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西本良太「木」

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西本良太さんは木工家です。でも、「木工家」と呼ぶのはちょっと憚られる気もします。なぜなら、西本さんは木だけではなく、セメント、アクリル板、プラスチックケースなど、さまざまな素材を使って作品をつくるからです。例えば、セメントでつくった箸置き、アクリル板を削ってつくった指輪、木に磁石を埋め込んでつくったマグネット…。極めつけは、先日「4」をテーマにした企画展で発表した作品。その企画展で西本さんは、文庫本を細かく断裁し、作品をつくったのです。それはとてもインパクトのある、しかし美しい作品で、見る人の足を止めました。

西本さんは大学を卒業後、家具屋さんに就職、家具職人になりました。前から家具職人になりたかったわけではなく、「つくることを仕事にしても良いかな。どうせつくるなら、完成形が見られるものをつくりたいな」との思いでその世界に足を踏み入れたそう。けれど、次第にこんな思いが生まれてきました。

「自分がつくった家具が今どこにいるのか、どんな人にどんな風に使われているのか分からない。つくった実感が湧かない」

そして2年前、6年間働いた家具屋さんを退職します。家具職人から、作家・西本良太へと転身したのです。

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もみじ市事務局の活動基地になっている手紙社には、西本さんがつくってくれた本棚とカウンター、テーブルがあります。壁一面に取り付けられた本棚は、長身で細身で爽やかな西本さんに似て、のっぽでスマート。おまけに、3mmに挽いた板を本棚の木口に貼りつけてくれたので、とってもきれいな仕上がりになりました。毎日でも眺めていたくなるような、手紙社の宝物です。

テーブルは、小学校の図工室で使われていた大きなテーブルをリメイクしてくれたもの。たくさんの釘が刺さっている汚れたテーブルを、1個ずつ釘を取り除き、表面を削り、鞄を置くスペースをつくり、大人の座高に合わせて脚を高くしてくれました。表面を削る作業がとても大変だったそうですが、削った線が模様になっていて、シャープで美しい。独特の雰囲気を醸し出す素敵なテーブルに生まれ変わりました。

西本さんが汗水流してつくってくれた本棚やカウンター、テーブルに囲まれて、これから過ごしていくのかと思うと、にっこりと微笑んでしまうくらい、嬉しい気持ちになりました。

さて、今回のもみじ市では、正真正銘の木工家・西本良太さんが登場します! 学生時代は野球部に所属していた西本さん。今回は、直球ど真ん中勝負。あえて素材を木にしぼり、さまざまなな作品をつくってきてくれるそう。例えば積み木。ピサの斜塔のように斜めに積み上げる積み木は、幾通りにも楽しめる不思議なおもちゃです。例えばアイスクリームスプーン。様々な種類の木で作ったスプーンは、これからの季節、“コタツでアイス”な、風情たっぷりのシーンを盛り上げる名わき役になってくれるかも?

いずれも、これまでにほとんど発表していな作品ばかり。皆さん、もみじ市では、シャープで美しくて、それでいて温かみのある西本さんの作品を、新しい西本ワールドを、ぜひ見にいらして下さいね。

*西本良太さんに聞きました

Q1. 今回のもみじ市ではどんな作品を発表していただけるのでしょう?

積み木、アイスクリームスプーン、皿、マグネットなど。これまではいろいろな素材のものを出していましたが、今回、素材は木にしぼります。

Q2. 「宝さがし」というテーマに合わせた作品があれば教えてください。

作品としてはないのですが、何があるのかと探せるくらい、いろいろな物を出したいと思います。

Q3. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

来場者、スタッフ、他の出店者の方々に会えることを楽しみにしています。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!

のんびりした気持ちで楽しみましょう。

*さて続いては、大人も子どもも夢中になる、ちいさなちいさな映画館が今年ももみじ市にやってきます!

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