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2008年10月

古書モダン・クラシック 古賀さんのもみじスナップ

もみじ市が終わって、早一週間が過ぎようとしています。もみじ市当日、お客様や出店者の皆さんが撮影してくださった写真が届いていますので、少しずつ紹介していきたいと思います。

まず最初は、「こどもとおとなの青空古本屋」というテーマでお店を出してくれた、古書モダン・クラシックの古賀さんによる、もみじスナップです。

Bird

もみじ市のオープニングを告げるように、鳥たちが連なって広い空を飛んで来ました。

Open

オープン前から、たくさんのお客様にお越しいただきました。

Modern3

オープン前、準備が整った「こどもとおとなの青空古本屋」。

Meeting2

オープン直前に行われる、恒例、事務局スタッフによる出店者の紹介。

Hakushu

ひと組ずつ紹介されるごとに、ほかの出店者から拍手がわきおこります。

Modern1

いよいよオープン。「こどもとおとなの青空古本屋」にもお客様がどんどんやって来ます。

Isado

こちらは、工房イサドさんのお店。河原に出現した小さな町の小さなおうちには子どもさんも夢中。

Modern2

「こどもとおとなの青空古本屋」も大繁盛!

Dote

皆さん、思い思いの姿で、リラックスをして、ライブに聴き入っています。

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もみじ市にご来場いただきました皆様へ

2008年10月25日、26日に多摩川河川敷で行われましたもみじ市にお越しいただきまして、まことにありがとうございました。今回は、会場も変更し、スペースも広くなったこともあり、新たなもみじ市を一からつくりあげるようなつもりで、準備をしました。準備期間中は不安になることもあったのですが、25日の午前中、皆様のお顔を拝見した途端、「ああ、やってよかった」と思いました。至らぬ点も多かったと思いますが、皆様が少しでも楽しい時間を過ごしていただけたのなら、私たちは、これ以上幸せなことはありません。

もしよろしければ、今回のもみじ市のご感想をお聞かせください。また、出店者・出演者の方々への温かいメッセージもいただけましたらとてもうれしいです。昨日、もみじ市が終了した後、ある作家さんが話してくれました。
「もみじ市では、ふだん会うことのないお客さんと直接話ができるのがとてもうれしい。これからの作品制作にとても参考になるし、元気が出てきます!」
みなさんのメッセージこそが、出店者・出演者の方々の元気や勇気になると思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

昨日、ライブの時、進行をするためにステージの横にいたのですが、ふと空を見上げた時に、鳥の群れがVの字になって、ゆったりと飛んでくるのが見えました。鳥たちは、もみじ市の入場口から、ゆっくりとステージの方へ飛んできて、その向こうには、陸橋を渡る小田急線の電車が見えました。

もみじ市にはいつも雨の心配がつきもので、屋根がある場所で開催したほうが楽かもしれない、と思うこともあるのですが、こんな気持ちのいい風景が訪れるからこそ、やっぱり大きな空の下でやりたいな、と思うのです。

またいつか、どこかの空の下で皆様にお会いする時、あの鳥たちは再びやってきてくれるでしょうか?

2日間のもみじ市にお越しいただきました皆様、一緒に新しいもみじ市を作り上げてくれた出店者・出演者・関係者のみなさま、そして、親愛なるスタッフに、限りない感謝を捧げます。

本当に、本当に、ありがとうございました。

2008年10月 また、いつか、どこかで
もみじ市実行委員会事務局
北島勲 渡辺洋子 増田千夏 関根利純
西本奈七子 宮田智恵子 早川絵梨 清水香里

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もみじ市にご来場いただく皆様へ

夜が明けたら、青空が見えていることを祈りながら…。

2006年の秋に初めてもみじ市を開催してから、2年がたちました。いよいよ、明日と明後日、花市とあわせて5回目の市となる、2008年もみじ市を開催します。

この日に至るまでに、たくさんの人からエールをいただきました。もみじ市や花市に来て下さったことがあるお客様、雑誌で見たり友人に聞いたりして、初めてもみじ市へお見えになるというお客様、仕事で知り合った方、そしてもちろん、出店者の方々…。「もみじ市を楽しみにしています」「有給をとって行きます!」「晴れるといいですね」「てるてるぼうずを作っておきますね!」など、5回目にして、これまでとは比べものにならないほど、たくさんの応援の言葉をいただきました。

木曜日の時点では、土曜日の天気予報が雨模様だったのですが、現時点では、明日土曜日はいいお天気になりそうです。もし明日、晴天になったとしたら、それは、もみじ市を楽しみにして下さり、応援して下さっている皆様の力であると、私たちは信じて疑いません。皆様の力がきっと、雨雲を吹き飛ばしてくれたのだと思います。この場を借りて、いつも応援の言葉を送って下さる皆様にお礼を言わせてください。本当に、ありがとうございます。

明日と明後日、皆様を多摩川の河原でお待ちしている出店者の方々は、この2日間のために、多くの情熱を注いでくれています。もみじ市にやって来てくれるみなさんが、ひとときの幸せを抱いてくれることを願いながら。

私たちが「出展者」ではなくて「出店者」という言葉を使うのには、理由があります。もみじ市は、“市”だからです。マーケットだからです。市とは、小さなお店がたくさん並ぶ空間。もみじ市は、たった2日間だけ「作り手=店主」になり、作り手とお客様が直接“つながる”場でありたいのです。

ですからみなさん、もみじ市にお越しになったなら、ぜひ、作り手の皆さんと話をしてみてください。その作品が生まれた背景や作家さんの思いを、ぜひ、聞いてみてください。もし、その作家さんの作品があなたのものになったなら、もみじ市で作家さんと話した記憶が物語となって、いつまでもいつまでも、その作品に宿り続けることでしょう。

明日はいよいよもみじ市。みなさんが朝、空を見上げた時、どうか青空が広がっていますように。その空が多摩川の空へとつながっているように、秋の河原で出会う人たちの思いがつながり、そこへ集う人々が、ひとときの幸せな風に包まれますように。

<もみじ市概要>
日程:2008年10月25日(土)~26(日)
時間:10/25(土) 11時~16時
        10/26(日) 10時30分~15時30分
会場:多摩川河川敷 自由ひろば(東京都狛江市猪方4丁目付近)

*地図はこちらをご覧ください。
*上記地図がご覧になれない方はこちらをご覧ください。
*以下の文章も参考にしてください。
小田急線和泉多摩川駅の改札(町田寄り)を出たら左へ進み、駅を出たら右へ進みます(ガード下を町田方面に進む感じ)。すぐに突き当たりますので左へ進むと、すぐにセブンイレブンさんがあります。セブンイレブンさんの前の道が二股になっていますので、右の方の道へ進みます。100mほど進むと突き当たりますのでそこを右折すれば多摩川河原、もみじ市の会場です。和泉多摩川駅からから徒歩5分です。

<お願い>
もみじ市当日は、たくさんのお客さまのご来場が予想されます。皆様が気持よく過ごしていただけるよう、いくつかのお願いがあります。

●当日は混雑が予想されます。入場制限をさせていただく場合がございますので、あらかじめご了承ください。
●会場は、いわゆる野原になります。木曜日と金曜日にたくさんの雨が降ったため、ぬかるんだ場所もあります。草たけも10cm近くあり、足もとがぬれてしまう恐れがあります。どうぞ、長靴など濡れても大丈夫なお履き物をご準備いただけましたら幸いです。
●会場には、椅子・ベンチのご用意はございません。地面が濡れていることが予想されますので、お食事やライブを座ってお楽しみになりたい方は、ピクニックシートなどをお持ちいただけたら幸いです。
●トイレは会場近くに公衆トイレが1カか所しかありません。混雑が予想されますので、到着された駅などで予めご用足しいただけますよう、よろしくお願いいたします。
●販売している作品や食品はすべて手づくりのもののため、ご希望の皆様すべてにお買い求めいただけないケースもあるかと存じます。本イベントの趣旨を何卒ご理解いただき、ご了承いただけますよう、よろしくお願いいたします。
●会場には駐車場はございません。また、周辺にコインパーキングもほとんどありませんので、電車、バスでのご来場をお願いいたします。
●会場内は禁煙になります。
●食品を扱っておりますこと、小さな子どもさんがたくさん地面に座ってワークショップを行っていることなどを考慮し、ペットの入場は基本的に禁止させていただいております。寺澤太郎さんに、ペットと一緒に写真を撮っていただきたい方に関しましては、撮影時のみご入場いただくことが可能ですので、入場口のスタッフに申し付けください。
●会場内にはゴミ箱はありません。お客様がお持ち込みになりましたペットボトルなどのゴミは各自でお持ち帰りいただけますようお願いいたします。会場内の飲食のお店でお買いもとめいただいた際に出ましたゴミにつきましては、お買い求めいただいたお店にお渡しいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
●イベント開始時間までは会場には入場できませんのであらかじめご了承下さい。
●昨今、日没の時間がたいへん早くなっております。近隣へのご迷惑も考え、終了時間通りに会場を閉鎖させていただきますので、何卒ご協力のほど、お願い申し上げます。
●雨天・荒天の場合は中止とさせていただきます。その場合、当日午前7時までにこのブログで発表します。
●雨天中止により一日だけの開催となった場合には、一日のみ出店予定の方がもう一日のほうへ振り替え出店するケースもございます。詳細は改めてブログで発表させていただきます。

<ご注意ください>
●25日(土)と26日(日)は出店者・出演者が一部異なります。左列の「2008年もみじ市 全出店者&出演者」をご確認の上、ご来場くださいますようお願いいたします。
●ワークショップは予約制で受け付けが終了したもの、現地で随時参加できるものがあります。以下のワークショップには、当日でもご参加いただけます。
・緒方伶香「てのりハリネズミ作り」(25日)
・tupera tupera「船を作って旅にでよう!ツペラ ツペラのボンボヤー ジュ ワークショップ」(25日)
・丸林佐和子「こども工作」(25日)
・uzura「キノコ狩り 食べられません」(26日)

当日、スタッフはグリーンのスタッフTシャツを着用しております。お気軽にお声がけください。
みなさまのお越しを、出店者、出演者、スタッフ一同、心よりお待ちしております。

2008年 空と木々が赤く染まりゆく秋の夕暮れに

もみじ市実行委員会事務局
北島勲 渡辺洋子 増田千夏 関根利純
西本奈七子 宮田智恵子 早川絵梨 清水香里

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みなさんからの途中経過・その4、フィナーレです!

丸林佐和子さん(25日)

Maru_2

今回の子供工作のワークショップは全長20センチの『ロボット君』を作ります。
木や。ねじやナット。ウッドビーズをメインに
紙やモール、ワイヤーや木の実。ボタン。ビーズ。布などそれに。がらくたなあんなものまで。。。
沢山の材料をずらっと並べます。材料を見ただだけでワクワクするように。。。。
出来るだけ色々な材料を持って行きますね。自由に自分だけのロボットを作りましょう。

家ではなかなか用意出来ないような。材料もありますので。是非、作りに来て下さいね。

それにね。。土手で遊べるように。実はとっておきのプレゼントも用意してあるのです。
参加してくれたお友達みんなに渡しますね(まだ秘密です。。)
ワークショップの後。土手でみんながそれで遊んでくれるかな。と思うと 今からワクワクします。

我が家は ナットやネジ、部品が山のよう。。まさにロボット工場のようになっています。
みんながロボットを沢山作ってくれるといいなぁ。
最後に、10種類の色の革ひもを選んで、吊るして首から下げて。もみじ市の中を一緒に旅して下さいね。

それから。おもちゃも持って行きます。写真のような5センチくらいの小さな動物もいますし。
じつは、ポニョに出て来るようなポンポン船も持って行きますよ。。
他にも作ったおもちゃもいっぱい用意していますので。おもちゃのお店の方ものぞいて見て下さいね。

kata kataさん

Katakata_3

旅は、待っている人、帰る場所があるから楽しい。
そんなイメージで染めました。
麻の生地の持つ独特な風合いと色がなんだか
懐かしい気持ちにさせてくれます。
この布でブックカバーを作ろうと思います。
しおりは山田亜衣さんが作ってくれます。
お気に入りの1冊を持って出掛けてみては??

charan 山田亜衣さん

Ai

今回、kata kataのブックカバーにつける
しおりを作らせて頂きました。

普段は、ひとりで完成させるものを作っているので、
こうやって、もみじ市でコラボレーションできるのはホントに楽しい♪
kata kataのブックカバー、素敵ですよ~

ユルリナブックス・shachiさん

Yururina

今回は、印刷物に手仕事を加えた小冊子を販売します。
写真は、印刷からあがってきたものを裁断していよいよ製本に入る、という図。
ようやくここまで来ました(笑)。
切ったり貼ったり折ったり留めたり縫ったりしながら、ひとつひとつ手作業で冊子にしていきます。表紙のデザインが1冊ずつ違うので、当日、「どれにしようかな~」とわいわい選んでいただけるとうれしいです!

get well soonさん

Get

日曜日は、ドーナツを揚げて販売予定です。
その他、飲み物を販売できたら・・・とも考え中。
揚げたてのドーナツ を食べていただけたら、うれしいなと思っています。

uzuraさん

Uzura

革と布でトートバックを作りました。
楽しい感じにしたかったので
とっての裏にはカラフルな革を使いました。
丈夫に作ったので 重いものも大丈夫!

petit a petit・中西麻由美さん(25日)

パンの方は、カタログに載せていない材料で、今回だけ作るパンも少し出す予定です。
お菓子の方は、5種類のパウンドケーキを1セットにして、出します。箱好きなので、また箱入りです。

*続いては、いよいよもみじ市へご来場いただくお客様への、最終的なお知らせです。注意事項などもありますので、必ずお読みいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

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もみじ市オフィシャルグッズ

今回、もみじ市では、以下の3つのオフィシャルグッズを企画・制作いたしました。自分たちで言うのもなんですが、3つのグッズをリンクさせた渾身の作! 

全体のアートディレクションは、僕たちが日本で一番のグラフィックデザイナーと信じて疑わないatmosphereの川村哲司氏、写真はご存知、巨匠・寺澤太郎氏、「旅と音楽」というテーマの象徴的アイコンして、もみじ市でもおなじみの造形作家・丸林佐和子さん&聡さんのワーゲンバスをフューチャリングさせていただきました。

いずれも数量に限りがございますので、お買い求めはお早めに!

●もみじ市のイメージアルバム「旅と音楽と、」

Travelmusic_2

333DISCSさんと一緒に企画したもみじ市のイメージアルバム「旅と音楽と、」(制作は333DISCSさん)。レコード店などでの発売は11月5日ですが、もみじ市の会場にて先行販売します! 

●もみじ市MAP&ポスター

Map

もみじ市の会場MAPを入場口で販売しています。MAPを裏返すと…なんと、寺澤太郎さんの撮り下ろし写真による、もみじ市のポスター。美しいですよー、貴重ですよー。このMAPを、もみじ市の会場の敷地図に合わせて切り取ると……、そうです、旅のおみやげといえば、“あれ”でしょう!

●もみじ市オフィシャルTシャツ

T_3   

今回の「旅と音楽」というテーマと、もみじ市と花市の根底に流れるテーマである「人と人のつながり」をモチーフにしたTシャツ。実際に着てみた事務局の女性スタッフに人気の品(というのもおかしいですが)。小さな文字で書かれている言葉をお見逃しなく!

その他、もみじ市事務局のブースでは、出演するアーティストのCD、一日だけ出店する作家さんの著書なども販売していますので、どうぞお立ち寄りください。

*さて続いては、出店者の皆さんから届いたばかりの、最後の途中経過報告です。素敵な作品がいっぱいですよー!

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オカズデザイン「レモネード屋+コロッケ屋」

Okaz2

もみじ市まで、あと2日。もう、私たちの緊張と興奮は、すでにピークに達している。前々から準備はしていたものの、この1カ月間は、作家の皆さんとのやり取りが頻繁に行われ、電話やメールで連絡し合う時さえ、私たちの温度と、作家の皆さんの温度が日に日に高くなっているのを感じている。

みんなの声を聞くとほっとする。みんな、この日を楽しみにしてがんばっている。少し高ぶった元気な声が電話の向こうから聞こえてくる。「よし、私ももうちょっとがんばろう!」。そう、気持ちを立て直す。

中でも、この人の声を聞くと、すべてをどっと受け止めてくれるようで、胸が熱くなる。不安なことがあっても、なんとかなりそうな気持ちにさせてくれる。きっと、全身が母性の固まりなんだと思う。

その人は、吉岡知子さん。今回のもみじ市の出店者・出演者の最後を飾るユニット・オカズデザインの料理長。このブログの読者の皆さんの中には、この人たちの登場を心待ちにしていた人は、少なくないだろう。

あれは、昨年の花市のときのこと。彼らがつくり出すテーブルのディスプレイを見て衝撃を受けた。「わー、きれい!」。それは、鮮やかな色の保存瓶が一列に整列した風景。グリーン、レモンイエロー、黄色、淡いオレンジや深いオレンジ…。朝の光に反射して、その透明感のある瓶たちはいっそうキラキラと魅力的に映った。その横には、コバルトブルーのペットボトル、さらにその隣には古いアイスクラッシャー。もう、それだけでエンターテイメントだった。

Okaz1

この瓶こそが、オカズレモネード。彼らは、何種類もの柑橘を集めては、ある時は1種類単独で、ある時は何種類かの柑橘を組み合わせて、それぞれの素材の味わいを引き出しながらも、さまざまな甘さと酸味の組み合わせを生み出している。それは、「時間をかけてゆっくりと“醸し出される”味わい」を大切にする、 彼ららしいメニューでもあり、時間とともに移り変わるその味は、もう、昨日と今日でさえ違っている。作ったばかりのフレッシュさもいいけれど、時間によって醸し出された、まろやかさも好き。

このメニューと演出を考えたのが、オカズデザインの室長、デザイン担当の吉岡秀治さん。「初めての花市の時にね、こういう(屋外の)場所でやるんだったら、やっぱり見た目も大事だと思ったんだよね。きっと楽しい気持ちになると思って」。「なぜレモネードを?」という私たちの疑問に、そう、静かに淡々と答えてくれた。いまやもみじ市、花市を訪れる人たちはもちろん、彼らが参加するどんなイベントでも、このレモネードは大人気で、彼らの周りにはいつも、その熟成された美しい飲み物を求める人たちで溢れている。そして、「オカズデザイン=レモネード」という式が成り立つほどに、多くの方に知れ渡り、愛されるようになった。

そして、今回のもみじ市では、知子さんが「今まで作った中で一番じゃないかな」と言うほどに、素晴しいできばえが約束された「心に響く味」のレモネードが登場する。愛知県から旅をしてきたレモンを使って…。

私たちが、河合果樹園さんで育てられた無農薬栽培のレモンを知ったのは、もみじ市の出店者でもあるpetit a petit の中西麻由美さんからのご紹介だった。あるイベントでそのレモンを見つけた時、あまりのきれいさに驚いたのだという。今回のもみじ市で、素材を扱う出店者を探したいと思っていた時、中西さんは河合さんの存在を教えてくれた。あいにく、スケジュールの都合で河合さんの出店は叶わなかったけれど、「レモンだけでも参加できたら」とのお申し出がきっかけで、オカズデザインさんとの出会いが生まれた。大事に育てられた青いレモンやレモネーディアという珍しい品種のレモンたちは、知子さんに前述の言葉を言わしめたほど、素晴らしいレモンだった。きっと、河合さんも遠くから、もみじ市でみなさんの元へ、自らが育てたレモンの爽やかな味が届くのを楽しみにしてくれていることだろう。

さらに今回、もしかしたら新しいオカズデザインのキラーメニューになるのではないかというメニューが登場する。それは、なんと「ポテトコロッケ」。

先日機会があって、その試作をいただいた。マッシュされたポテトの甘さ。口の中でとろりととける感触。時々じわっと歯ごたえがあるのは、粗く叩かれた豚肉。なにもつけず、そのままサクッといただいた。うま過ぎた。今まで食べた中で一番じゃないかなと思うほどにおいしいコロッケだった。決して大げさな話をしているわけではない。おいしいものへの妥協を許さない彼らは、揚げ油に使うラードから手づくりしているのだという。オカズデザインの平愛美さんによって、じっくり手間と時間をかけて、みなさんの元へ最高のコロッケを届けるために。

さらに、ワクワクするコラボレーションも実現するという。初登場となるガラス作家の木下宝さんが作るパンに揚げたてのコロッケをはさんで……、そう、コロッケパン! 手に入ったらラッキーなほど超限定のコロッケパン。あのおいしいコロッケが挟まれたコロッケパン! ああ、想像しただけで、なんだか体がおかしくなっていきそうだ。

もみじ市にやってくるお客様の笑顔を見るために、オカズデザインの皆さんは、只今準備の真っ最中。母性のかたまりの知子さん、ゆったりと構えて素晴らしい発想を生み出す秀治さん、その二人の両腕となってサポートする愛美さん。そして、3人を支える仲間たち。その結集が、いよいよもみじ市で披露される。

さあみなさん、そろそろお腹がグウグウ鳴ってきたことでしょう。もみじ市では、どうぞ、オカズデザインのお店にお立ち寄りください。行き方は簡単。会場に入ったら、揚げたてのコロッケの匂いのする方へお進みください。そうすればその先に、オカズデザインのお店はあります。目印は、テーブルの上にカラフルに並ぶレモネード。レモネードの後ろにはきっと、笑顔のオカズデザインのみなさんがいるはずです。
オカズデザインのお店へようこそ! もみじ市へようこそ!

*オカズデザイン・吉岡知子さんに聞きました

Q1.今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

オカズデザインといえば、というくらい定番になった自家製レモネード。好評だった花市ネードに続き、秋らしいもみじネードが登場します。グリーン、黄色、オレンジがまじったまさに紅葉のようなレモネードです。

そしてみなさんのお腹をみたすものはやっぱり欠かせない。ということで今回はコロッケをやります。揚げたてサクサクです。両方ともじっくりと時間をかけておいしくなっていく、オカズデザインらしい味わいです。

Q2.「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

2週間前、木下宝さんのご実家に行き、広いお庭にたわわに実っていた夏みかんとナポレオンレモンを収穫しました。これでレモネードを作っています。特にナポレオンレモンははじめて扱うので、楽しみです。

Q3.新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

やっぱり他の方の作品にふれることが一番楽しみです。そして今回初めてアルコールが解禁なので、酒好きのみなさまと一緒に乾杯したいなと。 レモネードのワイン割りや、揚げたてのコロッケをほおばりながらビールをごくり。なーんて妄想するだけですでに楽しいです。

Q4.もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

もみじ市の醍醐味はなんといっても作り手とお客さまとの交流だと思います。色々な方とお話するのを楽しみにしていますので、お気軽に声をかけていただければうれしいです。

*長きにわたって続いてきました出店者・出演者の紹介もこれにて終了。しかし、もみじ市ブログはもうちょっとだけ続きます。続いては、もみじ市オフィシャルグッズのご紹介です。

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紙ひこうきを飛ばそう

Hikouki

もみじ市のイメージアルバム「旅と音楽と、」の最後に収録されている曲、それが、コトリンゴさんの歌う「ひこうき雲」。このアルバムをひと足先に聴いたもみじ市事務局のメンバーが、全員涙してしまったというあまりにも美しい曲。

ある日、この曲を聴きながらみんなで作業をしている時、スタッフの一人がこうつぶやきました。
「紙ひこうき」
そのスタッフのたったひとことを聞いて、みんなは一斉に「あ!」と小さく叫びました。そして、ある風景を思い描きました。

それは、もみじ市の日、コトリンゴさんのライブの時に、多摩川の広い空に紙ひこうきが飛んでいる風景。白いひこうき雲のごとく、たくさんの白いひこうき雲が、空を舞っている風景。

みなさん、もみじ市にお見えになったら、子どものころを思い出して、紙ひこうきを折ってみませんか? そして、コトリンゴさんのライブの時に、みんなで一斉に飛ばしましょう。秋の空に澄み渡ってゆくコトリンゴさんの歌声に合わせて、高く、どこまでも高く。

<紙ひこうきを飛ばそう>
紙ひこうきを作って、コトリンゴさんのライブの時にみんなで一緒に飛ばしましょう! 
日時:10/25(土) 11:00~14:00(随時受付)
場所:手紙の木の下
参加費:無料

*さてみなさん、71組の出店者・出演者が手をつないできたこのブログ。いよいよ、72組目、最後の出店者の登場です。多摩川へと続く道の最終走者は、あのチーム。今回は史上最大級においしそう!

