ニシモトリョウタさん「積層アクセサリー」
ニシモトリョウタさんは、普段は机や椅子、棚などを作る家具職人。
もうひとつの顔は、その家具を作る際に出る小さな端材を利用して指輪などをつくるアクセサリー職人。
前回の花市の時には、厚さ1ミリほどの薄い板を何層にも重ねて作る美しい木の指輪、そしてアクリルと木を組み合わせたラインが目を惹くスタイリッシュな指輪をはじめ、個性的でどこにも見たことのない素敵な作品をたくさん作ってくださいました。
また、花市のイメージに合わせて作られた色とりどりの花びら型の指輪は、アクリルの色鮮やかな発色が皆の目を惹き付け、会場では誰もが手に取り、陽にかざしてみたり、いくつかを重ねて指にはめてみたり、ディスプレイの上にまあるく並べて花の形にしてみたり…とても人気でした。
繊細な作りながらも様々に工夫されて木の強さや真っ直ぐさを感じるその作品は、ニシモトさんの温かな人柄を表しているようでもあります。
普段は家具職人として、椅子や机、あらゆる木の家具を作っているニシモトさん。木の種類や性質に詳しいのはもちろん、普段の生活ではあまり目にすることのないような、「これがもともとの色なんてスゴイ!」と驚いてしまうような不思議な色をした木を使った作品を見せてくださった事もありました。
そんなニシモトさんは、「木に触れる日常のを送るなかで、培ってきた技術を何か自分らしく表現できたら」と、仕事の合間や作業が終わった後に、試行錯誤を繰り返していくうち、現在のような端材を使ったアクセサリーを作ることにたどり着いたそうです。
今回もみじ市にご参加いただくにあたり、ご相談をした当初は作品作りに関して大変に悩まれていた様子でしたが(生みの苦しみ…?)、しばらく経つと…清々しい様子で「今、とても楽しいです!!」という嬉しいお言葉!
さて当日はどんな作品が並ぶのか楽しみですね。今回は指輪以外の作品と、もみじ参加者との素敵なコラボレーションも実現。詳細は後日ご紹介いたします。乞うご期待!

1.ニシモトさんにとってもみじ市とは?
多くの方々にリレーのようにつなげていただき、出店することができた花市。たくさんの方々と出会うことができました。
ひととひととのつながりをとても意識する場です。
2.もみじ市に向けてどんな作品を作りたいですか?
リングとネックレスとブレスレットをいろいろな種類の木を用いて製作します。
ちょっと前後しますが、テーマが「旅」ということで、不慣れなことをしてみます。今までとは違う手法も取り入れ、積層させるパターンにもたくさんの色を加えることにしました。ブレスレットも初めて作ります。
3.ニシモトさんにとって旅とは?
自分にとって、旅とは不慣れなことをすること。旅先では、普段の慣れ親しんだ生活から、身の回りの環境が大きく変わる。使い慣れた茶碗もお箸も、椅子もテーブルも。大好きな本もない。見える景色もまったく違う。言葉も違う。食べ物も違う。電車やバスの乗り方もよくわからないし、どこへ行くかもわからない。街でいやに声を掛けられたりもする・・・。慣れない環境で、わからないことだらけ。だから、不安も相当あって、だけどわくわくする気持ちもあって。そういう環境に自ら身をおき、不慣れながらも行動していくこと。これが旅なのかなと思います。
4.もみじ市に来場する皆さんに一言をお願いいたします。
いい天気になることを祈ってください!
*次は、東京のはずれの小さな一軒家で、とびっきりおいしいお菓子を作り続ける、新しい出店者のご紹介です。
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