ゆかムーン「渡り鳥の布小物」
ゆかムーンは布作家。小さくて、まるくて、ふわふわしたものを作るのがとっても得意です。作品づくりにミシンなど使いません。なぜなら、手縫いが好きだから。
ザックザックと布を切ったら、チクチクとひと針ひと針ていねいに縫い合わせます。驚くべきは、そのパーツの多さ。たとえば、いま私の携帯電話に付いているお花のストラップは、直径わずか1〜2cmほどの8枚の花びらと、中央には花心、その先にはポンポンゆれるボールがついていて、その2つがしっかりとヒモでつながっています。パーツとパーツの合わせ方がとっても頑丈だから、多少ひっぱったり、ぶつけたりしも、花びらが取れたり切れたりすることは全くありません。かわいいだけでなく、誠実に作られているところが、ゆかムーンのお人柄を表していますね。
彼女の作品を最初に見たのは、昨年のもみじ市でした。フェルトや毛糸で作った、チャーミングなお花のブローチ。控えめに売られていたのにも関わらす、なんと2日間とも完売してしまいました。「今度は、もっともっと!」とお願いし、花市では「ゆかムーン」として作家デビュー。もみじ市の頃とはデザインを変えた、春らしいデザインの花のブローチと携帯ストラップをたくさん作ってくれました。
しかし、花市の来場者たちは、そんな乙女なアクセサリーを見逃すはずがありません。2日間用にと持って来てくれたブローチとストラップは、1日目でみごと完売。「よし!」とゆかムーンは、その夜、夜なべして追加制作をしてくれたのです。 本職は大丈夫なの? 身体は大丈夫なの? と心配する周囲をよそに、作品づくりに精を出すゆかムーン。2日目も完売してしまったことは、言うまでもありません。
そして、今回のもみじ市。「旅」というテーマに合わせて考えてくれたテーマは「渡り鳥」。鳥のキャラクターが大好きで(でも、実際の鳥はあまり得意ではないらしい……)、いつも鳥の絵がついたブローチやTシャツを身に付けている、ゆかムーンらしいアイディアです!
そうと決まったらゆかムーンの創作意欲は急上昇。早速、試作を作って私たちに見せてくれました。鳥が元気いっぱいに羽ばたいている様子がみごとに表現されていますね。そして愛らしい目。お手紙を誰かに届けようとしているのでしょうか? とっても夢があるゆかムーンの渡り鳥。当日は、いろいろな柄の布を使って作ってくれるそうです。
ゆかムーンの手から、この渡り鳥たちが皆さんの手元に飛び立つ日はもうすぐです。
1.あなたにとってもみじ市とは?
たくさんの人たちの夢がいっぱい集まった空間の中で、自分自身の夢を楽しみながら形にする事ができる時間。開催されている2日間だけではなく準備期間、終了後の思い出し期間も含めて、色々な人たちと楽しい時間を共有している感覚がとてもワクワクしちゃいます。
2.もみじ市に向けてどんな作品を作りたいですか?
今回のもみじ市のテーマ「旅」から、「渡り鳥」をイメージした布の小物をつくろうと思っています。花市の時は、白い木に花のブローチをたくさん咲かせてみましたが、今回は白い木に鳥をたくさんとまらせられたらいいなーと思っています。
3.ゆかムーンにとって旅とは?
おいしいものに出会える時間。
4.もみじ市に来場する皆さんに一言
もみじ市で素敵な人やものに出会える旅気分を味わって下さい。そして、ぜひ本当の旅にも出て行ってみて下さい。
*さて、問題です。ゆかムーンの本職は何でしょう? ヒントは、渡り鳥を作る器用な手から生み出すもう一つのものは、目に見えない美しいもの。正解はこのあとすぐ!
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