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2011年1月 7日 (金)

高松にて思う。

香川県に来ております。ただいま高松市内のホテルにて、このお手紙を書いています。お昼に入ったうどん屋さんの壁に村上春樹のサインが貼ってあったのを見つけて、「そうだ。今日のお手紙は、お正月に観たノルウェイの森のことを書こう」とさっきまで思っていたのですが、「それはまた別の話」にしたいと思います。

つい先ほど、高松市に先月オープンしたばかりの「まちのシューレ963」に行って来ました。オープニングパーティに招待していただいたのに残念ながら行けず、今回京都を訪れるついでに(?)、足を伸ばしてみたのです。

まちのシューレ963は、香川県内の複数の企業が出資した社団法人を運営母体とする商業施設。生活雑貨、食材、カフェ、ギャラリーがひとつの場所に併設されています。この施設全体をプロデュースしたのが、くるみの木のオーナーである石村由起子さん。香川県は石村さんの出身地なのですね。

まだオープンしたばかりなので、事前情報をほとんど持たずに訪れたのですが、いや、すごいや。「大人の力」を見せつけられた感じ。たとえば手仕事の生活道具を販売しているスペースには、内田鋼一さんや島るり子さんの器が普通に置いてあるし、食材の販売コーナーには、香川県内の選び抜かれた食材はもちろん、奈良県を始めとした全国のそれがたくさん並んでいるし、カフェでは赤木明登さんの器がさりげなく使われているし、ギャラリーでは中村好文さんが音頭をとった「欲しかったモノできた展」の再展示をしているという塩梅。すごいでしょ?

自分が(仮にも)雑貨屋を営んでいるのが恥ずかしくなって来たのですが、逆にいえば、いつまでも追いつけない背中がそこにあるというのは、悪くないものです。

僕は、いつかは田舎で暮らしたいと思いながらも東京という街が好きで住んでいるのですが、その大きな理由は、情報の量が多いこと(賑やかなこと、という理由もあります)。ここでいう情報とは、単なるinformationだけではなくお店や人なども含んでいるのですが、じゃあ情報の量はともかく、質に関してはどうかといえば、必ずしもベストのものが東京にあるわけではないと、最近よく思います。たとえば僕にとってベストの本屋さんは京都にある恵文社だし、ベストのカフェは…東京のカフェではないことは確かです。今日、まちのシューレに行って、またその思いを強めた次第。面白いな、地方。

「コンチクショー、俺(私)もやってやるぜ!」と刺激を受けたい人は、ぜひ、まちのシューレ963を訪れてみてください。

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