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手紙の木

Tegami

カナコさんは今年の4月27日、友達に誘われ、「花市」というイベントに初めて行きました。作家ものの器や布のバッグを持っているカナコさんがきっと好きなイベントだろうからと、友達が誘ってくれたのです。

実際、花市に行ってみると、そこは、カナコさんの好きなものばかりでした。作家さんがひとつひとつ自らの手から生み出した作品は、どれも素晴らしいもので、その日は、ガラスの器と木のカッティングボード、布でできた四つ葉のアクセサリー、それに自家製酵母パンを買いました。

会場を巡っているうちにカナコさんは、たくさんの“手紙”が花のように咲いている一本の木を見つけました。その木の横には、こう書かれた紙が置いてありました。

「この木は手紙の木です。
あなたの書いてくれた手紙を栄養にして成長します。
どうぞあなたの手紙をこの木に与えてください。
あなたが書いた手紙を木にくくり付けたら、
木に咲いている手紙を一通お持ち帰りください。
この木の枝が空に向かって伸びていくように、
あなたと誰かのつながった手が一本の新しい枝となり、
空高く伸びていくことを願っています。」

興味を持ったカナコさんは、その場で一通手紙を書き、木にくくりつけました。そして、木に咲いていた手紙を、一通手にしました。その手紙を開くと、ひと目で女性とわかる文字で、花市に初めてきたこと、手づくりの作品が好きであること、次回もまた来たいということが書かれていました。そして、最後に、名前とメールアドレスとともにこう書かれていました。
「この手紙がどなたの手に渡るのでしょうか?」

家に帰ってからカナコさんは、ドキドキしながら、その手紙を書いた主にメールを送って見ました。カナコさんが手紙を受け取ったこと、自分も手づくりの作家さんが好きなことを書きました。返事はすぐに来ました、彼女はとても感激してくれたようでした。

その後、何度かメールをやり取りしているうちに、同じ路線に住んでいることを知った二人は、一緒にお茶をしたり、買い物に出かけたりする間柄になりました。やがて、友達になった二人は、いまから2か月程前、ある約束をしました。それは、秋のもみじ市に一緒に行こうということ。

カナコさんと彼女は、いまからもみじ市を楽しむ作戦を考えています。会場に着いたら、カナコさんはパンを買い、彼女は焼菓子を買うつもり。そのあとは二人でゆっくり、クラフト作品を見るつもりです。

もちろん、二人を結びつけてくれた手紙の木のことは忘れてはいません。カナコさんは言います。
「今度は河原という場所で、どんな手紙の木になるのか楽しみです」
もみじ市の日、手紙の木を見つけた二人は、きっとまた、まだ見ぬ誰かに向けて手紙を書くのでしょう。もしかしたら、新しい出会いがあるかもしれないと、ささやかな期待を抱きながら。

<手紙の木>
手紙の木は、もみじ市と花市の時にだけ出現する不思議な木です。もみじ市にお越しになったら、ぜひ手紙の木を探してみてくださいね。どこにあるかって? 実は、私たちも知らないんです。手紙の木の場所は、神のみぞ……いえいえ、チームDOM.F..の迫田さんのみぞ知る、です。

*さて続いては、ぜひみなさんに参加していただきたい企画! コトリンゴさんのライブの時に…  

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高野寛「ライブ」(25日)

Takano

「愛」がキーワードでした。

出店者や出演者を紹介する、この『もみじ市ブログ』を始める時に、スタッフみんなで約束したことがあります。それは、こんなことでした。

「自分たちが好きな人たちだけに参加してもらっているのだから、それぞれが担当している作家やアーティストの方々への愛を素直に綴ろう。きれいにまとまった文章なんか書くのはやめよう」

そして今、私はずっと以前から好きだったあの人をご紹介するにあたり、あの時のことを思い出していました。

今から5年前。まだ知り合ったばかりのパートナーと私の車で出かけた時のこと。車の中では以前から好きだった1枚のCDが流れていました。それはコンピレーションアルバムで、複数のアーティストの曲が次々と展開されていくなか、ある曲で彼が突然口ずさみ始めたのです。「え!この曲知ってるの?」と私。「もちろん、高野寛さんでしょ」。

それは、1995年にリリースされたアルバム『Sorrow and Smile』からの1曲、『相変わらずさ』。この曲の、日曜の午後の日差しを感じるようなゆったりとしたのどかな曲調、なつかしさと微笑ましさが描かれたほのぼのとした歌詞が大好きで、この曲が入った両方のアルバムを持つ私は、おそらく何百回とこの曲を聴いていたのです。

2004年に、名盤『確かな光』がリリースされた時には、競うように発売日に購入しました。そのタイトル曲となる1曲目から、すでに心を奪われた私たちは、その年に行われたライブにも二人で連れ立って訪れたのです。

それから2年後、私たちは一緒に「もみじ市」というイベントを企画しました。当初は、そのイベントを定期的に行っていくつもりはなかったのですが、2回、3回と行ううちに、「いつか、高野さんがもみじ市で演奏してくれたらいいね」と、実現するとは思えないような“かすかな光”を追い求めるように話したものでした。

私たちが愛する高野さんは、言うまでもなく、多くの人々に愛されていて、高野さんが生み出す豊かなメロディ、まっすぐで強くて優しい歌声、そして高い技術に裏付けられた、歌うようにかっこいいギターは、それらすべてが日本の音楽界にとって、なくてはならない存在になっています。

それを象徴するような出来事があります。今年の8月に行われた音楽フェスティバル「WORLD HAPPINESS」で、14組ものアーティストが出演する中、高野さんは、なんと3回もステージに立ちました。1回目は、高橋幸宏さんがリーダーを務める「pupa」のメンバーとして、2回目は、海外でも評価が高い「GANGA ZUMBA」のメンバーとして、そして3回目はこのフェスの大トリを務めた、あの「HASYMO」のギタリストとして登場したのです。

多くのファンからも、ミュージシャンからも愛される高野さんは、この10月で、デビュー20周年を迎えます。そして、4年ぶりにソロ活動をスタートするという記念すべきこの時。私たちがいつからか追い求めていたかすかな光が、いま、“確かな光”になろうとしています。

明後日に迫ったもみじ市で、私たちの大好きな高野寛さんが、歌ってくれます! それは、まるで夢のような現実。 あの語りかけるような優しい歌声、心にすっと入り込んでくるような温かくて純粋な歌詞。思わず口ずさんでしまうメロディ。そして、高野さんの体の一部のようなギター。そのすべてを携えて、大好きな高野寛さんが、もみじ市にやってきてくれるのです。

高野さんの4年ぶりのソロ活動のはじまりとなるニューシングルが、来月発売されます。そのタイトルは『LOV』。私たちの愛が高野さんに届いたなら、週末の多摩川の河原で、高野さんからの「愛」が、みなさんの心の奥深くに、そっと届けられることでしょう。

<高野寛ライブ>
日時:10月25日土曜日 15:00~
場所:川を背にしたステージにて

*高野寛さんに聞きました

Q1:今回のもみじ市では、どんな曲を演奏していただけますか?

場所と天気にあう曲を選びます。当日までのお楽しみ。

Q2:「旅と音楽」というテーマに合わせた曲があれば教えてください!

PPMの「500マイル」に清志郎さんが詞を書いたHISバージョンをやってみようかと思います。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

風を感じながら、水の音を聞きながら。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

のんびり楽しんでってください!

*さて、いよいよ最後の出店者の紹介……、その前に、あの“木”の話をしましょう。

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柳沢小実と松尾ミユキ「リトルプレス」

Konmiyuki1

出店者と出演者の紹介も残すところあと3組。ここで、いままでみなさんに内緒にしておいたとっておきのコラボレーションを紹介しましょう。それは、乙女たちの心をぎゅっと捉えて離さない、とても素敵なお二人のコラボレーション。そのお二人とは…エッセイストの柳沢小実さんとイラストレーターの松尾ミユキさんです! 

数々の著書や雑誌の連載を持ち、暮らしにまつわるエッセイストとして大人気の柳沢小実さん。かわいいもの好きのみなさんなら、彼女の本をきっと一度は目にしたことがあるはずです。そういう私も、柳沢さんの大ファン。書店をふらりと散歩していると、まるで道ばたで見つけたかわいい花に目が留まるように、柳沢さんの本に、ぱっと惹き付けられるのです。ずらりと並ぶたくさんの本の中から、「あ、素敵!」と思って手に取ると、それが柳沢さんの本だった…ということもしばしば。つい先日手に取った『 暮らしのアイデア帖 ―ワードローブ編―』も、まさにそう。この本の中で柳沢さんは、ご自身のワードローブを大公開していました。

対する松尾ミユキさんも、雑誌や書籍で大活躍の“旅する”イラストレーター。滝村美保子さんとのユニット「les deux」では、 『旅のコラージュ バルト3国の雑貨と暮らし』など、国内外の旅にまつわる数々の著書を出されています。また、昨年まで名古屋に住んでいた松尾さんは滝村さんと一緒に『なごやで暮らす』というリトルプレスを制作・発行していました。私が名古屋へ旅をする時、とってもお世話になったのがこの本でした。名古屋で暮らし、名古屋を愛するles deuxのお二人が作るこの小冊子を見て、「次はどこに行こうか」とワクワクしたのを思い出します。

昨年の花市、もみじ市と続けて参加してくださった松尾さん。今回のもみじ市は取材旅行と日程が重なりそうということで、参加できないとのお話をいただいていました。また、第1回のもみじ市から毎回参加してくださっていた柳沢さんも、前回の花市同様、たいへんお忙しいスケジュールの中で、参加していただくのは難しそうな様子でした。

ところが、9月も半ばを過ぎた頃、柳沢さんからお電話をいただいたのです。
「松尾さんと二人でもみじ市に参加します!」
予想もしていなかった展開に嬉しいやら驚くやら! 柳沢さんのその言葉を聞いた瞬間、胸がドキドキしたのを覚えています。

さて、今回お二人がもみじ市のために作ってくれるのは、リトルプレス! 柳沢さんと松尾さんが二人で作るリトルプレス! 
「二人とも自分たちでリトルプレスを作って販売してきた経験があるので、やっぱり読み物を作ろう、ということになったんです。原点に還るというか。せっかくもみじ市のために作るんだったら、本屋さんで流通する本ではできないことをやってみよう、遊んでみよう、ということになって。完全に手作業のアナログ仕様で、色遣いもキテレツなものができています。作っていて本当に楽しかった!」

Konomiyuki2

先ほど、松尾さんがリトルプレスを作っていたことは書きましたが、柳沢さんもかつて『Siesta!』という“伝説の”リトルプレスを作っていたのです。そんな、乙女リトルプレス界の先駆けとも言えるお二人が作るリトルプレス、いったいどんな内容になるのでしょう?

「テーマは『旅と洋服』です。『旅と音楽』でなくてすみません(笑)。もともと二人とも服が大好きで、外国を旅しても、国内を旅しても、必ず古着屋さんに立ち寄るんです。旅で出会った古着やパーツを使ってリメイクをしたり…。そんな時のおしゃべりの延長で、じゃあ『旅と洋服』をテーマにしようかという話になったんです」

そう、お二人にとって、旅と洋服は切っても切れない間柄。大好きなテーマを掲げて、柳沢さんと松尾さんが制作するリトルプレスは、言葉とイラストと、さらにお二人のセンスがどのように化学反応を起こして、どのような本になるのか? うーん、これは楽しみすぎますね。こんな貴重な作品を手に入れることができるのは、もみじ市ならでは。もちろん、当日、お二人は並んでお店番をしていらっしゃるので、ぜひお二人の姿を探してみてくださいね!

*柳沢小実さん・松尾ミユキさんに聞きました

Q1. 今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

両面2色刷りのガリ版新聞紙のようなリトルプレスを発表します。

Q2.「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

「旅」というテーマに「洋服」をからめて、旅先で見かけた服装や、それぞれの国で着たくなる洋服、パリの蚤の市の古着屋の話などを載せています。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

今回は多摩川という開放的な空間で、たくさんの人と交流しながら楽しみたいです。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

お散歩ついでにぶらりと寄るような感じで、広い空の下思い思いに過ごしてください!

*さて続いては、憧れのあの歌声がもみじ市に! みなさんに「愛」を届けにやってきてくれます!

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みなさんからの途中経過・その3!

出店者のみなさんから、続々とお便りが届いています。もみじ市のためにみなさんが作ったものがほら、ズラリ! もみじ市って、楽しいかも・・・

feltico 麻生順子さん

Aso

旅といえば「おみやげ」。
秋色の思い出のかけらをお持ち帰りできるような
おみやげもの屋のイメージで制作中です。

CAFE KOBILUさん (26日)

Kobilu

おやきは計10種類ほど登場予定です。
普段とは違って、カレーやら、チョコやら、色々です。
それと、自家製の甘酒(麹と水だけで作るもの)もあります。
おやきはおみやげ用と、その場で食べていただくのは、
せいろで蒸したものと、初めて七輪でも焼いたりします。
私達も楽しみです!

工房イサドさん

Isado

「旅するカッティングボード」
毎回大好評のカッティングボードですが今回の新作は
薄くて軽くて、旅先でもスッと出せるような感じです。
でも旅行にわざわざカッティングボードもって行く人も
あんまりいないかもしれませんね・・・。
そんな人は、世界中のいろいろなチーズをのせて
ニヤニヤしながら楽しんでください!

「旅するおうち」
いつもちまちましたおうちをたくさん作っていますが
今回は特別に大きなおうちを作ってみました。
日本の田舎のどこかで見たような、あるいは
記憶のどこか片隅にあるような、
そんなおうちが出現します。

あとは、「ちくちく村」の「旅バッグ」も
お目見え予定?!

ゆかムーンさん(25日)

Yuka

101種類の布を使って、渡り鳥のストラップを作りました。
携帯電話やカバンなどに付けてもらえたら嬉しいです。
前回のもみじ市では「手紙を運ぶ渡り鳥」でしたが、
今回は「音の粒を運ぶ渡り鳥」にしました。
たくさんの方の元へ音の粒が運ばれて行ったらいいなー、と思っています。

アノダッテさん

ここのところ、玉川上水沿いでこんな噂があるようです。
この辺りにクレープ屋さんができるらしいよって。
そう、ここ数週間玉川上水緑道に毎日のようにただよってくる、卵とミルクの香り。
その香りをたどっていくと、ひそひそなにやら相談してるふたりの声。
「もうちょっと卵を多くした方がいいかなぁ。粉はこの粉よりあっちの粉の方がいいねぇ。焼き具合はどお?火加減がむずかしいねぇ。でも先週よりもだいぶ上手になってきたねぇ。」
あと3日、もっとおいしく作れるようにがんばろう!クレープ券も作らなくっちゃ。
いも・くり・かぼちゃの秋味ジャムももうひといき!
てるてるぼうずの準備もね。

*さて、いよいよ出店者・出演者の紹介も残すところあと3組。続いては、乙女のみなさんにはたまらないコラボレーションが実現! あのお二人のコラボが見られるのは、もみじ市だけですよ~

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キセル「ライブ」(26日)

Photo

「手紙のような音楽」
キセルの音楽を聴くといつも、こんな風に思います。それは、ある日突然、わたしの心のポストにひらひらと届きました。そしてそれは、わたしの心を掴んで離しませんでした。懐かしいような、でも初めて聴くような、新しい音。

キセルは辻村豪文さんと、辻村友晴さんによる兄弟ユニット。ギターやオルガン、そして何よりの楽器である!と思う、おふたりの独特な声。それらが絶妙にまざりあって、何とも言えないここちよい浮遊感を与えてくれます。彼らが紡ぎだす音を聴くと、胸の奥にしまっておいた記憶を思い出してはあたたかい気持ちになったり、そうかと思えば、悲しいあの日のことを思い出して切なくなったり…。たくさんの思いが、心の中に、ふわりふわりとしゃぼん玉のように現れては消えて、聴き終わるとトゲトゲしていた気持ちがやわらかくなっているのです。

以前、春の心地よい日に、キセルのライブを見に行ったことがあります。その会場は昔からある古い洋館のような建物でした。歴史を積み重ねてきた、独特の匂いを放つ空間とキセルの音楽はとても似合っていて、自分の体が溶けていくような気持ち良さでした。夏の始まりを予感させるようなあの日、あの場所で聴いた「サマタイム」は格別で、今でも時折思い出します。あの時の記憶を、いつまでもいつまでも、大好きな人からもらった手紙のように、大切にしまっておきたいと思うのです。

しみじみと思い出していたら、早くもキセルのライブへの期待がゆらゆら。キセルの音楽が、“秋の河原”で、どんなふうに響き渡るのでしょうか。どんな手紙となって、皆さんの心に届くのでしょうか。

<キセルライブ>
日時:10月26日日曜日 13:30〜
場所:川を背にしたステージにて

*キセルのおふたりに聞きました

Q1:今回のもみじ市では、どんな曲を演奏していただけますか?

秋の野外をちょっぴり意識したいと思います。(兄:辻村豪文)
河川敷ライブ、めっちゃ楽しみなんで、気持ち良く演奏したいと思います。(弟:辻村友晴)

Q2:「旅と音楽」というテーマに合わせた曲があれば教えてください!

「音楽で旅」が目指すところなんですが、「庭の木」という曲をやろうと思ってます。(兄)
妄想でなら『道がまっすぐ』とか。インストですけどね。(弟)

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

とりあえずぐるっと回りたいです!(兄)
雑貨が好きなもんで、色々見てまわりたいと思ってます。(弟)

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

もみじ市初心者なのですが、参加できるのがありがたく、とにかくライブを頑張りたいと思ってます。よろしくお願いします!(兄)
ピクニック気分で是非遊びに来て下さい!(弟)

*さて続いては、出店者のみんさんから続々と届く、途中経過報告、第3弾です!

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tico moon「ライブ」(26日)

Ticomoonp

この夏、tico moonがもっと好きになった。

第1回目のもみじ市のときからご出演いただき、もみじ市・花市にはいつもtico moonのお二人がいる。イベントの終盤にさしかかる頃、会場に流れる、吉野友加さんのハープと、影山敏彦さんのギターの音は、私たちの高揚した気持ちと、もうすぐ終わりだという切ない気持ちを、さらにかき立てる。

だから、いつどこで聴いても、お二人の曲は、私たちの胸をキュンと締め付けるスイッチを押してしまう。とくに、昨年の花市のために作ってくれた「Raspberry」と、昨年のもみじ市のために作ってくれた「little bird's tale」。この2曲は、もはやお二人だけの曲ではなくなっている。もみじ市、花市に参加する、多くの人が「自分の曲」と思っているほど、愛着を持っているのだから。

そんなお二人の3枚目のアルバム「Raspberry」が、去る7月4日にリリースされた。それをきっかけにライブツアーが行なわれ、私たちはそのお手伝いをさせていただき、同行させていただいた。

それは、東京をはじめ、茨城、群馬、山梨…など、関東各県のいくつかのカフェやお店を巡るツアーで、温かくておいしくて、空間が素敵で、きっとtico moonの曲が似合うだろう場所を選び、ライブをさせていただいた。会場となるお店は、いずれもtico moonのお二人にとって、初めてライブをする場所ばかり。お二人は、新しいお客様に出会えることを、このツアーが決まったときから楽しみにしていた。そしてその気持ちは、お二人を迎えるお店のオーナーたちも同じだった。

ライブの朝、小旅行気分で会場に向かう。到着し、扉をたたくと、「よく来てくれました!」と喜びを隠しきれない笑顔で、オーナーたちが迎えてくれる。その気持ちはお店全体に満ちあふれていて、メニューボードには、すでに、この日のために用意されたおいしいもののリストができあがっている。あるお店ではラズベリーのケーキやラズベリーソーダだったり、あるところでは影山さんが大好きなカレーだったり。きれいに片付けられた空間、集められたたくさんの椅子、お客様に差し上げる小さなおみやげ。すべてが、このお二人のために用意されていた。その瞬間、「この二人はみんなに愛されているんだ」と感じた。

それは、お客様も同じだった。初めて見るお二人の演奏する姿。友加さんの舞うように動くハープを弦をつま弾く指。影山さんの、ちょっと早口なトーク。そして、二人の奏でる音。三拍子の美しいメロディ。すべてを受け止めてくれるような温かくて優しい曲。「1曲目が流れた瞬間、涙が溢れそうでした」。演奏終了後、そんな言葉も届いた。

その場所に一緒にいた私も、人々の温かさに胸があつくなった。小さな感動の日々だった。

今月の初旬、そのツアーがすべて終了した。それは旅の終わりに似ていた。ちょっぴり寂しくて、充実感があって、そこで出会った人々の優しさに感動し、またここに戻ってきたいと思う、あの時の気持ち。すべての人たちに、心から「ありがとう」と言いたいような。

そして、その気持ちをもう一度味わいたくて、また旅に出る。tico moonのお二人の次の旅は、もう決まっている。それは次の日曜日。青空の下の多摩河原。きっと、準備は万端だろう。旅にもっていく新しい荷物は、お二人にとっての新しい曲。この日のために用意された、あのCDのための新しい曲。

さあ、旅立ちの日は迫っている。もみじ市への旅はもうすぐだ。

<tico moonライブ>
日時:10月26日日曜日 14:30〜
場所:川を背にしたステージにて

*tico moonのお二人に聞きました

Q1. 今回、もみじ市ではどんな曲を演奏される予定ですか?

7月にリリースしたアルバム「Rspberry」からの曲を中心に、
ちょっと秋らしい曲も織り交ぜて演奏しようと思っています。

Q2. 今回のイベントのテーマ「旅と音楽」に合わせて、演奏される予定の曲があれば教えていただけますか?

もみじ市で先行発売されるコンピレーションアルバム「旅と音楽と、」に参加させていただいたのですが、その中でカバーした曲を演奏するかもしれません。頑張ります!

Q3. 今回は、多摩川の河原で開催されますが、もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

会場が広くなったので、色々ゆっくり見てまわりたいです。

Q4. 来場されるお客様にメッセージをお願いします!

今回はテーマが「旅と音楽」という事で、ライブがとても充実しています。先行発売されるコンピレーションアルバム「旅と音楽と、」も、本当に素敵なアルバムです。是非お楽しみに!

*さて続いては、初登場の兄弟デュオのご紹介です。そうです、あのお二人がもみじ市へやってくるのです!

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みなさんからの途中経過・その2!

出店者のみなさんから、続々と、もみじ市のために作った作品の情報が届いています! いやぁ、ここだけの話、今回はみなさん、かなり気合が入っているようですよ。このパワーで、雨雲を吹っ飛ばせ!

ヘブンズテーブルさん

H_table

今回のスープセットに使うアンズ茸とディル酵母。日本ではあまり手に入らないアンズ茸なので今回はフランスから取り寄せました。とても香りの良いアンズ茸、香りに誘われ我が家のあんこさんも近付いてきました。
ディル酵母も良い感じで発酵しています。 どんなスープになるかは来てからのお楽しみ。

* ヘブンズテーブルからの重要なお知らせ
予定してしていたよりも多くアンズ茸が入手出来たので、日曜日も「スープセット」を売る事にしました。みなさんお楽しみに。

点と線模様製作所さん

Tentosen

「絵になる鍋つかみ」
刺し子の技法を使い動物や果物の模様を作りました。
あたたかな気持ちになってもらえるようにとおもいながら一針一針、縫い進めています。
この他に「パンダ」や「長靴をはいた猫」なども登場します!
持ったときに思わず微笑んでもらえるような模様を目指しています。
模様がどんな風に展開していくかお楽しみに!

tatinさん(26日)

Tatin

切ってねじねじ・・切ってねじねじ・・。
まいにち たくさん包んでいます。
旅先で出会ったくだものやスパイスなどをちりばめた
あまーいひとつぶいかがでしょうか。

ニシモトリョウタさん(25日)

Ryouta

マグネットをたくさん製作しています。
磁石を木の中に埋め込んでいるので、
外からは磁石が見えません。

小さいですが、
磁力の強いものを使っているので、
マグネットとしての機能を果たします。

ぜひ手にとってみてください。

cimaiさん(25日)

Cimai

風呂敷パンセット(パン3種類とジャムが入ります)とはちみつナッツパイ、クリームチーズと黒こしょう(クイックパン)、カレンズとくるみ、くるみぱんを沢山つくって持っていきます。
12時30分からスープとパンのセットと番茶、アイスコーヒーを出します。是非お立ち寄りください。お待ちしております。

なおパンの内容、スープの販売時間が当日変更になる場合もあります。ご了承くださいませ。

椿野恵里子さん

Tsubakino

2009年のカレンダーが出来上がりました。もみじ市だけの特典として「花と果実」「器と骨董」の両方を買って下さったお客様にはスケジュール帳をプレゼントします。もちろん、片方だけでもおまけを考えています。

*さて続いては、もみじ市の象徴と言ってもいい、あのお二人がいよいよ登場。多摩川にあの音が鳴り響くことを考えただけで、心は澄み渡ってゆくのです。

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コトリンゴ「ライブ」(25日)

Kotringo

空から舞い降りてくるようなその歌声は、深海に降り積もる雪のように静かに、どこまでも続く草原から吹いてくる風のように優しく、聴く人の心にそっと降りてくる。添えられるピアノの音色は森の奥深くにそっと湧き出る泉のように透明で、その響きは澄んだ水面に静かに広がっていくようだ。

今回、もみじ市にコトリンゴさんが出演してくださると聞いた時、嬉しさを通り越してびっくりした。本当なのかな、と信じられない気持ちだった。それからというもの、会場の下見で多摩川へ足を運ぶたびに、サイクリングロードを行き交う人を見るたびに、通勤電車の窓から空を眺めるたびに、多摩川の風にのって響き渡るコトリンゴさんの歌声を何度も想像した。これまで、みんなで大切につくり上げてきた、もみじ市という“ステージ”で、コトリンゴさんのライブが実現するのだと思うと、その風景を思い描くだけで、こみ上げてくる気持ちで胸がいっぱいになった。

コトリンゴさんは、5歳でピアノを弾きはじめ、7歳にはすでに作曲をしていたという。その後神戸の音楽学校を経て、世界で唯一ジャズを基調とした音楽教育を行うボストンの「バークリー音楽大学」へ留学し、在学中は様々な賞を受賞、桁外れなピアノ演奏力を発揮した。学位取得後はニューヨークに拠点を映し、自宅での作曲活動に専念していたが、あるきっかけで坂本龍一さんへデモテープを送ることになる。それは運命だったのか、坂本さんの耳に留まり、2006年にcommmonsよりデビュー。デビューから間もないにもかかわらず、たて続けにCMソングで曲を提供する他、これまでに2枚のアルバムを発表、美しいピアノの音色と歌声を多くの人に届けるライブパフォーマーとしても活躍している。

今回、もみじ市のイメージアルバム「旅と音楽と、」を333DISCSさんと一緒に作った。嬉しいことに、このアルバムにコトリンゴさんが1曲、参加してくれた。その曲は、アルバムの最後に収録されている「ひこうき雲」。1973年に発売された荒井由実さんのデビューアルバムに収録されている1曲で、アルバムタイトルにもなっている曲。初めてその歌詞を耳にした時、その内容に衝撃を受けながらも、決して悲しくはなく静かで前向きな気持ちを綴った言葉に感動した。聴けば聴くほど心に何かを残していくようだった。そんな、歴史に残る名曲をコトリンゴさんがカバーしたらどんな曲になるのか…?

