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成田理俊「鉄」

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木、土、革、ガラス、布、羊毛、紙、銅、植物、野菜、果物、そして音。

もみじ市の作家さんが使う素材はこれほどまでに様々で、彼らの手によって、それらごく身近な素材が、私たちの想像をはるかに越えた美しい作品に生まれ変わる。

それらの中に、今回新たな素材が、またひとつ加わることになった。その素材は「鉄」。

重い、硬い、無機質。そんなイメージばかりが先行する「鉄」という素材だが、成田理俊さんの作品はみごとにそれを覆す。初めて彼の作品を見たとき、「なんて繊細なんだろう」と思った。手に取ったS字フックは、その細さわずか2mmにも満たない。その表情はたたいた跡が残るマットな質感で、そこからは手作りならではの温度が伝わってくる。それでいて、実際に使ってみると「鉄」ならではの力強さは顕在で、かなりの重さにも耐える。

先日、成田さんに会いに、群馬県みなかみ町にある工房を訪ねた。「その前に、もしよかったら」と、彼の作品が置いてあるというカフェに案内してくれた。そこに備え付けてあった薪ストーブに、私は目が釘付けになった。すくっと立ち上がった真っ黒い立方体の箱は、無駄な飾りや装飾はなにもなく、すっきりとスマート。「きれいな薪ストーブ…」、思わずそうつぶやいてしまった。これも成田さんの作品だという。

初めて会う成田さんは、「説明するのが下手で…」と言いながら、丁寧に言葉を選びながら、ゆっくりと考え私の質問に答えようとしてくれる。その誠実さが、彼の作品と徐々に重なっていった。

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山の途中の畑の間に、ぽつんと佇むトタンの小屋。そこが成田さんの工房だった。最初に見せてくれた作品は、小さなスツール。その土台は、ひじょうに細く、軽やかなラインで組まれている。持ち上げると、すくっと軽い。座ってみれば、「鉄」ならではの安定感がある。あの、S字フックと同じ感覚だ。

「これまでの鉄の作品にはないものを作っていきたいと思っています。その中で、鉄だからできること、鉄でしかできないことを表現していきたい。それでいて、実際に使ってくれる人にも喜んでもらえたらいいですね」

細くて軽くて、シンプルで強い。その矛盾するような条件をすべて叶えてくれるのが、成田さんの作品なのかもしれない。

成田さんは、あの自然につつまれた工房の中で、今日も鉄をたたいているに違いない。直径2cmほどもあるような鉄を、熱してたたいて、また熱してはたたき、あの細さになるまで何度も何度も。まっすぐ均等に、美しく。

もみじ市では、フックや匙、お皿など、暮らしの中で使う小さなものを作って、やってきてくれるという。そして、もしかするとあの美しいスツールも。ぜひ、みさなんも実際に手にとって、その感覚を味わってみていただけたらと思う。

*成田理俊さんに聞きました。

Q1:今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?

鉄を叩いて作った小物達を並べます。旅の行商を勝手にイメージしているので、お手製の台の上に小さいものを、ちょこまかと、という感じにしたいです。

Q2:「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

旅先でも使えるような鉄ものを、当日までの宿題にします。

Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

初参加なので、まずはがんばり、余裕も持ちつつ過ごせたらと思います。会場の風景や人との会話も楽しみです。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

当日、天気になることを期待しましょう。色々な作品達に触れる機会、楽しんでください。

*続いてご紹介するのは、香り高いあの“作品”もワークショップも大人気のあの方。さらに今回は、また新たな試みも考えてくれているそう。さあ、クイーンの登場です!

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