2007年4月12日 (木)

花市にご来場いただきましたみなさまへ

4月7日と8日の二日間、泉龍寺で行われた花市にお越しいただきまして誠にありがとうございました。私たちが予想した以上にたくさんの方にご来場いただき、お買い求めいただけなかった商品もおありのことと思います。この場を借りてお詫び申し上げます。

9日の月曜日の早朝に、会場となった泉龍寺に清掃をするために行ったのですが、ゴミもなく、荒れていることもなく、花市にお越しいただいたみなさまの清々しいお心にスタッフ一同感激いたしました。本当にありがとうございました。

みなさまが楽しそうにお買い物をしたり、ライブを聴いたり、ワークショップに参加されているお姿を拝見するのが、私たちにとって何よりの幸せでした。

二日間というひとときの幸せな物語を一緒につくり上げてくださったみなさま、出店者と出演者のみなさま、そして泉龍寺という美しい場所を提供してくださったご住職の菅原さまに、この場を借りて心からの御礼を申し上げます。本当に、本当に、ありがとうございました。

昨年11月に行われたもみじ市のときも、今回の花市でも、誰からともなく「まるで大人の文化祭のよう」という言葉が聞こえました。8日の午後、桜舞い散る釣鐘堂の下でtico moonが演奏する花市のための曲を聴きながら、まるで文化祭が終わるときのような寂しさを感じました。そして、こうも思いました。
たったひとつ、文化祭と違うとすれば、文化祭なら、それが終わっても次の日にまたみんな学校で会えるけど、花市が終わったら、次の日からみんなそれぞれの場所へ帰っていくということ。
桜がいつか必ず散るように、花市が終わったら必ずみんなとサヨナラしなくてはいけないとわかっていたから、あんなに寂しかったのかもしれません。

花市は終わりました。しばらくの間、サヨナラです。次にお会いするのは、大きな桜の木の下か、はたまた紅く染まるもみじの木の下か……。

いくつかの季節が巡ったあと、またみなさんにお会いできることを祈って。

2007年 桜散り終えた春の日に
花市事務局一同

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2007年4月 6日 (金)

花市に来場されるみなさまへ

花市は、小さなものづくり市です。私たちが敬愛するさまざまなものづくりの人々が、2日間限定の小さな市を開きます。
私達は、毎日たくさんの人と“すれ違い”ますが、そのなかで“出会える”人の数は限られています。だから、こんなにもたくさんの人がいるなかで出会えたことは、とても素敵なことだと思います。

そんな素敵な出会いの場がつくれたら…。普段直接お会いする機会の少ない、愛すべきものづくりの人たちとみなさんとの出会いの場がつくれたら…。
昨年開催したもみじ市も、今回の花市も、そんな思いから生まれました。

今回花市に参加してくださる出店者と出演者の皆さんは、この日のためにたくさんの時間と情熱をかけて、準備してくださっています。
それぞれが作った作品やお料理を単に持ち寄って販売するのではなく、花市全体をいかにみなさんに楽しんでいただけるかということを、一緒になって考えて下さっています。
花市限定の作品やメニューをつくってくれたり、“花”にまつわる作品や出し物を用意してくれたり…。出店者同士で集まって打ち合わせを重ねたり、一緒に梱包作業をしたり、士気を高めたり…。

花市にご来場してくださるみなさま。花市では、出店者の方々がこの日のためにつくった“ここでしか手に入らないもの”を手に入れていただくとともに、どうぞ、彼らの“思い”や、彼らとの“出会い”も、カバンにつめて家路についてくださいね。

自らの手のひらの中から、さまざまなものを生み出す人達の思いが小さなお寺の中に放たれたとき、そこに集う人達の思いがつながり、幸せの花のつぼみがひととき咲き誇りますように。

<お願い>
花市が開催される泉龍寺は一般の方も数多く参拝するお寺です。花市来場者の方も参拝者の方も、みなさまが気持よく過ごしていただけるよう、いくつかのお願いがあります。

