杉見朝香さん「絵本の読み聞かせ」
その日、泉龍寺の片隅にある小さな森には、かわいいちびっこ達の人だかりができていました。その顔は、みんな真剣な面持ち。小さな目を大きく見開いて、じっと話に聞きいっています。その心の奥は、ドキドキ、ハラハラ、ワクワク。「ねぇ、それからそれから?」と言わんばかり。
子どもたちは絵本が大好き。初めてのお話はもちろん、何度も聞いたことのあるお話も、読んで、読んでとせがみます。
絵本を読んでいるのは、小学校の先生、杉見朝香さん。たくさんの子どもたちを前に、微笑んでみたり、どなり声になってみたり、一人で何役もこなしてみたり。まるで一人ひとりに語りかけるかのように絵本を読む姿に、大人から子どもまでグイグイ引き込まれます。
子どもたちだけでなく、大人たちも絵本が大好き。絵の美しさ、シンプルなお話の中に潜む優しさや温かさに、心を癒されます。花市では、子どもたちの輪の後ろで、たくさんの大人たちも、杉見さんのが読むお話に、耳を傾けていました。
子どもたちが次から次へとやってきて、せがまれるままにたくさんの絵本を読んでくれていた杉見さん。中でも一番多くの人を集めていたのは、馬頭琴とのセッションで読まれた「スーホの白い馬」でした。杉見さんの感情に溢れた読み声と、馬頭琴の音が重なり、その演出効果はさながら小さな舞台を見ているかのようでした。
今回のもみじ市では、「旅」というテーマにちなんで、旅にまつわるお話を選りすぐって持って来てくれることになりました。旅するお話から、お散歩や冒険、空と海、海外の香り漂う翻訳本など。どんな絵本が登場するのか、楽しみですね。そして、日曜日には新たな音楽とのセッションも予定しています。馬頭琴に続く第2弾、さて、どんな楽器でしょう? 答えは後日お知らせしますね。
<杉見朝香さんによる絵本読み聞かせ>
日時:10月27日(土)、28日(日)14:00〜14:30
(28日は楽器演奏との共演を予定)
場所:泉龍寺境内、小さな森のスペースにて
実は杉見さん、この8月末に女の子を出産し、新米お母さんになったばかり。ますます大らかで、明るい笑顔をふりまく杉見さんによる、絵本の読み聞かせを、どうぞお楽しみに!
1.あなたにとってもみじ市とは?
素敵な人やかわいいもの、美味しいものと出会える場。絵本を読むことで自分もまわりの人も楽しくなる場。かな?
2.もみじ市ではどんなどんな読み聞かせを?
大人も子どもも気軽に楽しんでもらえればうれしいです。旅に関する絵本もけっこうあるので、ほんの一瞬でも非日常の世界を味わってもらえたらいいな。
3.あなたにとって旅とは?
もっと若い頃は、怖いもの知らずで一人で国内や外国を、行き当たりばったりで旅してました。その時は、旅とは様々な人、もの、出来事との出会いの場であり、自分の願望を満たす冒険の場でした。今は家族ができ、旅とは、日常を離れてゆったりのんびり楽しむ場です。
4.もみじ市に来場する皆さんに一言をお願いいたします。
ゆっくり見て聞いて会話して探して、自分のお気に入りを見つけて下さいね。絵本の読み聞かせは、疲れてる大人の人達にこそ立ち止まって聞いてもらいたいです。
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