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2011年1月 5日 (水)

2011年最初のお手紙を皆様へ

あけましておめでとうございます。2011年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

新年最初のお手紙は、twitterでもちょっとつぶやいたお話です。「今日は死ぬのにもってこいの日」という本がありましたが、「年末年始は人生を噛みしめるのにもってこいの日々」ですよね。ゴールデンウィークや夏休みだとこうは行きません。年末年始のお休みにだけなぜか、「私の人生、このままでいいのかしら?」とか、「俺が”本当に”やりたいことって、何だろう?」なんてことを考える。これは、「終わり」と「始まり」がほぼ同時にやって来るこの季節だからこそ起きる現象なのかもしれません。

「今年こそ自分が本当にやりたいことをやるんだ!」と、このお正月に決意を新たにした方もいるでしょう。素晴らしい。しかし、多くの場合、数カ月も過ぎるとその決意は、「日常」という名の雑踏の中に紛れて消えてしまうものです。 それはなぜか? 僕はこう思います。「本当にやりたいこと」というのがどうも怪しい。本当にやりたいことならば、お正月に決意せずとも”やっている”のではないか。そもそも、「本当にやりたいこと」なんていうものは存在するのか?

例えばあなたは、今日の晩ご飯は何を食べたいと思っていますか? ハンバーグ? 焼き魚? カレーライス? うどん? パスタ? いろいろと食べたいものが思い浮かぶでしょう。でも「本当に食べたいものは何ですか?」と聞かれたら、ちょっと困ってしまいませんか? 「どれかひとつに決めなければいけないのなら、うーん、パスタ」と、最終的にあなたは言うはずです。

これと同じことが「やりたいこと」にも言える気がするのです。パスタも食べたければ、焼き魚もカレーライスも食べたいような気がするのが僕たちです。だから、「本当にやりたいことをやるべきだ」みたいなロジックには惑わされないほうがいい。「やりたいこと」というのはかなり移り気な奴で、その時の状況によってさまざまに変化するのです。ならばそれを楽しむ。とにかく今晩はパスタを食べてみる。結果的に、食べたパスタがまずかったとしても、それはやがて、血となり、肉となるのです。

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