木下宝「宝グラス宝パン」
気持ちよく目覚めた朝に、おいしいパンとお気に入りのグラスに入った紅茶があったら…。きっとその日はお腹も心も満たされて、しあわせな1日のスタートがきれることでしょう。
本日ご紹介するのは、そんな朝のお供にしたい、しあわせの「もと」をつくり出している、ガラス作家の木下宝さんです。今回がもみじ市初参加の木下さん。シンプルだけれど、洗練された形が特徴的な、ガラスの器を作る作家さんです。初めて木下さんの作品を見た時、その無駄のない、すっとした美しさを持つグラスに、目が釘づけになりました。
「窯の前に立ったら、何も考えないようにしています」と、先日、木下さんはこう話してくれました。その時その時のガラスと向き合いたいので、あえてそうされているのだとか。透明なガラスの持つ美しさと色、形を意識して、正面からガラスと向き合っているからこそ、木下さんの作るガラスの器は、「宝もの」のようにキラキラと毎日の生活で光り輝くのだろうと思います。
そんな素晴らしいガラスの器を作る木下さんには、もうひとつの特技があります。それはパンをつくること。もともとパンを食べることが大好きだった木下さん。今から20年位前に出会った、酵母パンの味に感動して以来、実際に自分でも作り始めたのだそう。ガラスを作るのはとても時間のかかる作業。作品を作りながらパンを作る作業は、木下さんにとって時間的にも精神的にもとてもバランスがいいのだそうです。
毎日のようにパンを焼くという木下さん。パン作りの話になると目がキラキラと輝きだし、それにかける情熱はすごい! 実は木下さんのパンがすごくおいしい、という噂をいろんな方から聞いていました。そして、先日お会いした時に、木下さんが焼いたクロワッサンをいただいたのです! それはレモンの酵母を使い、発酵には季節や天候などの自然に任せ、ゆっくりと時間をかけたというもの。噛むほどに味がじわーっと染み渡って、それはそれは、ほんとうにおいしかったのです! 思い出したら、またあのパンに出会いたくなってきました。
さて、皆さんもうお気づきですね。木下さんは今回、ガラスはもちろん、手づくりのパンも販売してくれることになったのです! もみじ市当日は、「宝もの」のようなガラスの器と、木下さんの温かい思いが詰まった、おいしいパンを是非手に取ってみてくださいね。
*木下宝さんに聞きました
Q1:今回のもみじ市では、どんな作品を発表しますか?
ふだん使いのガラスの器と自家製酵母のクロワッサン。
Q2:「旅と音楽」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!
「旅」というと、生活そのものって感じですね。とくべつなことではなくって、パンを作っているときも、ガラスを吹いているときも、そう、なにかをしている=旅している、のような気がします。だから、生活という旅の中で、自分の旅を心地よくしてくれるガラスの器とおいしくしてくれるパンを出展します。そして、音楽は、生活の音・・・パンを食べたときに出る「メリメリッ」とか「カシャッ」という音をめざします!!
Q3. 新しい場所で開催されるもみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
今回、生まれてはじめて、自分の作ったパンを売ります。ガラス器とパン・・・2つのアンテナをはることで、いつもの倍の方々とめぐりあえるような気がします。そして、秋の河原は大好きな場所のひとつ。ススキの穂のコーラスに青空テント・・・そうなるといいなあ~。
Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!
さまざまな素材と出会いがまんさいのもみじ市。た~くさん詰めて帰れるように、こころとおなかの両方、腹ペコにしてお越しください!
*さて続いては、あの作家さんが再び大阪からやってきてくれます! もうすぐカレンダーの季節ですねぇ…。
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