●駐車場・駐輪場はございませんので、電車、バスでのご来場をお願いいたします。
●会場内は禁煙になります。またペットの入場も禁止とさせていただいております。ご協力をお願い致します。
●イベント開始は11時です。11時まではイベントスペースにご入場できませんのであらかじめご了承下さい。
●午前中は泉龍寺本堂でお経を上げています。なるべく大きな音など立てられないよう、ご協力お願いいたします。
●ライブ、飲食などのお席は限りがありますので、みなさんが楽しく過ごせるよう、譲り合ってご利用くださいますようお願い申し上げます。
●入り口付近に受付を設けております。手紙の木の封筒と便箋の受け渡しはこちらで行います。また、皆様に花市のご案内図もお配りいたします。ご不明な点は受付まで何なりとどうぞ。
●今回のイベントスペース(境内)はすべて屋外となります。境内には大きな木がたくさんあるため日陰となる場所も多く、4月とはいえ十分な寒さ対策をお願いいたします。
●ワークショップは予約制のものと、現地で随時行っているもの、先着順のものがあります。ご注意下さい。
予約制のもの・・・自家製酵母パンワークショップウクレレワークショップ針穴カメラワークショップ
随時行っているもの・・・革ケースづくりワークショップ丸林佐和子さんワークショップ「色を咲かせて花をつくろう」
先着順のもの・・・小谷田潤さんもみじ型作りワークショップ平澤まりこさんワークショップ(みなさまのご希望により参加人数を若干増やしました。予約されていない方で当日参加ご希望の方は、いらない紙を持って受付まで!)
●雨天の場合、テントを張っての開催となりますが、お天気の状況によってはワークショップやライブなど、やむを得ず中止にするプログラムがある場合もございますのであらかじめご了承下さい。

<ご注意ください>
7日(土)と8日(日)は出店者・催しが一部異なります。ご確認の上、ご来場くださいますようお願いいたします。

[7日のみの出店者・催し]
丸林佐和子さん(木と紙の雑貨&ワークショップ)
さーぼーカレー(カレーライス)
cimaiさん(パン)
平澤まりこさんワークショップ
自家製酵母パンワークショップ
ウクレレワークショップ

[8日のみの出店者・催し]
中西麻由美さん(パン)
鈴木農園(野菜・15時までの出店となります)
SHOZO SUNDAY DRIVE(スコーンとベーグル)
ニシモトリョウタさん(指輪)
delicious cloverさん(アクセサリー)
針穴カメラワークショップ
池谷禎俊さん馬頭琴ライブ

当日、スタッフはスタッフプレートを首からつり下げております。お気軽にお声がけください。
みなさまのお越しを、出店者、出演者、スタッフ一同心よりお待ちしております。

2007年 桜舞い散る春の日に 
花市事務局一同

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2007年4月 5日 (木)

泉龍寺のこと・花まつりのこと

泉龍寺。この歴史ある小さなお寺が大好きな私たちは、春は桜を眺めながら、秋は色づいた銀杏を眺めながらお参りするのが楽しみで、この場所で今回花市を開催させていただけることをとてもありがたく感じています。本日はそんな泉龍寺の境内の様子をちょっとご紹介します。

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*泉龍寺のこと
泉龍寺の本尊は釈迦如来です。曹洞宗に属し、永平寺および総持寺が大本山です。

泉龍寺ができたのは今から1200年以上も前のこと。伝説によれば、奈良時代の昔に全国的な大干魃があり、奈良東大寺の開山として名高く伊勢原の雨降山大山寺をも開いた良弁(ろうべん)僧正が天平神護元年(765年)、この地にやってきて雨乞いをし、法相宗・華厳宗兼帯の寺を創建したのが泉龍寺のはじめとされています。

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こちらは泉龍寺のシンボルともいえる釣鐘堂(鐘楼)。2階建ての鐘楼は珍しいとのこと。tico moonとachordionのライブはこちらで行います。

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参道付近にある延命子安地蔵。子どもを抱いたお地蔵さまです。子授け・安産・子育ての祈願に応えてくれます。

