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2008年4月19日 (土)

桑原奈津子「おやつ」(27日)

Kuwahara

ずらりと並んだ魅惑的な袋。さて、その中身は…?

誰かが言いました。彼女は「粉に愛された女」だと。

初めて彼女の作った焼き菓子をいただいたとき、「うわーっ!」と感動したのを覚えています。それは、「おいしい」とか「最高」とか、どんなに最上級の言葉を並べても伝えきれないような、心の底からわき起こる感激でした。ほんとうに素晴らしいモノに出合うと、言葉にできないのかもしれません。

数々の書籍を出版し、雑誌「天然生活」などでも連載を持つ桑原奈津子さんですが、かつては製粉会社につとめ、製品の開発のために試作を作り続けた経験と実績の持ち主。そのおかげで粉の特性を知り尽くし、そこに、シンプルだけど女性らしさがキラリと輝くセンスと、穏やかな人柄やその奥に潜む芯の強さなど、すべてを集結して生み出される焼き菓子は、素朴だけど深く、粉そのものの味が大切にされ、優しく温かい味わいがするのです。

花市は、そんな桑原さんのお菓子を手にすることができる貴重な機会。すべて1人で作っているため、数量にも限りがあり、それを知っているお客様たちの行列で、あっという間に売り切れてしまいます。入手できない方もいらっしゃると思いますが、あらかじめご了承くださいね。

今回の花市で、桑原さんが用意してくださるのは「おやつ」。実はその中身はまだ未定だとか。なにせ、最近のニュースでご存じの方もいらっしゃると思うのですが、焼き菓子には欠かせない、バターが手に入らなくなってしまっているのです。その中でも花市のお客様にベストのモノがご提供できるよう、桑原さんはギリギリまで頭を悩ませてくれているそうです。甘いモノ、しょっぱいもの。どちらも期待できそうですよ。

さて、当日はどんなおやつ袋が登場するのか、来週にはその全貌が明らかに!

2007年もみじ市の桑原奈津子さん
2007年花市の桑原奈津子さん
2006年もみじ市の桑原奈津子さん

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