実は、今回のアルバム「旅と音楽と、」の9曲の中で、私たちが最初に聴かせていただいたのが、レコーディングを終えたばかりのコトリンゴさんの「ひこうき雲」だった。初めて恋をする少女のようにドキドキしながら、私たちはその曲を聴いた。

思わず涙が出てしまった。美しく、静かで、余韻を残すピアノのイントロが始まった時、すでにその兆候はあった。込み上げてくるものを抑えながら目を閉じると、やがて、深くて、切なくて、優しいコトリンゴさんの歌声が聴こえてきた。もうだめだった。体中が涙腺になってしまったようだった。涙を流しなら思った。この曲は、私にとって“新しい曲”だ。まぎれもない、コトリンゴさんの「ひこうき雲」だ。

もみじ市まであと3日。もうすぐ、毎日通勤しながら聴いている、コトリンゴさんの歌声が多摩川の河原に響き渡る。毎日のようにラジオから流れてくる、コトリンゴさんの歌声が多摩川に響き渡る。その歌声はきっと、多摩川が運んでくる風に乗って、空高く上っていくだろう。白い、ひこうき雲のように。

<コトリンゴライブ>
日時:10月25日土曜日 14:00~
場所:川を背にしたステージにて

<紙ひこうきを飛ばそう>
紙ひこうきを作って、コトリンゴさんのライブの時にみんなで一緒に飛ばしましょう! 詳しくはこちら! 
日時:10/25(土) 11:00~14:00(随時受付)
場所:手紙の木の下
参加費:無料

*コトリンゴさんに聞きました

Q1. 今回、もみじ市ではどんな曲を演奏していただけるのでしょう?

9月10日に発売された2ndアルバム「Sweet Nest」からの曲と、
もみじ市でも販売されるコンピレーションCDに収録された
「ひこうき雲」もできれば良いなと思います。

Q2. 今回のイベントのテーマ「旅と音楽」に合わせて、演奏される予定の曲があれば教えていただけますか?

新しいアルバムの中に「帰り道」という曲があるのですが、
作った時にイメージしていたのが、海外に住んでいた時に
一時帰国する時の気分でした。
懐かしい家の思い出なんかも思い出しつつ、小さな旅の気分が出ているのではないかと思います。

Q3. 今回は、多摩川の河原で開催されますが、もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

素敵な宝探しに行く様な気分でのぞみたいです。

Q4. 来場されるお客様にメッセージをお願いします!

今回初めて参加させて頂くのですが、
春に行われた”花市”のパンフレットを見せていただいて、
もう既にわくわくしています。
お散歩の途中にでも、ふらりと聴きに来てくださいね。

*さて続いては、出店者の方々から届いた途中経過第二弾です!

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中川ちえ「トークトリップ」(26日)

Chie

最近、中川ちえさんに会うたびに、僕はこう言うことにしている。
「ちえさん、小説を書いてください」

ちえさんの文章が好きだ。ちえさんが寄稿した書籍や雑誌があることを知ると、取る物も取り敢えず、ちえさんの文章から読むことにしている。

まず、出だしがとっても好き。ありきたりな説明的な要素はなく、「すっ」と懐に入ってきて、最初の一文だけで情景が浮かんでくるような文章。その一文があるからその後に続く文章のリズムは約束されたようなもので、心地良いテンポのなかで読み進んでいくと、自分が見たことのないはずの風景や、日常の中の甘酸っぱい匂いが漂ってくる。結びでは、出だしの文章の伏線がさりげなく効いていて、良質の短編小説を読み終えた時のような、なんとも言えない余韻を残す。

ちえさんが愛して止まないものたちと、その作り手たちへの思いを綴った近著『ものづきあい』(アノニマス・タジオ)のなかに、「鰹節削り」と題されたエッセイがある。このエッセイは、こんな風に始まる。

「近所の魚屋さんに、黒白のブチで目つきの悪いノラ猫が住みついている。ポカポカ陽気ののどかな日にはウチの庭までやって来て、好きな場所で奔放に寝そべり、日向の心地よさを堪能していく。」(P142より引用)

そして、終わりはこう。

「あの黒猫たちにこの味を覚えさせてしまったら大変だ。削る音がするたびにやってきて、せがまれながらせっせと削り節を作らなければならない羽目になる。自由に暮らしているように思える猫を見ていて見習うこともあるけれど、この削り節の味はそう簡単に教えるわけにはいかない。」(P161-162より引用)

やっぱり僕は、ちえさんの文章を読む度に、ちえさんが書いた小説を読みたくなるのだ。ちえさん、いつか僕の夢を叶えてください!

現在ちえさんは、エッセイストのほかに、生活雑貨を集めたお店「in-kyo」店主としての顔も持っている。in-kyoに行けばちえさんに会えるわけで、ちえさんはいつも、たくさんの人に囲まれている。

みんながちえさんと会いたいのは(飲みたいのは?)、ちえさんの穏やかで、だけど楽しい人柄に触れたいのはもちろん、ちえさんとおしゃべりをしたいからだと思う。ちえさんの書く文章と同じく、ちえさんの話す言葉は、会話をした相手に幸せな余韻を残す。ちえさんとおしゃべりをした人は、みんな元気になって、家へ帰っていくのです。

さあみなさん。もみじ市では、ちえさんとおしゃべりをするようなつもりで、ちえさんが紡ぎ出す“言葉”をお聞きくださいね。もみじ組のクリエイターたちを迎えて、どんな話が飛び出すのかは、当日のお楽しみ。でも、ひとつだけ確かなことは、もみじ市への旅から帰る頃、ちえさんとおしゃべりしたあなたは、きっと元気になっているでしょう。

<中川ちえトークトリップ>
日時:10月26日日曜日 12:15~
場所:川を背にしたステージにて

*中川ちえさんに聞きました

Q1. 今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

前回の「お話の会」に引き続き、「トークトリップ」と題して今回もしゃべります!

「旅するようにしゃべりたい!」

そんな私の願いを叶えてくれるお相手はもみじ市メンバーの面々。
tico moon 影山さん
オカズデザイン料理長 吉岡知子さん
手紙社代表 北島さん

旅先でいろんな人に出会って輪が広がっていくように、お一人ずつ会話に加わって頂いて、最後には4人でお話をする予定です。

Q2.「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

トークトリップの他に、いつか旅してみたいと思っている徳島で、珈琲焙煎をされている「aalto coffee」さんのコーヒー豆を販売します。お買い上げのお客様にはコーヒーと音楽が好きなaalto coffeeの店主・庄野さんと私が書いたコラムのミニミニリーフレットを差し上げます。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

実はわたくし、事前に現地を見ぬまま、当日を迎えます。
だから「河川敷」と聞いて、川の匂いと原っぱのような景色を勝手に想像しているのですが、まさにそれは出発前に旅先へ思いをめぐらせているときのような気分なのです。
当日は新鮮な気持ちでワクワク感を味わいたいです。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

今まで花市・もみじ市が行われていた泉龍寺にはいつも気持ちの良い空気が流れていました。場所が変わってもきっとそれは変わらないはず。

空を見上げて、深呼吸してー。

そんなゆったりした心地で楽しんで頂けたらと思います!

*さて続いては、な、なんと、ラジオから毎日のように流れてくる歌声がもみじ市に! その歌声は、あの雲のように、空高く舞い上がっていくでしょう。

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みなさんからの途中経過・その1!

もみじ市まであと4日!
出店者の皆様から、続々と、もみじ市のために作った作品の情報が届いていますよ。ごらんの通り、どれもよだれものです! みなさん、ぜひ“予習”をして、もみじ市に臨んでくださいね。

安部太一さん

Abe

ブローチを作ってみました。旅のお供にどうでしょう?

四分一亜紀さん(25日)

Shibu

写真は試作中のかぼちゃサラダサンド。ドロップ青山くんのおばあさんのかぼちゃとシマイのパン。最大限に素材のよさを引き出すべく、奮闘しています。鈴木農園からもピカピカの野菜がたくさん届きました。こちらは、つけあわせのサラダにする予定。城田さんのハムも美味しすぎで、自分用のまかないは、ハムサンドに決定(笑)。
「おまけ」も手作り豆絵本とあんざい果樹園のりんごに決まりました。いよいよ佳境に入ってきたかんじです!

こばやしゆうさん

Yu

私の家は目の前が海です。
海と川とはつながっているから
犬かきして多摩川のもみじ市まで泳いでいこう。
晴れるといいな!
すっごく楽しみにしています。

旅犬より。

早崎志保さん

Hayazaki

今回は吹きガラスに真鍮を合わせた作品をいくつか作ってみました。いつものように溶けたガラスの中に閉じ込めて、てんてんの星に。トントンと叩いて、ちょっとたわんだ蓋や取っ手に。真鍮の金色はガラスととても相性がよくて好きな組み合わせです。
クリスマスツリーもたくさん作ってますので、ぜひ見に来てくださいね。アクセサリーもまだまだ製作中なので頑張ります!

小谷田潤さん

Koyata

今回はニシモトリョウタ君の美しい積層の仕事を陶やかん(直火OKです。)の 持ち手にしてしまうという贅沢なことを試みました。つい先ほど、ニシモト君が持ち手を届けてくれました。ふたりであれこれ相談して作りました。ひとつひとつ違います。とても手間がかかるため5個しかありませんが、いいものができたので、ぜひご覧ください。

sunuiさん

Sunui

プリントのバッグを作りました。バッグ型のバッチなども、もくもく制作中です。sunuiがラベルをデザインした、お土産ワインもこっそり販売予定。
当日はライブステージの装飾も少しお手伝いします。河原の景色、おいしい物といい音。晴れるよう心から願います。

*さて続いては、文筆家でもあり店主でもある、あの方がいよいよ登場しますよ! 彼女がいないと、もみじ市じゃないですからっ!

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achordion「ライブ」(25日)

Achordion

初めてachordionのお二人が奏でる音楽を聴いたのは、とても天気が良い日でした。ぽかぽかと日当たりの良い部屋の中に響き渡るachordionの音楽は、穏やかな午後にしっくりと馴染み、初めて出会った音楽だったにもかかわらず、まるで古くからの友人に再会したかのような印象を受けたのです。

achordionは、満田智子さんと木村恵太郎さんのデュオ。満田さんのすべてを包み込むような強くて優しいヴォーカルに、木村さんのかっこよくて表情豊かなアコースティックギターの音色が重なります。ヴォーカルとギターという至ってシンプルな構成だからこそ生まれるピュアなハーモニーは、どこまでも深く、ストレートに、聴く者の胸に突き刺さります。この音楽は、ジャズ? ポップス? ボサノバ? ロック? お二人が織りなす深い響き合いは、ジャンルを形容することができません。「achordion」という独立した存在を感じさせるのです。

「snow」という曲が好きです。この曲の歌詞にあるように、achordionの音楽は、心に雪が降るように、静かに、深く響いてきます。「眠れない夜に」という曲が好きです。この曲を聴くようになってから、いままでどちらかというと悲しみを伴っていた“眠れない夜”が、「悪くないな」と思えるようになりました。「party」という曲が好きです。この曲を聴くと、もうすぐ大きな“party”を控えたもみじ市事務局の慌ただしい空気も、なんだか楽しくて気持ちのいいものに変わっていきます。

私にとっていまやachordionの音楽は、古くからの友達のように、毎日の暮らしの中でそっと寄り添ってくれる存在。何か辛いときがあった時も、満田さんの歌声と木村さんのギターは、いつも私に「大丈夫だよ」と、そっと言ってくれるのです。

そんなお二人が紡ぎだす音楽をライブで聴けるのが、今から待ち遠しくてたまりません。みなさん、今回のもみじ市では、achordionのお二人はトップバッターで登場します! 秋の河原に響き渡る、満田さんと木村さんが奏でるハーモニーに、どうぞ静かに身を浸してくださいね。

<achordionライブ>
日時:10月25日土曜日 13:00~
場所:川を背にしたステージにて

* achordionのお二人に聞きました

Q1:今回のもみじ市では、どんな曲を演奏していただけますか?

もみじ市のコンピレーションCDに収録した2曲と、オリジナル曲、ジャズのスタンダード曲なども演奏してみようと考えています。

Q2:「旅と音楽」というテーマに合わせた曲があれば教えてください!

記憶の中を旅するような、オリジナル曲も今回演奏しようと思います。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

川辺の開放的な場所で、もみじ市に参加される方と、日常的に集まって来られる方々との交流がとても楽しみです。出品されるたくさんの作品を眺めて、お気に入りを見つけたいです!
水の流れる自然な場所で演奏出来ることもとても楽しみで、川の流れに沿って気持ちよく音が伝わってくれそうです。

Q4.もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

多くの作家さんによって作られた作品がたくさん並びます。それぞれの作り手の暖かい想像で作られた作品に触れて、味わって楽しんでくださいね! 会場では水と音楽が流れていて、みなさんを優しく包んでくれますよ♪

*さて、残すところ出店者・出演者の紹介もあと7組。続いて登場するのは……、その前にここで、これまでに登場した方の途中経過(その1)をお届けしましょう。

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tupera tupera「船を作って旅にでよう!ツペラ ツペラのボンボヤー ジュ ワークショップ」(25日)

Tupera

大変長らくお待たせ致しました! みんな大好き、tupera tuperaのワークショップが、満を持しての大登場ですよ!

tupera tuperaと言えば、ご存知、亀山達矢さんと中川敦子さんとのご夫婦ユニット。数々の絵本や工作の本を出版、布小物や木工人形も手がけ、最近では「子育てをしながら働く大人」の代表(?)として雑誌にも登場する、まさに日本を代表する大人気イラストレーターなのです。おふたりが生み出すキャラクターや作品は、みんな、愛嬌があって、とぼけていて、憎めなくて、可愛いヤツらばかり。どこからそんなアイデアが出てくるのだろうと、いつも感動してしまうのです。

前回の花市では、亀山さんがイラストレーターの福田利之さんとタッグを組み、ボールを投げて的に入ったらおふたりの作品が当たるという、人気のイラストレータ二組による、前代未聞の“おしゃれ的屋”を企画してくれました。この「的屋 カッパメ・ボールイン」は大繁盛。決して易しいゲームではなかったのですが、花市が終了するころには、ほとんど作品がなくなってしまったのです。

さて今回。“アイデアが歩いている”ような tupera tuperaのおふたりがどんなワークショップを考えてくれるのか、私たちは心待ちにしていました。そしておふたりが考えてくれたアイデアは…。さあ、みなさん、tupera tuperaと一緒に船を作りましょう!

子どものころの図画工作の時間を思い出してください! 自分自身の手で、粘土や紐や紙などを新しい何かに変えてゆく喜び、嬉しさ、夢中になる気持ち、出来上がったときの満足感、またはがっかりした思い。そんなワクワクを皆で感じるワークショップをtupera tuperaが行ってくれますよ! 材料は、段ボールやラップの芯、ペットボトル、卵の入っていた容器など、どこにでもある、だけどゆくゆくは捨てられてしまう運命のもの。それらの材料にもう一度光を与えようではありませんか。材料は、その場にご用意してありますので(もちろん持ってきていただいてもいいですよ!)、自由に思い思いの船を作り上げてください。自分だけの船が完成したら、ビニールシートの大海原へ向かって、いざ出航です!

tupera tuperaのおふたりは、全国でさまざまなワークショップを開いています。それらはほとんど、どこにでもある素材を使ってテーマに沿ったものをつくってもらう、という“作品”なのです。例えば、街を作るというワークショップでは、不思議や不思議、沖縄では沖縄そっくりの街ができ、福岡でつくるとやっぱり福岡そっくりの街ができ上がったといいます。さて今回、もみじ市ではどんな海原が出来上がるのでしょうか? それは、当日お越し頂いたあなたのアイデア次第です。

さあさあ、みなさん。大人気のイラストレーターおふたりと直接工作を楽しめる貴重な機会をどうかお見逃しなく。もみじ市限定の、tupera tuperaとあなたとのコラボレーションにぜひ参加してくださいね。ちびっこもおとなも、みんな集まれー!

<ワークショップのご案内>
日時:10月25日(土) 11時00分~16時00分
参加費:500円(当日のお支払い)
※参加ご希望の方は、直接、tupera tuperaのワークショップスペースにお越しください。
※ワークショップは、上記の時間帯の中であれば、お好きな時間に参加していただけます。

*tupera tuperaのお二人に聞きました

Q1. 今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

段ボール箱やいろいろな材料を使って、船を作るワークショップをします。
船のデザインや色、形は自由です。今すぐ旅に出たくなるようなステキ な愛船を作ってください!
船が出来上がったら、ブルーシートの大海原に浮かべて飾ります。
みんなの船がたくさん並んで、イベント終了時にはどんな賑やかな海が出来上がるかとても楽しみです。

Q2.「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

自分が「こんな船にのって、旅をしたい!」と思う船を作ってください。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

広く開放的な場所でのもみじ市。気持ちよく楽しみたいです!

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッ セージをお願いします!

初日25日の、11時から終了まで誰でもいつでも参加できる ワークショップです。ぜひ一緒に楽しみましょう!

*さて続いては、圧倒的なヴォーカルとシャープなギターが聴く者の胸を打つ、あのお二人の登場です。いやあ、ライブが素晴らしいのです!

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イノトモ「ライブ」(26日)

Inotomo

ピアノの鍵盤をポンと押すだけで、ドキドキした小さな子供の頃。それは、人生で初めて、「音」に魅了された経験だったのかもしれません。それからというもの、たくさんの音楽に出会い、その度に音の持つ力のすばらしさを感じてきました。「音」を操ってたくさんの人に感動を与えられることは、いつしかわたしの憧れとなりました。そんなわたしの前に、最近、憧れの人がまたひとり現れたのです。

その人の名前はイノトモさん。これまでに数多くの曲を発表し、ライブも精力的に行っている彼女のことは、すでにご存知の方も多いのではないでしょうか。ふんわり。あたたかい。心地よい。そしてしあわせ。イノトモさんの歌声を聴くと、こんな気持ちになります。やわらかい歌声は、心の奥にすぅーっと染み込んでいくようで、毎日眠りにつく前はイノトモさんの歌声を聴く、これが私の日々のルールとなってしまったくらいです。

先日、ライブにお邪魔したのですが、初めてお会いするイノトモさんは細い体にキラキラな笑顔がまぶしい、素敵な方でした。お話をしてみると、歌声のままのほんわかな雰囲気。そして、実は6歳になる男の子のお母さんなのだそうです! お子さんのことをお話する時の優しそうな笑顔。そんな所も含めて、ますますわたしはイノトモさんが大好きになりました。ライブ中は、ギターやギタレレを片手に、あの華奢な体のどこから出ているのだろうと思ってしまうほどの、どこまでも届きそうな澄んだ歌声が会場内に響きわたって、一瞬にしてイノトモワールドへ引き込まれてしまいました。あぁ、今思い出すだけでも、胸がぎゅうっとしめつけられそうです。

青空の多摩川の河原で、イノトモさんの澄んだ歌声はみなさんをどんな風に包んでくれるのでしょうか。ゆらーりふわーり。心地よいひとときになること間違いなしですよ!

「河原で歌うなんて、ほんとうに気持ちよさそうですね!」と、もみじ市への参加を楽しみにしてくれているイノトモさんのやわらかい歌声を、ぜひぜひぜひお楽しみに!

<イノトモライブ>
日時:10月26日日曜日 11:30~
場所:川を背にしたステージにて

*イノトモさんに聞きました

Q1:今回、もみじ市ではどんな演奏をしていただけるのでしょう?

秋の、河原に合う歌。その日の風と空を感じながら歌いたいと思っています。

Q2:「旅と音楽」というテーマに合わせて、演奏される予定の曲があれば教えてください!

若い頃、東京から実家の福岡まで、よく鈍行列車で行き来していました。その旅の中で、電車の窓から見えた、夕焼けの海。それがとても美しくって、恋人にも見せたいなあ、と思いました。
そんな風景や思いを綴った、「キミとボクのフルサト」という曲があります。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

のびのび!わくわく!

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

わたしもたぶんお客様と同じ気持ちで会場を楽しんでいることと思います。なので、一緒に楽しみましょう♪

*さて続いては、大人気のあのイラストレーターユニットが、とーっても楽しくてダイナミックなワークショップを考えてくれましたよ。これは参加せねば!

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uzura「靴と小物屋」(両日)&「キノコ狩り 食べられません」(26日)

Uzuramame

そこには、二足の靴が置いてありました。一足は真新しい靴。ひと針ひと針の縫い目がくっきりと見え、“人の手”によって施された息づかいを感じます。そして、もう一足は履きこまれた靴。時を経て、使い込まれた革でなければ“醸し出せない”風合いと色は、なんともいえない存在感を放っていました。

先日、上北沢の「カモシカ」で行われたuzuraの展示。「醸し」がテーマというだけあって、とっても素敵な醸され具合の靴と新しい靴との対比が楽しい展示でした。uzuraの高橋収さんと高橋宏美さんが靴作りで大切にしているのは「履けば履くほどよくなる靴」、「時がたつとどんどん味がでてくる=醸されてくる靴」。だから、主役は、履き込まれた靴。手に取っている人々はみな、時を経て行くとこんな感じになるのかと、興味深そうな眼差しで見つめていました。そういう私も現在、uzuraの靴を愛用中。これからたくさん履いて、毎日の歴史を刻みながら、徐々に醸されていくのを楽しみにしているのです。

uzuraは2004年から活動をはじめた手づり靴屋さん。現在は千葉にある工房で日々靴を作っています。3回目の出店となる今回は、昨年のもみじ市以来1年ぶりの参加。履き手に合わせて、ひとつひとつ丁寧に作られる作品のため、もみじ市当日は受注のみの受付になりますが、試し履きは思う存分できます! たくさんの種類の靴を持ってきてくださいますので、この機会にぜひお試しくださいね。靴の完成までは気長にお待ちいただくことをご理解いただきたいと思うのですが、“そういえば…”と思った頃に嬉しいお知らせが来るのも、予期せぬプレゼントがやってきたようで、また嬉しいものですよ。

そして今回、じつはuzuraのお二人は新たな2つの挑戦をしてくれます!

まずは、当日試し履きをしていただいてサイズが合えばその日に購入、お持ち帰りいただくことのできる“モカシン”を数量限定でご準備してくださっています。こちらは今回のもみじ市のテーマである「旅と音楽」に合わせて、明るく元気なデザイン! これからのシーズンにぴったりの、歩きやすくて楽しいカラーの靴です。もみじ市でそのまま履いて帰ることもできますので、ぜひぜひお見逃しなく!

Mokasin

そしてもうひとつ、uzuraの収さんによる革のキノコづくりのワークショップ「キノコ狩り 食べられません」を行います! 先日の展示で何やら気になるキノコが入口に生えている…と思ったら、なんと収さんの作品でした! こんなに楽しい作品ならば、これはぜひもみじ市でこのキノコを作るワークショップを!と、お願いしたところ快く引き受けてくださったのです。ぜひ皆さんの楽しいアイディアで、キノコ狩り(キノコ作り)を楽しんでみてくださいね。こちらは26日の12:00~15:00の間、随時行っていますのでお気軽にご参加ください。

Kinoko

もみじ市では、多摩川の河原を踏みしめるuzuraの靴と、原っぱににょきにょきっと生えているキノコをどうかお見逃しなく! uzuraワールド満載ですよ!

<ワークショップのご案内>
日時:10月26日(日) 12時00分~15時00分
※所要時間は30分前後のワークショップです
※随時行っておりますのでどなたでもご参加いただけます。

参加費:1000円(当日のお支払い)
持ち物:よくきれるハサミ、ボールペン、エプロン

*ワークショップの流れ
型紙を受け取る(作り方のしおりをお渡しします)

革を切る

のりで貼る

できあがり!(着色したい方は色をつけられます)

*uzuraに聞きました

Q1:今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

uzura初のこころみ! モカシン(もみじ市限定カラー)を事前に作って持っていきたいと思います。当日は履いていただいてサイズがあえばそのままお持ち帰りいただけます。
定番の靴も持って行きます。こちらは通常通り、受注制なので完成までしばらくお時間をいただきます。ごめんなさい。
小物は布と革のシンプルなトートバッグなどなど予定しています。

Q2:「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

旅と音楽というのは心踊る元気の源だと思います。今回作るモカシンはそんな時におともできたらいいな、と思って作りました。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

場所がはじめての所なので、どうんなふうになるかわかりませんがなるべくたくさんのお客さまと言葉を交わせたらいいなと思います。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

河川敷でゆったりした気持ちで楽しんで、にや~っとしながら帰っていただけたらうれしいなと思います。

*さて続いては、みなさんお待ちかねの、ライブをしてくださるアーティストの登場。ひとりめのご紹介は、なんと、あのギタレレを抱えた歌姫の登場です! どこまでも届きそうな澄んだ歌声をお楽しみに!

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チームDOM.F..「花」

Sakota

秋はもみじ、春は花。

イベントの名前にこんな言葉を使う私たちは、無意識にこの人のことを必要としていたのだろう。

いつも気になっていた、私たちが住む町の花屋さん。個性的な花ばかり並んでいるし、店内はジャングルのように木の枝やドライフラワーで飾られている。たまたま友人に花を贈る機会があったとき、この花屋さんDOM.F..にお願いをしてみた。以来、花を贈るときはもちろん、部屋をちょっと飾りたいときも、お正月の飾りも、自分たちの結婚式までも、花に関することはすべてこの人にお願いするようになった。

そのくらい、私は彼が選ぶ花、組み合わせのセンス、アイディア、そして、彼が持つ「他と違うことをやりたい」「人をびっくりさせたい」「人を喜ばせたい」という気持ちに惚れている。すごいと思う。

もちろん、もみじ市、花市の装飾も、彼らにお願いしている。初めてのもみじ市の時からずっと。

DOM.F..のオーナー・迫田憲祐さんや神田で花屋を営む相野田裕基さんを始めとするチームDOM.F..は、毎回、豪快ではっと目を引く華やかな装飾で、会場をひとつにしてくれる。最初のもみじ市のときは、そこに落ちていた落ち葉をモチーフに、今年の花市のときには、メインステージを、2階ほどの高さから滝のように流れ落ちる白いカラーの花と黄色いモッコウバラの爽やかな演出で飾ってくれた。今やもみじ市、花市のシンボルとなっている「手紙の木」も彼らの作品で、毎回趣向を凝らしながら彩られるそれは、みんなを見守るように空高くまでそびえ立っている。

心配性だし、なんだかバタバタと慌ただしい私たちは、ちょっとした時間に迫田さんのお店を訪ねては、「今回どうする?」「こんなことをして欲しいんだけど…」と、迫田さんに不安をなげかける。すると迫田さんは「ふーん、わかった」「いいよー」「まあ、どうにかなるでしょ」と、短い言葉で答えてくれる。その言葉に、私たちはいつも救われる。おそらくご自身は、その後ずっと考え、悩みながら、私たちをどう驚かせようか、どう喜ばせようかと、作戦を練ってくれているのだろう。そしてフタを開けてみると、いつも想像以上の素晴らしい結論を出してくれている。そして、きっと今回も…。

今日、いつものように、迫田さんに会いに行った。するとこれから山に行くのだと言う。「ちょっと行き詰まっててね。山に行けば何かが見つかる!山だよ山!」。

迫田さんたちが山から帰ってくるころにはきっと、あの広い河原を一つにする素晴らしい結論を見つけ出しているに違いない。入場口からステージに至まで、会場を華やかでダイナミックに彩る、みなさんをあっと驚かせるような演出を。

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私の町には、大好きな花屋さんがある。出掛けるときはいつもわざわざそのお店の前を通る。そして彼の姿を探す。姿を見つけたら、花のこと、町のこと、友達のこと、たわいもない話をして「じゃ、また!」と帰る。そんな暮らしができることに、小さな幸せを感じている。そして、その花屋さんと一緒に、大好きなもみじ市が開催できることを、とても嬉しく思っている。

*チームDOM.F..・迫田憲祐さんに聞きました?