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こちらは六地蔵。人間には6つの苦しみがあり、その苦しみが訪れたときにこの六地蔵さまが現れて助けてくれるとのこと。みなさん、お参りしましょうね。ちなみに右から、畜生道、餓鬼道、地獄道、(真ん中の大きなお地蔵さまを挟んで)修羅道、人道、天道のお地蔵さま。真ん中のお地蔵さまは、かつて江戸時代に泉龍寺の近親者が全国66箇所の霊所を回行したことを記念した六十六部碑。

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「古着」という字が読めますか?江戸時代に泉龍寺で古着商の人たちが市を開いていたということです。遥か昔、この場所で私たちと同じようなことをしていたのですね。これはその古着商の人たちが泉龍寺に納めたお地蔵さま。どこにあるか探してみて下さいね。

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境内から一本道を隔てたところにあるのが弁財天池。良弁僧正が雨乞いをした池です。この池において雨を祈った所、龍神が現れて大いに雨を降らせたということです。ここに奉られているのは弁財天さま。弁財天さまにお参りすると2つの効き目があると言われています。ひとつは財産を蓄えること。もうひとつは技芸に秀でること。お金持ちになりたい方や、踊りをたしなむ方はぜひ。ちなみに弁財天さまは女の神様。カップルでお参りすると弁財天さまがやきもちを焼いて二人を引き離すという言い伝えもあるのでご注意を!

*花まつりのこと
今回、花市の日程を4月7日と8日にしたのは、泉龍寺のご住職から「花まつりに合わせてやってみたらどうですか」というありがたいお言葉をいただいたから。

花まつりはお釈迦様の誕生日を祝う催し(別名、灌仏会=かんぶつえ)。毎年4月8日に、多くのお寺でとり行われます。最近では、お祝いのお経を上げる程度の簡略化したもので済ませるお寺が多い中、泉龍寺ではかつてからのやり方でとり行っています。

そんな由緒ある催しに合わせて今回のイベントをやらせていただくことになり、幸せこの上ない私たちは、“花まつり”にちなんでということもあり、今回のイベントを“花市”と名付けました。

さて、泉龍寺の花まつりは、お釈迦さまの小さな仏像を花で飾り、それに甘茶をかけてお祝いするというもの。
4月8日は、泉龍寺の本堂の前で、花に包まれたお釈迦さまをぜひ探してみて下さい。もし見つけたら甘茶をかけてお祝いをして下さいね。お釈迦さまに甘茶をかけてお祝いをした方には、泉龍寺から甘茶がふるわれますよ。こちらもお楽しみに。

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2007年2月 6日 (火)

小さなものづくり市「花市」を開催します。

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2006年の11月に行ったもみじ市の第二弾、「花市」を4月7日と8日に東京都狛江市で行います。今回の舞台はお寺。首都圏在住の様々な作り手の方々が2日間だけの小さな市を開きます。

前回参加していただいた器作家・布作家・自家製酵母パン屋・カレー職人・イラストレーター・エッセイストなどの他、新たな(魅力的な!)参加者も加わる予定。もちろん、ライブやワークショップなどの楽しい催しも盛りだくさん。前回に引き続き、私たちが敬愛してやまない作り手の方々が参加してくださる予定です。

花市が行われる泉竜寺は、日本で3番目に面積が小さい東京都狛江市にあります。狛江駅から徒歩1分という立地にある泉龍寺は、小さいながらも美しいお寺。

桜舞う季節、ここに集う人たちとの、ひとときの出会いを楽しんでみませんか?

●花市概要
期間/2007年4月7日(土)〜8日(日)11時〜16時
場所/泉龍寺(東京都狛江市元和泉1-6 小田急線狛江駅徒歩1分)
※地図はこちら
※入場は無料です。

このブログでは、花市に参加してくださる作り手の方々の紹介、ワークショップの募集、花市事務局からのお知らせなどをお伝えして行きます。
今回も「人と人のつながり」をキーワードに、ご来場いただいた皆さんに心地良い時間を過ごしていただけるような催しにしたいと思っていますので、よろしくお願い申し上げます。

2007年2月吉日
花市事務局スタッフ一同

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