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ニシモトリョウタ「箸置きとマグネット」(25日)

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ニシモトさんの作品は斬新だ。

木の端材から生みだす指輪は、種類の異なる木材を何層にも重ねて繊細で美しい模様を描く。

昨年のもみじ市では、紺色のテーブルクロスというキャンバスの上に、イエロー、ピンク、ブラック、ブルーという、インパクトのあるカラーとクリアな空気感が鮮烈なアクリル素材を使った指輪で、見事な“絵画”を描いて見せた。

ニシモトさんはいつか、こう話してくれたことがあった。
「同じ木という素材でも、他の誰かが既にやっていることはその人に任せたらいい。自分は何か新しいことや、誰もやっていないことを表現していきたい」

さて、今回のもみじ市。1年ぶりにこの舞台に帰ってきたサムライ作家は、“意外なカード”を用意していた。それは、「箸置きとマグネット」。これが何ともかわいらしい。かわいらしいけれど、ニシモトさんの作品が本来持つ、シャープな(それでいてユーモアもある)格好よさも併せ持っている。

実は、この箸置きとマグネットは、すでに私の家にもある(個人的にも本当に気に入っているのです)。使っているときはもちろん、部屋の中に飾っておくだけで、心地いい緊張感のある空間が出来上がるから不思議だ。

新しく発表する度に、ますます洗練されて磨きがかるニシモトさんの作品。次に私たちをどのように驚かせてくれるか楽しみなのである。

*ニシモトリョウタさんに聞きました

Q1:今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

箸置きとマグネットを中心に、指輪やネックレスなどアクセサリーも出す予定です。素材は木、アクリル、セメントなど様々。
 
Q2:「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

ただいま考え中です。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

今回もまた出すものは小さいものばかり、広いスペースがなくても展示できてしまいますので、広くなるスペースをどう使うか、悩ましい課題が増えてしまいました。
また、河原でどんな雰囲気になるのかまったく想像がつきません。
そういった緊張したり悩んだりするその過程も含め、それらすべてを楽しみたいと思います。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

広々とした場所で、ひとりひとりのスペースも広がり、今までよりも、いろんなところに余裕ができるのではないでしょうか。
どうかゆるやかな気持ちでいらして下さい。
そして、これは毎回のことなのですが、屋外のイベントなので、天候がどうなるかわかりません。
事務局の方々も出店者もみな開催されることを願っていますが、開催ができないくらいの雨が降る可能性もあります。
そのことを理解していただきたいと思います。
当日は、たくさんの方々が来ることが予想されます。その方々がみな心地よく過ごせる空間になるよう、どうかご協力をお願いします。

*さて続いては、その作品に接する者をおとぎの国へ誘ってくれる、あの方の登場です!

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