Q1. 今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

ヒミツ。まだ決めてません。

Q2.「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

ナイ(笑)。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

空と遊びたい。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

旅! バンザイ!

*続いてご紹介するのは、あのぽっこりかわいくて履きやすい靴を作るお二人が、もみじ市に帰って来ます! 今回は、ワークショップもありますよ。さて、何をつくるのでしょうか?

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いぶきみのり「縫いもの」

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あの夏の日に、恋をしてしまったのです。

僕が恋をした相手は、今年の夏、経堂のROBA ROBA CAFEの中にいたカブトムシ。壁に掛けられた真っ白なTシャツの上に、それはとまっていました。

このカブトムシの生みの親こそ、いぶきみのりさん。いぶきさんが“縫いもの”によってTシャツに描いたカブトムシは、大胆不敵で、愛嬌があって、かわいくて…。見る者の目をとらえて離さない魅力を放っていたのでした。僕が見た時は残念ながら(当然ながら)、カブトムシTシャツの引き取り手は決まっていて、たいそう悔やんだのですが、あきらめの悪い僕はいぶきさんに無理をお願いをして、新たに作ってもらうことに。せっかくだからカブトムシとは違う昆虫をと、いぶきさんが作ってくれたTシャツには、トンボとちょうちょが飛んでいたのです! どうです、素敵でしょう?(はっきり言って自慢です)

Ibuki

ROBA ROBA CAFEでのいぶきさんの展示は本当に素晴らしいもので、さまざまな素材(100年前のリネンも!)を使って作られる帽子や洋服やバッグなど、すべての作品が、縫い目のひとつひとつに至るまで、いぶきさんにしか作れない、いぶきさんの世界。ユーモアがあって愛くるしくて、身に着けた者を幸せにしてしまう、抱きしめたくなるような作品たち。実際、みんなで着てみたら、ほら、このかわいさ!(いちばん上の写真)

小さな時から縫いものが好きだったといういぶきさん。小学校の時に、ズック袋を作る、という課題が出された時も、ひとりだけみんなとは違うものを作っていたそう。あまりにも自由な彼女のものづくりの息吹は、すでにその時から芽生えていたのかもしれません。

いぶきさんの作品の中には、はぎれなどをつなげて作るものも多いのですが、そのような作品を作る時、いぶきさんは、先の見えない面白さがあるといいます。また、こうも言います。
「つじつまが合えばいいと思っています」
いぶきさんがここでいうつじつまは、本来、「辻」(裁縫で縫い目が十文字に合うところ)と「褄」(着物の裾の左右が合うところ)のことで、双方とも「合うべき道理」を意味します。言い得て妙。いぶきさんの作品は自由奔放でありながら、着地がピタッと止まった、“道理の合った”作品のような気がするのです。

さあみなさん、もみじ市では、いぶきさんの手から生みだされた、世界にひとつしかない作品をぜひ手に取ってみてくださいね。そして、ぜひ身に着けてみてください。きっと、秋の空を飛びまわるトンボのように、自由で、幸せな気持ちがあなたに訪れるはずですから。

*いぶきみのりさんに聞きました

Q1. 今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

帽子、袋、服などです。

Q2.「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

「旅のお供帽」
「ヘッポコマーチが聞こえる帽子」
まだ思案中です…。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

川がはこんでくる風に吹かれながら、いつもどおり、楽しく、ミラクルに、普通に、新しく、出会いたいと思っております。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

きっと愉快な出会いがありますよ。

*さて続いては、いつもみじ市の会場を天才的なセンスで彩ってくれるあの方の登場。今回はいつにも増して気合が入っているようですよ!

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generaL STORE「リネンの服と旅する紙もの」(26日)

General

その扉を開けた瞬間、私の胸は高鳴り始めました。「うわ−!素敵…」。どこから見たら良いのか、何から手に取ろうか。ちょっぴり興奮状態。まあ、そう焦らずに…。そう自分に言い聞かせながら、目に映るものを端から手に取っては眺めて、また次を手に取って…と、いつまでも繰り返していたような気がします。

いや、少し違っていました。もう、その素敵さは、扉を開ける前からわかっていたのです。だって、その建物の様子や庭のしつらえが、まるでフランスの田舎町に佇む小さなお店のようで、とってもかわいらしく、魅力的だったのですから。

ここgeneraL STOREは、アンティークの雑貨や洋服を扱う小さなお店。私たちが愛して止まない「美しすぎるカフェ」、cafe la familleのお隣にある、あの素敵な雑貨屋さんです。

お店の中には食器から文具、アクセサリー、洋服や靴など、生活に関するありとあらゆる古いものが、ところ狭しと並べられています。オーナーの奥澤知恵子さんが、年に2回のアメリカへの買い付けの旅と年1回のヨーロッパ旅行で集めて来た、それはもう、私たちの心を掴んではなさないものばかり。「アメリカで暮らしていた頃のこと、みんな古い物を日常的に使っているんです。それが素敵だなー、と思って。その頃、古着屋さんでアルバイトをしていたのですが、その一軒家の古いお店が、まるで映画に出てくるような異空間で、初めて訪れたときにとっても衝撃を受けて。いつか自分がお店をやるなら、こんな店にしたいと思っていました。」

とくに、洋服が好きだったという知恵子さん。「アンティークのドレスなんかは、1800年代のものもあるんですよ。200年前ってすごいですよね! 長く残っているものって、それぞれに理由があると思うんです。そこに惹かれますね。そして、その時代を思い浮かべながら、どんな人がどんな風に使っていたのかな、と妄想するのが好きなんです(笑)」

長いアメリカ生活の中で培われた、豊富な仕入れ経験とノウハウを駆使して、ご自分がほんとうに気に入ったものをひとつ一つ足で探し、私たちに古い物の素敵さを教えてくれる、知恵子さん。

そんな知恵子さんは、ご自分で洋服のデザインから制作までもやられています。かつてフランスのブルターニュを訪れたときに衝撃を受けた、古いリネンの作業服。その縫い目の細かさや着心地の良さ、ざっくりしたデザインが気に入り、現在ではそこにアレンジを加えたオリジナルのデザインを制作するようになったそうです。

General2

そんな知恵子さんが、もみじ市に出てくださることになりました。ご自分で作られたリネンの服をはじめ、知恵子さんが旅をして集めて来た、古い紙や楽譜、郵便物や、ノルマンディで見つけたパーツから作った、アクセサリーも用意しているのだとか。

もみじ市の日、1日だけ現れる青空generaL STORE。私があのとき初めてお店を訪れた時のように、みなさんの心もきっと高鳴るはずです!

*generaL STORE・奥澤知恵子さんに聞きました

Q1. 今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

昔のフランスの庶民の普段着をイメージしたリネンの服です。古着を扱う仕事についてから、そのデザインの凄さに新しい服を作る意欲をなくしていた時、旅先のフランスで出会った1800年代の素朴なリネンの作業着に一目惚れしてしまいました。それ以来、100年以上経った今も残る服への思いは止まらなくなり、当時はなかったロックミシンを倉庫にしまい、縫い目の幅も小さくして試作を重ね、少しずつ今の作品が出来上がりました。少しお時間はかかりますが、昔のお針子さんになったつもりで一枚一枚心を込めておつくりします(基本的にフリーサイズですが、生地や丈が選べるものもあります)。

Q2.「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

 旅先で出会ったアンティークの服が始まりでしたから、この作品があるのも旅のおかげ!?です。そしてこの服達とまた旅に出ていろんなものに出会ってくれる人がいたら本当に嬉しいなと思います。そして作品ではないですが、夏の終わりのノルマンディで見つけた古いポストカードや地図、楽譜など今回の旅の思い出を少しおすそ
分け出来たらと思います。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

 いつもは茨城なので普段なかなかお会い出来ない人達と出会うことがとても楽しみです。はじめての参加だし、はじめての場所、しかも川沿いなんて、私にとってはもう、とても楽しみな旅行です!

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

 こんなにも楽しいものづくり人たちが集まる市は他にないと思います。うちの店でも作家さんの作品を少し扱っていますが、手仕事で心を込めてつくられたものたちには不思議と惹きつけられる独特の凄いパワーがあると思います。是非手にとってそれを感じて欲しいです。そして毎日を幸せにする小さなヒントを沢山集めて、すっかり幸せになって帰りましょう!

*続いての方も、今回が初登場。彼女の自由な発想から飛び出す作品は、じつにユニーク!

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アノダッテ「いも・くり・かぼちゃ・キャラメルぬったらできあがり! 」

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最近、やっと結論が出たことがあります。その結論とはこうです。
「彼女は、果物と会話ができるに違いない」
“彼女”とは、アノダッテのふじもとようこさん。結論とは、長きに渡って考えあぐねていた、アノダッテのスイーツのおいしさの秘密について。

2年前にはじめてアノダッテの存在を知って以来、我が家の食卓には、アノダッテのジャムを欠かすことはできません。言い換えれば、アノダッテのジャムを“食べ慣れて”いるわけですが、季節ごとに変わるジャムを食べるたびに、「やっぱりアノダッテのジャムはちょっと違うよね。なんでこんなにおいしいんだろう?」と家族会議が開かれるわけです。

また、こんなこともありました。今年の5月の連休に、富士山の西湖で行われたイベントで「出張アノダッテ」を行ってくれたのですが、イベントが終了したとき、ようこさんが、「みんなで食べてください」といって、ササッとデザートを作ってくれたのです。それは、余ったバナナに果物のソースをかけただけのものなのですが、それが、富士山の頂上まで飛び上がってしまうほどおいしかったのです!

こんなエピソードは数知れず。ようこさんが果物や野菜を駆使してお菓子も、飲み物も、すごく複雑なことをやっているようには見えないのですが、本当においしい。このおいしさの秘密を追求した結果、冒頭の結論になったわけです。

Ano3

ようこさんは、果物と会話ができるのに違いない。果物の「僕をこれくらい煮てくれたら美味しいジャムになりますよ」という声や、「これくらいの砂糖を加えたら、僕の持ち味がいちばん発揮できるんですけど」という声が聞こえるに違いないと思うのです!

そして、どうやら今回のアノダッテの出し物を見ていると、どうやらようこさん、野菜とも会話ができるようですよ。

みなさん、もみじ市では、アノダッテのようこさんに、存分に持ち味を発揮された、果物や野菜をぜひ食べてみてくださいね(もちろんジャムもね!)。今回はなんと、クレープも登場するとか。アノダッテのクレープ! パートナーのいなおかあきらさんが作る、焼きたてのクレープを片手に、多摩川の河原をお散歩してくださいね。

*アノダッテ・ふじもとようこさんに聞きました

Q1. 今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

秋の味覚満載のジャムたちを!
いも・くり・かぼちゃ・いちじく・りんご・ランラララン!
もちろん、みんな大好き秋味チョコレート・も・ね。
ふだんのアノダッテにはないジャムばかり。
芋掘り・栗拾い・果物野菜狩り気分でたのしんでくださいね。
りんごはもちろんあんざい果樹園さんちのおいしいりんご。
ほくほくお芋は、ご近所鈴木農園さんのあまーいのを。
去年の花市で作った、お花を使ったロマンティックなジャムも、秋の果物で。
そしておやつは・・・
ただいまクレープ特訓中!(頑張れアノダッテくん!)
生クリームやカスタード、いちごにバナナのクレープももちろんいいけれど、ここはアノダッテらしく、シンプルに。
このクレープに、あまじょっぱーいキャラメルナッツクリームや、自家製栗クリームぬって川原歩きながら食べよう!
これからやってくる寒い冬にむけて風邪予防?!の温かい飲み物もできたらいいな。

Q2.「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

大好きなtico moonの「Raspberry」なクレープ!

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

深呼吸たーくさんして、耳を澄まして、川の流れ眺めて、
気持ちよく、穏やかな二日間をたのしみたいですね。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

もみじ市当日と前日のみんなのスケジュールを作りましたよー!

前日の24日は・・・みんなで「てるてるぼうず」を作りましょう!
当日25・26日は・・・みんなで「素敵な思い出」作りましょう。

*さて続いては、もみじ市に初めて登場するジャンルの作家さんの紹介です。彼女が営むお店は、あの“美しすぎるカフェ”の隣にありました。

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植松良枝「大人のポテサラサンド」(26日)

Uematsu

植松良枝さんのまわりには、いつもおいしいものがたくさんある。植松良枝さんと話をしていると、いつのまにかおいしいものの話題になっている。植松良枝さんはおいしい食べ方をよく知っている。そう、植松良枝さんは根っからの食いしん坊だ。

昨年の終わり頃、引っ越したばかりのご自宅に招かれたことがあります。ちょっとしたパーティーが開かれ、そこには植松さんがつくるおいしいものに溢れていました。まずはじめに前菜として出されたのは、カリッと焼かれたバゲットの上にカマンベールチーズとレーズンとフレッシュローズマリー。さらにちみつをとろりとかけて。それがもう絶妙においしくて、その瞬間、その夜のおいしいごはんはすべて約束された! と確信したのを覚えています。

きれいに整頓されたキッチン。機能的な道具。よく使うものは、さっと出し入れができる引き出しに。食器はスタッキングしやすいデザインで、きれいにそろえて食器棚へ。料理教室も開き、来客も多い植松家の台所は、いつ誰が訪れてもおいしい食べ物が用意できる準備が整っているのです。

料理研究家として、さまざまな雑誌や書籍で活躍中の植松さんですが、おいしいものへの探究心はとどまることがなく、海外への食べ歩き旅行も数知れず。大好きなベトナムやフィンランドに台湾…。1日に何件も食べ歩きをしては、おいしかった記憶を頭と胃袋と心に刻み付け、帰国してからその記憶をたどりつつ、自分のレシピへと蓄積していくのだそうです。

外国には豊かにあっても、日本ではあまり手に入らない素材もあります。そんなときは自分で作る! 植松さんは、ご実家のある伊勢原にいまでも時々通い、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に野菜づくりをしています。大好きなパクチーも空芯菜もみごとに育て、それを豪快に料理するのです。

手をかけすぎないけど、シンプルなだけではない。気取ってないけど、ありきたりじゃない。これまで訪ねた国々のおいしいエッセンスを取り入れた、植松さんのならではのお料理。そこには、ご本人のお人柄もプラスされて、「さあ、どんどん食べて食べて!」といわんばかりの、おおらかなおいしい味がするのです。そう、あのパーティのときも、次々だされるお料理をみるみるうちに平らげてしまいました!

そんな植松さんが、今回のもみじ市のためにご用意してくださるのは「大人のポテサラサンド」。なにが「大人」かというと…「じゃがいもは北海道のおいしいキタアカリ取り寄せ、マヨネーズは緑健のものを使うなど、素材にこだわります。そのポテトサラダを、ちょっと甘めのコッペパンにサンド。部活の後に食べた“懐かしさ”“昭和なかんじ”を再現します!」

そう意気込みを語ってくれた植松さん。気分は青春時代。放課後に友だちと並んで河原に座り、夕食までの空腹を満たす…。そんな、キュンと心に染み入るポテサラサンドが登場しますよ。

話は変わりますが、植松さんといえば、日本切っての晴れ女! 梅雨まっただ中に開かれたご本人の結婚披露宴の日。みごとなまでに青空広がる一日にしてしまったほどです。植松さん、ぜひ、もみじ市も晴れにしてくださいね! だって、植松さんの作るポテサラサンド、おいしく食べたいですから!

*植松良枝さんに聞きました。

Q1. 今回、もみじ市ではどんな作品を発表しますか?

ポテサラサンド。ポテトサラダをきっちりおいしく作って、懐かしのコッペパンにたっぷりはさみます!

Q2. テーマに合わせた作品があれば教えてください。

う〜〜ん 歩きながら食べやすいことでしょうか。。。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

足下が草原(草)なので、一段とアウトドアな気分が味わえそうです。秋空の下、来場者やスタッフ、出店される方々との交流の時間を楽しみたいです。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

思い思いのピクニックスタイルで秋を満喫してください!

*続いてご紹介するこの方は、きっと魔法使い。「おいしくなーれ」と大きな鍋をかき混ぜると…。ほら、どんな野菜も果物も、甘くておいしいジャムになった!

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寺澤太郎「肖像写真館」

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4月に行われた花市が終わった後、花市に来て下さったお客様から、たくさんのメールをいただきました。「花市が楽しかったです」「もみじ市も楽しみにしています」という嬉しいメールの中に、何通か「後悔しています」というメールがありました。実は、この「後悔している」というセリフは、花市の出店者やスタッフの口からもこぼれて来ました。

みんなを後悔させてしまったその人こそ(というと語弊がありますが)、写真家の寺澤太郎さん。お客様やスタッフの後悔とは、こうでした。
「ああ、寺澤さんに写真を撮ってもらえばよかった」

実は花市の時、寺澤さんは2日間の開催のうち、土曜日だけ参加して下さったのです。一日だけの「肖像写真館」は満員御礼。第一線で活躍する写真家に写真を撮ってもらう、おそらく“唯一の機会”を逃さぬようにと、多くの方々が寺澤さんのカメラの前に立ったのです。

土曜日が終了した後、何人かの方に「明日も寺澤さんは来るのですよね」と聞かれました。別の方には、「夫も連れてくればよかった。やっぱり二人で撮ってもらいたいので」と言われたのです。

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もはや説明するまでもないと思いますが、寺澤さんは、書籍や雑誌の世界の第一線で活躍する写真家。今まで寺澤さんが撮影してきた人物はハリウッドで活躍する俳優や映画監督、一流のミュージシャンや作家などの有名人。それ以外にも、農業を営む方や、お店を営む方、そして、海外の旅で会った人たちなど、多くの人たちの“笑顔”を撮影しています。

寺澤さんのカメラの前に立つと、スターも普通の人々も、みんな、何とも言えないいい表情になり、出来上がった写真はため息が出てしまうほどの美しさ。それはなぜか? 寺澤さんが培ってきた写真の技術、プリントの技術ももちろんありますが、いちばんの秘密は、寺澤さんが特別なカメラで写真を撮るから。そのカメラの名前は“愛”。そうです、寺澤さんは、いつも、愛で写真を撮るのです。

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みなさん、今回のもみじ市では、寺澤さんの肖像写真館が2日間とも、多摩川にやって来てくれますよ! どうか、この機会をお見逃しなく。あなたの生きたしるしを、大切な人との大切な瞬間を、寺澤さんの愛で、切り取ってもらってくださいね。

*寺澤さんに聞きました

Q1. 今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

多摩川の草原に大きな布を張り、簡易のスタジオを作ります。
『肖像写真館』としているのは、是非ご自分の『今の姿』を後々まで残るものと想像しながら、写真の中に焼き付けていただきたいと思っているからです。
写真はモノクロで、ブローニーサイズという通常より大きなフィルムで撮影させていただきます。
暗室で心をこめてプリントした写真に、そのまま額装にもできるマットをつけてご自宅へお送りいたします。
撮影料金:¥10,000、六つ切り(203mm×254mm)プリント、マット、送料込み

Q2.「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

イメージは『旅する写真館』です。
大きな車にカメラの機材や椅子や小道具を積んで、各地を旅しながらやってくる写真屋さん。そんな雰囲気の空間を多摩川のほとりに出現させたいと思っています。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

多摩川は大好きな場所で、よくギターを弾いて歌っていました。東京の中でもこれほど心が開放的になる場所は他にはないと思います。
大きな空の下、写真を撮る楽しさにどっぷり浸かりたいと思っています。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

もみじ市の出展者もお客様もちいさな旅をして各地から2日間だけの夢の空間に集まってきます。そしてこの空間にはそんなたくさんの人たちの『想い』というものが転がっているはずです。ひとつでも多く拾い集めて持ち帰りましょう!

*さて続いては、雑誌や書籍で人気の料理研究家のご紹介。放課後、河原で食べたような、なつかしいおやつが登場しますよ。

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田中ハンナ「ハンナmadeアクセサリー」(25日)

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「今日はどこへ行こうかな」
お気に入りの洋服をいつもとちょっと違うふうに重ね着してみたり、ワンポイントを加えることによって、ハッとするほど可愛くなるようなワンピースの着こなし方を綴る「田中ハンナの毎日がワンピース」。簡単手芸を提案するアーティスト、田中ハンナさんの人気連載を皆さんはもうご覧になりましたか?

ハンナさんは“女の子に生まれたら女の子にしかできないことを楽しまなきゃ!”という大人のガーリーさと乙女心をくすぐるお裁縫・手芸を提案するアーティスト。女の子なら誰でも持っている自分の女性らしい一面を自然に表現することができたら、それはとても素敵なこと。レースやリボンなど、ふわふわとした女の子らしいアイテムを普段はあまり身につけることのない方も、ハンナさんの着こなしや作品から伝わってくる甘すぎないナチュラルな可愛さを採り入れたら、それだけできっといつもより少し背筋がピンと伸びて、自然な女性らしさを表現できるはず。

そんなハンナさんの著書「レースつけるだけ―簡単でかわいい、ガーリー・リメイク」、 「お休みの日は、お裁縫 easy sewing for beginners」は、タイトルのとおり、ちょっとした工夫で可愛くなる洋服リメイクの紹介や手作りの楽しみがたくさん。読む人のセンスや長所を生かして自由な発想で作ってほしいという願いが込められた、とても素敵な本です。技術や知識に自信のない方も、自分のセンスでお裁縫を楽しむことが出来ればそれで十分。誰かが変だと思っても、自分が可愛いと思っていれば、大丈夫。楽しむことから始めましょう!と、やさしく導いてくれます。

私も実際に本を開いてみると…最初のページから心に響く言葉が綴られていました。
「お裁縫離れしてしまった女の子たちへ」で始まるその内容は自分自身にも思いあたることばかり。ちょっぴり切ない気持ちがじんわりと広がって、思わずぎゅっと胸がしめつけられるようでした。それから…よし、きっと大丈夫。私にもできる。自由に、好きなように作ったらいいんだ…。そして針と糸を用意することからはじめました。

それから会社のランチタイムに小さなものをチクチクと作り始めてみました。何日か過ぎて…見まわしてみると、まわりでもみんなが円になってそれぞれにチクチク。いつの間にか手芸の仲間ができていました。みんなお裁縫や手作りの好きな女の子。みんなでチクチク。毎日チクチク。いったん作りはじめると、やはり次々と作りたい衝動にかられるのがお裁縫のいいところ。チクチクチクチク…。無心になって黙々と作業する時間。そして出来上がるとみんなでその歓びを分かち合って。考えてみると、そんな時間って最近あまりなかったような気がしませんか? とっても楽しくて、以前手芸に夢中になったこともあった学生時代に戻ったような感覚。久々にものづくりの楽しさを実感したのでした。

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私にそんな手芸の楽しさを改めて気付かせてくれたハンナさん。今回のもみじ市では、シュシュ(レースバージョンとクロッシェバージョン)やコサージュなどのアクセサリーを販売してくださるそうです。アンティークレースやリボン、お花がたくさん並んだ可愛いアクセサリーたち。丁寧な手仕事から生まれたハンナさんの作品をぜひ手にとってみてくださいね。

「作品を販売することはほとんどしないので、興味のある方はぜひ、ぜひ、来てください」とハンナさんからのメッセージ。はっきり言って、今回はハンナさんにお会いする数少ないチャンスです。みなさん、ぜひもみじ市の会場へ、ハンナさんの世界を楽しみに来てくださいね。

*田中ハンナさんに聞きました

Q1. 今回、もみじ市ではどんな作品を発表しますか?

アンティークレースやニットを使った、シュシュとブローチなど。

Q2.「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

作品自体は「旅と音楽」というテーマに合っているかわからないのですが、電車にゆられながら、シュシュを編むのはとても楽しいです。大好きなtico moonを聞きながら。。。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

ゆっくり、のんびりしたい。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

楽しんでください!

