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チームDOM.F..「会場装飾」

Sako

そろそろもみじ市の準備を本格的にはじめなくちゃ、と思い始めた夏のある日、私はいつもの通りあの人のところへ行った。

会場は去年と同じ河原、日程はもっとも晴れの確率が高いと言われている10月10日と11日。これだけ伝えると「ふーん、わかった」と、彼はいつものようにそっけない返事をする。でも、それだけで十分だ。それだけで、会場の彩りは約束されたも同然だ。ときには美しく、ときには愉快に、そしてときには大胆で個性的に、彼は会場を「装飾」という手段で盛り上げてくれる。その装飾があることで、河原という草むらがもみじ市の舞台に変わる。

彼とは、小田急線の喜多見駅前にある花屋、DOM.F..のオーナー、迫田憲祐さん。神田で花屋を営む相野田裕基さんをはじめとするメンバーとともにチームDOM.F..を結成し、毎回もみじ市の会場を植物で飾ってくれている。昨年も、河原というただただ広くて、風が強く、遮るものも、柱となるものもなにもない場所に、まるで風車のような巨大なシンボルをそびえ立たせた。また、ライブ会場をsunuiさんの旅の道具とともに、花や枝、ツルなどを使いながら楽しく彩ってくれた。ミュージシャンたちが川の流れを背景に、彼らが演出した舞台の中で気持ちよさそうに歌っていた風景は、いまでもしっかりと記憶に残っている。

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そして今年もまた、彼らがまた何かを企んでいる。

最初に相談に行った夏の日から、私は何度か迫田さんの元へと足を運んでいる。そのたびに「今年はどうしようかなー」「まだ決まってないんだよねー」と、ともすると主催者の私を心配させるようなことを笑顔で口にする。そして今日でさえも、「まだヒミツ」と笑い、まるでどんなこをとやろうとしているのか、いっこうにこちらには見えてこない。わかったのは、今年は植物にこだわらず、初めて使う素材にチャレンジするということ。それを使って、巨大なもの、もみじ市のシンボルになるようなものを作ろうとしていること。

そう、彼はずっと考えてくれていたのだ。あのとき、私たちは彼にこう伝えていた。「もみじ市の会場全体をエンターテイメントな空間にしたい。そこに足を踏み入れた瞬間にワクワクするような、その場に身を置くだけで心が踊るような、そんな場所にしたい。それには入場した瞬間からの演出が大事で、それを迫田さんに任せたいんだ」と。

いま、迫田さんはもみじ市に向けて毎日からだを鍛えているという。毎年、誰よりも早く会場に入り、広い会場のあちこちに資材を運び、組み立て、見守り、ときには修復し、そして最後は暗くなるまで片付けをする。それには、その引き締まったからだと、「誰かをびっくりさせたい」「喜ばせたい」というサービス精神が必要なのかもしれない。

さらに、もみじ市の2日間だけそびえ立つ「手紙の木」も、迫田さんの手により登場する。人と人をつなげるこの木は、いまやもみじ市になくてはならない、もみじ市の象徴ともいえる存在になっている。

もみじ市の入場口に立った瞬間、あたなの心の高揚は最高潮に達し、思わず隣の人の手をとって、走り出したくなるに違いない。そこには、チームDOM.F..の楽しい演出が、あなたをお迎えしているから。「さあ、ようこそ。もみじ市へ!」

*チームDOM.F..の迫田憲祐さんに聞きました

Q1. 今回のもみじ市では、どんな作品を発表していただけるのでしょう?

あー。うーん。。。

Q2. 「宝さがし」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

ヒミツです。でも、テーマに合った何かを考えています。

Q3. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

いつものように楽しみたいです。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!

フェリスラさん、ありがとう。がんばるわ!

*続いては、世界を旅する料理家チームのご紹介。今年もまた、揚げたてのあの味を堪能してください。

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