺の花まつりは、お釈迦さまの小さな仏像を花で飾り、それに甘茶をかけてお祝いするというもの。
4月8日は、泉龍寺の本堂の前で、花に包まれたお釈迦さまをぜひ探してみて下さい。もし見つけたら甘茶をかけてお祝いをして下さいね。お釈迦さまに甘茶をかけてお祝いをした方には、泉龍寺から甘茶がふるわれますよ。こちらもお楽しみに。

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