*さて続いては、旅する写真館が多摩川へやって来ます! さあ、巨匠の登場です。

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kata kata「型染め」

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思い返してみると、始まりはほんの十数組の、ものづくりの人たちとのスタートでした。地元を盛り上げたい、人と人とのつながりのきっかけになりたい、作る人と使う人との接点になりたい。今となってはこのイベントへの期待と思いは熱くなるばかりだけれど、始まりは「好きな人たちと、何か楽しいことをしたい」。そんなシンプルな気持ちだったような気がします。

やろう!と思い立ったはいいけれど、イベントなんて初めてだから、どうやって出店者を集めたらいいかわかりません。お客さんだって、どのくらい来てくれるのかも。だから私たちは、思いつくままに「好き」と思う作家さん一人一人に連絡し、体当たりで「一緒にやりませんか?」と声をかけていったのです。

そんな言葉に、「なんか面白そうだな」と思ってくれたうちの一組が、今日ご紹介するkata kataのお二人でした。

当時、まだ学校を卒業したばかりの松永武さんと高井知絵さんは、東京・八王子の緑の多い高台にあるご自宅で、作品を作っていました。彼らが使うのは、「型染め」という、日本で古くから伝わる伝統技法。しかし、その手ぬぐいや風呂敷には、自然の植物や動物をモチーフにした愛嬌たっぷりの絵柄が、お二人のフレッシュな感性のままに描かれていました。そして色遣いも素敵で、まるで北欧を思わせるような明るいニュアンスカラーのものばかり。ずらりと並べてくれた手ぬぐいの、すべてがとても魅力的だったのです。

以来、毎回花市・もみじ市に登場してくださり、そのテーマに合わせたデザインを起こして、たくさん染めてやってきてくれます。花のコラージュ、旅する楽団、マトリョーシカ…。そのデザインは、1枚の手ぬぐいが1枚の絵画のようだったり、なにやら物語が描かれていたり、同じ柄の繰り返しだったり。

たくさんの柄がある中で、細やかでかわいらしいかったり、ちょっぴり女の子らしい色遣いや模様を見つけたら、それはいつも元気印の知絵さんのデザイン。虫や動物が愉快に駆けめぐるユーモアたっぷりの模様を見つけたら、それはいつも淡々と、静かに微笑んでいる武くんのデザインです。お二人それぞれが繰り広げる世界は、いま、目の前にある自然や肌で感じた感覚、愛おしい動物たち。素直なお二人の感性がそのまま表現されていて、そんな手ぬぐいや風呂敷を広げて見ていると、こちらまでハッピーな気分になるのです。

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一般的な手ぬぐいとは違って、「型染め」ならではの素敵なところは、使われる色数が一色だけではなく、差し色が施してあること。それは、機械で一気に染めるのではなく、自分たちの手で彫った型を布の上に置いて糊をかけ、乾いたらまずはベースの色を塗り、さらに乾いたら所々に別の色を差していく…そんな、時間と手間をかけた手仕事だからこそできることなのです。

大きな布を広げて染め付けをする姿は、まさに壮観。いつもは、静岡県にある工房まで出かけて、その作業を行っているのだそうです。そこで私たちは、秋空の下、会場となる河原にkata kataが染め付けをしている布がはためいていたら素敵だろうなー、と想像しました。そして、染め付けのデモンストレーションをやっていただけないか、とお二人にお願いしたのです。

もちろん、快諾してくれたお二人。さあ、もみじ市では、kata kataによる型染めショーが始まりますよ! 滅多に目にすることができない、その工程をぜひご覧くださいね! 伝統的な型染めがもっと身近な存在になり、kata kataの二人がもっと好きになるはず。日曜日の13時から始まりますので、どうぞお見逃しなく!

そして、今回あらたな試みとして、銅作家の山田亜衣さんとのコラボレーションが実現! 型染めの布を使った手縫いのブックカバーに、銅のしおりがつくのだとか。もちろん、テーマは「旅と音楽」。

いつもいつも全力投球で参加してくれるkata kataのお二人。初めて出会ったときから、いつも私たちはお二人に元気とパワーをもらっています。新たなチャレンジ満載のkata kataブースを、どうぞお楽しみに!

*kata kata・松永武さんと高井知絵さんに聞きました

Q1. 今回、もみじ市ではどんな作品を発表しますか?

手ぬぐい、ふろしき、布小物などなど。

Q2. テーマに合わせた作品があれば教えてください。

わいわいと楽しいものを染めたいです。旅のお供になるなにか・・・も作ってみたいなぁと思っています!!

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

いつも電車の窓から眺めるだけだった多摩川でもみじ市が開催されるなんて夢のようです。みなさんと素敵な時間を過ごせたらなぁと思います。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

出会い・・・素敵な旅になること間違いなしです。川を眺めていると心が落ち着きます。川辺に腰をおろしてのんびりするのもいいと思います。

*さて続いては、乙女に大人気の参加さんがもみじ市初登場。めったにお目にかかれない手芸アーティストさんですよ!

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アンリロ「アキソライタリアン」

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今回のもみじ市の準備を本格的に始めたのが、今年の6月くらい。もみじ市に出店いただきたい作家さんやお店の方々にお声掛けを始めました。そんな中、お声掛けするのをちょっと躊躇したお店があります。それが、栃木県鹿沼市の“伝説のフレンチベジタリアン”「アンリロ」

なぜ躊躇したかというと、実は今年の5月、アンリロの2号店である「ル ペリカン ルージュ」が、鹿沼市にオープンしたばかりだったからです。ペリカンの素晴らしさはオープン後すぐに東京まで聞こえてきて、連日大賑わいだとか。もちろん、アンリロもいつものように繁盛しいるわけで、そんな中で、もみじ市へ参加してもらうのはたいへんなのではないかと逡巡していたわけです。

そんな思いを抱きながら、オーナーシェフである上村真巳さんに連絡をしてみたところ、「もちろん参加します!」とのうれしいお返事。いやー、よかった! はっきり言って、アンリロのいないもみじ市なんて考えられませんから! 

いつも楽しい笑顔で、もみじ市や花市の会場を元気に動き回るアンリロチームの若者たちは、もみじ市や花市の楽しい空気感を作ってくれる大切な存在。彼らがやってくると、その場がパッと明るくなり、いよいよお祭りが始まるぞ!という気分が盛り上がってくるのです。

そんなアンリロチーム。今回は、リーダーの上村さんをはじめ、栃木一ワインを美味しそうに売る娘・芹沢祐美さん、イタリア人の血が流れている(!?)追立伸幸さん、アンリロイズムを継承するパウンド職人・高村真由美さん、旅する料理人・山下俊治さん(現在アンリロ修行中)、アンリロのコンサルタント一級建築士・中山大輔さん、アンリロサポーターの江田久美子さんの、総勢7名で元気よく多摩川までやってきてくれます!

そして、大注目のお料理は……聞いてびっくりイタリアン! 伝説のフレンチベジタリアン「アンリロ」が作るイタリアン!

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僕は常々、鹿沼市の人々に嫉妬しているのです。近くにアンリロがあるということ…、それがどんなに素晴らしいか! どんなにうらやましいか! 世界でも名高い超一流フレンチの厨房で腕をふるってきた上村真巳さんが作る料理は紛れもない“本物”であり、それ以上に、彼の生まれ持ったセンス・美学は紛れもない本物です。きっと僕はいつまでも、彼の料理を食べるごとにこう叫び続けるでしょう。
「野菜だけの料理がなぜこんなにもうまいのか」(死ぬまで言いますよ!)

天才・上村真巳率いるアンリロが作るイタリアンがどんな料理なのか? 秋の河原にどんな空間を作り上げてくれるのか? こんな楽しみがあるから、もみじ市はいつまでもやめられないと思うのです。

*アンリロ・上村真巳さんに聞きました

Q1. 今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

栃木の旬の秋野菜をふんだんに使ったパスタランチプレートです。

Q2.「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

カンツォーネ マンジャーレ アモーレの国、パスタの本場イタリアへのオマージュ。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

イタリアの街角で出逢った、ホームパーティに参加したような陽気な食事会にしたいです。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

アンリロの空気感を感じに来てください、歌いながらパスタ作ります。

*さて続いては、もみじ市の若きエース、あの二人組の登場。進化し続ける二人は、今回のもみじ市で新たなチャレンジをしてくれます!

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すげさわ かよと木下綾乃+chip the paint「かわらのこまもの店」(26日)

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なんとまあ! もみじ市と花市でおなじみの仲良しコンビが、今回はとっても楽しいお店を出してくれるようですよ!

しっかり者だけどちょっぴりあわてん坊のすげさわ かよさんと、いつもおっとりゆったり構えている木下綾乃さん。乙女の皆さんに大人気の愉快なイラストレーターコンビが、今回は木工作家のchip the paintさんとユニットを組み、もみじ市にやってきます!

イラストレーターの方々同士は仲が良くなることが多いと聞きますが、すげさわさんと木下さんは切っても切り離せないような大の仲良し。すげさわさんは、これまでたくさんの国を旅してきた方で、パリやチェコの可愛いものたちがいっぱい詰まったキッチュな旅の本を、絵も文字もみんな手描きで、たくさん出されています。一方、木下さんも、旅や手紙や手作り小物をこよなく愛する方で、素敵な手紙のエッセイ集や文房具についての本、絵本をたくさん出されています。お二人とも旅が大好きで、一緒に海外を旅することもあるといいます。

今回はそんなお二人に加え、木下さんの友人の木工作家、chip the paintの清水麻由子さんが初お目見え! 普段は、ピノキオの鼻のように座面の一部を伸ばしたかわいくて楽しいスツールなど、木目の温かさを生かした木工小物を作っている清水さん。はてさて、すげさわさん・木下さんコンビとどんな化学反応を起こしてくれるのか、楽しみでなりません!

Tip

昨年、すげさわさんと木下さんが初めてもみじ市に参加してくださった時、私たちはお二人に、「旅」というテーマに合わせてワークショップを行ってほしい、というご相談をしました。初めて打ち合わせでお会いする時に具体的な説明しようと思っていたのですが、その打ち合わせの席に現れたお二人は、なんと、すでにノートにたくさんのワークショップのアイデアを描き連ねてくれていたのです。そのどれもが本当に楽しいアイデアで、とっても嬉しかったことを昨日のことのように思い出します。

結局、昨年のもみじ市では"自分だけの国旗"をみんなで描くワークショップを行ってくれ、会場を旅のムード満載にしてくれました。また、今年の花市では、「4」というテーマに合わせて、四葉のクローバーを題材に幸福をみんなに届ける雑貨店を作ってくれました。お二人はいつも、テーマに合わせて、みんなを楽しく、そして幸せにする"作戦"を考えてくださるのです。そして、私たちはそれが本当に嬉しいのです。そんなお二人が、今回はchip the paintさんという何ともわくわくしてしまうパートナーを迎えて、一体どんな幸せをみんなのもとへ届けてくれるのでしょうか?

噂によると、紙と布と木を駆使して、世界にふたつとない特別雑貨を作ってくださるとのこと。三者三様の作家さんたちが、紙や布、木などいろいろな素材を使って手作りした、小さなお店。もみじ市だけの夢の雑貨店、いよいよ、オープンです。

*すげさわ かよと木下綾乃+chip the paintさんに聞きました

Q1. 今回、もみじ市ではどんな作品を発表しますか?

わたしたちが市に参加した1回めは、ワークショップ。2回めは、紙と布の雑貨の店。
3回めの今回は、木工作家の友人にも声をかけて、3人で紙と布と木の雑貨のお店をひらきます。バッグ、ポストカード、オブジェなどなど…。3人3様の作品と、3人がコラボしてできた作品が並ぶ予定です。前回に続き「イラストおみくじ」も作りますよ!(すげさわ)

手描きイラストをのせたバッグなど、ふだんの仕事にはない、この市だけのもの作りに挑戦したいと思っています。素敵な木のフレームやオブジェを得意とするchip the paintをゲストに迎え、共同でネームタグやブローチを作ります。(木下)

木のネームタグとは……chip the paint の白木のネームタグに、私たちが絵つけをします。ご希望の方には、名前や住所もその場で描きますよ。世界でひとつだけのネームタグをトランクにつけて、旅に出ませんか?

木のブローチとは……chip the paintの切り出した木片に、私たちが絵つけをします。鳥や動物、建物などさまざまなモチーフを用意します。

Q2. テーマに合わせた作品があれば教えてください。

川原でひらく「かわらのこまもの店」なので、水から連想したモチーフと、もみじ市のテーマを雑貨にとりいれたいです。川→水→旅→船のモチーフ、など? いろいろ考え中です。(すげさわ)

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

なにもない川原に、2日間だけたくさんのお店が並ぶなんて、わくわくしています!楽しみながらこつこつ作品作りをして、もみじ市当日はいろんな方とお話できたらな、と思っています。(すげさわ)

来てくれた方とお話ししたり、お店を巡って、店主のかたとお話したり…。自分自身も、ものと人と沢山出会えるように、思い切り楽しみたいと思います。(木下)

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

毎回違った雰囲気が味わえる、もみじ市。今回ははじめての場所で、わたしたちも新鮮な気持ちでとりくんでいます。川原まで、足をはこんでもらえたらうれしいです!(すげさわ)

今までよりさらに風通しのいい空間で、気持ちのいい秋の2日間を楽しんでください!(木下)

*さて続いては、あの、伝説のフレンチベジタリアンが今回は、な、なんと…!

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cha.na「旅カフェ」

Chana

自然とともに暮らすということ。
山戸ユカさんとお話ししているとそんな考えがふと頭を巡ります。水のこと、森のこと、世界のこと、地球のこと。ぐるりとひとまわりして、人のこと、そして自分のこと。今自分は果たして無駄のない暮らし方ができているのだろうか。世界ではいま何が起こっているのだろう?

山戸さんは“自分を思いやる気持ちを大切にしながら、地球になるべく負担をかけないような暮らし方と食”を提案する「Cha.na 料理教室」を主催する料理研究家。

山戸さんと出会ったきっかけは昨年のもみじ市。長旅から帰ってきたばかりの山戸さんに出店のご相談をしたのが最初でした。タイ、インド、チベット、モロッコなどいくつもの国々を旅してきた山戸さんは“インドをテーマにした料理を引っさげ、もみじ市に参加してくださいました。旅感たっぷりのメニューは大盛況で、そこにはたくさんのお客さんの笑顔があふれていました。

でもあっという間に時間が過ぎてしまい、ゆっくりとお客さんとお話することができなかったことが山戸さんは心残りだったそう。なので今回はリベンジ!人数も増員し、今回はチームcha.naで再びもみじ市にやって来てくださいます!今回の気になるメニューは、クスクスとほうれん草のキッシュ、雑穀バーガー、チキンのベーグルサンド、そして注目のサモサは2種類のカレー味(かぼちゃカレーとじゃがいもカレー)!と、盛りだくさんの内容。そしてカフェといえば…ということで実家でとれたブラックベリーのジュースなども現在考えてくださっています。今回も旅感あふれるcha.naのメニューをぜひ味わってみてくださいね。

ところで先日、山戸さんのお宅へお邪魔してきました。たくさんのお話とともに次々と運ばれてくる夕食の時間は至福のひとときでした。その時お話していた事でとても印象的な、そして山戸さんが素敵だなと思った事がありました。

山戸さんはこれまでは玄米菜食を基本とした食生活をご自身で実践し、提案をしてきました。食生活を通して地球にやさしく、無理なく無駄なくできること。それをたくさんの人に知ってもらい、考える機会をもってもらえるようにと。でも世界を旅して世の中をみまわしてみると、インド人にとってのマクロビオティックが存在し、他の国々でもそれぞれにマクロビオティックが存在し、そして自分の指針となるものは一体…?と、立ち止まってしまったそうなのです。

そして、日本で暮らす私たちは、本当は無理にそれをやる必要はないのではないか?と。

もちろんそれを無理なく気持ちよく実践する事ができるのであれば、それも考え方のひとつ。でも日本には海や川があって、魚もかつおだしも食文化として存在し、昔から誰もが美味しく食べている。その土地に合った食べ物を美味しく食べて、それが血となり肉となり体を作る。それが日本人にとって大切なことなのではないか?という考え方にたどり着いたのだそうなのです。その事はこれから料理教室でも伝えて行きたいとお話していました。

その話を伺ってから私はふと肩の力が抜けて“なるほど”と思いました。野菜を食べる事が最善なのではないかとそれを目標に掲げるばかりに、他のものを食べる事に負い目を感じてしまうより、その土地に合ったものを美味しくありがたく頂くことが大切なのだと思ったらとてもホッとしたのです。今の自分がいる場所の中でよく考え、自分にできることを少しずつ選ぶ事から始めればいいのだという事を知ったら、とても気持ちが軽くなったのです。きっとそれはたくさんの世界を巡り、実際に見てきた山戸さんだからこその言葉。そんな山戸さんがとても素敵だと思ったのです。

そんな山戸さんが作る“心にも体にもやさしいごはん”。それにたくさんのメニュー。とても楽しみではありませんか?ぜひ、もみじ市でみなさん味わってみてください!

*cha.na・山戸ユカさんに聞きました。

Q1. 今回、もみじ市ではどんな作品を発表しますか? 

旅を感じる事のできる軽食と飲み物、カフェスペースを予定しています。

Q2.「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

インドのサモサやチャイ、モロッコのクスクスにミントティなどなど。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

スペースも広がり、出展者側も少し余裕をもって楽しみたいです。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!
 
秋の河原で、いろんな形の旅を感じに遊びに来てください。

*さて続いては、乙女に大人気の、あの仲良しイラストレーターコンビが登場です。今回は、新しいパートナーもいらっしゃるとか!

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マシバシイネツルカモ「カレー」(26日)

Mashibashi

そのカレー屋さんは、小さな駅の小さな路地にひっそりと佇んでいます。店らしい入り口も、看板もありません。ガラス越しに見えるのは、古い道具がさりげなく使われたストイックな空間と、テーブルの上に置かれたこんもりと盛りつけされたカレーライス。それをおいしそうに食べる人たち。静かで幸せな風景です。

週ごとに変わるというその日のカレーには、マッシュルームや揚げたてのカボチャがコロコロ入っていました。特徴的なのは、その盛りつけ。こんもりと盛り上がったご飯のまわりには、ぐるりと1周を取り囲むようにルーがかかっています。そのご飯の上には、サラダのように下味がつけられた千切りキャベツがどっさり。それがつやつやと光っていて、とってもおいしそう。食欲をそそります。

見た目もさることながらその味わいといえば、揚げたカボチャの香ばしさと甘さのあとに、じわっとやってくるルーの辛さ。それが、食べ進むほどにコクや甘み、さまざまなスパイスの風味など、いろんな味がこみ上げてくるのです。女性の手でていねいに作られている、優しい奥深いおいしさ。ご飯とキャベツとカレーを一度にすくっていただく、その食感とヘルシーなところも嬉しい。

ここは、世田谷線の松陰神社前駅近くにある「贋作インドカリー マシバシイネツルカモ」。カレーを作っているのは、近松紀公子さんです。OL時代、これから生きていく上で何か手に職をつけたいと考え始めた近松さんは、料理ならできるかもしれないと思いついたそうです。ただ、たくさんのメニューをすべておいしく作るのは難しい。1つだけを極めようと考えたとき、行き着いたのがカレーだったといいます。
「我が家はカレーを作らない家だったんです。だから外で食べ歩くことが多く、これなら研究できると思いました。たくさんのお店を巡り、食べ歩いてわかったことは、ちゃんと作っているお店は少ない、ということ。私が好きなお店の共通点は、ひとつひとつの工程をしっかりていねいにやっている『魂の入ったカレー』だということだとわかりました。だから、私もちゃんと作ろうと思ったんです」

近松さんが作る味わい深いカレーに、もっとも力を発揮しているのがタマネギです。淡路島から取り寄せるタマネギは、30人前を作るのに3kgを使い、弱火で5時間、握り拳くらいの量になるまでひたすら炒めるのだそうです。そして、コトコト煮込んだ鶏ガラスープも自分で作る。当たり前の工程をしっかりと、時間と手間をかけて行い、ていねいに作る。それが、近松さんが作る魂の入ったカレーなのです。

今回初登場となるもみじ市では、この時期の旬の素材が入ったカレーに、パンが添えられて登場します。お店では出ることのない、近松さんが作るパン。きっとここにも、近松さんの時間と思いが込められることでしょう。河原でピクニック気分で、みなさんのために魂込めて作られたカレーとパンを、ぜひお楽しみください。

*マシバシイネツルカモ・近松さんに聞きました。

Q1. 今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

カレーとそれに合うパンを出す予定です。
 
Q2.「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

テーマが「旅」なので、軽い感じのパンを出すことにしました。お店ではパンを出していないので、貴重な機会になると思います。
 
Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

ふだん、お店では味わえない自然の風を受けながら、空の下でお店が出せるのが楽しみです。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

ピクニック気分でお友達とご家族と、ぜひいらして下さい!

*続いては、アウトドア料理の達人による、小さなカフェが河原に出没。野菜が好きな人、集まれー!

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KUR@RI「ふわとろチーズケーキ」(25日)

Kurari

くらはたくみこさんは、イチローのようだ。片やチーズケーキ職人兼カフェの店主であり、片やメジャーリーグの野球選手。やっていることは全く違うから並べるのはどうかと思うが、自らの現状に甘んじることなく、前へ、前へと進み続けようとするところが、とても似ているように思う。

今年の4月、くらはたさん率いるKUR@ARIが、遠く和歌山県からはじめて花市に参加してくれたのだが、花市当日はもちろん、その前後で、たくさんの人が、「KUR@ARI」の名を口にするのを聞いた。

まずは花市前、KUR@ARIの紹介を花市ブログにアップした時。周囲の人々から聞いたのはこんな声。「あのチーズケーキがとてつもなく美味しそうなんですけど」「フライングでチーズケーキを注文してしまいました」「えっ? KUR@ARIが出るの?ショック!(できるなら僕だけのKUR@ARIでいて欲しかった、とでも言いだそう)」

花市当日は、「KUR@ARIのチーズケーキが買えたのがうれしかった」「チーズケーキが美味しかったので、今度カフェに行ってみたい」などなど。

そして、花市が終わってしばらくしてからも、「チーズケーキがやっと届きました!今まで食べたチーズケーキの中でいちばん美味しかった!」「KUR@ARIに行って来ました。本当に素敵なカフェでした」など、みんな嬉しそうに語ってくれた。

しかし、くらはたさんは、決して現状に満足はしていない様子。花市の翌日、東京のカフェを巡ったくらはたさんは、「自分のカフェを全部つくり直したくなって来ました」と言っていたし、花市の時も、彼女は自分に合格点をつけなかったようだ。その証拠に、今回、もみじ市への参加をくらはたさんにお願いした時、彼女がこんな返事をくれた。

「花市が終わったあと、もっとこうすればよかった。ああすればよかった、と姉達と反省会でした。和歌山から東京へ、生のケーキを持っていくのはとても大変です。でも、リベンジしたいキモチでいっぱいです。メールをいただいてから、姉達にまた手伝ってくれるか聞いてみたら二人とも快く引き受けてくれました。決心ができるまでお返事できなかったのですが。もみじ市、参加させてください!」

くらはたさんが、あれほど素晴らしいカフェやチーズケーキをつくり出すことができるのは、いつも“上”を目指しているからだと思うし、結局のところそれは、お客様にもっともっと喜んで欲しい、という思いが強いことに他ならないと思う。

もみじ市ではふわとろチーズケーキを出します、というメールをもらってから数週間後には、こんなメールが届いた。

「ふわとろ以外にネットで販売していないチーズケーキも準備していこうと思います。というのも、ふわとろをご予約いただいているお客様から、『他の種類のチーズケーキをゲットできるように、がんばってもみじ市に行きます』というメールを何件かいただいていまして。1種類より、選べる方がいいですものね」

みなさん、もみじ市では、はるばる和歌山県から旅してやってくるチーズケーキを、どうかお見逃しなく。そのチーズケーキには、くらはたさんの、「あなたを喜ばせたい」という思いがたくさん詰まっているはずですから。

*KUR@ARI・くらはたくみこさんに聞きました

Q1. 今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

前回持っていけなかったふわとろチーズケーキとふだん販売していないチーズケーキも持っていきます。あと小さい焼き菓子を数種類用意したいと思っています。

Q2.「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

カフェで販売しているはちみつと、カフェでのみ召し上がっていただけるチーズケーキです。和歌山に旅したような気分を少しでも味わっていただければいいなぁと思います。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

和歌山に住む私にとって、東京で開催されるもみじ市への参加はまさに「旅」です。
新しい場所ということで、また今からドキドキしていますが、今度はもっとリラックスして旅と音楽を楽しみたいです

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

旅先での出逢いは、より強くココロに残る気がします。
みなさんにも、ステキな出逢いがたくさんありますように。

*さて続いては、もみじ市初参加の方を紹介しましょう。玉ねぎを5時間炒めて作るものと言えば…。そうです、あのお店の登場です。

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feltico (麻生順子)「ハンドメイド・フェルト」

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秋がやってくると恋しくなる、フェルトのぬくもりと肌触り。美しい花のコサージュもアクセサリーも、ぽってりと丸いバッグも、カラフルなマフラーも、寒い冬がやってくる少し前のこの季節…キラキラと輝きはじめます。

9月に訪れた表参道で行われていたフェルト作家・feltico 麻生順子さんの「コサージュ展」。展示会場はヨーロピアンヴィンテージ・ショップ「cocotier」。そこはパリの街角にあるような、センスのよい大人の女性に似合うエスプリのきいたファッションアイテムが並ぶ空間。そんな素敵な空間で麻生さんの作品であるコサージュの花がいくつもいくつも咲いている様子は、まるで異国に迷い込んだような不思議な感覚を覚えました。

これまで麻生さんの作品は“ポップでカラフル”なイメージがありましたが、そこで目にしたのはシックな色使いがどこかノスタルジックな深いグレーとパープルのコサージュ、雪で作られたような白いコサージュの数々。今までとは違った新しい一面を見ることができてちょっと嬉しくなりました。

ミュージシャンの衣装などを手がけることもある麻生さん。やはり作品を作る時には、誰かがそれを身につけた様子を思い浮かべながら作るのでしょう。様々なシーンや好みに合わせられるように、同じシリーズの作品でもたくさんの色やパターンで作り、そして実際に身につけてみると立体的なシルエットが美しいものばかり。身につけてから初めてわかる、さすが!と思うところがたくさんあるのです。

ところでfeltico(フェルティコ)とは、フェルトのこどもという意味。羊の原毛からひとつひとつ時間をかけて作る手づくりの作品は、想いのこもった自分の分身=いとおしいこどもたち、というところから付けた造語だそうです。

作品ひとつひとつをよく眺めてみると、細かなところがとても丁寧に、そして可愛らしく施されていることに気付きます。キノコのようなお花のようなブローチは柄がクルッとなっていて不思議な形。でも、身につけてみると…これがとってもかわいいのです!実際、そのブローチを身につけている時、「かわいい!これは何??」と何度か聞かれたことがありました。

ひとつひとつの作品すべては、きっと麻生さんの思いがギュッと詰まった作品。麻生さんの手からはなれても、その作品ひとつひとつに込められた気持ちを受けて、いつまでも大切に使いたいと思うのです。

今回のもみじ市では、“おみやげもの屋”という新たなイメージで作品を作ってくださるそう。どんな作品たちが登場するのかとても楽しみではありませんか。もみじ市に訪れたなら、麻生さんの個性的でキラリと光る作品の数々をぜひ手に取ってみてくださいね。

*麻生順子さんに聞きました

Q1.今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

羊の原毛から手しごとでつくるフェルトの小物。

Q2.「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

今回は「旅の思い出の“かけら”のお持ち帰り」をテーマに、おみやげもの屋をイメージしたものを作りたいです。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

緑の川原でのんびりと、五感フル回転で「秋」を感じたいと思います。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

秋のピクニックを楽しむような気分で、「もみじ市」までおでかけください。
ここにくれば自分らしい”とっておきの秋”が見つかると思います!

