2007年4月 3日 (火)

手紙の木

花市の2日間。泉龍寺のとある場所に1本の木が現れます。この木にはたくさんの花が咲いています。それは花市に出店する方や訪れる方、みなさん一人一人が咲かせた花…。

よく見ると、その花は手紙でできています。そう、この木は「手紙の木」と呼ばれ、花市に来るみなさん同士をつなぐために現れる木なのです。

Tegami_5

私たちは、普段あまり会うことのないもの作りの人たちとみなさんが、ひとときの出会いを楽しむ場になればと、この花市を企画しました。それならば、ここに集う人みなさん同士が出会うきっかけがあるともっと素敵に違いない。そんな思いから、この「手紙の木」を植えてみようと思いついたのです。

あなたが花市に訪れたなら、ぜひ、この手紙の木に1輪の花を咲かせてみませんか?
咲かせ方はとっても簡単。

1.花市に訪れたら、受付にある封筒と便せんを受け取ってください。

2.その便せんに、花市に訪れる誰かに向けて手紙を書いてください。今日のこと、あなたのこと、好きな花のこと、なんでもOKです。できれば、差し支えない程度にあなたのお名前やメールアドレスなどを書いてみてはいかがでしょう。

3.手紙を封筒にしまったら、泉龍寺境内に舞う桜の花びらをそっと1枚忍ばせてください。

4.手紙が完成したら、泉龍寺のどこかにある手紙の木を探してみてください。

5.手紙の木が見つかったなら、あなたの手紙を木に留めて、手紙の花を咲かせてください。

6.その代わりに、手紙の木に咲いている別の手紙の花を1輪(1通)、摘み取ってお持ち帰りください。

7.もしそこにメールアドレスが書いてあったら、連絡を入れてみてはいかがでしょう? この手紙の木を通して、会ったことのない誰かと、あなたがつながる第一歩になるはず。

摘み取られた手紙の花は、それぞれの場所へと広がっていきます。泉龍寺から遠く離れた場所へたどり着いたとしても、この手紙の花をきっかけに、もしあなたが誰かとつながってくれたら、そしてそれが大きな輪になってくれたら、私たちは、これほど嬉しいことはありません。

| | コメント (0)

2007年4月 2日 (月)

森の本屋さん&放出市場

4月7日と8日は、泉龍寺の小さな森の中に、小さな本屋さんがオープンします! 花市に出店・出演してくださる方々の著書やCDを集めたこのコーナーの楽しい利用のしかたを、ここでちょっぴりご紹介。

Hon_1

まずはランチタイム。植松良枝さんのお弁当を食べたら、あなたはそのおいしさに心踊るはず。その秘密を知りたい方はぜひ森の本屋さんへ。『畑のそばでうまれたレシピ 温かい野菜料理』があればあなたのお弁当ライフはとっても豊かなものに。植松流お弁当を手にしたあなたの恋人や旦那さんは、あなたの、と・り・こ、です。

お昼ご飯を食べてお腹いっぱいになったらachordionのライブを聴きましょう。若きふたりの奏でる音楽を聴けば、 あなたはその心地よさにうっとりするはず。お家でもその心地よさを味わいたい方は森の本屋さんでachordionのアルバムをぜひ!

そろそろおやつの時間です。もみじ市のときに買い逃したあなた! 今回こそは桑原奈津子さんの焼き菓子を逃すわけにはいきません(私も含め、桑原さんの焼き菓子の美味しさに涙した人多し)。愛しいあの人の心を奪いたい方は森の本屋さんへ。『やさいお菓子・くだものお菓子』を見て作った甘いお菓子をあの人にプレゼントすれば、ふたりの関係も甘いものになること間違いなし!

おやつといえば平澤まりこさんです。今回の花市では、桑原さんとコラボして貴重なおやつ、「おみくじクッキー」を作っていただけるとのこと。数量限定のおみくじクッキーをゲットしたら、あなたの心はきっととろけるはず。そして、そんなあなたの心をさらにとろけさせてしまいそうなのが『おやつにするよ―3時のごちそう手帖』。平澤さんの心をとろけさせたおやつが満載です。

おやつには美味しいコーヒーとお茶が必要ですね(人生には友と愛する人が必要なように)。ここはなんとしても中川ちえさんのコーヒーとお茶を味わっていただきたい! ちえさんが入れてくれたコーヒーに心穏やかになったら、その心をリュックにつめて森の本屋さんへ。『おいしいコーヒーをいれるために』を手に入れてちえさんと同じようなおいしいコーヒーを入れてくださいね。

