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2007年10月 9日 (火)

MARCHE DU THE「フランス紅茶とお菓子」

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「人のつながり」をコンセプトに行っている、もみじ市・花市ですが、今回ご紹介するのは、まさに、そんなつながりから生まれた紅茶ユニットです。

このユニットの中心となるのが、古川梨花さん。卸しとインターネットでの通販を中心としたフランス流紅茶専門店「Enchan-The(アンシャンテ)」を営んでいます。古川さんが紅茶に“はまった”きっかけは、6年前に訪れたフランス。ホームステイ先の家族がいれてくれた紅茶がとても良い香りでおいしくて…。そして、古川さんとフランス紅茶との結びつきを決定づけたのが、南フランスで入った石造りの紅茶専門店。洞窟のようになっているその店のドアを開けた途端に紅茶の良い香りがただよい、古川さんはそこにいるだけで舞い上がってしまったそうです。その店を出てからもその状態は続き、気付いたら店に引き返して「ここで働かせてください!」と思わず言ってしまったとか!

それからの古川さんは、紅茶の道を一直線。先の石造りの店でのお手伝いを経て、現地の紅茶の生産会社と直接交渉し、日本でアンシャンテを立ち上げました。現在では、現地の紅茶ブレンダーに茶葉の配合など細かい部分までリクエストし、“古川さんにしか提供できない”フレーバーティを扱っています。

さて、話は今から数カ月前。古川さんがあるお店のレセプションに出席した時のこと。そこで、古川さんの運命を変える(?)4人の方との出会いがありました。その4人とは、アーティストのRARI YOSHIOさん。All Aboutの雑貨ガイドとしても知られるライターの江沢香織さん。雑誌や書籍で大活躍しているデザイナーのお二人葉田いづみさんと大山朝子さんという、とっても豪華なメンバー。4人は古川さんの穏やかな人柄に触れ、紅茶に対する情熱を聞き、「何か力になりたい」と立ち上がったのでした。オーシャンズ13ならぬアンシャンテ5(?)の結成です!

たったひとりでアンシャンテを切り盛りしている古川さん。4人と出会ったのは、「紅茶のパッケージのデザインを変えたい」「フランス紅茶への思いや物語をたくさんの人に伝えたい」という思いが沸々とわいていたとき。その話を聞いた4人は、パッケージのデザインを変更することと小冊子を作ることを提案。RARIさんがパッケージのデザインを担当し、小冊子の文章を江沢さんが担当、デザインを葉田さんと大山さんが担当することなどを決めていきました(繰り返すようですが豪華ですね)。

ちょうどその頃、このプロジェクトのリーダーともいえるRARIさんとお会いする機会があり、「ぜひもみじ市に出店しませんか?」とご提案したところ、快いお返事。11月に完成する予定だった小冊子をもみじ市に合わせて作ってくれること、もみじ市用のパッケージをつくってくれることなども決定!  もみじ市では、茶葉の購入はもちろん、その場でいれたてのフレーバーティをいただくこともできます。また、紅茶に合わせた手づくりお菓子も販売。当日は、アンシャンテ5全員が勢揃いします。

いってみればもみじ市は、このプロジェクトのデビュー戦。「MARCHE DU THE」(紅茶の市場)として、みなさんの前に初登場します!

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さて最後に、4名の方に古川さんと古川さんの紅茶についていただいたコメントを紹介します。

RARIさん
「古川さんのお話を聞いて紅茶を飲みたいと思ったのですが、飲んだら本当においしい。この良さをどうやったら伝えられるだろうかと思い、お手伝いすることになりました」

江沢さん
「一所懸命のめり込んでいく古川さんが興味深いです(笑)。元々お茶が大好きなので、いろんなことを教えてもらって勉強になります」

葉田さん
「古川さんの話が本当に面白い。おっとりしているのに情熱があって、そのギャップが面白いんですよね(笑)」

大山さん
「こんなにたくさんお花が入っているお茶は初めて見ました。いままで飲んでいたフレーバーティは人工的な味がしたけど、古川さんのは自然の味がします」

恒例の4つの質問は、文章担当の江沢さんが代表して答えてくれました。

1.もみじ市に参加するにあたって一言お願いします。
今回初の参加なので、メンバー一同ちょっとドキドキしつつ、学生時代の文化祭を思い出してワクワクしています。

2.もみじ市に向けてどんな作品を作りたいですか?
フランスの紅茶がメインです。秋らしくて旅心を思わせる、美味しい紅茶を味わっていただきたく思っています。花びらやハーブがほどよく混ざった、香りや彩りもきれいな紅茶なんですよ。紅茶に合うお菓子も作る予定です。茶葉のパッケージはもみじ市用スペシャルとして、RARI YOSHIOさんにデザインしていただきました。
また、もみじ市スペシャルとして、数量限定で陶器のうつわとセットにした茶葉も登場する予定。さらに、フランスの旅と紅茶をテーマにした小冊子も制作しています。こちらも楽しいものになりそうです。

3.あなたにとって旅とは?
いつもしていたいと思うのに、戻ってくるとホッとするもの。

4.もみじ市に来場する皆さんに一言お願いします。
美味しいフランスの紅茶と一緒に、パリのマルシェのような雰囲気を楽しんでもらえたら嬉しいです。

*続いては、モロッコ、ベトナム、フィンランド。世界各地の料理をアレンジして伝える、旅が大好きな料理研究家さんをご紹介します。

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