*さて続いては、再びあの方が和歌山からやってきます! もちろん、あの貴重なチーズケーキを持って。

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桑原奈津子「焼き菓子」(25日)

Kuwahara

「こんなにおいしいチーズケーキ、初めて!」
あの時いただいたあの味は、私の人生における「おいしいチーズケーキ」の概念を変えてしまったのです!

料理研究家の桑原奈津子さんが作ったそのチーズケーキは、私が大好きなバナナの味が効いていて、それがチーズのコクとぴったり。甘さもちょうどよく、しっとりとしたおいしさ。濃厚なチーズケーキも好きだけど、この程よい加減も大好き! あれは、2年前のもみじ市でのこと。友人からいただいた一口のおすそわけが、以来、私の中の忘れられない味になりました。

もちろん、桑原さんのお菓子がおいしいのは、チーズケーキだけではありません。バナナのスコーンも、きな粉の味のクッキーも、ラズベリーの乗ったブラウニーも…どれも甘すぎず、やりすぎず、ストレートなだけに一つ一つの素材の持ち味がしっかり立っていて、本当においしいのです。見た目にちょっぴり遊び心があるのも魅力。

桑原さんの「粉」に対する情熱とその技術は、過去の製粉会社に勤めていた頃の、数々の研究に裏付けされています。その当時、桑原さんが担当していたのは、毎日のようにあらゆる粉を使ってお菓子やパンの試作品をつくること。粉のおいしさの引き出し方、配合、焼き方、使い分けなどを研究しながら、新商品の開発などをしていたそうです。

いつもは、愛犬のキップルと遊ぶのが大好きで、人前に出るのが苦手で、いつも恥ずかしそうにはにかみながら、こちらの質問にじっくりと考えて、言葉を選び、ゆっくりと話し始める桑原さん。でも、粉の話になると、そんなシャイな様子の中にも確固たる経験とノウハウが伺えて、「この方こそ、料理研究家だな」と感じるのです。

普段は雑誌や書籍などでしか見ることのできない桑原さんのお菓子ですが、もみじ市ではそれが実際に手に入るチャンスです! 毎回、その季節やテーマに合わせたお菓子を用意してくれる桑原さん。いつものように、ゆっくりじっくり考えて…そしてつい先日、もみじ市のために準備してくださるお菓子がようやく決まった、との報告がありました。それがとっても魅力的! ワイルドブルーベリーを使ったお菓子です。それは、カナダに自生する野生のブルーベリー。思いを馳せるのは、取材で訪ねたというプリンスエドワード島。そう、赤毛のアンの世界です。

どんなお菓子が登場するのか、今から待ち遠しいですね! ただ、桑原さんは、いつもお一人でご自宅で、コツコツとお菓子を作っていらっしゃいます。どうしても数に限りがありますので、「手に入れられたら超ラッキー!」。そんな思いで、ぜひお越しくださいね。

*桑原奈津子さんに聞きました。

Q1. 今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

焼菓子と、焼かないお菓子も。

Q2. テーマに合わせた作品があれば教えてください。

8月に、ワイルドブルーベリーの取材で、カナダのプリンスエドワード島に行ってきました。そのブルーベリーをつかったお菓子を作ろうかなと思ってます。旅の思い出を詰め込んだお菓子です。音楽は…、聴きながらつくるとはかどるのです!


Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

場所も広くなり、出店者数も過去最多。でも今までと同じように、知っている顔もたくさん、初めての顔もたくさん。これまで通りに楽しみたいと思います。


Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

ぜひお越し下さい。楽しみにしています。

*さて続いては、フェルトを使ってさまざまな作品を生み出すあの方の登場! その作品は、まるで彼女の子どものようで…。

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get well soon 「自家製酵母パンと粉のお菓子」

Get

“get well soon”
わたしの元気のおまじない。最初にこのお店の名前を目にしたのは、雑誌クウネルの創刊号。本も半分を過ぎたころ、福島県にあるパン屋さんのことが紹介されていました。なんてあたたかい名前のお店なんだろう。それ以来、心がしぼんだり、身体が元気のない日にはこの言葉がわたしのおまじないのようになりました。

「get well soon、すぐによくなりますように」

おまじないの力が彼女に届いたのでしょうか。今年の夏、福島で行われた「FOR 座 REST」で出会うこととなりました。彼女とは、自家製天然酵母パンと粉のお菓子「get well soon」店主・八代絵里子さん。クウネルに掲載されてから6年、現在は福島県東白川郡で小さなパン屋さんを夫の美智彦さんと2人で切り盛りしています。

パンに使われている自家製天然酵母は、八代さん自ら季節の果物からおこした酵母菌に、石臼で自家製粉した国産小麦全粒粉を種継ぎしたもの。基本的にはこの酵母・粉・水・塩の4つの材料で作られているパン。

そしてすべての材料は、自然のエネルギーをたくさん蓄えたものを選び、それらをまるごと使うようにしているそう。砂糖や卵・乳製品など動物性のものも使いません(一部商品を除く)。その訳は「なるべくシンプルに素材の味が伝わってくるような食べ物づくりを、そして、なるべく身体に負担のかからない食べ物づくりを心掛けているから」と八代さんは言います。

確かに、八代さんの作るお菓子は、素材の持つ甘さやおいしさを生かして、甘酒や水あめなどの必要最低限の甘さを加えるのみ。お菓子から「砂糖」を引き算したら・・・甘くない? 答えは「いいえ」。甘いのです。その甘さの感じ方は人それぞれ。でも、ひと口目には「粉らしさ」を。もうひと口食べて、よーく噛んでみると、独特の「甘み」と「旨み」がやって来ます。

数年前にお母さんになった八代さん。お子さんを授かり、妊娠してから、より“食べること・食べるもの”について考えるようになったのだとか。材料に砂糖、卵、バターなど動物性のものを一切使わなくなったのもお子さんがきっかけだといいます。

「女性だからこそ感じられる自然の欲求。妊娠して感じた、子供を守るという意味で働く自然の感情。その気持ちのままに選んだのが今のget well soonのパンやお菓子の材料なのだと」と八代さん。この人の作るパンが身体にしみじみおいしい理由は、この“根っこ”の部分にあるのだと思いました。

あのお会いした夏の日に「ぜひもみじ市へ」と、お誘いしてからあっと言う間の数カ月。get well soonが、秋のもみじ市へ福島からたくさんのパンや粉のお菓子を連れて、“旅”してやってきてくれるのを心待ちにしていました。1日目はパンやお菓子中心に、2日目は、クッキーなど日持ちするもの中心に販売できたら、と考えてくれているそうです。

みなさん、ぜひ河原に腰をおろして、すぅーと深呼吸。ゆっくりとget well soonの「秋味のぎゅっと詰まったパン」を味わってみてください!

*get well soon・八代絵里子さんに聞きました

Q1. 今回、もみじ市ではどんな作品を発表しますか? 

いつものget well soonそのまま、秋の素材を素直に生かしたものを。

Q2.「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

まだ未定ですが・・・旅に携えていけるようなパン、というのを考えてみようかな、と思っています

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか? 

すべてはじめてのことなので、緊張しています。いつもは通販でお届けしていたお客さまに直接手渡しできると思うので、それが楽しみです。あとは他の出店者のみなさまとの交流など楽しめたらと思っています。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様に メッ セージをお願いします! 

いつも通り、おいしくな~れとひとつずつ手作りしたものを、ちょっと遠く福島から運んでいきます。いつも食べてくださっていた方にも、はじめて手に取ってくださる方にも、喜んでいただけるように、と思っています。青空の下、パンやお菓子を直接お渡しできるのを楽しみにしています。

*さて続いては、皆さんおまちかね、雑誌等で大活躍のあの方の登場です。人は彼女をこう呼びます。「粉に愛された料理研究家」と。

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すみや「ロールキャベツ屋」(26日)

Sumiya

あの幻のロールキャベツが、もみじ市に帰ってきます!

春の花市であっという間に売れ切れてしまった「すみや」のロールキャベツ。ふるまってくれた角田夫妻は、ご両親が経営する居酒屋「まるみ」で、日々腕を鍛えています。「すみや」は、二人の熱い想いがぎゅっと凝縮された1日限定のお店なのです。

「食べた人が喜んでくれて、健康になってくれる料理をお出ししたいのです」
もみじ市に向けて角田家で開催されたロールキャベツの試食会で、いろいろなお話を伺ってきました。

毎日の食事が心と体をつくること、それをご自身の体験から実感したこと、たくさんの人に伝えていきたいこと。お二人の言葉からは、食に対する熱い想いがあふれています。

そして台所には、使いこまれた道具や、美しい器に大きなオーブン。一目で料理好き、おもてなし好きだとわかる心のこもった台所です。美味しい料理がうまれてくる場所を見て、ますます角田夫妻の料理が大好きになりました。

それではお待ちかね、ロールキャベツのご紹介をいたしましょう! 茨城のじねん堂さんという農家のご夫婦の作られた穀物や菊芋チップス、鶏肉を合わせて味噌で味付けをします。キャベツを巻いてじっくり煮込んだら、自家製トマトソースをかけて頂きます。ポイントとなる菊芋はシャキシャキとした歯ごたえ。体調がととのって、肌がきれいになる効能があるとか。皆さんの健康を気遣う角田夫妻ならではの、美味しくてヘルシーなロールキャベツです。

さらに今回は、真秀(まほ)さん特製のスコーンが初登場。味噌風味のスコーン、これがとても香ばしくて美味しいのです! 他では味わえないこのお味、ロールキャベツと一緒にぜひお召し上がりくださいね。スコーンはお持ち帰りもできますよ。

とても息の合った角田夫妻ですが、実は性格がまったく違うのだとか。石橋をたたく前に渡ってしまう、音楽とギターを愛する和彦さん。一方、真秀さんは石橋をたたく前にじっくり考えるタイプ。お料理や手芸などものづくりが大好きで、料理を通して人と人との輪をつないでいきます。そんなお二人がお互いを補い合って、相乗効果で美味しい料理が生まれるのでしょう。

もみじ市では、1日限定「すみや」の心と体にやさしいロールキャベツ、そして角田夫妻にぜひ会いにきてくださいね。

*すみや・角田夫妻に聞きました

Q1. 今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?
   
穀物と、秋らしい食材をくみあわせた一品をと考えています。
 
Q2.「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!
   
人との出会いも旅の楽しみのひとつ。
近かったり、遠かったりの数多くの旅で知り合ったおいしさのヒントが味の決め手になっています。
 
Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
   
前回は、初参加で余裕が無く気がついたら終わっていたという感じだったので、今回はいらしてくださった方々と少しでもお話もできたらと思っています。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

出店しているほうも、お客さま以上に楽しんでしまっているかもしれない? くらいに穏やかな空気の流れる市です。
おひとりでも、ご友人とでも家族や恋人とでも、それぞれに楽しんでいただけると思います。
河原での1日を、皆さんとすごせたらと心待ちにしています!

*さて続いては、福島から、あのパンやさんが初参加です。そのパンを食べると、なんだか、“すぐに良くなりそうな”気がしてくるんですよねぇ…。

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升ノ内朝子「勝手気ままな紙雑貨」

Asako

升ノ内朝子さんの今回のテーマは、「勝手気ままな紙雑貨」。はてさて、一体何だろう、と思われる方、まずは升ノ内さんのご紹介を致しましょう。

升ノ内朝子さんは、『リンカラン』『めばえ』『mini』などの雑誌のイラスト、書籍の挿絵、CDジャケット、絵本などを手がけている、現在、大人気のイラストレーター。升ノ内さんの描くイラストは、線がすっと綺麗に通っていて、色彩バランスの清々しいものばかり。独特の、しかしどこか懐かしい思いを抱かせる、美麗かつキュートな世界が、見る者の心をわしづかみにして止みません。

素顔の升ノ内さんは、彼女の描く絵柄のように、どこかお茶目で温かみのある方。常に遊び心は忘れません。例えば、「今日のお手紙」で升ノ内さんが連載している「勝手に記念切手」。これは、升ノ内さんが世界各国で起こった歴史的出来事(記念日)をフューチャリングして、勝手に記念切手を作るという連載。これが、「どこから見つけてくるの!?」と感嘆してしまう面白い記念日ばかり。そして、出来上がった切手は(完成までの丸二日間かかるとか!)、とってもかわいいばかりではなく、本物の“切手らしい切手”で、「こんな切手があったらいいのに!」と思わず叫んでしまうような作品なのです。

その他にも、ご自身で新しいカードゲームを考案・作成されたり、当たることは全く保証しない「当たるかも占い」を作ってみたり。みんなに驚きと楽しみを分け与えてくれる、ウィットにとんだ作品を作ってくれるのです。そして、その作品のひとつひとつが、とってもかわいくて、完成度が高いのです。

実は、今年の4月に行われた花市のDMのイラストを描いてくれたのも升ノ内さんでした。ご覧になった方もいらっしゃるかともいます。あのイラスト(花市ブログのヘッダーのイラストでもあります)が、「見ているだけでわくわくしてくる!」と大好評だったのですが、なんと升ノ内さん、今回のもみじ市で、あのイラストの中の「旅の一団」をモチーフに“何か”を作っていくれるという噂が!

今回も、その卓越したアイデアとユーモアで、“勝手気ままな”紙の雑貨を作ってくださるとのこと。一体どんな作品が多摩川の河原にやってくるのでしょうか? さぁみなさん、わくわくしながら升ノ内さんのブースへお越しください。間違いなく、愉快でキラキラした作品たちにお目にかかることが出来るはずですから!

*升ノ内朝子さんに聞きました

Q1.今回、もみじ市ではどんな作品を発表しますか?

いつもと同様、主に紙を使って雑貨を作ろうと思ってます。
文房具っぽい方向で…。

Q2.テーマに合わせた作品があれば教えてください?

変更の可能性は大いにあるのですが、
・世界の四大スライドセット
・楽器ハガキセット
・ギリシャ語単語帳
・あと、前回の花市のDMに描いた旅の一団がなんか気に入ってしまったので、これをモチーフにした何かを作ろうと思ってます。

Q3.新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

木立の中でのイメージがすっかり定着していたもみじ市、広々とした新しい場所で一体どう見えるんでしょうね~。楽しみです。

Q4.もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

私自身、このもみじ市を通して初めて知る作家さんやお店がいっぱいありました。
今回で3回目の参加なのですが、前回あたりからやっと私もみなさんの作品をじっくり見たり味わったりすることができるようになり、改めてその内容の充実っぷりに驚いてます。
どれもその日その場所で買わなければもう二度と出会えないようなものばかり。
こんなにセンスよく、あたたかい市はなかなかないですよ!
私もそこで、みなさんにお会いできるのを楽しみにしています!!

*さて続いては、花市で大好評だった幻のロールキャベツを作るあのファミリーが帰ってきます!

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小谷田 潤「陶器」

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彼は情熱的な人だ。どんなことにも、いつも100%でぶつかっていく。
彼は愛情深い人だ。仲間を大切にし、家族を大切にする。
彼は勉強家だ。次々と新しい作品を生み出し、そのたびにどんどん魅力的になっていく。
彼は乙女心の持ち主だ。女性たちの心をくすぐる、あのかわいらしいポットや器が、そう物語っている。

彼と初めて出会ってから2年が過ぎた。あれは初めてのもみじ市のこと。私たちからの、なにやら訳もわからないイベントのオファーに、なんのためらいもなく出店を快諾してくれた。そのイベント当日は自身の結婚式当日だというのに、終わったらすぐに京都からかけつけてくれた。さらに、そんな人生の大切な時期にも関わらず、イベントで出すカレーのために、イメージに合わせた器を焼いておいてくれた。私の記憶にある彼のエピソードは、出会った当初から、いつもまっすぐで、熱い気持ちと優しさに溢れている。

初めて出会った彼の作品が土鍋だったから、陶芸家・小谷田潤さんの作品といえば、まず土鍋を思い出す。我が家にもあるその鍋は、寒くなるとたびたび小さなコンロとともに食卓に登場し、私たちのお腹と心を満たすのに活躍してくれる。知り合いの料理人が、我が家でその土鍋を使って炊き込みご飯を炊いてくれたとき、火のまわりと保温性のよさに感激していた。料理下手の私がつくる時でさえ、大らかにうけとめてくれて、じんわりとおいしくしてくれるし、そのずどんとした形や、土らしい表情も気に入っている。

もちろん、食卓に頻繁に登場するのは、鍋だけではない。ふっくらしたポットもコーヒーカップも取り皿も、気がつくと小谷田さんの器を手に取っている。「使いやすいから」と言えば簡単なのだが、しっかりした厚みはざっくり使っても安心だし、素朴な質感と色、シンプルな形は、けっして料理を邪魔せずにそっとまわりから支えてくれる。手に取ったとき、少しざらついた表情から伝わる料理の温度は、家庭料理の温かさまで伝えてくれる。家でのご飯が、小谷田さんの器を使うことで、ちょっとごちそうになる。

最近の作品では、いつものベースにさりげなく模様が入ったり、蓋モノだったり、空色だったり、バリエーションが増えていて、それがとてもかわいくて、心をくすぐる。実用的だけでない、そこにそれがあることで、暮らしがもっと楽しくなるような器。

そして、これからの小谷田さんの作品も、きっとどんどんと変わっていくだろう。彼は今年、30歳を迎えた。この春、父親になった。これまでよりも、もっと愛情深く、大らかで、優しくて、まわりを包み込むような器を作っていくに違いない。陶器が子供たちにできることを探し、新しいものを生み出してくれるだろう。

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今回のもみじ市では、これまでの定番のもの、最近のもの、「涙つぼ」と呼ばれる小さいものから、大きな鍋、さらにもみじ市のための新作も。さまざまな作品を持ってもみじ市に登場してくれるという。とにかく、たくさんの種類とたくさんの数を取りそろえて。そして、とっておきの作品が、写真の顔出し看板(?)。旅と言えば記念写真。記念写真といえば、これ。子供用の小さな顔出し壺も用意しているのだとか。「種類と数の多さでなんぼのぼくですから」とご本人は言うが、そのサービス精神こそ、彼の情熱的で愛情深いところに違いない。

もみじ市を直前に控えて、明日から3日間、京都で個展を開く。さらにもみじ市会期中と重なる10月23日からは、福岡でも個展を開く。節目の年であり、通過点でもある、今の彼の作品展。もみじ市には遠い、という方は、ぜひ個展で彼の作品に触れてほしいと思う。

*小谷田 潤さんに聞きました

Q1.今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

ポットや鍋など日々使うもの。その他、いろいろ。今回は、白、黒、水色の3色です。

Q2.「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

旅先で見かける光景をイメージ。子供も楽しめるようなものを作りたいです。ほかの作家とのコラボもできたらやります。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

気持ちの良い河川敷で、来てくれる人たちとのちょっとした会話を楽しみたいです。どうぞ、話かけてみてください。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

ここでしかできないことや見られないものがたくさん集まります。ぜひ。

*続いては、シュールでキャッチーな、あのイラストレーターのご紹介です。今回は、「紙」でどんな楽しい世界を見せてくれるのでしょうか?

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charan 山田亜衣「銅・真鍮雑貨」

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季節が変わるとき、ふと目にする自然の風景。黄金色に光る木々の葉。 冬に備えて葉を落として引き締まった枝。いつの間にか遠くへいってしまった小さな月…。変わってから気付く日々の些細なこと。

先日、恵比寿のホツミギャラリーで行われている山田亜衣さんの個展へ伺ってきました(10月13日まで開催中)。まっ赤な葉っぱのオブジェや、細かな星と無数の光がキラキラと輝くモビール。犬と人が追いかけっこをしている様子が微笑ましい振り子時計、そして金色の枝が美しいオブジェ…。亜衣さんの世界観がたくさんつまった展示でした。

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いつも自然体である亜衣さんの、朗らかさ、繊細さ、たくましさ、キュートさ、すべてのエネルギーがちりばめられ、作品自体も生き生きしているような展示でした。訪れるお客さんもそんな作品を手に取って
は眺め、エネルギーをもらっているように見えました。

亜衣さんの手から生まれるものは、自然のなかに存在する花、葉、枝、雲、月、星、人…などがモチーフになっているものがたくさんあります。 それらはすべて“銅や真鍮”という硬質な素材から生まれるのですが、どの作品も亜衣さんご本人のように楽しくて大らかでとっても温かいのです。

「お茶を飲みながら、みんなと団欒するような温かな空間を銅雑貨で作れたら・・」という思いが込められている山田亜衣さんの名前、 charan“茶欒”。その名前のとおり、もし亜衣さんの作品が生活のなかにあったならそれだけで楽しい空間になりそうな、元気がもらえそうな気がしてきませんか?

今回のもみじ市では、旅に出る時に楽しめるような小物たちをご用意してくださっている亜衣さん。旅に出る時には、亜衣さんの作品をそっとバッグに忍ばせて・・ぜひ一緒に旅へ連れて行ってあげてください。 きっと旅の楽しい時間を作ってくれることと思います。

もみじ市では、キラキラと輝く亜衣さんの作品を手に取って、そして、ご本人ともぜひお話をしてみてくださいね。

*山田亜衣さんに聞きました

Q1.今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

ストールピンやブローチ、アクセサリーなど、出かける時に楽しむ小物とオーナメントや花器、キャンドルホルダーなどのお部屋に飾って楽しむものを秋色の銅や真鍮でつくります。その他、新作考え中〜♪

Q2.「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

旅の風景、音のカタチ、いろんな物語を想像しながら、何を切り抜こうかなぁと、こちらもまだまだ考え中〜

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

広い原っぱと空の下。新しい風が吹きながらも、もみじ市らしい空間がつくれたらいいなぁと思います。いっぱい話して、いっぱい笑って、見て、聞いて、食べて!来て下さる皆様と一緒の時間を楽しみたいです。絶対晴れて欲しいですね!

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

こどもも大人も、ピクニック気分でもみじ市の旅を楽しんでいって下さいね〜

*さて続いては、最近の活躍が目覚ましい、あの情熱の陶芸家の登場です!

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kuboぱん「ベーグル」(26日)

Kubo

旅とパン。
はじめての海外旅行で出逢ったパンが「ベーグル」でした。ぷっくりまあるくて、つやっとしていて、そして真ん中にまあるい穴のあいたドーナツ型。その姿に“一目惚れ”。日本で見たことのなかったそのパンを、スーツケースにいくつものいくつも詰め込んで…。それ以来、旅先でパン屋さんをみつけるのが楽しみの1つになりました。

先日、箱いっぱいのパンが我が家に旅をしてきてくれました。たくさんの種類のベーグルたちがぎっしりと詰まって! 送り主は、このパンの作り主でもある「kuboぱん」の久保輝美さん。現在はパン教室を開催されたり、カフェのランチパン担当、イベントのみでの販売をされています。

届いたベーグルを早速頂きました。まずはそのままパクッ! ずっしり、しっとりしたおいしさ。次はレンジで少し温めてパクッ! もっちりもちもち感、焼きたてのおいしさ。その次は、トーストしてパクッ! 外側のサクッのあとにやってくるもっちりとしたおいしさ。ベーグルを好きな理由のひとつが、1個でいろんな顔が楽しめることです。

「ベーグルは私にとって、一番心が入っているパンなんです」
そう話してくれた久保さん。ベーグルを作り始めたきっかけは、あるカフェのオーナーさんから「アメリカで食べたベーグルがおいしかった。あんなベーグルを作って欲しい」と、頼まれたから。それからの半年は、粉の量やイーストなど思考錯誤を繰り返す毎日。ただただ、オーナーさんに「おいしい! これがあのベーグルだよ」と言ってもらえることを願って、一生懸命試作を重ねたそうです。オーナーさんの想っていたアメリカのベーグルはもう少しハードな食べ応えだったそうですが、日本人の口に合うように少しソフトに仕上げているそう。こうしてオリジナルの作り方にたどりついて出来上がったのが今のkuboパンのベーグル。

材料はいたってシンプル。基本の生地は、小麦粉・イースト・塩・きび砂糖。イーストは控えめに、お砂糖はきび砂糖を。油は使いません。「素材はできるだけ自然なものを使いたいと思って選んでます」と久保さん。シンプルだからこそまっすぐに粉本来のおいしさをしっかりと味わえる。そして噛めば噛むほどに甘みを増していくのです。

今回のもみじ市でも、久保さんは秋の河原にたくさんのベーグルを持ってやって来てくれます! 花市の時にも人気だったフランボワーズ&クリームチーズ味。秋色のエスプレッソ&キャラメルチョコ味のベーグルをはじめ、他にも数種類のベーグルがずらりと並びます。もみじ市の時期においしく実った季節のくだものを使ったベーグルも登場するとか。みなさん、どうぞお楽しみに!

*kuboぱんさんに聞きました

Q1. 今回、もみじ市ではどんな作品を発表しますか? 

ベーグル数種類と、その他のパンも持っていきます。

Q2. テーマに合わせた作品があれば教えてください。

小さな旅「もみじ市」に来てくださったお客様の思い出に残るようなベーグルを考えています。kuboぱんエコバックとともに、お客様みなさんが無事に家路に着きますように・・・と願いを込めてパンを焼いていきます。 

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか? 

スタッフの方々、出店される方々、お客様との交流を楽しみにしております。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様に メッ セージをお願いします! 

秋・本番!皆様にとって楽しい季節となりますように。

*さて続きましては、銅と真ちゅうを自在に操りかわいい作品を生み出すあの方。最近、作品がどんどん素敵になっています!

