ユルリナブックス「ちいさなおはなし」
ユルリナという花を知ってますか? 日常の中でくるくるまわり、あたたかい空気を運んでくれるというユルリナの花。何気ない毎日のなかでの、おいしいとか、たのしいとか、ここちよいとか、心がころころと躍ること。それはユルリナのあしあとかもしれません…。じつは、ユルリナは架空のお花の名前なのです。
「ユルリナの花と一緒に踊りませんか?」。そんな意味を込めて作られた、小さな小さな本が「ユルリナ」。shachiさんこと二木幸子さんが年に1~2回のペースで制作・発行をしている冊子です。女の子らしいパステルブルーやイエロー、ホワイトにブルーグレー。その小さな本を手にとろうか、もう少し見つめようか、ページを開いてみようか…。淡い気持ちに乙女心がユラユラ。
こんなにかわいい冊子を作られているshachiさん。ご本人もかわいらしい少女のような方。けれどもこの感性、ただ者ではありません。shachiさんの綴る文章と、写真、そしてなんといっても好きなのはそのリズム。ちょっと独特なテンポで、タイトルどおりユルリ…と進むその不思議なリズムが心地よく、shachiさんらしい雰囲気が漂います。
そんなshachiさん、今回はユルリナの販売とともに、なんとご自身で一冊一冊を手製本で作られた、小さなお話本を販売いたします。
もみじ市ブログではこれまでたくさんの作家さんをご紹介してきましたが、「今回はもみじ市出店者の方のとの素敵なコラボレーションも実現!?」とお知らせをしてきた作家さんが何名かいます。パンの中西麻由美さん、チーズケーキのaozora tatinさん、積層アクセサリーのニシモトリョウタさん、銅・真鍮雑貨作家の山田亜衣さん、陶芸家の小谷田潤さん。 そう、この5名の作家さん全員とコラボレーションするのがshachiさんです。
shachiさんが綴る5つの小さなお話の中に登場する5つの作品を、この5名の作家さんに実際につくっていただくというもの。そしてその実物は、数量限定でお話本とセットで購入することができるのです。
shachiさんの作る物語は、いつも等身大の女の子が主人公になっていて、人を好きに思う気持ちとか、家族を大事にする気持ちとか、仕事で疲れたときに、ふと自分を見つめ直してみたりとか。女性ならだれでも抱いたことのある気持ちを、ひとつ一つ言葉を選びながら丁寧につなげ、物語にしています。それは、静かな気持ちになりたい時、ちょっと人恋しくなったときに、何度も読み返したくなるようなお話。そして、読み終わったあと、ホロリときたり、元気がでたり、身の回りに小さな幸せを感じたりするのです。
そして、このもみじ市ために作られた5つのお話に合わせて、5つの作品が作られました。とっても貴重なことに、それらはすべて各作家さんが今回初めて作るもので、このお話のためだけに作られたオリジナル作品なのです。shachiさんが作家さんたちにストーリとキーワードを伝え、それぞれの作家さんたちがイメージし、形に落とし込んだという共同作業。その作品には、物語に共感する作家さんたちの温かい気持ちも込められているのです。お話を読み、物語の中から飛び出して来た実物に実際に触れ、もう一度お話を読んでみると、いっそうお話が心に響くのかもしれません。
それぞれのお話にどんな作品が登場してくるのか、とても楽しみではありませんか?そして手製本で一冊一冊作られたその本。装丁のデザインから制作まですべて、shachiさんご自身によって作られています。みなさんの心にぽっと小さなあかりを灯してくれるようなお話が詰まった本をぜひ手にとって見てみてくださいね。
1.shachiさんにとってもみじ市とは?
普段の生活では出会えない人たちと過ごせる夢のようなお祭り。今まではお客さんやお手伝いとして参加させていただきましたが、こんなにも「好き」が詰まったものづくり市って他にあるかな...?と思うほど、ドキドキワクワク、大好きなイベントです。
2.もみじ市に向けてどんな作品を作りたいですか?
いつもは気まぐれのんびりペースで小冊子を作っているのですが、もみじ市では「旅にまつわるちいさなおはなし」を手製本にして、販売します。そして今回は、もみじ市に参加される5人の作家さんにお願いして、おはなしに出てくるアイテムを実際に作ってもらい、おはなしとセット販売もします!それぞれの作家さんの作品を手にとりながら、おはなしを読んで旅気分に浸ってもらえるとうれしいです。
3.shachiさんにとって旅とは?
ひとことで言うならば、「日常のなかの非日常」。
普段は仕事と家事をたんたんと繰り返す毎日なので、旅先で美しい景色を見たり、うれしい出会いがあったりすると、まるで夢の中にいるような錯覚に陥ります。最近では、京都の大原がとてもよかったです。自然いっぱいの山里風景は、まるで夢の世界でした!
4.もみじ市に来場する皆さんに一言をお願いいたします。
おいしいごはんと温もりあふれる作品たち、そして美しい音楽。
あちこちからは、楽しいおしゃべりとたくさんの笑顔...。
一度足を踏み入れると、きっと虜になるはず!狛江のちいさなお寺まで、ぜひ旅しに来てくださいね。
*さて次は、おもちゃ箱をひっくりかえしたような、見た目もかわいいスイーツやごはんをつくる、大人にも子供にも大人気の、あのユニットをご紹介します!
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