このあたりでハンモックに揺られて読書タイムはいかがでしょう? そうです。柳沢小実さんが花市のために作ってくれたリトルプレスを読んでひと休み。本屋さんでは買うことのできないリトルプレスの魅力に心ときめいた方は森の本屋さんへ。『リトルプレスの楽しみ』を読めばさらにそのときめきは増すことでしょう。

日に日に暖かくなり、ゴールデンウィークも間近に控えるこの頃、心はすでに旅気分。松尾ミユキさんのポストカードを買って今度の旅に備えましょう。もし旅の行く先に迷ったらぜひ森の本屋さんへ。どうせなら行ったことのない国はいかがですか? 『旅のコラージュ バルト3国の雑貨と暮らし』を片手にバルト3国の旅はいかがでしょう?

花市の締めはそう、tico moonのライブです! 美しいギターとハープの音色に心癒されたら森の本屋さんへ。「さっきのライブで演奏した曲はどのアルバムに入ってるの?」というような質問にも、スタッフが丁寧に答えますのでぜひ手に取ってくださいね。

この他にも森の本屋さんでは、知る人ぞ知る小さな小さなかわいい本『ユルリナ』の最新号(花市で初公開! 貴重なブックカバー付きも限定販売)や、昨年のもみじ市の様子が掲載された『自休自足』も販売しています。

ここで、森の本屋さんが他の本屋さんとはちがうというところを皆さんにアピール。
作家やミュージシャンの方々がお買い上げの方々に心のこもったサインをしてくれますよー!  ご希望の方は遠慮なくスタッフにお申し付けくださいね!

そしてそして…
昨年のもみじ市でも、隠れた人気コーナーだった「放出市場」が、4月7日と8日の2日間オープンします! 日々の暮らしで使った生活用品、雑貨、衣料品など、花市に出店してくださる方々が持ち寄ってくれる貴重な品々(一部不要品!?)がたくさん集まる予定。“あのひと”が使っていたものなら見逃せませんよね。どんな品が並ぶかは、当日までのお楽しみ。掘り出し物を見つけてくださいね!

| | コメント (2)

2007年4月 1日 (日)

tico moon(ライブ)

誰かが言いました。「あのとき天使が舞い降りてきた」と。
それはもみじ市でのこと。その演奏が最高潮に達するころ、会場となった森のテラスのデッキに、さっーと光がさしました。木々の間からこぼれた光は細かい線となって、演奏を聴く人たちの顔をきらきらと照らします。みんなの幸せそうな表情──。
あれは、秋の優しい光と美しい音に誘われて現れた、天使のしわざだったのかもしれません。

Tico_moon_1

これまで、花市にご参加くださる方々を紹介してきましたが、その大トリを飾るのはこの二人。ライブ演奏をしてくださるギターとアイリッシュハープのデュオ、 tico moonの影山敏彦さんと、吉野友加さんです。

じつは正直なところ、歌の入らない曲というのが、どうしても苦手だった私。音楽は一緒に口ずさんでこそ楽しいものだと、勘違いしていたのです。tico moonの曲を聴くまでは------。
たとえば心が疲れたとき。お二人の手から生み出される、温かくも美しい旋律は心を癒してくれるのです。目をつぶって、音だけに集中すると、浮かんでくるのは心の奥底にある風景。たとえば、雪の中だったり、深海だったり、浮き雲が流れる景色だったり。
そして何かに集中したいときも、背後にはお二人の曲が流れています。優しい音楽は、ちょうどいいBGMになってくれるのです。考えごとに没頭し、音楽が意識から遠のいているころ、突然ピン!っと弾かれるアイリッシュハープの音にハッと我に返ります。「そうだ、tico moonだ」と、しばらく音楽に浸り、再び元の世界へ。それが心地よくて、私のSUNDAY DRIVEのおともは、いつもお二人のCD。いまやtico moonの音楽は、暮らしに欠かせないものになりました。

そして、ライブで聴く曲はまた格別。音がいっそう心に響き渡るのです。さらに、目をくぎ付けにするのは、友加さんの流れるような手の動き。アイリッシュハープを操るその手は滑らかに舞い、指先ではじかれる弦は、時にはポロロンと優しく、ときには、ピンっと強く音を立てるのです。

こんな素敵な音楽を生み出すお二人が、花市に登場してくださるだけでも嬉しいことですが、なんと今回、この日のために新しい曲を作ってくれたというのです。影山さん作曲によるこの曲は、タイトルもまだついていないというほどに完成したばかりだとか。その曲をいち早く聴かせていただきました!
イメージするのは、まさに「春」。美しい旋律そのままに、何かわくわくするような気持ちを呼び起こしてくれる素晴らしい曲なのです! 小さな芽、元気な芽、それらが芽吹く命の春。ひらひら舞う桜の花びら。菜の花の黄色。いまの季節がそのままに奏でられているような、じつに美しい曲でした。
私たちの喜びが最高潮に達したのは言うまでもありません。

花市にぴったりのこの曲を、青空と桜の木の下で聴きながら、それぞれの春を思い浮かべてみませんか?

