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2007年9月18日 (火)

歩粉「スコーン屋」(27日)

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ころんとしたまあるい形。手に取ると、ずっしりとした重みがあります。ポロポロとこぼれるのも気にせず、ひとかけらに割って、ジャムやクリームをたっぷりつけて口にほおばると……ダイレクトに伝わってくる「粉」の味と、しっとり感をプラスしてくれる、厳選されたジャムやハチミツ、クリームが、口の中で一緒になって、素直なおいしさに思わずにっこり。

今日ご紹介する歩粉さん(“ほこ”と読みます)は、恵比寿にある、素朴な焼き菓子とお茶をいただける小さなカフェです。そのお店でトレードマークともいえるのが、先ほどご紹介したスコーンです。手作りのスコーンを売っているお店は数多くありますが、歩粉さんの作るスコーンのおいしさは、なんといっても、「粉」そのものの素朴だけど深い味わいを楽しませてくれること。余計なものを加えず、厳選された素材で、ていねいに作られたスコーンをいただいていると、シンプルさや、素材のおいしさ、優しさを大切にする店主・磯谷仁美さんのお菓子づくりへの思いが伝わってきます。

もともとは、ネットだけのお菓子屋さんとして活動していた歩粉さんに、じつは、昨年のもみじ市のとき、お誘いをしていました。ところが、お店を始めて間もない頃でお忙しい最中だったために断念。そして今回、念願かなって、もみじ市に登場してくださることになったのです!

お店では、「お客様がもっともおいしいと思う食べ方で食べてもらいたいと」という思いから、クリームとハチミツはおかわり自由だそうです。屋外でスコーンを提供するのは始めてという歩粉さんですが、「もみじ市に来るお客様にも、屋外ならではの最高の状態でスコーンをたべてもらいたい」と、もみじ市当日も、温めたスコーンに、クリームとハチミツを好きなだけ、というお店と同じ出し方で提供してくださる予定です。

ところで、「歩粉」という名前は、「粉」や「素材」たちが「歩いて」、集まったり、こねられたり、焼かれたりしながら形を変えてお菓子になっていく、というイメージからつけられたのだとか。ひとつひとつ、物語を抱えた歩粉さんのスコーンが、もみじ市のために、もうすぐ泉龍寺まで旅をしてやってきます。

会場で、スコーンが焼ける香ばしい香りがだだよってきたら、足を止めて、ほっこり幸せな時間を味わってみませんか?

1.もみじ市への意気込みをお聞かせください。
昨年から、このもみじ市(花市)の催しは、周りの方からも話を聞いて、知っていたのですが、通常お店を開けている関係、週末にお店を閉めて、何かをするという発想が、最初なかったのですが、外の空気を吸って、いつもと違ったお格様の迎え方ができるのは、歩粉にとっても、今までにない試みで、いろんな発見ができるのではないかと思っています。楽しみです。
    
2.もみじ市に向けてどんな作品を作りたいですか?
歩粉のトレードマーク焼き菓子ともいえるスコーンを、野外で美味しく食べて頂ける『スコーン屋さん』として、温めたスコーンにクリームやハチミツ、ジャムを好きに付けて頂いて、ほおばっていただけたらな〜っと想っています。自分自身も初野外スコーンなので、ちょっと心配点もありますが、旅のハプニングも楽しみの一つ…ということで、みんなで、楽しい場がつくれればなぁと思います。 

3.あなたにとって旅とは?
新しい空気を吸い込むこと。何かしらの、ハプニングも自分試しの様な、いつもにない、自分を発見したり、自分探しを深められる時間、かな。

4.もみじ市に来場する皆さんに一言お願いします。
お店の中にこもっていることが、ほとんどなので、外で、たくさんの方々にお会い出来るのがホント楽しみです。どうぞよろしくお願いします。(ちょこっと緊張ぎみ…)

*つづいては、とっても優しいイラスト、なのに、ちょっとエスプリの利いたところが心をくすぐる、初登場のイラストレーターさんをご紹介します。

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