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あんざい果樹園「旬の果物」

Anzai

取材で訪れた長野県の酒蔵で、興味深い光景に出会ったことがある。麹つくられている「室」の中に入った時、片隅にあるスピーカーからモーツァルトが流れていたのだ。誰もいない小さな部屋の中でなぜ? と不思議に思っていると、案内してくれた杜氏が「麹に“聴かせて”いるのだ」と説明してくれた。発酵中の麹にモーツァルトを聴かせると、とても甘く、まろやかな日本酒が出来上がるのだと言う。実際、その酒蔵が生み出す酒は、極めて上質でふくよかな甘みを感じさせる、極上のそれであった。

あんざい果樹園の果物たちにとって、あんざい果樹園の人々はモーツァルトだと思う。福島の大地で育ったりんごや梨や桃をガブッとかじりついた時の甘美な美味しさは、まるでモーツァルトが紡ぎ出す音楽のごとくそれに触れた者をひとときの幸福に導く安斎家の人々によってもたらされるのだ、と確信している。

4年前、ある雑誌の取材で初めて訪れた安斎家は、父と息子が果樹園を営み、母は器屋を営み、“嫁”がカフェを営むという、ずいぶんと魅力的な“取材対象”であった。実際取材をしてみると、どこを写真に写しても絵になり、たいへん魅力的だったのだが、話をしているうちに、本当の魅力は安斎家の人々そのものなのだと思うようになった。

訪れる者すべてをわが子のように迎えてくれる大らかさ。押しつけがましくない(でもそれはこちらに余計な気遣いをさせないための配慮だと思う)ホスピタリティ。そして、“都会の人”とは明らかに違う自然で、優しい笑顔。

東京から決して近くはないこの場所に(もちろん東京より遠いところからも)、一年中たくさんの人が訪れるのは、cafe in caveを訪れる目的もあるだろうし、器や あんざいを訪れる目的もあるだろうし、果物を買う目的もあるだろう。しかし、結局のところ、みんな安斎家の人々に触れたいのだと思う。迎えられたいのだと思う。

安斎家を訪れた者たちは、安斎家の人々の大らかな優しさと笑顔をいただき、心の中に甘美なる幸福感を宿して帰っていく。あんざい果樹園で育つりんごに宿っているのと同じ、甘くてふくよかな幸福感を。

*あんざい果樹園・安斎伸也さんに聞きました

Q1. 今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

100%旬のくだものと、色んな品種の手搾り林檎ジュース。
シンプルですが、僕が育てたくだもの、と、これまた僕が洗って絞るジュース。かなり濃いです。

Q2.「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

畑にはいつも、音楽と笑いと鳥の鳴き声がありますが、そんな風景を思い描いて、果樹畑に旅する気分を味わっていただきたい。
旅といったら林檎?じゃないですか??
歴史あるフルーツ、世界共通、旅のお供。
そんな、感じを日本でも味わっていただきたい。
袖でガシガシ拭いて、アム、シャキ、ジュワー…。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

河川敷ということで、自然をいっぱい感じれそうで、いつもの自分でいけそうです。ちょっとそこまでキャンプしに…、といった気持ちで参加します。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

すべてのものにはつくり手があります。その、つくり手自身が熱く深い想いを込めた作品をもっての参加です。普段、表に出ない人が集まる市。作品を求めるのもよし、その裏のつくり手チェックに来るのもよし。それぞれの楽しみ方で満喫してください。

*さて続いては、とってもおいしいベーグルを焼く作るあの方の登場です。今回も一日のみの出店なのでお見逃しなく!

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成城・城田工房「自家製ハム・ソーセージの焼売り」

Shirota

ひとり暮らしをはじめたら、憧れていたことがありました。それは日々のお買い物。トマトはあのいつも元気なおじさんの八百屋さん。さんまは角の魚屋さん。コロッケのおいしいお肉屋さん。なんでもそろったスーパーではなく、自分の住む街の、店主の顔が見えるお店で買い物すること。

この夏、その中にもうひとつ、「街のハム・ソーセージ屋さん」が加わりました。

彼を見かけたのは、狛江の夏祭り。お好み焼きやたこ焼きなど、お祭りらしい屋台が並ぶ中、彼のいる場所だけ、ちょっと“浮いて”いました。彼は、淡々とソーセージを焼いていました。どうやら、ソーセージのこととしか頭にないみたい? 肉が焼ける香り、音。青空の下、くいしんぼうにはたまりません。まずは焼きたてのソーセージをひとつ買って食べて…。またひとつ、そしてさらにひとつ。一日でいくつソーセージを食べたことか。彼のその姿勢がそのまま味になったようなソーセージ。素直においしいと思いました。

話を聞いてみると、彼は、今年7月に狛江市にオープンしたばかりのお店の店主だということがわかりました。ハム・ソーセージ工房「成城・城田」の店主・城田豊仁さんは、農業大学時代からソーセージを作り続けて15年。最初から独立することを視野に入れて、5店舗ものハム・ソーセージの名店で修行を重ねてきたそうです。

材料となる新鮮な豚は、大学時代からの友人である群馬県吾妻郡・片桐農場から直接仕入れています。豚1頭の骨を抜き、3部位にわけられた状態でお店に届きます。それを城田さん自らの手で部分ごとにわけ、成形し、薫製し、保存料・着色料・増量剤を使わずに、たったひとりで、肉本来の風味を最大限に生かしたハム・ソーセージに仕上げていきます。

商品のひとつ、「こだわりの布巻きハム」。普通はビニール製の膜に入れて成型して丸いハムの形にするそう。城田さんは、ひとつひとつ手作業でハムを布に覆って成型。だから形は少しデコボコしているけれども、出来上がりがとてもやわらかく、しっとりしたハムになります。

その横に置かれた、なにやらちょっと変わった形のウインナー…ぐるぐると渦巻きのように巻かれています。名前はその名も「うずまきちゃん」。実際にお店で買えるうずまきちゃんは直径7cmほどの大きさ。

1カ月ほど前の夏の日。出店者の方とスタッフ総勢約40名が集合し、もみじ市親睦会がありました。素朴でおいしいごはんを囲んでのもみじ市らしい親睦会。初めて参加する作家さんやスタッフもいて、最初は皆ちょっと緊張の面持ちでしたが、そのときにこの「うずまきちゃん」こと、ぐるぐるウインナーがその場を明るく和やかにしてくました。なんと城田さんが、直径30cmほどのホットプレートに合わせて、もみじ市特製、大きなぐるぐるウインナーを作ってくれたのです。

さあみなさん、食べておいしい見て楽しい、お祭りにはぴったりなぐるぐるウインナーが、“大人のお祭り”もみじ市に初登場です! ぐるぐるウインナーはペロペロキャンディーのように棒がついているので、片手で手軽に食べれるそう。河原のお散歩にぴったり。他にも、もみじ市のテーマである“旅”から、城田さんがいろんな国をイメージして作ってくれる味のウインナーも並びます。また、どうやら四分一亜紀さんのsunny day sandwichの中にも城田さんのソーセージが登場するという噂。

もみじ市では、鼻を効かせて、焼きたてのウインナーの香りを探してくださいね!

*成城城田・城田豊仁さんに聞きました

Q1. 今回、もみじ市ではどんな作品を発表しますか? 

大人も子供もわくわく食べれるように、うずまきちゃんこと「ぐるぐるウインナー」をペロペロキャンディーのように棒にさして出します。

Q2. テーマに合わせた作品があれば教えてください。 

旅にちなんで、いろんな国を思わせるような・・・日本風味:わさび、ドイツ風味:ドイツの香辛料を使った絹(きぬ)びき、イタリア風味:トマトとバジル、インド風味:カレー、ブラジル風味:ガーリック入り極粗びき、など数種類の味のソーセージとハム・ベーコンを焼いて販売する予定です。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか? 

初めて参加させていただくので、食べてもらってすぐの生の声を聞きたいです。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様に メッ セージをお願いします! 

国産の豚を使った、まざりけのない自家製の味を食べてください!!

*さて続いては、秋といったらあの赤くて甘い食べ物。東北からあのファミリーがやってきます!

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大久保優の台湾食堂「台湾小吃」(25日)

Okubo

「ジュジューッ」「ジャッジャッ」台湾の屋台はエネルギッシュ! 観光客や地元の人々が入り交じり、常にたくさんの人であふれかえっています。カラフルでジューシーな台湾フルーツ、台湾の香辛料・五香粉と魯肉飯の甘い香り、そしてパクチーの魅惑的な香り漂う麺屋さん…。どこを見渡しても「食・食・食」そしてそれを食する「人・人・人」! そんなエネルギーに満ちた国、台湾へ皆さんは訪れたことがありますか?

今年の春、私は大久保優さんと一緒に、台湾を旅しました。台湾人の大久保さんが案内してくれる台湾の街は、それまで何度か訪れてことのある街並みを、何倍にも何十倍にも刺激的でワクワクするものに変えてくれました。とにかく台湾はエネルギッシュな街。そして、台湾という国で暮らす人々の“食”に対する意識が強いことを身をもって感じました。

そんなエネルギッシュな街・台湾で育った大久保さんは、多くの人に台湾の味を知ってもらいたくて、いつもみんなに食材にまつわるストーリーや文化について教えてくれます。普段は2人の子供の優しいお母さん。そんな大久保さんが作る台湾家庭料理は本当においいのです!

「作るの簡単よー」と言いいながら、私達に台湾料理を披露してくれる大久保さん。現在では台湾料理講座も開いています! ヘブンズテーブルにて時々行っていますので、気になる方はぜひ参加してみてくださいね。

さて、もみじ組にも大ファンが多い大久保さん、今回は、みんなの期待に応えてくれ、なんとご飯とデザート両方を準備してきてくれることになりました! まず、ごはんは魯肉飯。魯肉飯とは豚肉(魚ではありませんよ!)をしょうゆや酒などで煮込んだものをご飯にかけたもの。今回は、ご飯の部分を、もち米かビーフンどちらかを選べるという楽しさ! あのですね、ここだけの話、これ、本当においしいんです…。

そして、デザートはもちろん、台湾スイーツ! 台湾へ旅したことがある人はきっとご存知の芋圓のデザート、緑豆や小豆や麦の入ったお汁粉です。実は8月に経堂の「ROBA ROBA cafe」で行われた「今日のお手紙祭り」で、大久保さんにこのお汁粉を出してもらったのですが、大好評。台湾に行ってことのある多くの人が、「台湾で食べたお汁粉よりおいしい!」と感激していた一品です。やはり、現在は日本で生活する大久保さんだからこそ、日本人の舌に合う味わいを知っているのかもしれませんね。

みなさん、今回大久保さんが用意してくれるのは、この機会を逃したらなかなかお目にかかれない台湾料理ばかりです! 秋の河原に一日だけ出現する、小さな台湾屋台へ、ぜひお越しくださいね。

*大久保さんに聞きました

Q1. 今回、もみじ市ではどんな作品を発表しますか?

魯肉飯(ビーフンともち米の2種類を準備していきます)
台湾のデザート(緑豆と小豆と麦のお汁粉)

Q2. テーマに合わせた作品があれば教えてください。

台湾という違国の味をぜひもみじ市にきて食べてもらいたいです!

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

川のそばで楽しい雰囲気を自分も楽しみたいです。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

もみじ市に実際にきてみないと、この楽しさはわからないと思います。ぜひ遊びにきてくださいね。

*続いては、狛江が誇るニューフェイスの登場です。お弁当のおかずにぴったりのあの人気者が、ぐるぐる巻かれてやって来ます。

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ピザなちゅらramo「イタリア屋台の味!」(25日)

Natura

いま思うと、始まりはあの時だったのかもしれない。

2004年4月。私たちは1冊のフリーペーパーを作った。タイトルは「Komae life is so nice」。

私たちは、ここ、狛江という町が好きだった。都心にほどよく近くほどほど遠い、この町ののんびりしたところが気に入っていた。多摩川から流れてくる風は、いつも気持ちよかった。全国で3番目に小さい町ということも誇りだった。

だから、この町でもっと楽しく暮らし、もっとおもしろいことを発見していきたいと思った。

そのフリーペーパーでは、私たちが訪ねて本当においしかったお店や心地いいカフェ、狛江のヒーロー「コマレンジャー」や多摩川で練習する草野球チームなどを取材し、紹介していった。そして、今日ご紹介するこのお店も、私たちが大好きなお店として、このフリーペーパーで紹介していたのだった。

電話でオーダーしてからおよそ30分。あの幸せの箱が届く。すると、もう既においしそうな香りが立ちこめている。熱々の箱を受け取って、フタを開けると、フレッシュな野菜ととろけるチーズ。そのまわりにはふっくら焼き焦げた茶色い生地。その生地には、イタリア産の天然ビール酵母と無添加無農薬栽培の小麦、天然岩塩が使われている。体にやさしい上に、隅から隅までほんとうにおいしい。初めていただいたときから、そのおいしさに感激し、ファンになり、何度もオーダーするようになった。こんなお店が狛江にあることを嬉しく思った。

その小さなお店は、もみじ市の会場となる多摩川からほど近い、水道道路に面した場所にある。お店といっても、宅配専門のお店だから、カウンターの向こうに大きなピザ釜が堂々と置いてあり、その奥にはキッチンがあるだけ。その中で飯塚稔さんと伴子さんご夫婦は、オーダーを受けてから1枚1枚生地を広げ、ピザを焼いては配達している。心を込めて手から手へ。

実はこの8月、もみじ市の出店者数組に集まっていただき、多摩川の下見会と説明会を行った。出店者のみなさんのお腹を満たしてもらうための食事を考えたあげく、私たちが思いついたのは、ピザなちゅらさんにピザを宅配してもらうことだった。そして、それが大好評だったのだ。「こんなにおいしいお店があるなんて!」「狛江っていいなー!」。私たちは、このお店が狛江にあることの喜びを改めて感じた。

ならば、もみじ市に出てもらおう! そして、狛江の良さをもっと多くの人に知ってもらおう! 4年前のフリーペーパーのことを覚えてくださっていた飯塚さんは、少し考えながらも、快く了解してくださった。そして、この日のためのスペシャルなメニューを用意してくれることになった。それは、イタリア屋台を彷彿とさせる味。もちろん、あのピザも添えられて。

私たちが大好きな、そして出店者のみなさんを満足させたお店の味を、ぜひ、みなさんにも堪能してもらいたい。

*ピザなちゅらramoさんに聞きました

Q1. 今回、もみじ市ではどんな作品を発表しますか?

「イタリア屋台の味!特製グリーンソースで食べる牛のもつ煮、オーガニックピッツァ添え」

Q2. テーマに合わせた作品があれば教えてください。

もともとお店のテーマが日本にいながら安心で安全な美味しい本場イタリアのピッツアを楽しんで頂きたいというコンセプトなので、今回のお料理も多摩川の河原でちょっとでもイタリアを感じて頂ければと思います。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

今回が初めての出店なので何もかもが新鮮でドキドキしています。お客様や他の出店者様、もみじ市スタッフ皆様とワイワイ楽しみたいです。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

素敵な作品や素敵な人達に出会える場になると思います。多摩川の河原も東京ながらのんびりした良い所です。敷物をもってのんびり秋の一日を楽しんで下さい。

*さて続いては、台湾屋台が再びもみじ市にやってきます! 本国でいただく台湾料理よりも、もっとおいしいという噂も…

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椿野恵里子「カレンダーと旅の展示」

Tsubakino

この人は、本当に表現者なのだなぁと思った。
今年6月に発売された、椿野恵里子さんの初めての著書『風景のあとに―カレンダーのくれたもの』を読み終えたとき、そう思った。実は、初めて本を手にした時、僕はなかなかそれを開くことができなかった。なぜなら、椿野さんの書く文章を読んで、もし、“何も感じなかったら”嫌だな、と思ったからだ。

僕は椿野恵里子という人の感性を敬愛している。椿野さんのつくり出すものを敬愛し、信頼している。椿野さんが撮る写真、椿野さんが選ぶもの、椿野さんが活ける花、椿野さんがつくり出す空間…。それらはいつも僕に、何かを感じさせる。日々の暮らしを慈しむことの大切さや、美しいものに囲まれて暮らすことの尊さを、彼女の素晴らしい“表現”が、いつも教えてくれる。

しかし、文章は別だ。昨今、著名な作り手やクリエイターがその暮らしぶりを綴ったエッセイや文章を目にする機会があるが、それらの中には、これは本当に読者にお金を払ってもらって読んでもらう文章なのだろうか、と思わせるものも多い。

だから、椿野さんの本を手にした時、なかなかそれを開くことができなかった。もし、椿野さんの文章を読んで、何も感じなかったら…。しかし、その心配は杞憂に終わった。椿野さんにとっては、「カメラ」や「花」と同じように、「言葉」も、彼女の感性や生き方を表現する“武器”になりうるものだった。

これからもきっと、椿野さんの表現の世界は、どんどん広がっていくのだと思う。僕はずっとそれを見続けていきたいと思うし、多くの人に見て欲しいと思う。

最後に、先月の初め、椿野さんのインタビューをした翌日、「今日のお手紙」で書いた文章を転載させていただきます。みなさん、もみじの季節、椿野さんができたばかりのカレンダーを携えて再び大阪からやってきてくれます。彼女の表現を、彼女がつくり出す世界を、ぜひ間近で見つめてください。

彼女は、散りゆく花を慈しむように、その風景を写真の中にそっととじこめる。彼女は、移りゆく季節を惜しむように、その風景を写真にそっととじ込める。彼女によってとじこめられた風景は、やがて、「カレンダー」に生まれ変わる。
花も、季節も、カレンダーも、時の流れとともにその“命”を終えるもの。そして、時の流れとともに、新たに命を宿すもの。
昨日、インタビューの途中、彼女は言った。
「花も季節も終わるけど、本当の終わりではないし、ぐるぐるまわっている。そして、その中に人間もいて、ぐるぐるまわっている」
彼女の写真の中には、移ろうことを運命づけられたものたちがもつ儚さがとじこめられているように思う。そしてだからこそ、それらが放つ刹那の美しさがとじこめられているように思う。
彼女の初めての著書の中に、こんな一説がある。
『花のすべてを写すことは、たとえ一生かかってもできないかもしれない。それでも、その花のすべてを描きたいと思うほどの心の揺れを、写真に込めたいと思っている』(P51より引用)
椿野恵里子さんのカレンダーづくりは、今年で9年目を迎える。

*椿野恵里子さんに聞きました

Q1. 今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

出来たばかりの2009年のカレンダーを持って行きます。
今回も花と果実、器と骨董というテーマの2種類です。
もみじ市で買って下さった方には、小さなおまけを差し上げたいと思っています。
それから、印刷の際に出来た紙の余白で、シンプルなノートのようなスケジュール帳を初めて作りました。こちらもお披露目いたします。

Q2.「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

「旅の展示」
旅先で出会ったもの、旅の写真、こころに残った風景、そして今回の旅先であるこのもみじ市という場所で出会ったもの。そのすべてが混ざり合って、自分の心の中にある風景をかたちにしたいと思います。この場所で2日だけ生まれるものがどんなものになるか自分も楽しみです。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

新しい場所で新しい作り手の皆さんと来てくださる皆さんとの沢山の出会い…、その場所で直接自分の手から作ったものを手渡しできることをこころから楽しみたいと思います。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

今まで何度か来てくださった方はもちろん、初めての方はぜひとももみじ市へ遊びに来てください。 旅するように、沢山の人たちと、手から生まれるものたちと、心地よい音楽に出会えると思います。

*さて続いては、新しいもみじ市の会場に最も近い出店者の登場です。1カ月前、もみじ組の舌をうならせたのは…

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木下宝「宝グラス宝パン」

Kinoshita

気持ちよく目覚めた朝に、おいしいパンとお気に入りのグラスに入った紅茶があったら…。きっとその日はお腹も心も満たされて、しあわせな1日のスタートがきれることでしょう。

本日ご紹介するのは、そんな朝のお供にしたい、しあわせの「もと」をつくり出している、ガラス作家の木下宝さんです。今回がもみじ市初参加の木下さん。シンプルだけれど、洗練された形が特徴的な、ガラスの器を作る作家さんです。初めて木下さんの作品を見た時、その無駄のない、すっとした美しさを持つグラスに、目が釘づけになりました。

「窯の前に立ったら、何も考えないようにしています」と、先日、木下さんはこう話してくれました。その時その時のガラスと向き合いたいので、あえてそうされているのだとか。透明なガラスの持つ美しさと色、形を意識して、正面からガラスと向き合っているからこそ、木下さんの作るガラスの器は、「宝もの」のようにキラキラと毎日の生活で光り輝くのだろうと思います。

そんな素晴らしいガラスの器を作る木下さんには、もうひとつの特技があります。それはパンをつくること。もともとパンを食べることが大好きだった木下さん。今から20年位前に出会った、酵母パンの味に感動して以来、実際に自分でも作り始めたのだそう。ガラスを作るのはとても時間のかかる作業。作品を作りながらパンを作る作業は、木下さんにとって時間的にも精神的にもとてもバランスがいいのだそうです。

毎日のようにパンを焼くという木下さん。パン作りの話になると目がキラキラと輝きだし、それにかける情熱はすごい! 実は木下さんのパンがすごくおいしい、という噂をいろんな方から聞いていました。そして、先日お会いした時に、木下さんが焼いたクロワッサンをいただいたのです! それはレモンの酵母を使い、発酵には季節や天候などの自然に任せ、ゆっくりと時間をかけたというもの。噛むほどに味がじわーっと染み渡って、それはそれは、ほんとうにおいしかったのです! 思い出したら、またあのパンに出会いたくなってきました。

さて、皆さんもうお気づきですね。木下さんは今回、ガラスはもちろん、手づくりのパンも販売してくれることになったのです! もみじ市当日は、「宝もの」のようなガラスの器と、木下さんの温かい思いが詰まった、おいしいパンを是非手に取ってみてくださいね。

*木下宝さんに聞きました

Q1:今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?


ふだん使いのガラスの器と自家製酵母のクロワッサン。

Q2:「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

「旅」というと、生活そのものって感じですね。とくべつなことではなくって、パンを作っているときも、ガラスを吹いているときも、そう、なにかをしている=旅している、のような気がします。だから、生活という旅の中で、自分の旅を心地よくしてくれるガラスの器とおいしくしてくれるパンを出展します。そして、音楽は、生活の音・・・パンを食べたときに出る「メリメリッ」とか「カシャッ」という音をめざします!!

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

今回、生まれてはじめて、自分の作ったパンを売ります。ガラス器とパン・・・2つのアンテナをはることで、いつもの倍の方々とめぐりあえるような気がします。そして、秋の河原は大好きな場所のひとつ。ススキの穂のコーラスに青空テント・・・そうなるといいなあ~。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

さまざまな素材と出会いがまんさいのもみじ市。た~くさん詰めて帰れるように、こころとおなかの両方、腹ペコにしてお越しください!

*さて続いては、あの作家さんが再び大阪からやってきてくれます! もうすぐカレンダーの季節ですねぇ…。

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ヘブンズテーブル「自家製酵母パン&酵母入りスープ」(両日)
「自家製酵母パン&自家製酵母パンのワークショップ」(26日)

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埼玉県川口市でヘブンズテーブルを営んでいるトミヤマトモミさん。そこでは日々パンづくりのレッスンと料理教室が開かれ、お仕事帰りのOLさんや主婦の方、パンづくりに興味のある若者からおばあちゃんまで様々な人たちがやってきます。

私がトミヤマさんと出会ったのは2年前、トミヤマさんの自家製酵母パンのレッスンに参加をしたのがきっかけでした。その時のトミヤマさんのレッスンがとても楽しくて、その後夢中になってあれこれと酵母をおこしてみたり、パンを焼いたりしました。

その後、トミヤマさんがもみじ市に参加してくださるようになってからは、自家製酵母パンのワークショップをメインに、パンの販売も数量限定で行ってくれました。果物や野菜など、自然の素材から酵母をおこして何でも作ってしまう姿は、まさに“自家製酵母クイーン”です。

でも皆さん。もともと、ヘブンズテーブルは「たくさんの人にオイシイ物を食べてシアワセな気持ちになってもらいたい!」という思いで始まった出張食堂。その魅力はパンだけではないのです。

今回のもみじ市で、我らがクイーンは新たなチャレンジ。八面六ぴの活躍を見せてくれます! まずは、大人気の自家製酵母パンの販売。こちらは季節の果物の酵母をつかった丸パン。どんな酵母パンが登場するかは、当日までのお楽しみに。さらにさらに、「ヘブンズテーブル」の出張食堂がもみじ市に初登場! 気になるメニューは…トミヤマさんが昨年訪れたフィンランドからインスピレーションを受けて作るスープ。フィンランド名産のジロール茸(日本名はアンズ茸)とポテト、そして隠し味にはディル酵母を使います。美味しい組み合わせに、想像するだけでホカホカと心が温まってきませんか? 

26日の日曜日には、お待ちかねの自家製酵母パンのワークショップを開催します。みなさんも身近な素材や食材でつくることができる自家製酵母パンの世界をのぞいてみませんか?

<ワークショップのご案内>
日時:10月26日(日) 13時00分~14時30分
参加費:3000円(当日のお支払い)
定員:8人(先着順)
持ち物:エプロン、タッパー(少し大きめのお弁当箱くらい)
→定員に達したため、お申し込みを終了させていただきました。

*ワークショップの流れ
酵母についてのお勉強(難しくないです)

生地をこねる

酵母パンの試食

自家製酵母の場合は発酵に最低で6時間位かかるので、こねた生地を持ち帰って頂いてご自分の家で発酵させ、焼いていただく形です。1次発酵、2次発酵 のパンの状態のサンプルは、こちらで作った物を用意しておきますので、参考にしていただければ幸いです。自家製酵母&パンを作るための詳しい資料もお渡しします。

*トミヤマトモミさんに聞きました。

Q1:今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

自家製酵母パン、酵母入りスープ、自家製酵母パンのワークショップ

Q2:「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

旅は昨年行ったフィンランドで食べたスープを思い出してスープを作ります。音楽はticomoonの「Raspberry」に合わせてラズベリー酵母のパンも作ります。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

どうなる事か今からワクワクしています。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

今回から場所も変わり新たなもみじ市になります。場所も内容もよりスケールアップしたもみじ市にぜひお越し下さい。皆様に会えるのを楽しみにしています。

*さて続いては、初登場の作家さんが富山県からやってきます。ガラスとパンの幸せな関係とは…?