<tico moonライブ>
時間:15:00〜15:30(4月7日、8日とも)  
場所:釣鐘堂の下にて
*ライブは無料でご覧いただけます。

Tico

そしてもう一つお知らせ。吉野友加さんは、じつはコサージュ作家でもあったのです! もの作りが大好きだという友加さんは、もみじ市でこっそり、フェルトや毛糸で作った花のコサージュを販売してくれました。それがなんと、2日間とも完売するほど、隠れた人気商品に! それならばと、花市では作家としてもご参加いただきたいとお願いしたところ、快く引き受けてくれたのです! 「すぐに壊れたら悲しいから」と、とっても丁寧な縫製で、裏についた安全ピンまでも、布の色に合わせて塗り替えてあったり。お忙しい音楽の時間を裂いて(!)、たくさんのコサージュを用意してくれています。準備をしているところが ゆかさんのブログにも公開中。なんだか、とっても素敵そうですよ。胸元はもちろん、帽子やバッグにつけても、とってもかわいらしく、いつもとはひと味違ったテイストに。
美しい音を奏でる手から生み出される、もう一つの作品を、お見逃しなく!

| | コメント (0)

2007年3月31日 (土)

さーぼーカレー(カレーライス/7日)・池谷禎俊さん(馬頭琴ライブ/8日)

いよいよ花市まであと1週間になりました。本日、最終打ち合わせを終え、スタッフ一同緊張感がみなぎっています。
このブログで紹介する出店者と出演者の方も、いよいよ残り2組(その後も企画ものの紹介は続きます)。本日は、昨年11月のもみじ市でみんなをノックアウトしたあの方の登場です。

Sa2

さすらいの料理人さーぼーは、気が向いた時にだけカレーライスを作ってみんなを虜にする罪なヤツ(さーぼーカレーとの出会いはもみじ市のブログをぜひ!)。もみじ市では、鈴木農園の野菜をふんだんに使ったカレーライスを作ってくれました。あっという間に売り切れてしまったカレーライスは、一部の人の間では伝説化しているという噂が。

あとで聞けば、さーぼーはひとつひとつの野菜から丁寧にスープを取り、野菜の食感を生かすために野菜ごとに火を通す時間を変え、「普通の店ではそこまでやらない」手間をかけて、作ったのだそうです。

今回、花市で出すカレーライスを決めるのにも、さーぼーは何日も悩んでいました。そして出た結論が、「春らしい豆をたくさん使ったカレー」とのこと。お教えできるのはここまで。「あとは当日のお楽しみ」とのことです。罪なヤツですね。もみじ市のカレーを思い出してお腹をグーグーならしているあなた! あと一週間はカレー断ちして、「さーぼー豆カレー」に備えてくださいね。

そして、本日はもうひとかた紹介します。8日の日曜日に馬頭琴を演奏してくださる池谷禎俊さんです。馬頭琴とはモンゴルを代表する民族楽器。今年の1月、ある馬頭琴楽団のコンサートを見に行ったとき、そのあまりにも美しい音色に心震えました。その楽団とは、TOKYO万馬馬頭琴アンサンブル。本場モンゴルの馬頭琴界の至宝、チ・ブルグッド先生が直接指導する国内最高峰の馬頭琴楽団です。その楽団の7人の精鋭のひとりが池谷禎俊さん。今回、花市に訪れる皆さんに、ぜひ池谷さんの奏でる馬頭琴を聴いて欲しくて演奏をお願いしたところ、快く引き受けてくれました。

ところで、なぜこの記事の中で池谷さんを紹介するかというと……お気づきのあなたは鋭い! じつはさーぼーと池谷禎俊さんは同一人物なのです! さすらいの料理人さーぼーのもうひとつの顔は、国内で有望視されている若手馬頭琴奏者。今回の花市では、一日目はカレーを皆さんに提供し、二日目は馬頭琴を聴かせてくれるという大活躍。

