sasulai宇都亜紗子さんの「さすらいかばん屋」
「旅」をテーマにしたもみじ市。旅するアコーディオン奏者に続いては、“さすらい”のかばん作家の登場です。
宇都亜紗子さんは旅の人。インドへ行ったかと思えばチベットへ。チベットへ行ったかと思えばメキシコへ。つい先日は、ふらっと大島へ。思いむくまま自由に旅をして、家に帰ってきた後も、“さすらい”の旅は続きます。宇都さんは、自宅の1階で、パートナーの北澤庸介さんとともに、週末だけオープンするお店「sasulai」を営んでいます。
宇都さんの作品を初めて見たのは、初めてsasulaiを訪れた時。どこでも見たことのない表情をして語りかけてくる革のかばん。まるで、どこか遠い国の路地の奥に佇む店で、とっておきのかばんを見つけたときのような、不思議な錯覚に陥りました。
sasulaiのホームページの中で、宇都さんはこう語っています。
「ひとつひとつ、手縫いでつくってます。革のはしの部分に、執着してしまいます」
かばんをつくる時に宇都さんは、「革をかばんの形に合わせて裁断する」のではなく、「革そのままの形を生かしてかばんをつくる」のだそうです。宇都さんが“執着”している革のはしの部分もそのまま生かすことによって、あの独特の表情をしたかばんが生み出されるのですね。かばんが生まれるまでの工程(旅程)はまるで宇都さんが旅をするかのよう。思いむくまま…、自由に…。
そんな宇都さんの作品に恋をしてしまった私たちは、春の花市の時に「ぜひ参加して欲しい」とお誘いをしたのですが、宇都さんの個展と重なってしまっていてご参加いただけませんでした。しかし、宇都さんが“革のはし”に執着するように、好きな作家さんには限りない執着を見せるもみじ市事務局。今回、宇都さんに再アタックすると、快く参加していただけることになったのです。
実は宇都さん、兵庫県の「うつわ志zuki」で個展を終えたばかり。宇都さんの作品に恋をしているのは私たちだけではなく、先の個展でもあっというまに作品が売り切れてしまったとか。先日、sasulaiに伺った時も、宇都さんの作品はほとんどない状態。
そんな中、宇都さんはもみじ市のために新しい作品をつくってくれることになったのです! 先日の打ち合わせの時も、もみじ市に合わせていろいろアイデアを出してくれた宇都さん。うれしいことに、新しい作品のスケッチをたくさん見せてくれました。かばんはもちろん、旅というテーマに合わせた小物たちもたくさんありますよ!
みなさん、10月27日と28日は、もみじ市へさすらいの旅をしませんか? そして、旅の思い出は宇都さんのかばんに詰めて、家路についてくださいね。
1.もみじ市への意気込みをお聞かせください。
もみじ市はたくさんの人のエネルギーがぶつかり合う場所だと思います。みなさんと盛り上がっていきたいです。
2.もみじ市に向けてどんな作品を作りたいですか?
さすらうためのもの色々。かばんや、さいふやもの入れ、服やブサイクな人形など作る予定です。
3.宇都さんにとって旅とは?
身一つで世に放たれる感じで、いつもより感覚が研ぎ澄まされるもの。他の土地や文化や人を知って、自分の心を大きくするもの。
4.もみじ市に来場する皆さんに一言お願いします。
来てくれた方にとって楽しい秋の日になりますように。よろしくお願いします。
*さて続いては、泉龍寺の境内を美しく華やかに彩る“あの方”の登場です。今回は、とっておきの作品も販売します。もみじ市が終われば、もうすぐクリスマス…。
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