小さな雑貨屋さんのつくり方

2009年9月 3日 (木)

『小さな雑貨屋さんのつくり方』編集後記その4〜Tender cuddleの巻〜

Tender

Tender cuddleは東京都狛江市のありふれた住宅街の一角にあるフランスアンティークと雑貨のお店。門の前に立つと、そこにはまるでヨーロッパの町にワープしたかのような雰囲気が漂っていて驚かされます。
「子育て中の人たちが買い物帰りや幼稚園の送り迎えの時に、一息つける場所ってなかなかないんですね。私自身、そういう場所が欲しかったので、そんな場所が提供できたらいいなと、思っていたんです」
取材中、店主の門岡芳さんがこう話してくれました。

カフェもオープンし、フランスのアンティークに囲まれた空間は、その思いの通り人々の憩いの場となっています。アンティークの家具や門岡さんがアレンジしたビンテージの洋服も魅力的。

でも、Tender cuddleで過ごす時間の一番の魅力は、明るい人柄が魅力的な門岡さんとの楽しいおしゃべりの時間なのでは、と思ったりもするのです。

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2009年9月 1日 (火)

『小さな雑貨屋さんのつくり方』 編集後記その3 ~houtiの巻~

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東京都狛江市にある、古道具とお花のお店「houti(おうち)」。50年ほど前に建てられた趣のある平屋を店舗にしたこのお店は、文字通り“おうち”のような雰囲気。玄関で靴を脱いで中に入ると、畳敷きの空間に、たくさんの古道具とお花が所狭しと並びます。そして店主のいしくらまきこさんが、おいしいお茶をいれてくれるのです。

ご主人のしんじさんが集めた古道具と、まきこさんがつくるドライフラワー。このふたつを結びつけているのは、ふたりに共通するある思いでした。しんじさんはこう言います。
「今ある古いものって、大切に使われてきたからこそ、こうして残っているんですよね。それだけで価値のあることだと思うんです。今って使い捨ての世の中じゃないですか。それは違うなって思います」

誌面でもご紹介している木の取っ手がかわいい緑色と水色の2つの魔法瓶は、50年ほど前のものなのに、今もバリバリの現役選手。それはまさに大切に使われてきた証し。まきこさんがドライフラワーをつくるのは、枯れて終わりではなく、少しでも長く花を楽しんでもらいたいから。

houtiに並べられた古道具とドライフラワーの組み合わせが美しく見えるのは、 “もの”を大切にするふたりの思いがあるからなのだと思います。

そんな、古道具とドライフラワーに囲まれて、ゆっくりとした時間を過ごせるhoutiの雰囲気を、ぜひ誌面からも感じてください。

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2009年8月31日 (月)

『小さな雑貨屋さんのつくり方』編集後記その2~Nyaの巻~

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埼玉県川口市にあるドライフラワーとアンティークのお店、Nya。ニャーというかわいい店名は猫好きな店主・植松ユキさんが覚えやすいようにと名付けたもの。植松さんの愛猫がお店を訪れることもあったそうです。

一歩、お店に入ると店内がやさしい雰囲気に包まれていることが分かります。それは、「売り買いだけでなく、人と人が知り合ったり、美しいものを見て癒されたり、人と話をしてリフレッシュできる、そういう場でありたいですね」という植松さんの思いの現れです。照れ屋さんでとても写真が苦手な植松さん。誌面では、そんな植松さんの貴重(?)な写真も掲載! フランスから買い付けてきたアンティークとドライフラワーのやわらかな香りに包まれて、ゆっくりと過ごしたいお店です。

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2009年8月26日 (水)

『小さな雑貨屋さんのつくり方』 編集後記その1 ~ハルカゼ舎の巻~

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『小さな雑貨屋さんのつくり方』で、小さな町の文房具店「ハルカゼ舎」を取材したのは、湿気が多い6月の雨の日でした。店主はエスニック系の雑貨屋さんに長年勤めていた経験を持つ間瀬省子さん。昔の小学校をイメージしたという店内には、ツバメノート、チャルカ、月光荘画材店をはじめとした国内外メーカーの文房具など、その他たくさんの商品が、古道具の上にきれいにディスプレイされていました。

中でも私が気に入ったのが、ドイツの文房具メーカー・LYRA(リラ)のジャイアントえんぴつ。見た目がかわいい上に、長さが24cmもあるのに、断面が三角形になっているので握りやすく、コロコロと転がって机から落ちてしまわないのもお気に入りの理由。誌面でも紹介しているので、ぜひチェックしてみて下さい。

取材も終盤を迎えたとき、水色のレインコートを羽織った男の子が、外から興味深げに店内の様子をのぞいている、微笑ましい光景に出会いました。その光景は、間瀬さんが思い描いているお店の姿そのものでした。

「あたりまえの文房具が、あたりまえのようにそこにある、そんな町の文房具屋さんでいたいんです」

小学生もおじいちゃんも、近所の人が普通に文房具を求めにくる、間口の広いお店。それがこのハルカゼ舎です。

男の子の愛らしい様子は、撮影を担当した写真家の寺澤太郎さんがしっかりとシャッターを切り、ハルカゼ舎を紹介するページに掲載されています。どんな写真になっているかは、本を開いてからのお楽しみ・・・

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