中川ちえ「喫茶・青空珈琲」
2か月にわたりみなさまに出店者・出演者の方々を紹介してきたこのブログですが、いよいよ88組目、2009年もみじ市の最終ランナーをご紹介します。87組の作り手たちがつないできたタスキを受け取るのは、皆さんお待ちかねの、中川ちえさんです。
ご存知の通り、ちえさんは、『ものづきあい』(アノニマスタジオ)や『おいしいコーヒーをいれるために』(メディアファクトリー)などの著書を持つエッセイストとして活躍しながら、生活道具店「in-kyo」の店主も務める方。エッセイストとしてもin-kyoの店主としても雑誌などのメディアに登場することも多く、忙しい日々を送られています。
そんな多忙な中でも、ちえさんが決して“やめない”ことがあります。それは、「旅」。ちえさんは、おいしいもの、魅力的な人、楽しいコトがあると聞けば、全国どこへでも飛んで行く旅人でもあるのです。
楽しくて、穏やかで、ちょっとおっちょこちょいで、笑顔が素敵な(菩薩のような微笑みだといつも思うのです)ちえさんのまわりには、魅力的な人が集います。いつでも、どこに行っても、ちえさんの周りには、笑顔があふれているのです。
さて、今回のもみじ市です。僕は、ちえさんに、今回のもみじ市でちえさんがやろうとしているアイデアを初めて聞いたときから、みなさんに早く言いたくてしょうがなかった! 明後日にもみじ市を控えて、やっと皆さんにお話しできることに安堵しています。今回、ちえさんがもみじ市のために考えた企画は、言ってみれば、これまでにちえさんがしてきた旅と、“ひとづきあい”の結晶です。
さあさあ、ちえさんを愛する皆さん、そしてコーヒーを愛する皆さん、よく聞いて下さいね。もみじ市では、中川ちえさんによる「喫茶・青空珈琲」がオープン。なんと、4人の“コーヒーマスター”が登場し、みなさまにコーヒーを振る舞います。その4人とはこちら!
市川草介さん(北海道「森彦」/ご自身が焙煎された豆を使ってドリップしてくれます ※11日のみの参加です)
庄野雄治さん(徳島「aalto coffee」/ご自身が焙煎された豆を使ってドリップしてくれます)
H.Kさん(都内某所で「I」珈琲店を営む/都内某焙煎店で焙煎されたブラジルの豆をたっぷり贅沢に使ってトロリと濃いコーヒーをドリップしてくれるそうです)
どうです、このメンバー? コーヒー好きには垂涎もの。いずれも、おいしいコーヒーをいれるために人生を賭してきた方々です。えっ? 3人しかいないって? ご安心を。4人目はもちろん、中川ちえさんその人です。ちえさんは、あの、京都のオオヤミノルコーヒ焙煎所の豆を使ってドリップしてくれますよ。
そして、面白いのはその仕組み。名づけて「ATM方式」。そうです、銀行のATM方式です。「喫茶・青空珈琲」のコーヒーをお求めのお客さまがお並びになり、ご自分の番になったとき、上記4人のうちのどなたか(誰か一人)がいれたコーヒーを飲むことができるのです! どなたのコーヒーが飲めるかは運次第。それもまた、お楽しみくださいね。目の前で、この4人のコーヒーマスターが同時にコーヒーをいれているところを見られるなんて、めったにない機会(個人的には最初で最後の機会のような気がします)。どうぞこの機会をお見逃しなく。
さらにさらに、お気づきの方も多いでしょう。ちえさんにタスキをつないだ桑原奈津子さんのお菓子は、こちらの「喫茶・青空珈琲」で振る舞われます。これはもう夢のコラボレーション。ああ、どうなってしまうのでしょう。
実は、ちえさんにこのアイデアを聞いたのは、昨年のもみじ市の翌週(!)。「来年のもみじ市では、コーヒーバーみたいなことをやりたい」と、目をキラキラさせて、ちえさんは語ってくれたのです。このように、ちえさんをはじめ、もみじ市の出店者の方々は、長い構想と準備をかけて、もみじ市に臨んでくれているのです。
さあ皆さん、もみじ市はいよいよ明後日。河原に出現する、「喫茶・青空喫茶」のコーヒーで一息入れませんか? ちえさんの笑顔を見に、全国から集うコーヒーマスターがドリップする姿を見に、長い時間をかけて準備してくれた出店者たちに会いに、多摩川まで小さな旅へ出かけませんか?
*中川ちえさんに聞きました
Q1. 今回のもみじ市では、どんな作品を発表していただけるのでしょう?
北は札幌、南は徳島などでご活躍の焙煎人の方々にご協力頂き、ご自身が焙煎したコーヒーを自らドリップして頂きます。ちなみにわたくしは京都のオオヤミノルコーヒ焙煎所の豆を使ってハンドドリップ致します。
豆にお湯を注ぐというごくごくシンプルな作業ですが人によっていれ方も様々。さらにはコーヒーの味わいも。当日は銀行のATM方式で並んで頂こうと思っているので、どのコーヒーが飲めるかは当日のお楽しみ。
Q2. 「宝さがし」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!
テーマに合っているのかどうかわかりませんが…。自分にとっての「宝」ものってなんだろう? って考えたら、友人や何かを一緒にできる仲間なのかなと。あとは日常の中にあるささやかなシアワセなのかと。コーヒーの周辺にはそんなエッセンスがあるような…
Q3. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
喫茶「青空珈琲」ではひとりじゃない分、私自身も今までよりはちょこっと余裕ができるかなぁと。ライヴの音楽に耳を傾けながら、鼻歌交じりにおいしいコーヒーをいれられるように頑張ります!
Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
並ぶ時間もどうにか楽しんで頂けないだろうか…というのが今回のブース企画のきっかけです。目の前には多摩川、見上げれば青空(たぶん、きっと!)。そして個性豊かな面々のいれる香り豊かなコーヒー。それでも並んで頂くのは心苦しいのですが…、どうかそんなたっぷりとした心地でもみじ市を楽しんで頂けたら嬉しいです。
*さて、これで2009年もみじ市の出店者・出演者のご紹介はすべて完了! え? なに? 本当に!? 皆さん、ここで(真面目な話)、サプライズなニュースがもみじ市事務局に飛び込んできましたよ。そのニュースとは……明日をお楽しみに!
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