珍しいキノコ舞踊団「ライブ」(10日)
学生だった頃。秋になると、日に日に近づいてくる文化祭を心から楽しみにしていたものでした。文化祭と言えば、食べ物屋さんの屋台、体育館でのライブ、それから、ダンスの発表会。当時から運動神経がこれっぽっちもなかったわたしにとって、頭のてっぺんから足の先まで、体全部を自由自在に動かして表現をするダンスは、ほとんど奇跡というか、憧れでした。あんなことができたら、どんなに気持ちがいいんだろう、そんなことをぼんやりと考えていたような記憶があります。
その思いは、大人になってからも心のどこかにずっとあったのかもしれません。そして、それはある人たちのダンスを見ることで、またしても大きな憧れとなって、ひょっこり表れてきたのです。
ある人たちというのが、本日ご紹介する「珍しいキノコ舞踊団」のみなさんです。珍しいキノコ舞踊団は、主宰の伊藤千枝さんを中心に、様々な角度からダンスをとらえ、オリジナリティーあふれる独特の動きで、見る人々を魅了するダンスカンパニーです。これまでに、数多くの劇場で作品を上演する一方、ギャラリーやカフェなどの場所でも作品を披露し、枠にとらわれない自由な活動をされてきました。その活躍の場は、日本のみならず海外へも広がっているそうです。まさに、大活躍中のみなさん。そのキノコさんが、今年初めてもみじ市にやってきてくださることになりました!
キノコさんのダンスは、とてもキュートで、そして不思議。すぐ先の展開が全く予想できません。膝を屈曲させてステップを踏んだり、スキップをしたり。かと思えば、身体を開いて、折りたたんで、ひねって、ふるわせる。寝転がる、でんぐり返る、開脚する、他人の膝をかりる、後ろずさりする、足を引きつらせる、だらんと体全体の力を抜く、筋を伸ばしてジャンプをする。これだけの言葉を並べてみても、彼女たちの動きの全てはまだまだ説明しきれません。限られた公演時間の中で、一体どれだけの動きをしているのか、一瞬たりとも見逃せないのです。
そんなキノコさんのダンスは、映画やテレビの世界でも大人気。記憶に新しいのが、2007年に公開された映画「めがね」の中で印象的だった「メルシー体操」。この振り付けをされたのが、キノコ主宰の伊藤さんでした。あのゆるーい雰囲気のダンスは、映画の面白さを一層引き立たせていましたよね。
ずっと憧れだったキノコさんに、念願叶ってご出演いただくことが決まってから、わたしたちはあることを図々しくもお願いしてみました。それは、「もみじ体操」の振り付けをやっていただけませんかということ。今思い返してみても、ドキドキしてしまうようなお願いをしてしまったのです。
そして、嬉しいことに、そのお願いを伊藤さんが引き受けてくださることになり(!)、今、その振り付けを考えてくださっているところなのです。本当に本当に夢のよう。今から楽しみで眠れそうにありません。
当日は、キノコさんのパフォーマンスをたっぷり堪能していただいたあとに、会場にいるみんなで「もみじ体操」を踊りましょう。そして、体を動かして表現することの楽しさをみんなでわかちあえたら…こんなに幸せなことはありません! さぁ、1日だけの河原のダンスステージへ、どうぞお越しください。
<珍しいキノコ舞踊団ライブ>
日時:10月10日(土) 14:00~
場所:川を背にしたステージにて
*珍しいキノコ舞踊団・伊藤千枝さんに聞きました
Q1. 今回のもみじ市では、どんな作品を発表していただけるのでしょう?
いつもの6人フルメンバーで20分ほど踊ります。
Q2. 「宝さがし」というテーマに合わせて、演奏される予定の曲があれば教えてください!
私たちのダンスを観て、ワクワクしたりウキウキしたり、いつもとちょっと違う感覚に出会えてもらえたらうれしいです。いつもそう思って踊っています。
Q3. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
青空の下ダンスを堪能したいと思います。
Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
私たちは今回初参加なのですが、みなさんと一緒に晴れた空の下でさわやかな1日を過ごせたら、と思っています。晴れることを祈ってます!
*さあ、出店者の紹介もいよいよ大詰め! 続いては、みなさんお待ちかねのあの料理家が登場。今回は、今までとは違いますよ。お楽しみに!
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