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桑原奈津子「焼き菓子」(25日)

Kuwahara

「こんなにおいしいチーズケーキ、初めて!」
あの時いただいたあの味は、私の人生における「おいしいチーズケーキ」の概念を変えてしまったのです!

料理研究家の桑原奈津子さんが作ったそのチーズケーキは、私が大好きなバナナの味が効いていて、それがチーズのコクとぴったり。甘さもちょうどよく、しっとりとしたおいしさ。濃厚なチーズケーキも好きだけど、この程よい加減も大好き! あれは、2年前のもみじ市でのこと。友人からいただいた一口のおすそわけが、以来、私の中の忘れられない味になりました。

もちろん、桑原さんのお菓子がおいしいのは、チーズケーキだけではありません。バナナのスコーンも、きな粉の味のクッキーも、ラズベリーの乗ったブラウニーも…どれも甘すぎず、やりすぎず、ストレートなだけに一つ一つの素材の持ち味がしっかり立っていて、本当においしいのです。見た目にちょっぴり遊び心があるのも魅力。

桑原さんの「粉」に対する情熱とその技術は、過去の製粉会社に勤めていた頃の、数々の研究に裏付けされています。その当時、桑原さんが担当していたのは、毎日のようにあらゆる粉を使ってお菓子やパンの試作品をつくること。粉のおいしさの引き出し方、配合、焼き方、使い分けなどを研究しながら、新商品の開発などをしていたそうです。

いつもは、愛犬のキップルと遊ぶのが大好きで、人前に出るのが苦手で、いつも恥ずかしそうにはにかみながら、こちらの質問にじっくりと考えて、言葉を選び、ゆっくりと話し始める桑原さん。でも、粉の話になると、そんなシャイな様子の中にも確固たる経験とノウハウが伺えて、「この方こそ、料理研究家だな」と感じるのです。

普段は雑誌や書籍などでしか見ることのできない桑原さんのお菓子ですが、もみじ市ではそれが実際に手に入るチャンスです! 毎回、その季節やテーマに合わせたお菓子を用意してくれる桑原さん。いつものように、ゆっくりじっくり考えて…そしてつい先日、もみじ市のために準備してくださるお菓子がようやく決まった、との報告がありました。それがとっても魅力的! ワイルドブルーベリーを使ったお菓子です。それは、カナダに自生する野生のブルーベリー。思いを馳せるのは、取材で訪ねたというプリンスエドワード島。そう、赤毛のアンの世界です。

どんなお菓子が登場するのか、今から待ち遠しいですね! ただ、桑原さんは、いつもお一人でご自宅で、コツコツとお菓子を作っていらっしゃいます。どうしても数に限りがありますので、「手に入れられたら超ラッキー!」。そんな思いで、ぜひお越しくださいね。

*桑原奈津子さんに聞きました。

Q1. 今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

焼菓子と、焼かないお菓子も。

Q2. テーマに合わせた作品があれば教えてください。

8月に、ワイルドブルーベリーの取材で、カナダのプリンスエドワード島に行ってきました。そのブルーベリーをつかったお菓子を作ろうかなと思ってます。旅の思い出を詰め込んだお菓子です。音楽は…、聴きながらつくるとはかどるのです!


Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

場所も広くなり、出店者数も過去最多。でも今までと同じように、知っている顔もたくさん、初めての顔もたくさん。これまで通りに楽しみたいと思います。


Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

ぜひお越し下さい。楽しみにしています。

*さて続いては、フェルトを使ってさまざまな作品を生み出すあの方の登場! その作品は、まるで彼女の子どものようで…。

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