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2007年10月 8日 (月)

petit a petit「パンとブラン」(28日に変更)

「今回のもみじ市は“旅”がテーマなんです」とご相談したのは、連日30度を超える日が続く、8月の中旬。“petit a petit”は、中西麻由美さんが自家製酵母のパンを販売するパンやさん。店舗は持たずに、中西さんが自宅で一日に数セット焼き、発送をしています。

毎日朝の4時に起きて、石臼で麦を挽き、その日に使う分の小麦を精製するところから中西さんの一日は始まります。素材にこだわりを持つ中西さんならではのこの作業。朝4時といえばまだ太陽も出ていない暗闇の中。暖かい季節ならまだしも、冬は凍えるような寒さの中で作業しなければいけません。でも、中西さんは、中西さんのパンを待っている方のために、毎朝この作業を行っています。

中西さんがこのスタイルでパンを作り続けているのは、そうやって焼くパンがいちばんおいいしいと信じているから。パンを作る方はたくさんいますが、作り方やスタイルは様々で、そこには作り手の方ご本人そのものが表れているようで、そうして焼きあがったパンがどんな人の手に渡るのかという道筋には、とても興味深いものがあります。

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通常でも希望日に予約を入れるのが難しいことも多い中西さんのパン。毎日注文分のパンを焼き、夕方になると配達へ出る忙しい日々(近くの場合には自転車で配達されているとのこと!)。そんな多忙な毎日を送る中西さん。旅への思いを馳せる時間があるのだろうかと心配になりながらも、お話を伺う機会がありました。

ヨーロッパへ行った時のお話も伺ったのですが、中西さんが「旅」といって思い浮かべるのは、配達でちょっと遠くへパンを届けに行った時のことや、パンの素材となるべくはるばる旅してやってきた果物や野菜たちのこと。つまり中西さんにとっての旅は、いつもパンと一緒なのですね。

今回中西さんは、小麦を石で挽く時にでる“ふすま(表皮や胚芽のこと)”でクラッカーをつくり、そこに旅の思い出を込めたペーストなどをのせて旅を表現。小さな冊子もご用意してくださる予定です。また、今回はもみじ市出店者の方のとの素敵なコラボレーションも実現。詳細は後日ご紹介いたします。お楽しみに!

1.中西さんにとってもみじ市とは?
お客様に、作品だけでなく、作り手の気持ちも直接お届けできる時間です。

2.もみじ市に向けてどんな作品を作りたいですか?
定番のパンもいつも通り出品しますが、今回は、麦を石臼で挽いた時に出るふすまを入れて作ったクラッカーの上に、旅の思い出を込めた数種類のペーストをのせたプレートも出す予定です。ふすまを使って簡単に作っていただけるレシピと旅のエッセイを書いた小冊子もふすまと一緒に無料配布します。

3.中西さんにとって旅とは?
パンの酵母があるので、計画的に長い旅に出ることは、できないのですが、近場にふと思いつきで、あてのない旅に出る方が、かえって、出会いや発見が多いと最近感じています。

4.もみじ市に来場する皆さんに一言をお願いいたします。
パンのことはもちろんその他のことでもお気軽にお声をかけてください。

*次は、今回初参加となる紅茶ユニットのご紹介です。豪華メンバーのユニットは、オーシャンズ13ならぬアンシャンテ5!。

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