安部太一さん「陶芸」
安部太一さんは島根県東出雲町在住の陶芸家。一年前、初めて私が接した安部さんの作品は、白磁の器でした。繊細な美しさを放つその器は、モダンな雰囲気を持ちながらも、どこか中世のような空気を感じさせ、直感的に「長く使っていくごとに好きになる器だ」と思ったのを覚えています。
昨年のもみじ市の時のこと。もみじ市に合わせて、椿野恵里子さんと安部さんがコラボレーションして作った器を発表してくださるというので、とても楽しみにしていました。会場前のあわただしい中、気になった私はこっそり(?)椿野さんのブースに行ったのですが、ちらりと見せてもらった器が本当に素敵で、「あれとあの器をあとで買おう!」とウキウキした気分でその場を離れました。終了間際に訪れてみると時すでに遅し。ほとんどの作品が売り切れていたのでした。
正直言って、東京で安部さんのことをご存じの人は、まださほど多くはなかったと思うのですが、逆にいえば、安部さんの作品そのものの素晴らしさと、もみじ市に来るお客様たちの目が高いことを改めて感じ、なんだかとてもうれしかったのを覚えています(作品は買えませんでしたが!)。
前回は椿野さんのサポートとして参加してくれた安部さんですが、今回は単独出店! はるばる東出雲から皆さんに会うためにやってきてくれますよ。もちろん、椿野さんのとのコラボレーション作品もありますので、お見逃しなく!
[安部さんに聞きました]
・花市ではどんな作品を販売されるのでしょうか?
クラシックな雰囲気の陶器です。日常に使える食器、ピッチャーや燭台も作ります。
・今回も椿野さんとの作品がありますね!
テーマに合わせて作り出す4つの風景の中の花の器を作り、展示販売します。椿野さんのイメージする花器を花や果実が引き立つように、情景を思い浮かべながら作りました。器の釉薬も4色選んでもらいました。
・花市をどのように楽しみたいですか?
花市を通してお客様や作り手の方に出会えるのが今から楽しみです。できるだけたくさんの感想を聞いたり、自分自身「花市」を満喫したいと思います。
・花市にお見えになる皆様にメッセージをお願いします!
器に温度があることが伝わればいいなぁと思います。手にとって触れてみてください。
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