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2008年4月16日 (水)

norio「手作りはんこ」

Norio

本日ご紹介する初参加の方は、とびっきりユニークな出店者、手作りはんこのnorioさんです。

norioさんと初めてお会いしたのは、花市でもおなじみオカズデザインさんのイベントの時でした。遊びに伺って、彼らが作ったおいしいおやつなどを頂いていると、奥の方でなにやら一生懸命彫り物をしている女の子がいます。彼女は彫刻刀を器用に操りながら、およそ3cm四方程度のゴムのかたまりをスイスイ彫っていくのです。

彼女に興味を抱いた私たち。早速はんこを注文。その場で彫ってもらうことにしました。まずは、面接のように作業テーブルをはさんで向き合って座ります。そして、どんなはんこを作って欲しいか、モチーフを伝えます。たとえば、「手紙と鉛筆」とか「四つ葉のクローバー」とかあるいは「ローキックをしている私」とかでもOK。norioさんは、それをユニークで優しく、ちょっとユーモラスに、まずは紙に鉛筆で描いてくれます。そこで、イメージ通りの絵になっているかをチェック。「もう少しこんな感じ」などのやりとりをして、下絵が決まったらそれをゴム版に転写。すると、norioさんは鉛筆を彫刻刀に持ち替えて、何の迷いもなくスイスイと、ゴムに写った線に従って彫っていくのです。みるみるうちに削られ、およそ10分後には、世界でたったひとつの、私のためのはんこが完成しました! 

ペタペタと押して見せてくれた瞬間、見ている人達からは「おーっ!」っと、思わず大歓声。私も自分のはんこを見てニヤニヤ。大満足!

こんなおもしろい人に会ってしまったからには、花市に誘わずにはいられません。すぐに出店のお誘いをしたというわけです。

そんなnorioさん、もともとは日本画を勉強していたそう。描かれる絵がどこかノスタルジックで、かわいらしくもあるのは、そのせいかもしれません。

それでは、初出店のnorioさんに今回の意気込みを聞いてみました。

・はんこ作家のnorioさん、普段はどんなところでどんなハンコを作っているのですか?
普段は雑貨店や百貨店、ギャラリー、パン屋さん、カフェなど、日本全国でその場でオーダーを受け皆様のお好きなモチーフではんこ作りをしています。素材はゴム、持ち手は木を使用し、彫刻刀で彫っていきます。   

・もとは日本画家だったと聞いていますが、ハンコに魅せられたきっかけは?
京都精華大学で日本画を勉強し、卒業した後インドに行ったり、雑貨店で働いたりしていました。その頃ははんこを彫るとは夢にも思っていませんでした。東京にでてきてから絵を仕事にできたら! と心に決め、最初は絵の展示をしていました。そんな中、大学時代に買ったゴム版で、自分の名刺や袋に押すはんこを作っていたところ、学芸大学でいつも作品を見てくれとてもお世話になっているパン屋さんに、お友達にあげるはんこを頼んで頂いたのです。初めて自分以外の人に彫るはんこでした。その時に私は、自己表現の絵をもくもくと描くより、はんこを彫る事で人に喜んでもらえる事がとても嬉しかったのです。これが自分にあってるなぁ。と感じました。昔からお調子者だったので彫って誉められるとますます、頑張って作ろうと。

・これから、どんな作品をつくっていきたいですか?
北海道から九州まで色んな場所をまわらせてもらっているので皆さんからその土地ならではアイデアを頂いたり、お話をしながらはんこを制作する事がとても楽しいです。これからもはんこを通じて沢山の方とお話しながら彫っていけたらいいなと思います。

花市への意気込みをお聞かせください。
はじめての青空の下での制作、のびのびと楽しみながら制作させて頂きたいですー。宜しくお願いします!

ぜひみなさんも、モチーフを用意して花市へお越しくださいね!

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