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ワタナベマキ(サルビア給食室)「保存食のおすそわけ」(10日)

Watanabemaki

おいしいごはんが食卓にならぶことは、幸せな家族を築くために大切なことだと思う。手づくりのおいしいごはんがあれば、家族がそこに集まり、楽しい会話が生まれる。だから料理家・ワタナベマキさんの家庭は、きっと幸せだろうと思う。こんなに温かなごはんを家族みんなで食べられたら、幸せだろうな、と思う。

数々の著書を出し、いまもっとも活躍している料理家の一人ともいえるサルビア給食室のワタナベマキさん。つい先日発行されたばかりの「サルビア給食室のストックおかず」をはじめ、ワタナベさんの著書は、日々の暮らしの中のふだんのごはんをテーマにしたものが多い。そしてそれらは、ほんとうにおいしそうで、忙しい毎日の中でも実践できそうな手軽さと工夫と、愛情にあふれている。

それは、ワタナベさんが「料理をつくること」を心から好きだからなのだと思う。かつてはグラフィックデザイナーとして、デザイン会社に勤務していたワタナベさんが、あるとき「ほんとうに自分が自信をもってできることは何だろう?」と考えたとき、たどり着いたのが「料理をつくること」だった。そう気付いたとき、上司に「料理をやりたい!」と申し出たのだという。以来、デザインの仕事のかたわら、社員のお昼や撮影時のお弁当をつくるようになった。それが料理家としての活動のはじまりだった。

「なかでも保存食が得意なんです」というワタナベさん。その料理づくりには、大きな影響を与えた方がいるという。それは、高校3年間、札幌で一緒に暮らしていたおばあさんだ。その世代の方にとってはあたり前のことなのかもしれないが、おばあさんは保存食をつくるが日課だった。日々、漬け物を漬けたり、野菜を干したりしていた。その様子を間近でみていたワタナベさんは、いま、それを自分サイズに形を変えて受け継いでいる。ピクルスを漬けたりドライトマトをくったり、というように。

だから、ワタナベさんにとっても、保存食をつくったり使ったりすることは日常のこと。そしてもみじ市には、そのお得意の保存食から、「たくさん作ったから、どうぞ」といわんばかりの、ワタナベさんの日常が詰まった瓶を携えて、やってきてくれる。

「ピクルス、マリネ、ペーストなどをご用意する予定です。根菜類はピクルスに、ズッキーニやトマト、ナスなどはマリネに。大好きな豆類も使います。色とりどりの瓶が並ぶ様子は、見た目もきれいだと思いますよ」

アゴの出汁を含んだごぼうやレンコンのピクルスに、梅酢に漬けた山芋のピクルス。もちろん、そのままいただいても、いくらでも食べられそうなほどおいしいけれど、さらにアレンジを加えてもおいしいように、保存の段階では、シンプルな優し味付けにしているのだという。

久々にお会いしたワタナベさんは、ほんとうによく笑う。一緒にごはんを食べれば、それだけでも、幸せな気持ちになる。そんなワタナベさんがつくる日常食のおすそわけをいただいて、あたなの食卓にも、もっともっと幸せが訪れますように。

*ワタナベマキさんに聞きました

Q1. 今回のもみじ市では、どんなお料理を出していただけるのでしょう?

野菜のピクルス、オイル漬け、干菓子、手作り乾物などを瓶にいれて、みなさんにおすそわけしたいと思います。

Q2. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

初参加なので、自分もお客さんになった気持ちでいろいろ見て味わって楽しみたいです。来てくださった方に喜んでもって帰ってもらえるものを、作りたいと思います。

Q3. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客様にメッセージをお願いします!

日頃から、作っている保存食をみなさんにおすそわけできればと思っております。初参加で、とても楽しみにしていますので、みなさんぜひ、遊びにきてください。

*さて続いては、ポップでキュートでカッコイイ、ワークショップが初登場! 作家さんの愉快なキャラクターも、見逃せませんよ!

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