馬頭琴奏者・池谷禎俊さんは、8日の日曜日に、杉見朝香さんの読み聞かせのゲストとして登場。杉見さんが読み語る、懐かしのモンゴル民話『スーホの白い馬』に合わせて馬頭琴を奏でてくれます。また、その他にも数曲を演奏してくれる予定。泉龍寺の小さな小さな草原の中に響き渡る荘厳な音色をお楽しみください。

<池谷禎俊さん馬頭琴ライブ&杉見朝香さん読み聞かせ>
時間:4月8日(日)12:00〜12:30 
場所:森の本屋さんにて
*ライブは無料でご覧いただけます。

| | コメント (3)

2007年3月29日 (木)

迫田憲祐さん(花)

「花市」。
この名前に決まるまでに、いくつか候補がありました。さくら市、花見市、そして花市。最近になって「花市」にして良かったな、と思うようになりました。それは、みなさんそれぞれが、自分にとっての「花」を作品を通して表現してくれているから。桜や花見では、イメージが限定されてしまっていたかもしれません。

Sakota

今回のイベントの名前が「花市」に決まったとき、私たちは真っ先にある人に相談に行きました。そう、花と言えばこの人。迫田憲祐さん。
迫田さんは、泉龍寺がある狛江駅のお隣、喜多見駅のすぐそばにあるDOM.F..(いまだに読み方わからず…)という名の花屋さんの店主です。数ある花屋さんの中でも、私たちはここが一番好き。シックだったり、大人っぽかったり、造形的だったり、他の花屋さんではあまり見ないような花色や花形をしたものばかりがお店に並んでいます。それらの花を自由に使って迫田さんが作ってくれる花束は、最初に伝えたイメージ通りでありつつも、「こう来たか!」という嬉しい裏切りもあってとっても素敵。だから完成したものを見る瞬間は、わくわくどきどき。花束をお願いするときはいつも、「今度はどんな風に驚かせてくれるんだろう?」と期待しながら発注するのです。

会場となる泉龍寺は、迫田さんにとっては地元のような場所。何度も下見に行っては、装飾のイメージを考えてくれたそうです。泉龍寺には立派な木がたくさんあります。「自然が一番」ということを誰よりも知っている迫田さん。ここに自分らしくどうやって表現していくべきか…。
そして、出た結論。それは「命」を表現すること。日々植物と向き合っている迫田さんが、つねに心にある「花」に対する思いを形にしてくれるというのです。植物が生きて行くために大切なもの。風、空、雲、太陽、地、水…。それらがあって、植物は元気に育ち、私たちも心地よさに包まれる。

いま、街を歩いていると、植物たちがいっせいに動きだしているのを感じます。落葉樹は、小さいながらも生命力にあふれた芽を吹き始めました。泉龍寺の桜も、もう3分咲き。そして、花市が開催される4月8日は、お釈迦様の誕生日。命がみなぎる春。

「命」という目に見えないものを、迫田さんは植物でどのように表現してくれるのでしょう? 具体的には?と聞くと、「それは秘密」とのこと。さらに「突然天の声が聞こえたら、イメージもかわっちゃうかもよー」というのです。ならば聞いても仕方ないか!?

でも、せっかくだからひとつだけお教えしましょう! 小谷田潤さんが花市のために作ってくれている巨大な花器に、迫田さんがライブで花を生けてくれます(事前の打ち合わせなしの、ぶっつけコラボレーション企画!)。

Dscn7295_3_1

上の写真はもみじ市のときの写真。もみじ市では、会場となる森のテラスに落ちていたたくさんの落ち葉から、1枚の葉っぱの美しさを教えてくれる作品を作ってくれた迫田さん。花市では、どんな風に私たちを驚かせてくれるでしょう?
迫田さんの花が、泉龍寺に咲くのはもうすぐです。

| | コメント (0)

2007年3月12日 (月)

杉見朝香さん(絵本読み聞かせ)

先日、ある小さなカフェで彼女に読んでもらった絵本は、『オオカミくんのホットケーキ』。その話がとっても衝撃的な内容だったのです。

……ホットケーキを食べたくなったけど、一人では作れないオオカミくん。みんなにお手伝いをお願いしにまわります。赤ずきんちゃん、3匹の子ぶたくん……。どんなにていねいにお願いしても、みんなとっても意地悪く断るのです。「やなこった!」と。困ったオオカミくんは、どうにかこうにかがんばって、一人っきりでホットケーキを作りました。ようやく出来上がった頃、町中に広がるあまーいいい香りに、さっきオオカミくんに意地悪をしたみんながやってきてこう言います。「僕たちにも少しわけてくれよ!」。それも、とってもいばった言い方で。「やれやれ」とオオカミくん。そして彼がとった行動とは!?

