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点と線模様製作所「Roadside ~道ばたの宝物~」

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夏の暑い日のこと。点と線模様製作所の岡理恵子さんにお会いしました。東京の、とある会場で開かれたイベントに、北海道からはるばる参加されていた岡さん。久しぶりに目にすることができた作品たちは、どれもがかわいらしさを増していて、彼女の持つ創造力の素晴らしさと、そして奥深さを改めて知ることとなりました。色とりどりの布、その布を使って作られたシュシュに小さなバッグ。描かれた模様には、相変わらず岡さんのセンスとあたたかさが溢れていました。

「点と線」で「模様」を「製作」する岡さんは、自然の風景や、生活の中にある身近な情景をテーマに、オリジナルの模様づくりとそれらを使った小物の制作をしています。紫陽花、砂浜、夏の花、雪かきのあと。これらは岡さんが作った模様の代表的なものたちです。美しい自然をテーマにできるのは、北海道にお住まいの岡さんだからこそ。それらを見ているだけで、北海道の美しい風景が目に浮かんでくるようです。

昨年、初めての参加となったもみじ市では、自然や動物をモチーフにしたポストカード、布小物などを披露してくれました。あたたかみのある赤や黄色で表現された模様は、とても愛らしくて、当日はどれにしようか迷うお客様が続出でした。

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そして今年、岡さんの作品づくりの幅は、ますます広がっています。あたたかみのある色合いのものから、鮮やかな色合いへ。透き通るような水色や、きらきら輝く太陽のような赤、濃厚な紫。持っているだけで、心までもすぅっと晴れやかになりそうな、そんなきれいな色が真っ白い布の上で光っています。

さらに、模様づくりの活動を始めてからの念願だった生地づくりに、今年ようやく取りかかることができたのだそうです。作業を続けていくうちに、「お客さまの暮らしの中の身近な創作の瞬間に、材料として参加したい」という思いがどんどん強くなっていったとのこと。「カーテンやクロス、洋服の材料など、家を彩るための手作りの材料をお客さまに届けたい。だから、自分が提案するものはバッグやハンカチ、ポーチなど身近なものにとどめて、そこから先のものづくりは、お客様の創造力で生地を使ってもらえたらと思っています」と、岡さんは話してくれました。手づくりが大好きなみなさん、ぜひ岡さんの生地を使って、あなたらしい作品を作ってみてはいかがでしょうか。

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さて、今年のもみじ市ではテーマの「宝さがし」にちなんで、道ばたにある小さな宝物たちを岡さんらしい模様にしてくださるようです。上の写真は新しい生地「道ばた(ロードサイド)」の原画を作っているところ。これが、どんな色合いで、当日お披露目されるのでしょうか。楽しみにお待ちくださいね。

*点と線模様製作所・岡理恵子さんに聞きました

Q1. 今回のもみじ市では、どんな作品を発表していただけるのでしょう?


身近な風景や植物などを題材にした生地を中心に並べます。その生地を使ってバック、ポーチ、ハンカチなどを作りました。手作りの材料としてお使いいただけると嬉しいなと思い、生地の切り売りもいたします。またハギレを使ったくるみボタン、ボンボンなども並べます。

Q2. 「宝さがし」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!

道ばたにいる宝物たちの様子を模様にした生地を作りました。道ばたに咲いている草や花、その間をひらひらと飛ぶ蝶、ぴょーんと飛ぶ蛙、こちらの様子にじっと身をひそめる虫、花や昆虫など、身近な生き物たちを宝物に見立てた生地を作りました。

Q3. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?

再び多摩川に戻ることができ「嬉しいな」という気持ちです。周りの風景を見ながら、流れてくる音楽、美味しい匂いに耳や鼻を傾けて、そして足を運んでくださった皆さんとのたくさんの出会いを楽しみたいです。ぜひ、点と線模様製作所を見かけたらお気軽に声をかけてみてください。

Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!

「もみじ市」はもみじ市そのものが手づくりです。お店をのぞいてお気に入りを見つけたり、美味しいものを片手に音楽を楽しんだり、土手に座っておしゃべりしたり。皆さんと一緒にもみじ市を作りたいです。

*さて続きましては、もみじ市初登場となるあの陶芸家の登場! 美しい色、かわいいおうち…

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