cinnabom「ライブ」(10日)
「スープと音楽と、」というコンピレーションアルバムを、毎日聴いていた冬があります。その中の「太陽とスープ」という曲が、特に印象に残っています。
『冷めたスープを温めてあげる…』
このフレーズを聴くと、冷えた体も、ちょっと疲れた心も、ぽかぽかと温まってくる気がするのです。たとえそこに、スープがなかったとしても。
この曲を歌っているのがcinnabomさん。スローなボサノバのリズムの上を、たおやかに泳ぐように紡ぎ聴こえてくるcinnabomさんの歌声は、色香が漂い、聴く者の心を静かに浄化してくれるような“力”を持っています。
アメリカでも評価されたバンド、「sugar plant」のヴォーカル&ベースとして活躍してしていたcinnabomさんが、ボサノバをはじめとするブラジル音楽にインスパイアされて、ソロユニットを開始したのは2003年。ギターを手にし、歌うことを始めました。
「ブラジル音楽が持つ“サウダージ”(郷愁、思慕、切なさの意)の感覚に反応してしまったのだと思います。日本人にも共通する感覚があるような気がするんです」
sugar plantでは、英語の歌詞の楽曲を歌っていたcinnabomさんですが、“cinnabom”としてソロで活動するときは、日本語の歌詞を歌います。自らが紡いだ詩に旋律を乗せていくcinnabomさんは、「音よりも言葉が、インスピレーションを膨らますことができるツール」と話します。私たちの母語である日本語の歌詞に、地球の反対側で生まれたボサノバの旋律が乗ってくることによって、より一層、“サウダージ”が伝わってくるような気がするのです。
「自分の心にないことは歌えないし、歌っても伝わらない。リアリティがある演奏をしたいんです」
こう語る、cinnabomさん。今回、初めてもみじ市で演奏して下さることを、とても楽しみにしてくださっています。
「ライブのとき、演奏している感覚がなくなることがある。そういうときは、お客さんとひとつになっているんです」と話してくれたcinnabomさん。みなさん、もみじ市では、cinnabomさんの歌声を聴きながら、一緒に、サウダージの風に吹かれてみませんか?
<cinnabomライブ>
日時:10月10日(土)13:00~
場所:川を背にしたステージにて
*cinnabomさんに聞きました
Q1. 今回、もみじ市ではどんな曲を演奏していただけるのでしょうか?
いつものちなぼんオリジナルの曲を中心に、まったりと演奏させていただきます。
Q2. 今回のイベントのテーマ「宝さがし」に合わせて、演奏される予定の曲があれば教えていただけますか?
「宝」は聴く人のこころのなかに!
Q3. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
「大人の文化祭」っていいですね! もみじ市のウワサは前々から聞いていましたが、訪れるのははじめてなんです。多摩川河川敷は学生のころにもよくあそびに行った思い出の場所。そんな多摩川パワーをエンジンにとにかくいろいろと見て、食べて回りたいです♪
Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
一緒に宝さがししましょうね。
*さて続いては、『乙女』といったらこの方! 女の子の心をギュッとつかむ、とってもかわいくてレーシーなワークショップの登場です!
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