よなはらみよさん「ガラス」
首都圏在住の“ものづくりびと”が集うもみじ市と花市ですが、毎回、数組の方に遠方より参加していただいています。「遠くから来ていただく」ということは「それだけ来てほしい」ということで、自分たちが敬愛している方であるというのはもちろん、「来場してくださったみなさんに、是非その作品やパフォーマンスを見てほしい」という方ばかり。今回のもみじ市では、2組の参加者の方が、旅してやってきてくださいます。フォトエッセイストの椿野恵里子さんは大阪から。そしてもう1組。本日ご紹介するよなはらみよさんは、なんと沖縄からやって来てくれます!
みよさんが作る美しいガラスを初めて見たのは、大阪のとある雑貨店にて。店中の光をすべて集めたように輝くグラスに目が釘付けになりました。再生ガラスの中を美しく漂う気泡、柔らかくて自由な曲線、凛としていながらもチャーミングな形、南国の風がたおやかに吹いてくるようなその佇まいは、「触れてみたい」と思わせるガラスたちでした。
実際に“触れてみて”、毎日の暮らしの中でみよさんのガラスを使い始めると、さまざまな料理や飲み物をやさしく包んでくれ、我が家の食卓に光を与えてくれるようになりました。やがて、このガラスを作っている人にどうしても会いたくなったのです。
そして、みよさんを春の花市にお誘いしました。しかし、ガラス作家だけでなく、家庭を持つ妻として、幼い三児の子どもの母として沖縄で暮らしているみよさんが、遠く離れた東京にそうそうやって来られるわけはありません。残念ながら、花市に参加していたくことは叶いませんでした。
季節はめぐり、もみじ市の準備が始まる頃。縁あってみよさんに会い、その元気でやさしい人柄も好きになってしまった私たちは、みよさんに再アタック。「旅」がテーマのもみじ市だけに、是非みよさんに旅して来てほしいと、“ダメもと”でお願いしてみると、なんとみよさんから「参加させてください」とのお返事!
現在みよさんは、もみじ市で会うみなさんのために、沖縄の風に吹かれながら、今日もガラスを作っているはずです。もみじ市では、遠く離れた南の島から旅してやって来るみよさんの人柄とみよさんのガラス作品に、ぜひ“触れて”みてくださいね。
1.もみじ市への意気込みをお聞かせください。
もみじ市に参加させていただくことも楽しみですが、私自身が、たくさんの「ものづくり」をされている方に出会え、そして見れることをかなり楽しみにしています。
2.もみじ市に向けてどんな作品を作りたいですか?
私が東京に行くのも旅ですが、沖縄で作ったガラスを見ていただいて、少しでも沖縄の風を感じてもらえたら…。そう思いながら作って持っていきます。
3.みよさんにとって旅とは?
京都出身で、現在沖縄に住んでいるのですが、私自身いつまでたっても定住している感覚があまりなく、子どもと海に行っては「ウォ〜ッ!」と感動している毎日(笑)。なかなか子ども3人と旅することはないですが、旅気分を満喫している沖縄生活です。それも旅かなぁ?
4.もみじ市に来場する皆さんに一言お願いします。
ひとりで制作している毎日ですので、今回たくさんの方に出会えるのを本当に楽しみにしております。
*さて次回は、ある果樹園へ“旅”をし続け、そこに暮らす家族と触れ合い、その暮らしを写真に収め続ける、新しい参加者の方のご紹介です。
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