緒方伶香「てのりハリネズミ作り+糸屋」(25日)
10月の下旬と言えば、マフラーが恋しい季節。もみじ市にも、素敵なマフラーが届きますよ。羊毛作家の緒方伶香さんが、羊毛や麻から糸を紡いで、大切に作った100%正直なマフラーです。
緒方さんは、子供服のテキスタイルデザイナーとして活躍後、出産とともに羊毛を使ったものづくりに親しむようになりました。現在、二人のお子様の子育てをしながら、教室や雑誌、TVなどで羊毛に触れる愉しみを紹介しています。著書の『羊毛のしごと』(主婦の友社刊)では、緒方さんの手仕事や、ニュージーランドの風景を見ることができるのですが、なんと緒方さん、ゴットランドという品種のひつじにどうしても会いたくて、ニュージーランドまで行ってきたのだそうです。
今年の始め、「無印良品」の各店舗に登場した大きなポスターをご覧になった方も多いかと思います。羊毛を紡ぐ「手」がとても印象的でした。実は、その手の持ち主が、緒方さんなのです。
羊毛を紡ぐ緒方さんの手は、ご飯を作る手でもあり、お子様をやさしく抱きしめるお母さんの手でもあります。そして、その手から紡ぎ出される作品は、優しさと温かさにあふれています。もみじ市では、そんな緒方さんの素敵な作品に出会えるだけでなく、羊毛の楽しさを体験できるワークショップも随時開催してくださいますのでお楽しみに。
そしてさらに、緒方さんの素敵なお仲間も駆けつけてくれます。旅好きライターふたりによるユニット「auk」が、もみじ市のテーマに合わせてエコバッグなどの作品を発表。また、緒方さんのイベントではお馴染み、紡ぎ仲間「ごたごた荘」の手紡ぎ糸もお目見えします。
秋のもみじ市で、手紡ぎ糸の心地よさを、ぜひ感じてみてくださいね。
*緒方伶香さんに聞きました
Q1:今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?
手紡ぎ糸(フラックス+羊毛、シルク+植物染め羊毛、たまご色のスペインメリーノでこぼこ糸など)、四季を問わず使える素材、麻混の手紡ぎ糸で編んだプチマフラー、バブーシュカ、ヴィンテージやリバティ布をあしらったフェルトの髪飾り、どんぐりストラップなどなど。ワークショップは手のひらサイズのはりねずみ作りを行います。
Q2:「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!
いつも使っている羊毛は、いろいろな国から運ばれてきたもの。自分に羊毛をくれたひつじが、世界のどこかの牧場で、のんびり草を食べている様子を思い浮かべながら形にしています。
国内のひつじも、自由に放牧して育っている子たちは、とてもいい毛質です。去年、訪れた北海道のレイチェル牧場は、小学生のまあやちゃんと祖母である岸さんが大切に羊たちを育てていました。レイチェル牧場には小さな小川が流れていて、森もあります。その中を自由に駆け回るひつじが羨ましく思えました。今年、レイチェル牧場から届けてもらった濃い茶色の羊毛。今回はそれも紡いで糸に。
とても柔らかいのに弾力があってバルキーです。今回も、あちこちから我が家に集まってきた素材を、自分の気持ちが一番和らぐ音色とともに、紡ぎました。
Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
広い河原を使ったもみじ市。お祭りに行くような気分で参加させていただきたいなと思っています。たくさんの方々との会話、懐かしい方々との会話を楽しみたいです。当日、晴れますように。
Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!
もみじ市は、人との触れ合いを大切にした、今の時代には貴重なイベントだと思います。おいしい食べ物やアーティストの方々が作った品々。縁日のように野外で食べ歩いたり買い物したり、もみじ市ならではのわくわくした空気感が味わえます。旅と音楽と、、、そして愉快な出会いがありますように。
*さて続いては、もみじ市初登場のお兄さんたちの登場です。なんと、多摩川の河原に、小さな小さな映画館がやってきますよ!
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