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成田理俊「鉄」

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木、土、革、ガラス、布、羊毛、紙、銅、植物、野菜、果物、そして音。

もみじ市の作家さんが使う素材はこれほどまでに様々で、彼らの手によって、それらごく身近な素材が、私たちの想像をはるかに越えた美しい作品に生まれ変わる。

それらの中に、今回新たな素材が、またひとつ加わることになった。その素材は「鉄」。

重い、硬い、無機質。そんなイメージばかりが先行する「鉄」という素材だが、成田理俊さんの作品はみごとにそれを覆す。初めて彼の作品を見たとき、「なんて繊細なんだろう」と思った。手に取ったS字フックは、その細さわずか2mmにも満たない。その表情はたたいた跡が残るマットな質感で、そこからは手作りならではの温度が伝わってくる。それでいて、実際に使ってみると「鉄」ならではの力強さは顕在で、かなりの重さにも耐える。

先日、成田さんに会いに、群馬県みなかみ町にある工房を訪ねた。「その前に、もしよかったら」と、彼の作品が置いてあるというカフェに案内してくれた。そこに備え付けてあった薪ストーブに、私は目が釘付けになった。すくっと立ち上がった真っ黒い立方体の箱は、無駄な飾りや装飾はなにもなく、すっきりとスマート。「きれいな薪ストーブ…」、思わずそうつぶやいてしまった。これも成田さんの作品だという。

初めて会う成田さんは、「説明するのが下手で…」と言いながら、丁寧に言葉を選びながら、ゆっくりと考え私の質問に答えようとしてくれる。その誠実さが、彼の作品と徐々に重なっていった。

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山の途中の畑の間に、ぽつんと佇むトタンの小屋。そこが成田さんの工房だった。最初に見せてくれた作品は、小さなスツール。その土台は、ひじょうに細く、軽やかなラインで組まれている。持ち上げると、すくっと軽い。座ってみれば、「鉄」ならではの安定感がある。あの、S字フックと同じ感覚だ。

「これまでの鉄の作品にはないものを作っていきたいと思っています。その中で、鉄だからできること、鉄でしかできないことを表現していきたい。それでいて、実際に使ってくれる人にも喜んでもらえたらいいですね」

細くて軽くて、シンプルで強い。その矛盾するような条件をすべて叶えてくれるのが、成田さんの作品なのかもしれない。

成田さんは、あの自然につつまれた工房の中で、今日も鉄をたたいているに違いない。直径2cmほどもあるような鉄を、熱してたたいて、また熱してはたたき、あの細さになるまで何度も何度も。まっすぐ均等に、美しく。

もみじ市では、フックや匙、お皿など、暮らしの中で使う小さなものを作って、やってきてくれるという。そして、もしかするとあの美しいスツールも。ぜひ、みさなんも実際に手にとって、その感覚を味わってみていただけたらと思う。

*成田理俊さんに聞きました。

Q1:今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

鉄を叩いて作った小物達を並べます。旅の行商を勝手にイメージしているので、お手製の台の上に小さいものを、ちょこまかと、という感じにしたいです。

Q2:「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

旅先でも使えるような鉄ものを、当日までの宿題にします。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

初参加なので、まずはがんばり、余裕も持ちつつ過ごせたらと思います。会場の風景や人との会話も楽しみです。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

当日、天気になることを期待しましょう。色々な作品達に触れる機会、楽しんでください。

*続いてご紹介するのは、香り高いあの“作品”もワークショップも大人気のあの方。さらに今回は、また新たな試みも考えてくれているそう。さあ、クイーンの登場です!

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四分一亜紀「sunny day sandwich」(25日)

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「とにかく晴れてくれ!」
そんな思いで名付けられた、sunny day sandwich。それは、この特別な日のためだけに用意される、ウキウキサンドイッチ。

なぜウキウキかって? それは、河原を歩いてウキウキ。青い空を見上げてウキウキ。お弁当を広げてウキウキ。おいしくてウキウキ。草むらに寝転がってひこうき雲を見つけてウキウキ。そして、夕方にはきれいな夕焼け……。

そんな日にぴったりのサンドイッチだから。

作ってくれるのは、スタイリストの四分一亜紀さん。ご本人も、まるで太陽のようにいつもその場を明るく、温かくしてくれて、そして、とても細やかな優しさを持つ。みんなを包み込んでくれるような存在の方です。きっと四分一さんがお母さんだったら、遠足の日に、こんなサンドイッチを作ってくれるんだろうなー。

ではここで、sunny day sandwichがどんなサンドイッチかをご紹介しましょう。

まず1種類目は、いろんな味のお楽しみ「ポテトサラダサンド」。使う材料は、まず、cimaiの妹・三浦有紀子さんが作るふんわりコッペパン。そこに挟むのは、drop aroundの青山剛士くんのお父さんが送ってくれる北海道のじゃがいもをベースに、知り合いの手作りハム屋さん(近日ご紹介予定!)の布巻ハム、そして、鈴木農園の野菜で作ったピクルスを混ぜ込んで。

続いてもう1種類はシンプルアンドストレートな「かぼちゃサラダサンド」。cimaiの姉・真紀子さんが作るどっしりパンに挟むのは、四分一さんが「自分史上、最高のかぼちゃです!」と語る、青山くんのおばあちゃんが育てた坊ちゃんかぼちゃとお父さんが育てたたまねぎ。

どうです、すごく贅沢なサンドイッチですね! もみじオールスターサンドイッチ! ところで皆さんの中にも、「なぜ、スタイリストの四分一さんがサンドイッチ屋さんを?」と疑問に思われた方もいらっしゃるでしょう。 実は、今年の8月、経堂にある「ROBA ROBA cafe」を1週間お借りし、「今日のお手紙祭り」を開催しました。そのときに、1日カフェ店主をやってくださった四分一さんのメインメニューがこの、ポテトサラダサンドイッチだったのです。それが、おいしいこと! 「ぜひ、もみじ市でも!」とお願いしたわけです。

ほら、ますます食べたくなってきたでしょ。

普段は、インテリアや料理のスタイリングで、雑誌を中心に活躍している四分一さん。もみじ市への意気込みをこんな風に語ってくれました。
「自分が素敵だな、と思うモノを集めて、その良さが最大限に生きるように見せるのがスタイリストの仕事。今回もそれと同じなんです。自分がおいしいと感じ、安心で安全、さらに、自分とゆかりのある人たちの素材を集めて、その良さを最大限に生かして『サンドイッチ』という形にスタイリングしてみたいと思います。付け合わせには、鈴木農園のピクルスともうひとのお楽しみをつけて、ランチパックにしますので、そのまま河原で広げて、ピクニック気分で食べてもらえたら嬉しいですね!」

最後にひとつ、お知らせがあります。四分一さんは10/11(土)〜23(水)まで、そのROBA ROBA cafeで、個展を開催します。こちらでは、いつもの素敵なスタイリングのお仕事が見られますよ。

話はもみじ市に戻って。みなさんも、一緒に祈りましょう!「どうか晴れてくれー!」

*四分一亜紀さんに聞きました。

Q1:今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

愛と感謝のサンドウイッチ。鈴木農園さんの野菜で作ったピクルスと、小さなお楽しみをセットにして。

Q2:「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

ポテトサラダサンドのセットは「violet hill」と名付けました。試作中に聴いていたColdplayの曲のタイトルです。
じゃがいもの花はうすい紫なので、北海道の紫色にそまった広大な丘を想像しながら。かぼちゃサラダサンドは、「a place in the sun」。大好きなstevie wonderの曲です。お日様のおかげでおいしくなったかぼちゃを味わっていただきたいことと、当日、晴れますようにの気持ちをこめて。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

正直、いっぱいいっぱいの状況なので、「楽しむとこ」が自分の課題で挑戦です。楽しんでいないと、楽しんでもらえないと思うので。それと、広い河川敷だとみんなの作品の見え方が違ってくると思うので、すごく楽しみ。あ!ライブも激しく楽しみです。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

広〜い河原が会場です。当日、曇っていたり風が強かったら、暖かい格好でお越しください。作家さんとはもちろん、お友達や恋人、ご家族とたくさんたくさん話をして、素敵な秋の日をお楽しみください。小さい子は迷子にならないようにね!

*さて、続いては、もみじ市に新たな素材を使った作家さんが初登場します。繊細なのに力強い。それは、あの素材だからできること。

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大西みゆき「ハロングラス」

Onishi

「Hallon glass(ハロングラス)」という言葉を聞いたことがありますか?なんとこれ、スウェーデンの言葉なのです。意味は、「木いちごのアイスクリーム」。

今回がもみじ市初参加となる大西みゆきさんは、茨城県在住のガラス作家さん。かつて、スウェーデンに滞在したことのある大西さんの作品には、「Hallon glass」という言葉が必ず書いてあります。「glass」は英語だと「ガラス」。それに、ハロンのちょっとまぬけな音感。でも本当の意味は、「木いちごのアイスクリーム」というかわいらしさに、大西さんの乙女心がユラユラ揺さぶられたのだそう。

初めて大西さんのガラスを目にした時、「これはいったいどこの国の作家の作品なのだろう?」と思いました。北欧のどこかにある、澄んだ湖を思い起こさせるような透明感のあるデザイン。でも、ぽってりとした温かみのある独特な造形。初めて見た時から、私はそのガラスの虜になり、手に取ってみると、どれもがすうっとなじんでくるのです。これは、ハロングラスの魔法?

「アートなものではなくて、暮らしの中で毎日使ってもらえるものを作りたい」と、大西さんは日頃から思っているそう。毎日使うものだからこそ、肩肘張らないで、リラックスして使えるものがいいと、大西さんは言います。

もみじ市では、日常で使える様々なガラスの器を販売してくださるそう。澄んだ青空のもと、お日様の光を受けて、キラキラと輝く大西さんの「ハロングラス」たちを是非手に取ってみてくださいね。

*大西みゆきさんに聞きました

Q1:今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?


グラス類、ボウル、花入れ など日常で使っていただける様な吹きガラスの器です。

Q2:「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

「旅と音楽」ですかー。音楽を聴きながら旅の土産話をする時に欠かせない、ワイングラスセットとかコップセットとか考えてみます。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

今まで、多くのお話を聞いてとても気になっていた、もみじ市に参加させていただけて嬉しいです。新しい会場は広くなったと知り、開放的な空間で、ガラスを展示する計画を立てるのが楽しみです。いろいろな出会いがあるといいなと思っております。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

澄んだ空気の中、作り手の気持ちが入った美味しいもの、作品たちに会いに来てください!

*さて続いては、もみじ組の人気者、あのスタイリストさんの登場です。今回彼女がスタイリングするのは…

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ウクレレ部長大塚君の「ウクレレワークショップ」(25日)

Otsuka

ポロロンポロロン…。
どこからともなく鳴り響くウクレレの音。もみじ市恒例の人気ワークショップ!ウクレレ部長大塚君によるウキウキ・ウクレレワークショップのお知らせです♪ 今回は多摩川の河川敷に舞台を移し、秋風が気持ちよい草の上でのんびりウクレレを習ってみてはいかがでしょう?

講師はもちろん、ウクレレライフを楽しんでいるサラリーマン奏者の大塚君。会社勤めもそろそろ4年目。後輩も増えてきましたが、先輩にも挟まれる…悩み多き中堅社員。でも、ひとたびウクレレを手にすれば「ウクレレ部長」に昇格!日頃の悩みもウクレレで気分爽快!!

今回のもみじ市は「旅と音楽」がテーマ。小さなウクレレを旅のアイテムに加えれば楽しい旅になること間違いなし! みなさんが旅先にウクレレを持っていった時に楽しい時間を過ごせるような課題曲を現在大塚君が考えてくれています。ワークショップではウクレレの持ち方から学び、最後は1曲みんなで合わせて演奏してみましょう。押入れに眠っているウクレレをお持ちの方もぜひ一緒に演奏してみませんか。

そして、今回のワークショップではウクレレのほかにもうひとつの楽器、ボンゴが登場します。大塚君から「みんなで合わせて演奏するときにボンゴがあればリズムも取りやすくなるし、何より“合わせて弾く”楽しさを知ってもらいたいんです」という提案があり、いつも大塚君が話している、みんなで弾く楽しさを伝えるのにぴったりのポコポコとかわいい音のボンゴを準備してくれています。

秋空のもと、みんなで合奏して楽しい時間を過ごしましょう♪

<ワークショップのご案内>
日時:10月25日(土)12時~13時30分
参加費:1000円(当日のお支払い)
定員:10人(先着順)
→定員に達したため、お申し込みを終了させていただきました。

※予約制です。当日ウクレレをお持ちいただける方は、その旨ご連絡いただければ幸いです。

*大塚君に聞きました

Q1. 今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

旅と一緒にウクレレを。
初心者でも旅先で簡単に弾けるコード(2つか3つです。)をご用意します。最後に皆で弾いて、『覚える』より『弾く』たのしさを感じてもらえたら嬉しいです。

Q2.「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

秋晴れのポカポカ陽気にぴったりな曲と、秋風に合う哀愁漂う曲の計2曲を予定しています。みんなで弾いて楽しみましょう。
※当日のお天気と気分で、若干内容が変わるかもしれません。予めご了承ください。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

多摩川といえばBBQ。自然の中でのウクレレもいいですが、BBQの時にウクレレとボンゴがあったら2倍楽しくなります!
川の音、人の音、小田急線の音、いろんな音の中でのウクレレを楽しみましょう。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

毎回進化する『もみじ市』ですが、『手作り市』としてのぬくもりは毎回変わりません。来てくださった方、全員が温かい気持ちになってもらえると思います。

*さて続いては、初登場のガラス作家さんの登場です。その作品は、まるで北欧の風が吹いているようで・・・

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鈴木農園「野菜」(26日)

Suzuki

みなさんに、教えたいけれど、教えたくない。本日ご紹介するのは、いつも僕を葛藤させる家族、鈴木農園のみなさんです。

なぜみなさんに教えたいかというと、鈴木農園の野菜は、本当においしいからです。食べ物のおいしさを文章で説明するのは非常に難しいものですが、ちょっとやってみましょう。

鈴木農園の野菜は、農薬や化学肥料を一切使用せず、“昔の土の匂い”がする畑で育てられた野菜。とれたての野菜を手にとって匂いをかいでみれば、どの野菜も良質なハーブのような香りがします。思わずそのままかぶりつきたくなってしまうほどで、実際に、玉ねぎや白菜など、普段は生で食べない野菜をそのままかじってみると、ふくよかな甘みにびっくりします。

もちろん、他の野菜も同じ。生で食べてもおいしい。炒めても煮てもおいしい。漬物にしても…えーい、とにかく食べてみればわかります!(結局説明していない気が…)

さて、なぜ皆さんに教えたくないかというと、鈴木農園は英次郎さん・美智子夫妻、そして息子の富善さん・弓恵さん夫妻で営む小さな農園。大規模な農家のように、限られた品種を大量に栽培するのではなく、たくさんの種類の野菜を少しずつ、大切に大切に育てているからです。つまり、みなさんが鈴木農園の野菜を買ってしまうと、僕が買う分がなくなってしまう!

でも、やっぱり僕は、たくさんの人に鈴木農園のことを知ってほしいのです。

昨今、「食の不安」を呼び起こすようなニュースが、毎日メディアで流れています。さて、これからどうやって生きて(=食べて)行けばいいんだろう、と思うのは僕だけではないはずです。有機の認定を受けた作物だけを食べる、という方法もありますが、それを誰もが実現できるか…、そして、それが本当に「おいしくて安全な野菜」なのか…、僕には疑問が残ります。

これからの僕たちに必要なのは、作り手がはっきりとわかる作物を食べること。よく、「作り手の顔の見える野菜」という言い方がされますが、これからは「作り手の“心”が見える野菜」を、自分たちが探す時代です。

みなさん、もみじ市ではぜひ鈴木農園の野菜を手に取ってみてください。そして、その野菜を育てた鈴木ファミリーの皆さんと話をしてみてください。彼らが、本当に心をこめて野菜を育てていることがわかるはずですから。彼らの心が、本当に美しいことがわかるはずですから。

*鈴木農園・鈴木富善さんに聞きました

Q1. 今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

暑かった夏から秋への旅立ちをスタートした、いろいろな種類の野菜を皆様に提供いたします。

Q2.「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

旅する種や種苗たちです。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

懐かしい香りのする河川敷、子供の頃に遊んだ頃の事を思い出しながら、皆様との交流を深め、思い出に残る1日にしたいです。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

広々とした、河川敷で、たくさんの思い出と、出会い、旅立ち、などたくさん吸収して、最高の1日にして下さい。

*さて続いては、旅にぴったりな、“あの楽器”の楽しみ方を教えてくれる、あの部長の登場です。

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杉見朝香「絵本の読み聞かせ」

Asako

拝啓:杉見朝香さま

朝香さんと出会ったのは4〜5年ほど前。あるカフェを通じて知り合いましたね。

朝香さんが学校の先生だということはすぐに知りました。それも小学校の先生! 素敵だなぁ、羨ましいなぁと思う気持ちと同時に、なんて朝香さんにぴったりなんだろう! と思っていました。

今のような仲間になるなんて当時は思っていなかったのですが、今のように時々会って話したり、毎週のように会っていた時期にも、いつも思っていたことがあります。それは朝香さんのまっすぐなところ、正直なところ、そして誰に対してもどんな状況にいたとしても常に公平であること、それがとても素敵だと思っていました。きっと誰もが“自分はそうありたい”と願うけれど、実際にはとても難しいことだと思うのです。だから、そんな日常の姿に接している友人の私から見ても、こんな先生に教えてもらっている小学生の生徒さんは羨ましい!と思います。

今ではもみじ市になくてはならない存在の、絵本の読み聞かせ。最初のもみじ市以前、森のテラスで初めて読み聞かせをするという2週間前に、朝香さんが送ってくれたメールを覚えていますか?

もみじ市のブログを初めて見ました。
あまりにすてきな感じでびっくり!
私、ここで読み聞かせができるか、ちょっと心配になってきた…。
でもとにかく成功させようね!!
朝香

朝香さんはいつも「一緒に頑張ろう!」とか「自分は脇役でいいよ、何かお手伝いがあったら言ってね!」と言うけれど、朝香さんの持っているエネルギーをもみじ市に訪れるお客さんみんなに接してもらいたいと私は思っています。

朝香さんが絵本を皆に読み聞かせているその時、通りすがりに覗いていく人、そこで足を止めて見ている人、目の前でまんまるの目でしっかり見つめている大人や子供…みんなの心をぐっと惹き付けて、お話の世界へ一緒に連れて行ってしまうほどに引き込んでしまう力はすごいことだと思うのです。さらに最近は、お母さんになった朝香さんだからこそ作ることのできる、温かな空間に満ち満ちているのを感じます。

今回のもみじ市では「旅と音楽」というテーマに合わせて絵本をセレクトしていただけるということですが、子供だけではなく大人にも楽しんでもらえる絵本コーナー。今回はどんな絵本が待っているのでしょうか。楽しみにしていますね!

<杉見朝香さんによる絵本読み聞かせ>

日時:10月25日(土)、26日(日) 随時
場所:河原のどこか。朝香さんの元気な声を頼りに探してみてくださいね。

*杉見朝香さんに聞きました

Q1. 今回、もみじ市ではどんな作品を発表しますか?

絵本を読んでるその時間だけ、別な世界にいるような空間が共有できたら・・・と思ってます

Q2. テーマに合わせた作品があれば教えてください。

ちびっこが大好きな絵本と一緒に旅の絵本や音楽の絵本も読む予定です

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

誰でも気軽に参加できて、のんびりとみんなで一緒に市をつくっていけたらな、と

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

お買い物の後には、狛江の風景「多摩川」も是非お楽しみください。川の流れをぽけ〜〜っとながめてると癒されますよ〜。

*さて続いては、とってもおいしくて安全な野菜を育てる、あの家族がもみじ市へ帰ってきます!

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村上みゆき「秋空紅茶教室」

Miyuki

最近とても肌寒くなってきましたね。そんな日に恋しくなるのは、ミルクいっぱいの紅茶と甘い焼菓子。そんな幸せな時間を教えてくれたのは、村上みゆきさん。もみじ市をはじめ、いくつかのイベントに届けてくれる村上さん手づくりのお菓子は、すぐ売れきれてしまうほどの大人気。そして主宰されている紅茶教室では、紅茶の美味しいいれ方を教えてくださる頼もしい先生でもあります。

村上さんのつくり出す世界は、ほんのり甘くてとってもピュア。自然体ながら真摯にお菓子づくりに取り組む姿勢や、お茶を楽しむ様子を綴った文章を拝見していると、村上さんのすべてはお茶とお菓子でできているのでは! と思ってしまうほど。

村上さんが初めてお菓子を焼いたのは幼稚園の時で、ごく自然な気持ちでお菓子作りを始めたそうです。紅茶との出会いは、小学生の時に図書館で借りてきた一冊の本。イギリス人が午後の紅茶の時間を楽しむ描写に心惹かれたそう。その時から、小さな子供がままごとをするように、ポットを用意してお茶とお菓子の時間を楽しむようになったのだそうです。

子供心に抱いた「楽しいな、美味しいな」という純粋な気持ち。それを忘れない村上さんだからこそ、私たちを心の底から幸せにしてくれるのでしょう。そしてお茶とお菓子にずっと関わってきた彼女だからこそたどり着いた、ある思いがあります。それは「お家で大切な人と一緒に飲むお茶が、一番美味しい」ということ。主宰する紅茶教室を通じて、暮らしの中にお茶の時間がある楽しさを提案していきたいと願っています。

紅茶教室が大人気の村上さん、今回のもみじ市では、これからの季節に嬉しいチャイの作り方のワークショップを開催してくださることになりました!

ワークショップでは、まず、村上さんがいれるお茶がなぜこんなに美味しいのか、その秘密を間近でご覧いただきます。その後は楽しいティータイム。入れたばかりの温かいチャイと村上さん手づくりのお菓子をいただきながら、村上さんを囲んで楽しいおしゃべり。そしてその幸せは、さらにお家に帰ってからも続きます。なんと村上さん、皆さんのためにお土産も用意してくださるとか! 何が入っているのか今からとっても楽しみですね!

皆さんもこの機会に、チャイの美味しいいれ方を覚えてみませんか? これからの季節、暖かなお家で、大切な人と一緒に、楽しいお茶の時間を楽しんでくださいね。

<秋空紅茶教室のご案内>

日時:10月25日(土) 12時~13時
        10月26日(日) 11時~12時
参加費:2300円(お茶・お菓子・おみやげ付き、当日のお支払い)
定員:8人(土曜日、日曜日とも・先着順)
→両日とも定員に達したため、お申し込みを終了させていただきました。

*村上みゆきさんに聞きました

Q1. 今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

寒くなる季節に飲みたくなるマサラチャイの作り方。そして、チャイを飲みながらのティータイム。
もみじの季節の美味しい物を使ったお菓子を、河川敷の景色と一緒に楽しんでいただけたらと思ってます。

Q2.「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

お茶の時間も、心をどこかに飛ばせる旅のひと時と同じだと思っています。
茶葉も飲み方も、お国が違えば個性もさまざま。イギリスはミルクティー、フランスは華やかなフレーバードティー。インドはチャイ、ロシアのジャムティー、ドイツはハーブティーなどなど。
もみじ市での1時間、短い時間ですが一緒にお茶の時間を旅しましょう。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

未知の世界!?新しい場所、河原のイメージは、すすきが風にゆれ、水が流れて澄み渡る秋空がどこまでも広がっている場所。少し冷たくなってきた秋の空気を肌で感じられるのを楽しみにしています。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

人に、物に、美味しい物に
色々な出会いと発見を
新しい場所でのもみじ市で見つけてください。

*さて続いては、いつもその“語り”が、子どもたちをうっとりとさせてしまう、あの方の登場です。

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ユルリナブックス「旅にまつわる小冊子」

Photo

初めてその小さな本に出会ったのは、今から4年ほど前のこと。めずらしい縦開きの形と、表紙に描かれたイラストの雰囲気に、一目でとりこになりました。その先には一体どんな世界が広がっているのだろう…、ページをめくる度にドキドキする気持ちは、子供の頃に夢中で絵本を読んでいた時のようでした。「ユルリナ」の花は、こうしてわたしの毎日の暮らしに、彩りを添えてくれるようになったのです。

「ユルリナの花と一緒に踊りませんか?」
そんな意味を込めてつくられているのが、小さな小さな本「ユルリナ」(ユルリナは架空の花の名前)。shachiさんが年に1度のペースで企画、制作している冊子です。

これまでに5冊のユルリナをつくってきたshachiさんですが、喫茶店、パン、スプーン、北欧旅行などをテーマとして、日々の暮らしの中のささやかな発見や楽しみをわたしたちに届けてくれました。shachiさんのかわいいものを見つける目、リズムよく流れていく文章、ちょっと遊び心のあるデザイン…。どれもがキュートなshachiさんらしさに溢れていて、タイトル通りのゆるりとした雰囲気が本全体に漂います。

ひとりで本づくりを行うのは、とても大変で孤独な作業。けれど、彼女はその大変さをも、全て楽しみへと変えてしまうほどの、本づくりへの強い姿勢を持っています。ユルリナから伝わってくる穏やかでほわんとした印象と、実際に会ってお話した時に感じる本づくりへの思いの強さとのギャップに、これまた魅力を感じてしまうのです。

そんなshachiさんが、今回のもみじ市では、ユルリナの販売はもちろん(完売した02号も、数冊登場するかも?)、なんと、ユルリナ別冊として「旅にまつわる小冊子」を販売してくれることになりましたよ! 通常のユルリナは、印刷から製本を印刷所に依頼するそうですが、今回の別冊は、印刷したものをshachiさんご自身が製本する、手づくりの冊子に仕上がる予定だそう。

先日お話した際に、「精いっぱい頑張ります!」とおっしゃっていたshachiさん。きっと、とびきりかわいい冊子を届けてくれるのでしょう。みなさん、もみじ市では、河原に咲く小さなユルリナの花を探してみてくださいね。その花はきっと、あなたの小さな旅を楽しくしてくれるはずです。思わず、踊りだしたくなるような楽しい旅に。

*ユルリナブックス・shachiさんに聞きました

Q1:今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?


年1回の気まぐれペースで発行している、小冊子「ユルリナ」の別冊バージョンを作る予定です。今回は自分の手で切ったり、貼ったり、折ったり、留めたり...と、手づくりの冊子を作りたいと思っています。

Q2:「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

小冊子のテーマは、ずばり「旅」!ちょっとへんてこでわくわくする冊子を作りたいです。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

どこまでも広がる青い空、さわさわと風になびく草むらの匂い、そして遠くに見える一本の電車...。目の前に広がる気持ちのいい風景も、お客さんと一緒に楽しめたらうれしいです。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

今まで、お客さん、お手伝いスタッフ、そして出展者としてもみじ市&花市に参加してきましたが、どの立場からでも心底楽しめる、夢のようなイベントだなあとしみじみ思います。心地よい音楽に揺られながら、素敵な作品とおいしいごはんを思い存分満喫してください!

*さて続いては、秋空の河原で行われる紅茶教室のお話。先生は、そう、あの方です。

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