イシイリョウコ「不思議の豆人形」
カタカナのお名前から感じる、無機質さ、キッチュさ、柔らかすぎない感じ、それがそのまま、彼女の世界。小さい頃読んだ御伽噺には、どこか浮世離れしていて、個性的で、愛おしいものたちがたくさん登場しました。イシイリョウコさんの作品は、そんな御伽の国の住人たちなのです。
イシイリョウコさんは、イラストレーターであり、人形作家でもあります(きっと世界に羽ばたく人だと信じて疑いません!)。イシイさんが人形を作る時、ミシンは一切使わず、すべて手縫いでかたちを作り、綿を入れてから、ひとつ一つ表情を描いていきます。そうして生まれて来た人形たちは、世界にたったひとつ。赤い靴を履いたかたつむりさんや、憂鬱そうな顔してらくだ君の背中に乗るねずみ君、つんとしてそっぽを向いているキノコのお嬢さん…。ねぇあなたたち、一体どんなお話の中に生きているの?
初めて作品を見てからというもの、すっかり私はイシイさんの虜。そんな、見る者に魔法をかけてしまう“イシイリョウコワールド”が、今回も、もみじ市に登場します。
今回は、「もみじ」をテーマにしたちっちゃな豆人形を中心に出品してくださるとのこと。もみじ市のために作られたお人形さんたちが、すました顔して待っているだなんて、考えただけでわくわくしてしまうではありませんか!
御伽の国の女王様、イシイリョウコさんとお話ししたら、不思議の森の住人たちが原っぱに隠れているのを、あなたも目撃できるかもしれませんよ!
*イシイリョウコさんに聞きました
Q1. 今回、もみじ市ではどんな作品を発表しますか?
ちいさな「もみじ」にちなんで、3cm~5cmくらいの豆人形を中心に…。他にもいろいろとご覧いただけるようにしたいと思います。
Q2. テーマに合わせた作品があれば教えてください。
一点一点に、旅や音楽を感じさせるような人形やブローチなどなど。
Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
原っぱに作品を並べるなんて、どんなに気持ちよいことかなぁと、ピクニック気分で楽しみたいと思います。
Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!
たくさんの素敵な作家さんたちや、その手から作り出される素敵な物たちと出会いに、ぜひお越しください~!
*さて続いては、クラシカルな美しい器を作るあの方。再び出雲からやってきてくれます!
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