ゆかムーン「布の渡り鳥」(25日)
その細くしなやかな手は、あらゆるものを巧みに生み出します。そして、それが私たちの心に届くとき、誰もが微笑み、優しい気持ちに包まれ、幸せな気分に浸れるのです。
その手の持ち主は、ゆかムーンこと吉野友加さん。いまや、もみじ市になくてはならない「あの」ミュージシャンのお一人であり、布小物の作家さんでもあります。
初めてゆかムーンさんの作品を目にしたのは、第1回目のもみじ市でのことでした。今回と同じく、これから寒くなっている晩秋の頃、「ただ好きだから」という理由で、毛糸やフェルトを重ねたブローチを作ってきてくれました。それは、ふわっと温かくて、まるで少女がつけるアクセサリーのように、とってもチャーミング。まるでゆかさんのお人柄そのままのような、控えめな印象もあり、普段着にちょっとだけアクセントを加えたいときにぴったりな、それでいて、それをつけているとなんだか楽しい気分になる、そんなブローチでした。
じつはその後、私たちの仲間の間で、個人的にゆかさんへの注文が殺到。それならばと、花市やもみじ市に来る皆様にも! と、毎回作品を作ってくれることになったのです。
すべての行程を、ちくちく手縫いで行うというゆかムーンさん。使うものは針と糸と布、そしてその細い手だけ。「せっかく使ってくださるんだから」と、ひとつひとつとてもていねいに、とても細やかに、しっかりと仕上げられています。1つの作品を完成させるためのパーツはとっても小さくて数多く、工程も多いものばかり。それを毎回たくさん作ってくださるのですから、ほんとうにモノを生み出すことが好きなんですね。
さらに、ゆかムーンさんの作品の楽しさは、いろいろな柄や色の組み合わせで、たくさんのバリエーションを作り出してくれるところにあります。今回のもみじ市のために用意してくれるのは、渡り鳥のストラップ。そしてそれらは……「ひとつひとつ、すべてが違う柄になるように作りたいと思っています!」とゆかさん。もみじ市の当日は、色とりどりの渡り鳥たちを前に、その中からお気に入りの1羽を選ぶのは、勇気と決断力が必要になるかもしれませんね!
秋空の下、細い手から生み出された鳥たちは、多摩川の河原をまるで音楽を奏でるかのように飛び回り、そしてみなさんの元へと飛び立ちます!
ゆかムーンさんの手がもみじ市のために生み出してくれるもう一つの作品とは……それはまた今度、ゆっくりとご紹介することにしましょう。
*ゆかムーンさんに聞きました
Q1. 今回、もみじ市ではどんな作品を発表しますか?
前回のもみじ市に引き続き、渡り鳥のストラップを作ります。
Q2. テーマに合わせた作品があれば教えてください。
今回のテーマは『旅と音楽と、』なので、『旅』はゆかムーンの渡り鳥。『音楽』はティコムーンでしっかりがんばろうと思います!
Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
今までの木に囲まれた空間から、広々とした川沿いの空間に変化するので、きっと何か違った感覚を味わえるのでは、と楽しみにしています。
Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!
10月最後の土日がちょうどいい晴天になる様に願いつつ、たくさんの方々とお会いできる事を楽しみにしています!
*さて続いては、大人気のあの姉妹ユニットの登場です。ほら、焼きたてのパンの香りがしてきましたよ!
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