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2008年4月 2日 (水)

ブリティッシュシード「エアルームベジタブル」

Tomatoes_3

陶器、木工、布小物、イラスト、料理などさまざまなジャンルの作品が一堂に会する花市ですが、本日ご紹介するのは、もみじ市と花市を通じてはじめて登場するジャンルの“作品” です。

園芸を趣味とする方ならきっと、ブリティッシュシードの名前を一度は耳にしたことがあるでしょう。ブリティッシュシードは、その名の通り英国の種子を中心に扱う種屋さん。日本ではあまりお目にかかれない花や野菜の種、そのかわいらしいパッケージは、多くの園芸家の心をとらえています。

ブリティッシュシードの石井さんと初めて出会ったのは今から12年前。当時、渋谷で小さな花屋さんを営んでいた石井さんが、花屋を畳んで種専門の会社を始めると聞いた時には驚いたものですが(もったいないと思ったものですが)、今となっては、石井さんは、世に園芸 家がこれだけ増えるのを見越していたのではないかと思えてきます。

植物や園芸に対して限りない情熱を見せる石井さん。そんな石井さんが数年前から恋をしてしまったのがエアルームシード。皆さん、聞いたことがありますか? エアルームシードとは、直訳すると「家宝種」という意味。欧米では、「ガーデナーやその家族が北アメリカに移住した時にもたらされ、アメリカ原住民や、アーミッシュによって栽培され続けてきたもの」と定義されています。

現在、我が国で流通している種子のほとんどは、F1品種(交配種)と呼ばれているもの。F1品種の種は、栽培期間や収穫時期、色や形が一定になるよう、言ってみれば育てやすく経済効率がいいように“工業的に”生産された種なのです。一方、エアルームシードは、植物が本来持っている特徴を保持しています。つまり、収穫時期や色や形が少しずつ違うのです。 植物も生き物。人間と同じということですね。

収穫時期が少しずつ違うということは、家庭園芸家にはうってつけです。毎日食べるだけの野菜を少しずつ収穫できるからです。また、F1品種とは違い、自家採種がしやすいという特徴もあります。

さて、エアルームシードに恋をした石井さんは、今年、千葉県に農場を開きました。これまでは種の販売だけをしていたのですが、自らエアルームシードを育て、今度はその苗や、野菜を販売しようというのです。石井さんの新しい挑戦です。

4月の終わりは、石井さんが育てたエアルームシードの苗がちょうど大きくなり始めたころ 。そうです。日本ではじめてといっていい、エアルームシード専門の農場で育てた苗が、花市で初お目見えするのです! 今回は、2500種もあるエアルームトマトの中から厳選した苗と、キュウ リ、ナス、メロン、ブロッコリー、カリフラワーなどのエアルームベジタブルの苗を販売してくれるとのこと(今回は野菜自体は販売しませんのでご注意ください)。

今までわが国ではほとんど目にすることがなかったエアルームシードは、味も見た目も、巷で流通している野菜とは一味違う魅力的な野菜ばかり。大切に大切に守られてきた安全で美しい野菜を、あなたも育ててみませんか? そして、それを次世代へつなげていく歴史の1ペ ージを一緒に作りませんか?

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