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kata kata「型染め」

Kata

思い返してみると、始まりはほんの十数組の、ものづくりの人たちとのスタートでした。地元を盛り上げたい、人と人とのつながりのきっかけになりたい、作る人と使う人との接点になりたい。今となってはこのイベントへの期待と思いは熱くなるばかりだけれど、始まりは「好きな人たちと、何か楽しいことをしたい」。そんなシンプルな気持ちだったような気がします。

やろう!と思い立ったはいいけれど、イベントなんて初めてだから、どうやって出店者を集めたらいいかわかりません。お客さんだって、どのくらい来てくれるのかも。だから私たちは、思いつくままに「好き」と思う作家さん一人一人に連絡し、体当たりで「一緒にやりませんか?」と声をかけていったのです。

そんな言葉に、「なんか面白そうだな」と思ってくれたうちの一組が、今日ご紹介するkata kataのお二人でした。

当時、まだ学校を卒業したばかりの松永武さんと高井知絵さんは、東京・八王子の緑の多い高台にあるご自宅で、作品を作っていました。彼らが使うのは、「型染め」という、日本で古くから伝わる伝統技法。しかし、その手ぬぐいや風呂敷には、自然の植物や動物をモチーフにした愛嬌たっぷりの絵柄が、お二人のフレッシュな感性のままに描かれていました。そして色遣いも素敵で、まるで北欧を思わせるような明るいニュアンスカラーのものばかり。ずらりと並べてくれた手ぬぐいの、すべてがとても魅力的だったのです。

以来、毎回花市・もみじ市に登場してくださり、そのテーマに合わせたデザインを起こして、たくさん染めてやってきてくれます。花のコラージュ、旅する楽団、マトリョーシカ…。そのデザインは、1枚の手ぬぐいが1枚の絵画のようだったり、なにやら物語が描かれていたり、同じ柄の繰り返しだったり。

たくさんの柄がある中で、細やかでかわいらしいかったり、ちょっぴり女の子らしい色遣いや模様を見つけたら、それはいつも元気印の知絵さんのデザイン。虫や動物が愉快に駆けめぐるユーモアたっぷりの模様を見つけたら、それはいつも淡々と、静かに微笑んでいる武くんのデザインです。お二人それぞれが繰り広げる世界は、いま、目の前にある自然や肌で感じた感覚、愛おしい動物たち。素直なお二人の感性がそのまま表現されていて、そんな手ぬぐいや風呂敷を広げて見ていると、こちらまでハッピーな気分になるのです。

Kata3

一般的な手ぬぐいとは違って、「型染め」ならではの素敵なところは、使われる色数が一色だけではなく、差し色が施してあること。それは、機械で一気に染めるのではなく、自分たちの手で彫った型を布の上に置いて糊をかけ、乾いたらまずはベースの色を塗り、さらに乾いたら所々に別の色を差していく…そんな、時間と手間をかけた手仕事だからこそできることなのです。

大きな布を広げて染め付けをする姿は、まさに壮観。いつもは、静岡県にある工房まで出かけて、その作業を行っているのだそうです。そこで私たちは、秋空の下、会場となる河原にkata kataが染め付けをしている布がはためいていたら素敵だろうなー、と想像しました。そして、染め付けのデモンストレーションをやっていただけないか、とお二人にお願いしたのです。

もちろん、快諾してくれたお二人。さあ、もみじ市では、kata kataによる型染めショーが始まりますよ! 滅多に目にすることができない、その工程をぜひご覧くださいね! 伝統的な型染めがもっと身近な存在になり、kata kataの二人がもっと好きになるはず。日曜日の13時から始まりますので、どうぞお見逃しなく!

そして、今回あらたな試みとして、銅作家の山田亜衣さんとのコラボレーションが実現! 型染めの布を使った手縫いのブックカバーに、銅のしおりがつくのだとか。もちろん、テーマは「旅と音楽」。

いつもいつも全力投球で参加してくれるkata kataのお二人。初めて出会ったときから、いつも私たちはお二人に元気とパワーをもらっています。新たなチャレンジ満載のkata kataブースを、どうぞお楽しみに!

*kata kata・松永武さんと高井知絵さんに聞きました

Q1. 今回、もみじ市ではどんな作品を発表しますか?

手ぬぐい、ふろしき、布小物などなど。

Q2. テーマに合わせた作品があれば教えてください。

わいわいと楽しいものを染めたいです。旅のお供になるなにか・・・も作ってみたいなぁと思っています!!

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

いつも電車の窓から眺めるだけだった多摩川でもみじ市が開催されるなんて夢のようです。みなさんと素敵な時間を過ごせたらなぁと思います。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

出会い・・・素敵な旅になること間違いなしです。川を眺めていると心が落ち着きます。川辺に腰をおろしてのんびりするのもいいと思います。

*さて続いては、乙女に大人気の参加さんがもみじ市初登場。めったにお目にかかれない手芸アーティストさんですよ!

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