キッチンミノルさん「記念写真店」(28日に変更)
ようこそ、もみじ市への小さな旅へ!
お気に入りの作品に出会えましたか? おいしいご飯や憧れのあの人のスイーツも、みごと口にすることができましたか?
さて、ここらで一息ついて、記念撮影でもいかがでしょう? 旅に写真は欠かせませんからね。
わずか0.数秒という一瞬を切り取った“写真”には、その時の天気や服装、誰と一緒だったかとか、そんな、目に映る情報だけでなく、そのときの気分だったり、周りの空気や雰囲気だったり、目に見えない情報までが、いつまでも残る思い出として写し出されるから不思議。だから、ずっと残したい大事な一枚は、時間をかけてゆっくり撮りたいですよね。
みなさんのもみじ市への旅の大切な一枚は、写真家・キッチンミノルさんが、撮影をお受けいたします。キッチンさんは、AERAやソトコト、週刊朝日など、数々の雑誌で活躍する新進気鋭の若手写真家。彼は、人なつっこくフレンドリーで、会ったその時から人の懐にすっと入り込んでくるような、気さくなキャラクターの持ち主です。そのせいか、人物を被写体にした写真がとても素敵。彼が撮影するポートレイト写真は、こちらに笑いかけていていたり、かっこ良くポーズを決めていてたり、クールな表情を浮かべていていたりするけれど、どの写真も“キッチンさんが撮った写真”という空気感・優しさ・切なさ・虚構性に満ちています。
雑誌などの撮影とは別に、キッチンさんが自身の作品として撮り続けている「多摩川な人々」。多摩川で偶然出会った、まったく知らない人に声をかけ、写真を撮らせてもらっているのだそうです。そこに映るのは、野球少年だったり、川に遊びに来た親子だったり、散歩中のご夫婦だったり。どの写真も、きちんと「気をつけ!」をしたまま規則正しく並んで、まじめな顔で同じ方向を向いています。こちらをじっと凝視しているもの、遠くを見つめているもの。みんな同じポーズなのに、姿勢の正し方や、立ち方、わずかな表情の違い、洋服の汚れ具合や持っているものなどから、その人となりがどことなく伝わって来て、「この人達は、ここで何をしていたんだろう? 普段はどんな生活をしているんだろう?」と興味をそそります。ピタリと静止しているからこそ、逆に、動いている姿の想像をかき立てるのかもしれません。
そこに映る空の青、芝の緑は、ちょっぴりグレイッシュでどこか懐かしさを感じさせる色合いで、とても雰囲気があります。冒頭の写真が、「多摩川な人々」の1枚。その下は、(多摩川ではありませんが)千葉の海で撮ったお気に入りの1枚だそう。
ちなみに、今回のもみじ市で制作したDMハガキの写真もキッチンさんが撮影したもの。少年が小さな旅に出ている様子が、素敵に表現されていると思いませんか?
そんなキッチンさんが、もみじ市でみなさんの記念写真を撮ります。場所は泉龍寺境内。「多摩川な人々」とは違い、みなさんと表情やポーズを相談しながら決定的な一瞬をとらえます。キッチンさんと皆さんが、たった1枚の写真のために、一緒に作り上げる時間。もみじ市の空気。周囲のざわめき。そんなものすべてを、1枚の写真に閉じ込めてください。
今回キッチンさんが使用するカメラは、大判のカメラ。「4×5(しのご)」と呼ばれる大判のフィルムを使う大型カメラです。雑誌の撮影などでも滅多に見かけることがなくなった貴重なカメラを使用し、皆さんにその場でお渡しできるように、大判のポラロイドフィルム(かなり貴重)で撮影します。撮影終了後、しばらく時間をおいたら、ご自分で、そっとフィルムをめくってください。そこには、いったいどんな表情をしたみなさんが映っているのでしょう? その場で見ることのできる面白さ、独特の色合い、フィルムをめくった跡がすこし擦れてしまうクセなど、すべてひっくるめて、それがポラロイドフィルムの魅力。ゆっくりと時間をかけてコミュニケーションをとった後の、1回勝負の緊張感も楽しんでくださいね。きっと、大切な時間と経験と、思い出の1枚が残るはずです。
<キッチンミノルさんによる記念写真店>
受付:10月28日(日曜日)、11:00〜 最終受付15:20(随時受け付け)
場所:泉龍寺境内にて
料金:1,000円/1枚
1.あなたにとってもみじ市とは?
何かわくわくするところです。
2.もみじ市に向けてどんな作品を作りたいですか?
写真は被写体になっていただく方との共同作業なので、楽しみつつ適度に緊張感を持ちつつできたらなぁと思います。10年、20年後により感動するような写真が撮れたらなぁと思います。ポラロイドの性質上、紙をめくった後や汚れがつくことがあります。また一枚っきりなので目をつぶってしまったりするかもしれませんがそれはそれで一瞬を閉じ込めた、いい写真だと思っています。ボタン一つで消せない旅の写真をぜひ!!
3.あなたにとって旅とは?
知ることだと思います。
4.もみじ市に来場する皆さんに一言お願いします。
写真を撮らない人でも気軽に声をかけてくださいね。
*続いてご紹介するのは、“ひつじをめぐる冒険”を続ける、新しい参加者の方です。
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