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2007年10月18日 (木)

cafe la famille「ガレット屋」(28日)

夢のようだ。「cafe la famille」がもみじ市にやってくる。あの、伝説のワーゲンバスで。

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「cafe la famille(カフェ・ラ・ファミーユ)」を初めて訪れた時のことが忘れられない。あの時の気持ちを表現する洒落た言葉を一所懸命探してみるけれど、“感動”というシンプルな言葉しか思い浮かばない。

そこは、どこにでもある田舎町のどこにでもある住宅街。もしあなたがファミーユを訪れることになったら、“それ”は、あなたの心の準備が整わないうちに、あなたの前に忽然と現れる。なぜここにこんなカフェが? なぜ…? しかし、そんな疑問は間もなく消えてゆく。なぜなら、その“特別な”空間に、少しでも長く身をゆだねていたいと思うからだ。ただ、じっと…。

ファミーユは、これまでの人生で“旅”を続けてきた奥澤裕之さんがたどり着いた場所であり、築き上げた王国だ。そこにたどり着く前奥澤さんは、ワーゲンバスを改造した移動カフェを営み、さまざまな町を旅していた。また、時には“バス”を降り、“飛行機”に乗って奥澤さんが愛してやまないフランスのブルターニュ地方などへ旅した。

そんな奥澤さんの経験や感性を結晶させたのが、ファミーユである。奥澤さんが自ら設計し、材料を選びぬき、壁を塗り、テーブルをつくり、大切に集めたアンティークの道具を飾ったその空間は限りなく美しい。

空間だけではない。言っては悪いが、雰囲気はいいけれど食べるものが“普通”というカフェはたくさんある。普通においしいし、工夫はしているけれど、いわゆる「カフェ飯」の範疇を出ていないというか…。ファミーユは違う。本当においしい。エスプレッソも本当においしい。デザートも本当においしい。何度もいうが、本当においしい。

ファミーユには、僕たちがカフェに求めるものすべてがある。美しく心地よい空間、清潔感があり笑顔が美しいスタッフ、香り高く味わい深いコーヒー、コーヒーを飲みながら読むのにぴったりな本、そしておいしい料理の数々…。今、ファミーユにはたくさんの人が訪れる。奥澤さんが長い旅の末たどり着いた場所を目指して、みんながやってくる。

しかし、“たどり着いた”奥澤さんも、秋になると旅人の血が騒ぐらしい。先月末には、店を10日間休んで、ブルターニュへの旅に出た。そして…。奥澤さんの旅人の血に、僕たちは感謝する必要があるのかもしれない。

10月28日、ファミーユが泉龍寺にやって来る。
ブルターニュの風をのせて。
ガレットの甘い香りを漂わせて。
“飛行機”を降りた奥澤さんが、再び“バス”に乗って。

1.もみじ市への意気込みをお聞かせください。
初めての参加、楽しみです。本当は仕事じゃなくて遊びにいきたい! 今回は昔を思い出して移動販売風に。“旅するfamille”っていう感じで出店させてもらいます。本場ブルターニュのガレットでも食べながら、もみじ市を楽しんでください!

2.もみじ市ではどんな料理を?
今回タイミング良くフランスのブルターニュ地方に旅行に行くので、フランスの田舎料理(ガレット)を楽しんでもらえたらと思います。写真やおみやげなんかもディスプレイできたらと考えています!

3.奥澤さんにとって旅とは?
旅をすることで人と人のつながりを実感します。年に一度行く海外への旅行は、いろいろな意味で自分を成長させてくれるものになっていると思います。“旅は人の心を豊かにする”。その通りだと思います。

4.もみじ市に来場する皆さんに一言お願いします。
行ってみたいお店の方々がひとつの場所に集まって、何か新しいことを楽しみながら、出店・表現する。そんな素敵な市で、何かちょっとでも自分たちの生活に、“元気”をもらいに来てください!

*新しい参加者の方をご紹介するのが本日が最後。残るは4組(+1組)。みなさんがお待ちかねの、あの方々が登場します。続いては、もみじ市の定番、幸せをよぶジャムとおやつを生み出す、あの二人のお話。

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