cha.na「旅カフェ」
自然とともに暮らすということ。
山戸ユカさんとお話ししているとそんな考えがふと頭を巡ります。水のこと、森のこと、世界のこと、地球のこと。ぐるりとひとまわりして、人のこと、そして自分のこと。今自分は果たして無駄のない暮らし方ができているのだろうか。世界ではいま何が起こっているのだろう?
山戸さんは“自分を思いやる気持ちを大切にしながら、地球になるべく負担をかけないような暮らし方と食”を提案する「Cha.na 料理教室」を主催する料理研究家。
山戸さんと出会ったきっかけは昨年のもみじ市。長旅から帰ってきたばかりの山戸さんに出店のご相談をしたのが最初でした。タイ、インド、チベット、モロッコなどいくつもの国々を旅してきた山戸さんは“インドをテーマにした料理を引っさげ、もみじ市に参加してくださいました。旅感たっぷりのメニューは大盛況で、そこにはたくさんのお客さんの笑顔があふれていました。
でもあっという間に時間が過ぎてしまい、ゆっくりとお客さんとお話することができなかったことが山戸さんは心残りだったそう。なので今回はリベンジ!人数も増員し、今回はチームcha.naで再びもみじ市にやって来てくださいます!今回の気になるメニューは、クスクスとほうれん草のキッシュ、雑穀バーガー、チキンのベーグルサンド、そして注目のサモサは2種類のカレー味(かぼちゃカレーとじゃがいもカレー)!と、盛りだくさんの内容。そしてカフェといえば…ということで実家でとれたブラックベリーのジュースなども現在考えてくださっています。今回も旅感あふれるcha.naのメニューをぜひ味わってみてくださいね。
ところで先日、山戸さんのお宅へお邪魔してきました。たくさんのお話とともに次々と運ばれてくる夕食の時間は至福のひとときでした。その時お話していた事でとても印象的な、そして山戸さんが素敵だなと思った事がありました。
山戸さんはこれまでは玄米菜食を基本とした食生活をご自身で実践し、提案をしてきました。食生活を通して地球にやさしく、無理なく無駄なくできること。それをたくさんの人に知ってもらい、考える機会をもってもらえるようにと。でも世界を旅して世の中をみまわしてみると、インド人にとってのマクロビオティックが存在し、他の国々でもそれぞれにマクロビオティックが存在し、そして自分の指針となるものは一体…?と、立ち止まってしまったそうなのです。
そして、日本で暮らす私たちは、本当は無理にそれをやる必要はないのではないか?と。
もちろんそれを無理なく気持ちよく実践する事ができるのであれば、それも考え方のひとつ。でも日本には海や川があって、魚もかつおだしも食文化として存在し、昔から誰もが美味しく食べている。その土地に合った食べ物を美味しく食べて、それが血となり肉となり体を作る。それが日本人にとって大切なことなのではないか?という考え方にたどり着いたのだそうなのです。その事はこれから料理教室でも伝えて行きたいとお話していました。
その話を伺ってから私はふと肩の力が抜けて“なるほど”と思いました。野菜を食べる事が最善なのではないかとそれを目標に掲げるばかりに、他のものを食べる事に負い目を感じてしまうより、その土地に合ったものを美味しくありがたく頂くことが大切なのだと思ったらとてもホッとしたのです。今の自分がいる場所の中でよく考え、自分にできることを少しずつ選ぶ事から始めればいいのだという事を知ったら、とても気持ちが軽くなったのです。きっとそれはたくさんの世界を巡り、実際に見てきた山戸さんだからこその言葉。そんな山戸さんがとても素敵だと思ったのです。
そんな山戸さんが作る“心にも体にもやさしいごはん”。それにたくさんのメニュー。とても楽しみではありませんか?ぜひ、もみじ市でみなさん味わってみてください!
*cha.na・山戸ユカさんに聞きました。
Q1. 今回、もみじ市ではどんな作品を発表しますか?
旅を感じる事のできる軽食と飲み物、カフェスペースを予定しています。
Q2.「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!
インドのサモサやチャイ、モロッコのクスクスにミントティなどなど。
Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
スペースも広がり、出展者側も少し余裕をもって楽しみたいです。
Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!
秋の河原で、いろんな形の旅を感じに遊びに来てください。
*さて続いては、乙女に大人気の、あの仲良しイラストレーターコンビが登場です。今回は、新しいパートナーもいらっしゃるとか!
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