オカズデザイン「レモネード & ビール屋」
「今年はあの人たちは出ないの?」
そろそろそんな声が聞こえてきそうです。いえいえ。もちろん出てくださいますよ。オカズデザインさんは、夢のようにおいしいあのシロップをたくさん持って、もみじ市へ。
青空につながるような、大きな、大きなブルーの横断幕。その下には、オレンジ~黄色~グリーンの柑橘の自然な色で彩られた、爽やかな色の瓶が グラデーションを描いています。ぱきっと白いシャツに身を包み、おそろいの布を頭に巻いて、キリリとした出で立ちで笑顔で働くスタッフたち。初めての花市にご登場いただいて以来、彼らのその風景は、いまやもみじ市にはなくてはならない、名物のひとつになっています。
「おいしいものをつくる人たちがいる」。そう聞いて、オカズデザインの吉岡秀治さん、知子さんのご自宅にお邪魔したのは、いまからおよそ2年半前のこと。正直いうと、当時は彼らの名前も活動の存在も知りませんでした。ただ、初めていただいたごはんが、がっつりとしておおらかでおいしかったこと、この人たちは食べることやお酒を飲むことが大好きなんだ、と伝わってくるようなメニューと振る舞い、おいしいものを食べながら、おいしいもののことばかり話している、愉快な会話。そして一度聞いたら忘れないユニークな名前。そのとき以来、私の心の中の彼らの存在は、どんどん膨らんでいきました。
そしていま、彼らの活躍ぶりは、目を見張るものがあります。台所アトリエ「カモシカ」で行われるイベントは、すぐに予約でいっぱいになってしまうほど大人気。料理雑誌やファッション雑誌の料理ページの連載など、本屋さんでは目に触れないときがないくらい、さまざまな媒体に登場してます。この勢いはさらに広がり続け、来年上旬に上映される映画の料理を担当するという大仕事を請け負うなど、多くの人たちから注目をあびる料理家チームへと、その地位を築き上げていったのです。
彼らの料理のテーマは「時間がおいしくしてくれるもの」。時間をかけて煮込んだり寝かせたりすることで、素材そのものが持つ力強く豊かな味わいを引き出すことを大切にしています。そしてそのひとつが、もみじ市でみなさんが手にするレモネードなのです。
「今回のもみじ市では、“青いレモンの島”といわれる愛媛の岩城島産の新レモンを中心に使います。まろやかでやさしい酸味があって、とてもおいしいレモンなんです。他にも、いまの季節ならではのスダチ、カボス、青ユズを使ったものなど、10種類ほどレモネードを用意する予定です。もみじ市のレモネードは、屋外でごくごく飲んでもらいたいので、果実味が強く残ったフレッシュなシロップに仕上げることが多いです。果実によっては熟成時間を長くして、まろやかさとコクのあるレモネードに仕上げる場合も」
フレッシュな果実をカットして、砂糖を加え、待つ。たったそれだけのシンプルなレシピ。誰にでもできそうなほど簡単だけれど、オカズデザインのレモネードは、特別な魔法にかかったような、フレッシュさと芳醇さがあります。
「砂糖の加減は、生のまま食べてから果物ごとに決めています。フレッシュなおいしさを引き立てたい場合は、砂糖の分量を少なくし、熟成時間を短くします。逆に、果実のうまみを引き出したいときは、砂糖を多めにし、じっくり時間をかけて熟成させています。そのバランスをどうとるか、作るたびに気が引き締まり、同時にわくわくします」
誰でもできそうだけど、誰でもはできない味。それがオカズデザインのレモネードなのです。
さらに今回は、埼玉県川越市で職人たちが「醸す」ビール、COEDOビールも販売します。
「以前から大好きなビールでしたが、幸運なことにこの夏に工場を見学させていただくことが出来て、真摯なものづくりの姿勢に感銘を受けました。5種類のビールはそれぞれ麦芽や酵母が違い、無濾過のものだったり、熟成時間が長かったり、さつまいもが使われていたりしていますが、素材を生かし丁寧に作っているところ、そして5種類の瓶がカラフルに並ぶところもレモネードと共通すると思っています。それに、大人が河原で楽しむ風景には、よく冷えたビールがつきものですから!」
おいしいこと、楽しいことを追求する気持ち。いつでも楽しくておおらかなチーム。かれらは今年も、河原でみなさんののどを潤してくれます。
「これまではレモネードも料理もフル回転。自分達の余裕がなく、お客様とお話しできないことが心残りでした。今回は色々お話ししながら、その日の気分にぴったりのレモネードと出会っていただけたら」
広い会場を歩き回って、ふと見上げれば「レモネード」と大きく書かれた大きなブルーの横断幕。そのもっと上を見上げると、抜けるようなブルーの秋空。手には爽やかな色をしたレモネード。そんな幸せな瞬間は、もうそこまで近づいています。
*オカズデザイン・吉岡知子さんに聞きました
Q1. もみじ市では、どんな作品を発表していただけるのでしょう?
定番の自家製レモネードをずらりと連れていきます。そして川原といえばビール! COEDOの個性あふれるビールを5種、一緒にお出しする予定です。どちらも川風にふかれなかがら、土手でぐびりと楽しんでください。
Q2. 「宝さがし」というテーマに合わせた作品があれば教えてください!
いつも以上においしいレモネードを作りたいと思います。
Q3. もみじ市をどんなふうに楽しみたいですか?
お客様といろんな作家さんと、あれこれお話したいです。
Q4. もみじ市の宣伝部長になったつもりで、来場されるお客さまにメッセージをお願いします!
青い空、いかすクラフトたち、心地よい音楽。そしておいしいご飯とビール! 歩き疲れたら草っぱらの上で、ごろりと大の字。ですよ。最高の休日になること、間違いなしです。
*さて続いては、もみじ市にはなくてはならない、おいしいおやつを作ってくれる、あの方の登場です。今回もまた、もみじ市限定の新しいおやつを作ってくれそうで…
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