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norioはんこ店「手作りはんこ」

Norio

はじめて自分の名前のはんこをもらった日のことを、よく覚えています。背筋がすぅっとのびるような気がして、大人になったようで…。とてもうれしくて、いろんなところにペタペタ…。「わたしはここにいるよ」と、自分の足跡を残すように、はんこをたくさん押しました。

そんな、とびっきりの“わたしだけのはんこ”を作ってくれるのが、「norioはんこ店」の店主・norioさん。全国の雑貨店やカフェなどに風のように現れ、その場でオーダーを受け、はんこを作っては去っていく、旅するはんこ屋さんなのです!

ここで、norioさんのはんこが出来上がるまでの工程を紹介しましょう。まずは、お客様がnorioさんに、どんなはんこにしたいか、というモチーフを伝えます。するとnorioさんは、スルスルとトレーシングペーパーに鉛筆で絵を描いていきます。笑顔でお客様とコトバを交わしながらも手先の早いこと! イメージ通りの絵が出来上がったら、下絵をゴム版に転写。そこからは彫刻刀に持ち替えて、何の迷いもなくスイスイと彫っていきます。みるみるうちに削られたゴム版を木の持ち手にくっつけて、およそ15分後には完成!

出来上がったはんこは、norioさんがいろんな色のスタンプで、数枚の紙に押してくれます。同じはんこなのに違った顔にみえるから不思議。はんこの楽しみ方がぐんと広がるコツも教えてくれますよ。

前回の花市の1日目。お昼が過ぎた頃、ポツポツと雨が降り始めました。雨足が強くなり、徐々に周りのお店が片付けを始めた中、norioさんはテーブルを雨やどりのできる軒下に場所を移動しました。そして、norioさんにはんこを作ってもらうことを楽しみにやって来たお客様のはんこを、ひとつひとつていねいに作り続けてくれたのです。雨がしとしとと落ちてくる中、norioさんのいる場所だけ、ほんわかと温かい空気に包まれていたことをよく覚えています。

みなさん、もみじ市では、「世界にたった1つのはんこ」を手に入れてみてはいかがですか? そのはんこはきっと、もみじ市への旅の思い出として、いつまでもあなたの心に刻まれるはずです。ぜひあなただけのモチーフを持って、秋空の下、norioはんこ店に遊びにきてくださいね。

*norioさんに聞きました

Q1. 今回、もみじ市ではどんな作品を発表しますか? 

オーダーでお好きなモチーフ、文字を入れはんこを制作致します。

Q2. テーマに合わせた作品があれば教えてください。 

旅と音楽と、もみじ市の空気を楽しみながらライブで制作したはんこには、きっと良いストーリが込められることとおもいます。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか? 

多摩川と空、音、を肌で感じながらのびのび、わいわいできたら最高です。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様に メッ セージをお願いします! 

もみじ市へお越し頂く皆様。norio はんこ店よりお知らせです。当日、先着順にてお一人様はんこお一つのみ約15分間隔でオーダーを受けさせて頂きます。はんこはすべてその場でのお渡しとなります。沢山の方に彫っているところを見て頂きたいので、後日お渡しの受付は致しません。わざわざ足を運んで頂いた方には大変申し訳ないのですが、もみじ市では、その場でしか作れないライブ感を大切にしたいのです。どうか、宜しくお願いいたします!

*さて続いては、家具・カッティングボード・額・ブローチ…などなど、木でできるものなら何でも作ってしまう、あの方の登場です!

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