Imgp2756

人には親切にしなくちゃね。
そんなことを学びつつ、ふと気がつくと、あれっ!? 私ったら、すっかり物語にのめり込んでいたようです。「なんて意地悪な赤ずきん!」「さすが、オオカミくん!」「食べ過ぎだよオオカミくん」なんて。お話を聞いているあいだ中、まるで小学生のように、思いつくままの感想を口にしていたのです。きっと、絵本が好きなのは子供たちだけじゃないのかもしれませんね。

もみじ市に引き続き、今回も絵本を読んでくれるのは、小学校の先生、杉見朝香さん。彼女のお母様も小学校の先生で、杉見さんが小さなころ、よく絵本を読んでもらっていたそうです。その思いを受け継いだ杉見さんは、大人になった今でもとっても絵本が好き、そして、読んであげることも大好きなのでしょう。絵本を手にしたとたん、杉見さんの表情はとっても穏やかになるのです。そして聞いている人ひとり一人に優しく目を配りながら、声を張り上げ、1人で何役もこなします。

さて、ここで嬉しいお知らせ。8日(日)は、スペシャルゲストが登場します! さすらいの馬頭琴奏者・池谷禎俊さんです。お題はもちろん、モンゴル民話『スーホの白い馬』。お話のバックに流れる、馬頭琴の荘厳な音色。この2つが合わさったときに、見ている人の気持ちはどれだけ引き込まれることでしょう!

その他にも、花市では選りすぐりの本を準備してくれる予定。さらに、ぜひ杉見さんに読んで欲しい絵本がある方、リクエスト募集中です。

<杉見朝香さんによる絵本読み聞かせ>
日時:4月7日(土)、8日(日) 随時  
(8日は馬頭琴奏者・池谷禎俊さんとの共演)
場所:森の本屋さんにて

| | コメント (0)

2007年3月11日 (日)

achordion(ライブ)

Acordion

achordionは、ボーカルの満田智子さんとギターの木村恵太郎さんによるデュオ。アコーディオンというと楽器のアコーディオン(accordion)を想像される方も多いと思いますが、achordionの名前のつづりにある「chord」は、「和音」という意味。この言葉には「皆と気持ちをひとつにしましょう」という二人の思いが込められています。achordionの音楽と詩からは、まさにその意味が感じられ、温かく、しっとりと心に響いてきます。

ボーカルの満田さんは、普段お話をされている時の声のトーンの感じや雰囲気、仕草や表情から、その小柄な体のどこからあんなにも力強くて、なめらかな歌声が出てくるのだろう…と思ってしまうのですが、その歌声は聴けば聴くほどに広大な大地を想像させるようです。学生時代には(映画“天使にラブソングを2”で有名な)ローリン・ヒルに影響されていた満田さん。その圧倒的な歌声と存在感で人々を感動させる姿からは何か重なる特別なものを感じられます。

ギターの木村さんは、やわらかな空気に包まれた、色で例えると白に近い水色のような、そんな雰囲気。その雰囲気を保ちながら軽やかに弾くギターは、聴いている人の心を“ふわり”とすくいあげて、少し高台まで持っていき、ぷかぷかと浮いている箱の中から下をのぞいているような、そんな感覚にさせます。 ほんわかとした空気感でお話をされる姿は自然体。ギターを弾く姿も自然体。どんなに凄い腕の持ち主でも、それをさらりとこなすところが素敵なのです。

そんな二人が出会ったのは大学時代。二人は大学のサークルの仲間でした。その時からずっと、木村さんが作曲し、満田さんがそれに詩をのせて曲を作っています。achordionを2002年に結成してからは、カフェや映画館、美術館といった場所で「空間」にこだわったライブ活動を展開しています。

昨年のもみじ市でライブを行ってくれたtico moonと同じレコード会社からアルバムを出していることが縁で、出演してくれることになったachordionの二人は、今回花市のために特別に広島から来てくださいます。ライブは泉龍寺の境内にある釣鐘堂の下(上の写真!)で行われます。今回はカフェとも美術館とも違った、お寺という場所でのライブ。大きな鐘の下、満田さんの歌声と木村さんのギターがどのように響くのか…楽しみですね。春の休日を、ジャジーでポップで温かいachordionの音楽とともにお過ごしください。

<achordionライブ>
時間:13:00〜13:30(4月7日、8日とも)  
場所:釣鐘堂の下にて 
*ライブは無料でご覧いただけます。

| | コメント (0)