naomi & goro「ライブ」(27日)
初めて友人が家に遊びに来る時、あなたはどんな音楽をかけますか? 私が“必ず”かけるのがnaomi & goro。部屋をきれいに飾るのも、おいしいスイーツを準備するのも良いけれど、naomi & goroの音楽さえあれば、友人と過ごすその時間がとても素晴らしいものになるのです。naomiさんの波間をただようような歌声に満たされて…、goroさんのギターが奏でるボサノバのリズムに身をゆだねて…。そう、どんなときでも、naomi & goroの音楽を聴くと「人生は悪くない!」と思えて来るのです。
1950年代中期から後期にかけて、リオ・デ・ジャネイロで生まれたボサノバ。作曲家のアントニオ・カルロス・ジョビンや歌手&ギタリストのジョアン・ジルベルトなどが中心になり生まれたこの音楽は、ブラジルの中産階級(といっても日本で言えば上流階級に近い)を中心に瞬く間に広まりました。当時のブラジルでは、オーケストラをバックに歌い上げるような音楽が主流。それとは正反対とも言えるギターの弾き語り、ビブラートを使わずにささやくように歌うボーカル、自由に転調するコード進行、バチーダと呼ばれる独特なギター奏法…。それらボサノバを特徴づけるすべての要素が、とても新鮮で洗練されたものとして受け入れらました。
その後アメリカをはじめ世界各国で聴かれるようになったボサノバは、ジャズやポピュラーミュージックと融合したり、さまざまな楽器が用いられ演奏されるようにもなりました。しかし、本物のボサノバは、海辺の町リオで生まれたもの。そして、その“本物のボサノバ”を奏でるのがnaomi & goroのお二人だと思うのです。「イパネマの娘」や「彼女はカリオカ」などのボサノバスタンダードナンバーはもちろん、ボサノバ以外のスタンダードナンバーのカバー、日本語歌詞のオリジナル曲まで、naomi & goroが演奏する曲はすべて、極めて良質なボサノバの世界の空気に満ちています。
そんなお二人が、もみじ市でライブを行ってくれるというのが、いまだに信じられない気持ち。naomiさんの歌声が、そしてgoroさんのギターが泉龍寺の境内に響き渡ることを想像するだけで、心は満たされていきます。
旅に出る時も、カフェでコーヒーを飲む時も、友人と家の中で過ごす時も、一日の終わりに眠りにつく時も、naomi & goroの音楽があれば、人生は素敵な時間。もみじ市では、地球の裏側から旅をして来たボサノバが、50年のときを経て、東京の片隅の小さなお寺に響き渡ります。
<naomi & goroライブ>
時間:13:00〜13:30(27日)
場所:鐘楼の下にて
*ライブは無料でご覧いただけます。
1.お二人にとってもみじ市とは?
たくさんの方とお会いできる旅です。(naomi)
村祭り、大人も子どもも楽しめるお祭り。(goro)
2.もみじ市ではどんな演奏を?
深まる秋のようなボサノバを奏でたいと思います。(naomi)
いつも旅のことを考えている。なので作品は常に旅(移動する)がテーマです。(goro)
3.お二人にとって旅とは?
年間二ヶ月弱、女一人でヨーロッパ中を旅していますが、自分自身がどんどんシンプルになってきました。学んだことは、人の愛情と微笑むことです。旅とは、愛と微笑みと花でしょうか。(naomi)
逃亡? 場所の移動。(goro)
4.もみじ市に来場する皆さんに一言お願いします。
深まる秋を一緒に楽しめたらなぁと楽しみにしています。(naomi)
村祭りに是非お越し下さい!(goro)
*続いては、今回参加する5人の作家さんとコラボレーションをした、小さな本をつくる小さな女の子のお話。
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