長く長くもみじ市のブログ用の質問に答えられないでいました。私は文章を書くのは早い方だと思うのですが、今回は思いが強すぎてどこから書いていいのかわからなかったのです。
いつも、ワークショップと木の雑貨や積み木を作り参加してきた私ですが、今回は『工作のリトルプレス』を作りました。自分で本を作るのは初めて。私的に大きなチャレンジでした。
私は工作番組の造形スタッフをしていたり、雑誌の仕事やワークショップなどで工作のアイデアや制作の仕事をしているのですが、家もセルフビルドで建てたり、米農家だったりします。作ることが仕事で、作ることが生活、と何がなんだかわからないくらい毎日を作って暮らしています。
これも、子供の頃の工作番組『のっぽさん』との出会いがあったからだと思うのです。私にのっぽさんとの出会いがあったように、子供たちにとっても、工作や手作りと出会ういいきっかけになるものがあればいいな、そんな本を自分の手で作りたいな、という思いが溢れてきてしまい、無謀にも初めての本作りにチャレンジしてしまいました。
もみじ市で出会うキラキラの目で工作を作ってくれる子どもたちたちが、家でも工作を楽しんでくれたらと…。時間的に厳しいことや、自分のスキルがないことも充分わかっていましたが、作りました(というか今、まだ作っています)。
あかずきんちゃんの工作絵本『こうさくのたね』です。『こうさくのたね』というのは、私がワークショップでかならず渡す手作りの工作キットの名前です。家でも工作をし欲しい、作る楽しさを育んでくれますように、といつも渡しているのです。この本も同じ思いで作ったので『こうさくのたね』というタイトルにしました。
そして、みんなが大好きな絵本の世界を通して、つくる楽しさを伝えたいと思い、赤ずきんちゃんが本の中で、工作の世界をナビゲートするストーリーにしました。
↑工作絵本の世界をナビゲートする赤ずきんちゃん(裂き布のコサージュ)
↑コルクボードとプッシュピンで作る織り物(裂き布と毛糸のランプシェード)
初めてでも出来る、工作や手作り雑貨を提案していきます。
切り紙、立体カード、とけい、裂き布でつくるコサージュやランプシェード。さらに、お菓子作りやピクニックやお外でのクラフト。作るだけでなく、作った物を飾ったりなどの提案もしています。簡単だけど、使えるレシピばかり。かなりの盛りだくさんな内容になっています。
↑指で絵の具あそびをして作ったリンゴピック(応用で、クラフトでピクニック) 撮影/わだりか
小さな女の子から、手作りや雑貨の好きな女子まで幅広く楽しめるキュートな本にしたいと思い作っています。
全ての工作をプロセス入りで紹介して、家に帰ったらすぐ作れるように、型紙もいっぱいつけました。型紙も、線で書いたものでも縮小したものでもなく、実物そのまま印刷していますのでわかりやすいと思います。
さらに。今回は。小さな本にもかかわらず『付録』がついています。私が以前『幼稚園』や『めばえ』のアイデアプランナーであったこともあり。本には絶対に付録をつける! と決めていました(子供の頃、付録のために雑誌を買っていたくらい付録好きです)。
大人には懐かしく、子供には新鮮な『紙工作の着せ替え人形♪』。レトロポップなイラストで2枚のポストカードにしました。お母さん世代は、遊んだ方も多いのではないでしょうか? 可愛く楽しかったと思うのですけど、今は探してもありません。あんなに楽しい紙工作だったのにナゼなくなったのでしょうか? 高価な人形ではないけど、色々着せ換えては、お人形ごっこに夢中になりました。そんな懐かしい『紙工作の着せ替え人形』を、再現してみました!! それも この本の目玉になっています。
なんだか。工作への思いも、本への思いもたくさんあるし、本のレシピも もっともっと紹介したかったのに、上手く書けませんでした!!
是非、私のブースに来て本を開いてみて下さい。お待ちしています!
それから、もちろん、今回もワークショップも行います。2日間、別メニューです。
10日は、フランスの子供部屋などにあるような、ネックレスのような連なるライト、クリスマスのライトを使って、チョウチョなどをモチーフに作ります。
11日は、前回、あっという間に完売して「作りたかった~」と何人にも泣かれてしまい、今度またやるからね、また来年も来てね!! と約束した「木で作るロボット」。前回作れなかった人も、もう一回作りたい人も、是非、来て下さいね!!
(文:丸林佐和子)
*丸林佐和子さんに聞きました
Q1. 今回のもみじ市では、どんな作品を発表していただけるのでしょう?
ワークショップと工作のリトルプレスです。
Q2. 「宝さがし」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!
今回も、見るだけでワクワクするような、色々な種類の材料を用意しています。色とりどりのビーズ。シール。木っ端。キラキラの紙。木の実。金属のパーツなど。。。その中から自分のお気に入りを探してちょうちょのライトやロボットを作って下さい。きっと世界で一つだけの宝物になると思います。
Q3. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
キラキラの作家さん達の作品と青空の下の河原。。。考えただけでワクワクします。そして何よりも、今回も沢山の子供達と出会うのを楽しみにしています。
Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
どんどんパワーアップするもみじ市を楽しみにしていて下さい。お母さんがゆっくりと市を楽しめるように。お子さんを私達のブースにお任せ下さいね。
沢山の魅力的なブースで作家さんと出会え、大人も子供もきっと満 足の日になるかと思います。
*さて続いては、伝統芸能を守り続ける元気いっぱいのあのおふたり。今回は楽しい企画をいっぱい用意してくれているそうですよ。